長期保有で成長を加速、レバレッジ取引の特徴とは何か




FXや株の信用取引による値上がり・値下がり益を狙った短期売買は、大きな利益を得ることができる反面、一瞬で資金を失う可能性が有り、ハイリスク・ハイリターンな「投機」(=ギャンブル)と言えます。

一方、低いレバレッジで株価指数に連動するCFDやスワップ金利を目的としたFXを長期的に運用することは、安定的なインカムゲインを得ることができるため、収益を加速できる手堅い「投資」であると言えます。

しかしながら、既に投資を行っている人も、これから行おうと考えている人も、未だレバレッジ取引を考えている人は、ほとんどいないのではないでしょうか。

そこで、今回は、

  • そもそもレバレッジとは何か

について説明するとともに、

  • レバレッジ取引の特徴
  • レバレッジ取引の留意点

について述べていきたいと思う。

そもそもレバレッジとは何か

”レバレッジ”とは直訳すると梃子(てこ)のことで、大きなものを少ない力で動かすこと、または、小さな運動を大きな運動に変えることができます。これと同じで、投資におけるレバレッジは小さな資金で大きな資金の取引をすることを意味します。

例えば、20万円の資金を使って100万円の取引をする場合、5倍のレバレッジをかけて取引をしていることになり、少ない資金でも大きな運用ができるため、資金を効率的に利用できます。

レバレッジ取引の種類

通常は、

  • 借金をして取引をするもの(例:株の信用取引、不動産投資)
  • 差金決済により取引をするもの(例:FX、CFD、先物取引)

の2つの取引があります。

借金をして取引するもの

株の信用取引は、ざっくり言うと証券会社に証拠金や現物株を担保に、証券会社から資金を借りて投資をするというものです。なので、年率にして3%程度の利息を証券会社に支払う必要があります。

また、金融機関から融資を受けて不動産物件に投資をするのも、レバレッジをかけた取引となります。金融機関の貸付金利よりも高い利率で賃貸運用できれば、その分利益が多くなります。

大部分のサラリーマンは、家やマンションを購入する際、手持ち資金が少ないため、金融機関から住宅ローン融資を受けることになりますが、この場合も広い意味でレバレッジ投資となります。

差金決済によるもの

差金決済は、株や通貨などの現物を売買するのではなく、その金額の差をやり取りする取引となります。

FXを例に取ると、通貨を直接売買するのではなく、買いの金額と売りの金額の差額をやり取りします。例えば、1ドル100円で10,000ドル分買った場合、翌日円安が進んで101円になって決済した場合、差額の(101円‐100円)×10,000=1万円の利益がを得ることができます。

取引をするためには、証券会社に証拠金を預ける必要があります。FXの場合、証拠金の25倍の取引ができます。

レバレッジ取引の特徴

効率的な資金活用を行いたいのであれば、レバレッジ取引をして長期保有することが有効な手段です。この特徴は、以下の3点にあると考えます。

  • 資金効率を高めることができる
  • 資産全体を大きくして運用できる
  • レバレッジはコントロールできる

資金効率を高めることができる

小さな資金で、大きな取引ができるレバレッジ投資。見方を変えれば、金融機関の資金を使って取引できるわけですから、資金効率を高めることができます。

例えば、20万円の証拠金でレバレッジ5倍(100万円)を「買」で取引をしたとします。この場合、

  • 株を1,000円で1,000株投資(1,000×1,000=100万円)

の取引ができます。

株価が運良く1,200円に上昇した場合は、

  • 1000株×(1,200-1,000)=20万円の収益

となります。現物で100万円の取引した場合は20%の利益ですが、このケースの場合は証拠金が20万円ですから100%(証拠金の倍)の利益が得られることになります。

このように20万円で100万円と同等の取引ができるのです。レバレッジ取引は、資金効率が良いと言われるのは、このためです。

一方、運悪く株価が800円に下落した場合は

  • 1000株×(800-1,000)=20万円の損失

となり、現物で100万円取引した場合は20%の損失ですが、このケースの場合、証拠金を全て失うことになります。

信用取引やFXが「ハイリスク」「ギャンブル」と言われるのは、このためです。ただし、実際の取引では全ての証拠金を失う前にロスカットや証券会社による強制決済がおこなわれます。

なお、これまでのケースは「買」ですが、「売」から入ることができるのも信用取引や差金決済取引の大きな特徴です。レバレッジをかけることも可能です。「買」とは逆の結果となりますので、株が値上がりしたときに20万円の損失を出し、値下がりしたときに20万円の利益がでることになります。

このように、収益がでる場合でも損失がでる場合においても、少ない資金で現物取引の場合より5倍の収益・損失を出すことができるので、資金効率が高くなっていると言えます。

※投資額の総額を自己資金で割ったものをレバレッジ倍率と言います。このケースの場合、上記のケースだと総額100万円に対して自己資金は20万円なので100万円÷20万円でレバレッジ5倍となります。

資産全体を大きくして運用できる

長期投資の観点からは、個別取引のレバレッジがどうなっているか、ではなく資産全体でどれだけレバレッジがかかっているか考えるべきです。

例えば、手持ち資金100万円の内、20%の20万円を証拠金として株価指数に連動するCFDにレバレッジ10倍で投資した場合を考えてみましょう。

資産全体として考えた場合、それほどリスクは大きくなりませんし、仮に証拠金を全て失ったとしても全体の20%です。しかしポートフォリオの規模としては、90万円+(20万円×10倍)=290万円となります。

すなわち、3倍近くの規模で運用できる、ということになります。配当利回り2%とすれば、年率6%の運用を期待できるというわけです。

他方、手持ちの投資資金全体でレバレッジが10倍となった場合はどうなるでしょうか。100万円の10倍ですから、ポートフォリオ全体で1,000万円の取引ができますが、10%の株価下落で全ての資産を失うことになりますので、極めてリスクの高い状態にあると言えるでしょう。

このように長期投資の観点からは、リスクを抑制しつつ資産全体を拡大させ、成長を加速させるということが重要です。

レバレッジはコントロールできる

レバレッジの倍率は資産を運用する者によって自由にコントロールができます。

例えば、FXではレバレッジ25倍、株価指数に連動するCFDはレバレッジ約30倍程度までかけることができますが、これはあくまでも最大値であって、自分の判断でレバレッジ1倍で取引することもできるのです。上記の様にCDFでレバレッジ10倍で投資したとしても、ポートフォリオ全体としてはレバレッジ2.9倍となります。

このように、CFDやFXの証拠金を調整することにより、資産全体のポートフォリオのレバレッジを調整することができるのです。

レバレッジ取引の留意点

レバレッジ投資は効率を高めることは、投資リスクを高めるということになります。

レバレッジ10倍で取引をすれば、10%の値動きで証拠金を全て失うことになりますし、値動きが早く、商いが薄い場合、証拠金以上の損失を出すこともあり得ます。このリスクについては、十分に理解した上で、取引をするべきです。

レバレッジはどれくらいなら安全か?

これは投資する金融商品や投資期間によるので一概に言えません。年齢や家族構成、資産の大きさ等々によって取れるリスクが変化するからです。

また、給与収入が将来的に見込めるのであれば、多少のリスクをとって損失を出した場合でも、労働収入によって補填し、挽回することもできますが、退職間近の人は、挽回ができない可能性が高いので、高いリスクは取れないことになります。

まとめ

投資を行うにあたり、資産や時間には限りがあります。レバレッジを適切に活用することは、資産の成長を加速させることになります。

多くのサラリーマンは、全ての資産を投資に回すことはできないでしょうし、家族がいるのであれば、何かあったときのために、生活防衛のための現金も必要になってくるでしょう。

レバレッジ取引は、証券会社に預ける証拠金は少額で、投資資金のポートフォリオを大きくすることができますから、証拠金以外の資金を柔軟に活用することも可能なのです。

なお、CFDを保有すると金利がかかり、リターンを押し下げる場合があります。これらの話は、別の記事で取扱いたいと思います。

 

今回は、レバレッジの考え方や特徴、その活用について述べてきました。うまくレバレッジ投資を活用すれば、資産成長を加速させることが可能です。かいまるも、リスクをコントロールしつつCFDやFXにレバレッジ投資を行い、ポートフォリオを長期運用することにより、収益を加速させたいと考えています。

それでは。

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