【TMF】レバレッジ3倍の米国債券ETF、株価の推移と特徴を徹底分析




レバレッジ型ETFへの投資に興味があるのだけど、株式タイプだと値動きが激しい…。なので、債券型のETFにレバレッジをかけたTMFを購入したいのだけど、その特徴は?

今回はこういった疑問を持つ方に向けて記事を書きました。

本記事の内容

・20年超米国債ブル3倍ETFのTMFの株価推移と特徴

・レバレッジ型ETFであるTMFの活用法

結論を先に言うと、株と組み合わせてTMFに投資することにより、資金効率を高めた運用を行うことが可能です。債券には、株式に比べて値動きがなだらかで、かつ株が下がったときには値上がりするという逆相関の性質があるからです。

自分は、20年以上投資経験がありますが、資金効率を高めるため、最近ではCFDやSPXLなどのレバレッジ型ETFへの投資も積極的に進めています。今回の記事は、この経験も踏まえて書いています。

なお、他のレバレッジ3倍ETFについても別の記事でまとめていますので、あわせてご覧ください。

レバレッジ型 ETFであるTMFの株価と特徴

TMFは米国長期国債(20年超)の3倍の収益を目指すETF

Direxion デイリー20年超米国債ブル3倍ETF(TMF)は、20年を超える米国長期国債の日々の値動きの3倍を目指すレバレッジ型の米国ETFです。マネックス証券、楽天証券、SBI証券等々の外国株証券口座で利用可能で、NISA口座でも取引することができます。

経費率は0.95%。20年超の米国長期国債に連動するETFであるiシェアーズ 米国国債 20年超 ETF(TLT)の経費率が0.15%ですから、これと比較すれば高いかもしれません。ただ、レバレッジ商品ということを考えれば妥当なところだと思います。

補足データ

  • 分配金利回り :1.58%
  • デュレーション:54.27年

TMFの株価の動きについて

長期国債は、利回りが高くなるため市場の動きにも反応しやすく値動きが大きくなります。特に3倍のレバレッジをかけたこのTMFは、更に値動きが大きくなり、国債の金利が1%動くだけで54.27%も動くことになります。

国債の残存期間比率

国債の残存期間比率は以下のようになっています。24年以上の国債の保有率が高くなっているのが分かります。なお、全体で100%にならないのは重複があるためと考えられます。

保有率
27~30年 39.44%
24~27年 38.86%
20~24年 24.46%

レバレッジ型ETFであるTMFの株価推移

TMFの株価の推移(パフォーマンス実績)

TMFとiシェアーズ 米国国債 20年超 ETF(TLT)のパフォーマンスを単純に比較したのが以下のチャートとなります。TLTは、債券ETFらしくなだらかな値動きですが、TMFは、2009年4月の設定以降、節目節目で激しく上下しているのが分かります。

特に、2016年中ごろにFRBの政策金利引き上げが本格化した時期に、数カ月で半値近くまで値を下げています。ここ数年金利が良く動いているので、TMFは値動きの安定を求めるETFではないということが分かります。

‐チャート(設定来)

ちなみに、直近2年のTMFとTLTの比較が以下の図になります。

‐チャート(直近2年)

良くも悪くも指数の3倍の値動きを行うTMFの特徴を良く表しているのではないでしょうか。

昨年9月頃から11月にかけて、‐20%近くを値下がりし、TLTを大きくアンダーパフォームしていました。その後、景気の減速懸念、昨年末の株価暴落により債券に買いが集まり、金利が下がったことから急速に値を戻して、直近ではプラス圏内に復活しています。

レバレッジが効いているというのは、上にも大きく上がれば、下にも大きく下がるということです。

TMFの株価とTLTのリターンとの比較

次にTMFのリターンを見ていきましょう。なお、TMFは2009年4月に設定されています。

1年 3年 5年 設定来
TMF -11.05% 2.10% 12.62% 4.82%
TLT -2.07% 2.63% 6.25%

20年超の米国長期国債に連動するETFであるTLTも設定来で、5年間で年率6.25%という債権としては高いリターンを示していますが、その3倍の収益を狙うTMFは年率12.62%と、株式なみの高い年率を示しています。

時間と共に指数から乖離する

TMFは20年超の米国長期国債の3倍の収益を目指すものですが、リターンを見て分かるとおり綺麗に3倍を示していません。あくまでも1日の値動きについて3倍になるようにしているもので、期間が長くなると乖離していきます。

日本取引所グループHPに、レバレッジ型ETFの特徴について解説がありましたので、以下に引用します。 ざっくり言うと、

  • 投資期間が長くなればなるほど、指標と乖離する。
  • レンジ相場になると指標に比べてパフォーマンスが悪くなる。

ということです。

レバレッジ型指標は、相場の下落局面においては原指標よりも大きく下落していきますが、2営業日以上離れた日と比較した場合は、想定した変動率とは異なる下落率となってしまう点、そして、投資期間が長期になればなるほど、原指標の変動率とレバレッジ型指標の変動率の乖離が大きくなる可能性が高まる点に留意が必要となります。

相場の方向感が定まらず、原指標が上昇や下落を相互に繰り返した場合、レバレッジ型指標は複利効果によって、原指標と比較してパフォーマンスが逓減して行くという特性がありますので留意が必要です。

 出典:日本取引所グループHP 

長期投資の視点からTMFをどのように活用するか

結論から言うと、TMFは単体で長期保有をするには向かない商品と言えます。何故なら、TLTに比べて、分配金利回りが1%以上低く、設定来のパフォーマンスも劣っているからです。

一般的に長期投資目的で債券を保有するメリットは、

  • ポートフォリオの値動きをマイルドにする
  • 安定的な分配金を得る

ということです。

確かに、過去の実績を見ると、FRBによる政策金利が引き上げがあったなか、全体的にはプラス圏内で推移しています。しかし、値動きが株式なみに大きい割には設定来リターンが5%弱ですので、これならS&P500に連動する商品のほうが良い結果が期待できます。

したがって、債券投資に期待されるメリットを考えると、レバレッジ型債券ETFは長期投資に向いていないと言えます。

株と組み合わせることで資金効率を上げる

TMF単体で長期保有はおすすめできませんが、米国の株価指数に連動するVTIやVOOと組み合わせてTMFを活用することは、十分メリットがあるといえます。

というのは、債券は株式の値動きと逆相関の関係がありますから、VTI+TMF又はVOO+TMFで資産全体の値動きを抑えた運用を行い、かつ資金効率を高めることができるからです。

例えば、以下の図はS&P500とTMFの値動きを比較したものですが、厳密には異なっている部分もあるものの、概ねS&P500が上げる局面ではTMFが下がり、下げる局面ではTMFが上がっていることが分かります。

また、債券の値動きは株式に比べて少ないですが、レバレッジ3倍のTMFはS&P500と同等の値幅で動いていることが分かります。そのため、TMFを活用すれば、少ない数量で資産全体の値動きを効率良く抑えることが可能と言えます。

したがって、TMFは単体で持つのではなく、米国株や米国ETFと組み合わせて、資産全体を低いレバレッジで長期運用するというのが合理的な手法だと考えます。

‐最近1年のチャート


SBI証券[旧イー・トレード証券]

まとめ

今回はレバレッジETFであるTMFの特徴について紹介するとともに、長期投資の観点からどう考えるかについてまとめました。ちょっと、掘り下げが弱い部分があるので、活用方法については、また別の記事で取り上げたいと思います。

最後に1つ。TMFは、米国株ETFになるのでNISA口座で取引可能。SBI、楽天、マネックスと主要なネット証券で売買できます。

それでは。

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