米国株

クラフトハインツ(KHC)の株価の推移と見通し|大幅減配の教訓とは?

クラフトハインツ(KHC)の業績が悪いと聞いたけれど、株価の推移と今後の見通しは?売った方が良いですか?

このような懸念を持つ方を対象に記事を書きました。

今回の記事の内容

・クラフトハインツ(KHC)の株価と2018年第4四半期の決算概要

・クラフトハインツ(KHC)の株価の大幅下落で考えること(教訓)

・クラフトハインツ(KHC)の株価下落を踏まえた株式投資の鉄則

クラフトハインツの株価は大幅に下落していますが、株式投資では業績の低い決算発表などを受けて、突発的に個別株の株価が大幅下落することは普通にあります。

今回の大幅下落を踏まえた教訓は、個別株への長期投資の際には一つの銘柄に集中しないで分散するということですね。

自分は、投資経験20年を超えており、現在、米国株をポートフォリオの中心にして投資を行っています。これらの経験も踏まえて記事を書いています。

クラフトハインツ(KHC)の株価と株価推移

2019年2月に、ディフェンシブ銘柄として知られているクラフトハインツの2018年第4四半期決算が発表されました。

決算内容も悪かったのですが、会計の不正疑惑も明らかになり、翌日のクラフトハインツの株価は大幅に下落。株価の推移と決算の内容について見ていきます。

クラフトハインツの株価と株価推移

クラフトハインツの株価は下落基調が鮮明で、今回の決算を受けて50ドル近辺から32ドル程度に、大きく株価が下落していることが分かります。

2019年2月の決算以降、好材料となるような材料もなく、低迷が続いています。

チャート画像

クラフトハインツの株価の見通し

米国の食品や小売り事業などの内需株は、インターネットなどのデジタル化やアマゾンなどのe-コマースの進展により、業績の悪化が続いています。

食品株は、景気に関係なく業績を上げることが可能で、人気は地味なものの高い配当金を出す”バリュー株”でしたが、その業績に陰りが見られています。

次回以降の決算で業績の改善兆候が見られないようでしたら、更なる下落が考えられます。

クラフトハインツ(KHC)の2018年第4四半期決算

2019年2月に発表された決算の概況は以下のとおりです。

[box class=”blue_box”]

・一株当たりの純利益(EPS):調整後3.53ドル、基本EPS‐8.39ドル

・一株当たりの配当(DPS) :62.5セント ⇒ 40セント(36%減配)

・年間売上高:262憶ドル(前年比ほぼ横ばい)

・減損損失:159憶ドル

[/box05]

あわせて会計処理の粉飾決算疑惑により、米国証券取引委員会(SEC)に関連書類を提出したことが明らかになったことから、翌日の株価は前日比‐27.46%となりました。

米国の食品株は、近年不人気で株価が下げていたこともあり、クラフトハインツの配当利回りは5%台でしたが、減配を受けて3%台に低下する見込みです。

クラフトハインツは、バークシャーハサウェイが大量に保有する、いわゆるバフェット銘柄で、個人投資家に人気が高い銘柄。影響を受けた投資家も多かったと思います。

米国株のポートフォリオの影響

3月1日現在で保有している米国株概況は以下の表のとおり。この表の変化率は、クラフトハインツが決算を発表する前(2/14の状況)からのものです。

保有率 変化率 損益率
KO 12.5% -1.22% -2.29%
T 12.5% 2.91% -1.42%
MO 10.9% 6.37% 0.98%
PG 6.8% -0.44% 19.14%
DIS 8.6% 0.36% 2.57%
JNJ 4.7% 0.76% 4.74%
MCD 9.5% 1.69% 12.24%
クラフトハインツ 3.2% -30.30% -23.81%
VB 11.2% 1.38% 39.31%
BLK 9.9% 3.31% 5.92%
MMM 10.2% 0.16% 7.37%
100% 0.14% 5.93%

2/14と比べて、クラフトハインツの株価は30%以上下落しています。たった2週間でこれだけ下げており、リーマンショックの時以上に下げ幅だと思います。

ただ、クラフトハインツの保有率が低かったこともあるんですけれども、米国株ポートフォリオ全体としては0.14%増となって、クラフトハインツの下落を吸収しています。

これは、同じくディフェンシブ銘柄であるアルトリア(MO)が6.37%増と好調だったこと、保有率の高いA&T(T)が2.91%増であったこと、その他の銘柄も比較的堅調だったことがあげられます。

クラフトハインツの株価大幅下落で考えたこと(教訓)

今回の株価下落で考えたことは、

  1. 個別株への集中投資はリスクが高い
  2. ディフェンシブ銘柄でも株価が下がるときは下がる
  3. 有名な企業でもその価値は永久ではない

です。

個別株への集中投資はリスクが高い

1日で30%近く下げたわけで、今も株価はほとんど回復していません。もし、バフェット銘柄だったから、配当利回りが高いから等々の理由で、クラフトハインツに集中投資していれば36%の減配とともに、かなり損失を被ったはず。もっとも、株価を売却していなければ回復する可能性はありますが・・・。

上の表に示しているとおり、レバレッジ長期投資のポートフォリオは10銘柄に分散して投資していますので、クラフトハインツの影響が吸収されているのがよくわかると思います。

ディフェンシブ銘柄でも株価は下がるときは下がる

食品株は、不況時にも売り上げが落ちないため、減配リスクが低く、株価も比較的安定している、と言われていました。生活必需品株で、かつバフェット銘柄、配当も高いということで保有している投資家も多かったと思います。

しかし、1回の決算発表、粉飾決算疑惑で、これだけ下げるわけですから、集中投資というのは極めてリスクが高いということが改めて分かりました。

有名な企業でもその価値は永遠ではない

クラフトハインツといえば、米国の食品業界の中で圧倒的地位を築いています。特に、ハインツのケチャップは有名で全米で知らない者はいないほど。

しかし、最近の軟調な株価推移や業績の悪化による配当の減配を経験すると、どんな有名企業でもその価値を保ち続けることは難しいということです。

最近では、インターネット広告を活用した地元企業やプライベートブランドの売れ行きが良く、大手有名ブランドの業績を悪化させています。以前の様に有名メーカーがテレビなどで大量の広告を流し、圧倒的な地位を築けたという状況は大きく変わっているのです。

株式投資の鉄則

株式投資では、株は集中投資より分散投資にも書いたとおり①長期投資、②一つの銘柄に集中しないで分散する、というのが長期的に収益を出す鉄則となります。

2008年頃のリーマンショックや2015年のチャイナショックの際には、S&P500指数や日経平均株価は大きく下落し、あわてて株を手放した投資家は大きな損失を出しました。しかし、時間とともに株価は回復し、数年もたたないうちに下落前と同じ水準になり、その後、右肩上がりで上昇をしているのです。

すなわち〇〇ショックや大規模な戦争が発生したとしても、短期的には半値近くまで下落したとしても株価は回復し、成長しつつけるのです。これは歴史的に証明されたこと。

ただし、これはS&P500などの株価指数や市場全体の話であって、個別株にはあてはまりません。それは、倒産リスク・吸収リスクがあるからです。多角的大企業であった、エンロンが2000年代前半に破産し、多くの投資家が損失を被りました。

今回のクラフトハインツでもわかったとおり、長期投資では「卵をひとつのカゴにのせない」というのが極めて重要だということです。

参考

米国株への投資に関する話は、以下の書籍に詳しく書いてあります。米国株に投資するのであれば一度は読んでおきたい名著です。

「クラフトハインツの株価」まとめ

今回は、クラフトハインツの決算・株価下落について取り上げるとともに、分散投資の重要性について述べてきました。クラフトハインツについては、今のところ追加の悪材料は出ていないので、今後の業績を注視しくべきだと考えます。

インターネットなどのデジタル化の進展で、産業構造が大きく変わっており、食品や小売りなどの一部大手企業の業績が低迷しています。業績が上向かないようであれば、他のセクターへの投資も検討すべきです。

いずれにせよ、自分としては、今回の下落でもポートフォリオ全体への影響はほとんどないことから、引き続き、配当再投資の戦略を進めていきたいと考えています。

それでは。

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高配当の日本株・米国株の長期投資に、レバレッジETF、FX、CFDを組み合わせて早期のセミリタイアを目指します。