米国で広がるFIREムーブメントとは?日本にも早期リタイアが波及するか




最近、米国ではFIREムーブメントが広がっていると日本でも報道されているけれども、どんな背景や特徴があるの?日本にも早期リタイアの動きは波及するの?

今回は、このような疑問を持つ方に向けて記事を書きました。

今回の記事の内容
  • 日本でも話題!米国で広がるFIREムーブメントとは。早期リタイアの動き。
  • 米国のFIREムーブメントの背景
  • 日本でもFIREムーブメントは波及するのか

2018年頃から日本のマスコミでも取り上げられるようになりましたが、米国では”FIREムーブメント”と呼ばれる早期リタイアを目指す考え方が、2000年代に成人を迎えたミレニアル世代に広がっています。

「自分らしく生きたい」。会社で働き続けることに疑問や息苦しさを感じた米国の若いミレニアル世代が、自身の人生設計の中に「会社をやめて20代、30代でリタイアする」という選択肢を加えているのです。

日本でも話題!米国で広がるFIREムーブメントとは。早期リタイアの動き

FIREムーブメントの背景は?

”FIRE”は、”Financial Independment, Retire Early”の略で直訳すると「経済的独立、早期リタイア」となります。

最近のFIREムーブメントのきっかけとなったのは、自分らしく生きたいと会社を早期リタイアした30代の若者が、リタイア後の生活や考え方をブログで公開したことでした。ミレニアル世代を中心として、この考え方に共鳴する者が増えているのです。

米国は、日本と異なり終身雇用制度がないため、いわゆる定年退職という考え方がありません。加えて低所得者層の社会保障が脆弱なこともあり、資産形成や年金を受け取ることができない人は働き続けなければ生活が維持できない。

このような状況の中、物質的な豊かさよりも、自分らしいライフスタイルを求める人が多いミレニアル世代にFIREムーブメントが受け入れられているのです。

FIREムーブメントの特徴は?

米国で広がるFIREムーブメントは、会社からの給与収入の大部分を株や債券の投資に回しつつ、生活面では徹底的に支出を減らして、早期のリタイア達成を目指すところに特徴があります。

例えば、このムーブメントの火付け役となった若者は、夫婦でソフトウェア会社の仕事をしながら無駄遣いをせずに投資に励み、20万ドルの家と60万ドル貯まったことから、30歳で夫婦ともども会社を辞めています。

60万ドルあれば運用利回り”4%”を生活費に回して、夫婦と子ども計3人の生活を十分に維持していけるとのこと。

アメリカの平均世帯支出は大体5~6万ドル程度なので、その半分程度。年間260万円程度ですから、家族3人ということを考えると、決して余裕のある生活とは思えませんが、生活費を極限まで絞っているので早期リタイアが可能となったといえます。

まあ、必要があれば短期のバイトをすることも可能でしょうし、ブログからの収入もありますからね。

早期リタイアの4%ルールとは

先ほどのリタイアした夫婦は資産の運用利回りを”4%”を見込んで生活しています。

リタイア後、金融資産から得られる運用利回り4%を生活費とする考え方は、米国では広く普及した考えです。確か、有名な米国人著者の投資本の中でも、この考え方が紹介されていたはず。

というのは、株と債権、金などの金融資産でポートフォリオを構成すれば、インフレを考慮したとしても、過去の経験上、4%程度のリターンは見込めるからです。

この考え方を適用すると、リタイア後の生活費の25倍にあたる金融資産があれば、元金を減らすことなくリタイアできる。

若い世代のリタイア生活は、40~60年に及びますので、金融資産を減らさないという視点が重要ということです。

FIREムーブメントが広がる背景

FIREムーブメントがミレニアル世代に広まっているというのは、「お金や労働に対する価値観が変わってきている」っていうことだと考えています。

お金を稼いでも幸福度は変わらない

これはある意味気付きですよね。便利な世の中になって、いろんな情報が手に入りやすくなっているなか、若い世代を中心にお金がたくさんあっても幸福度が変わらないことにに気がつき始めたということ。

年収600万円ぐらいまでは、給料があがって幸福度が増すけど、それ以上は変わらなくなってくると言われています。

なので、若い世代は、がっついて昇進・昇給を目指すよりも、そこそこの生活ができれば良いと思っても不思議じゃない。

お金がなくても楽しく暮らせる

若い世代は、インターネットがある環境が当たり前の中で育っていて、スマホやパソコンがあれば、いくらでも安く娯楽を楽しめます。

例えば、インターネットでゲームもできる、映画や海外ドラマも簡単に視聴可能、世界中の人とチャットできる、などなど。驚くほど安く楽しめます。

人とのつながりの変化

家に引きこもっていても、簡単に人やコミュニティーとつながることができます。

インターネットを通じて、会社や地域コミュニティーを通じて社会とつながらなくても、いくらでも人やコミュニティとつながることができる。

若い世代であれば、そういう人間関係になんら抵抗はないのでしょう。

FIREムーブメントは日本に波及するか

日本でも、若い世代を中心に物の豊かさや物の保有にこだわらない生き方も広がっています。将来的には、自分らしい生き方を追求し、早期リタイアを選択する若い世代も増えてくるのではないでしょうか。

もともと、このムーブメントはとある若者のブログがきっかけとなっています。日本でも、ブログやSNSによって、セミリタイアした人たちの生活スタイルや考え方に容易に触れることができます。

生活費を極限まで削っている者、物価の安い東南アジアを中心に生活をする者、株式投資で十分な金融資産を得てリタイアを実現した人もいるでしょう。

いろいろな早期リタイアのスタイルに触れることで、「これなら自分にもできるのではないか」と考える人もでてくると思います。

日本でも、バブル崩壊以降の景気低迷により終身雇用制度も崩れ、非正規雇用が増えています。今は失業率が下がっていますが、今後、AIの普及や外国人労働者の雇用の広がりにより、給料が上がらない状態になることも予想されます。

生活費を減らすことで、物質的にはあまり豊かではないけれど、早く会社を辞めて「自分らしく生きたい」と思う若者が増えても何ら不思議ではありません。

まとめ

今回は、米国で若い世代を中心に広がっている”FIREムーブメント”の背景、特徴を紹介するとともに、この動きが日本にも波及していくかについて述べてきました。

物に執着しない最近の若者気質に加えて、ブログやSNSにより、早期リタイアした者の情報を簡単に入手できることから、20代、30代とリタイアを目指す年齢が早くなっています。ここに、”FIREムーブメント”の大きな特徴があると考えます。

自分も、セミリタイアを実現した方のブログに影響を受けてセミリタイアを目指しています。生活費を極限まで減らすことは、ちょっと勘弁ですが早期のセミリタイアを目指して、給与収入の一部を株式投資に回していきたいと考えています。

それでは。


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