株は集中投資よりも分散投資。初心者が確実にリスクを軽減できる方法




株に投資する場合、集中投資するのと、分散投資するのとどちらが良いのでしょうか?

大部分の著名投資家や専門家が、株式を購入する際には1銘柄や1つのセクターに集中するのではなく、数十銘柄に分散することを薦めています。

これに対し、投資の神様ウォーレンバフェットは「分散投資は素人のリスク回避」と言っていて、米国株の数銘柄に集中投資をすることで、巨万の富を築いてきました。

また、伝説のファンドマネージャーであるピーター・リンチも、「5銘柄程度に投資を集中すべき」「確かな1銘柄はよく分からない10銘柄に優る」といって集中投資を勧めています。

分散投資は銘柄同士で値上がり、値下がりが相殺されてしまいますが、集中投資は投資した1銘柄が3倍、5倍、10倍になれば大きく儲けることが可能です。

どちらも一長一短がありそうですね。どっちが良いのでしょうか?

そこで今回は、

  • 株式の銘柄を分散する効果
  • 株式の持つシステマティックリスクとは
  • 結論:集中投資より分散投資がリスクが低い

について述べていきたいと思います。

株式の銘柄を分散する効果

株は銘柄ごとで違った値動きをする

株は、銘柄によって値上るものもあれば、値下がるものあるし、その幅も異なります。まったく同じ値動きをするなんてありえませんから。

例えば、昨年調子のよかったITセクターのマイクロソフト(MSFT)は1年間で20%以上値を上げましたが、2月に業績の悪化と大幅減配を発表したクラフトハインツ(KHC)は1年で30%以上値を下げています。

このように、個別株は業績や、ニュース、投資家の動向などなどによって、異なった値動きをします。最悪の場合は、企業が倒産してしまうことで、この場合、株は文字通り紙切れになります。

ちなみに、自分は米国株に投資していますが、不景気時にも業績が落ちないと考えられる10銘柄を保有しています。

銘柄を分散することでリスク減

株の銘柄数を増やせば増やすほど、株全体が値下がりするリスクが減少します。これは、業績が悪くなったり、工場がストライキで閉鎖したり、なんていう個別株が持つリスクが他の銘柄で相殺されるからです。

ただし、以下の図のように、銘柄数を増やして、ある程度リスクが減少してからは、銘柄を増やすごとにリスクの軽減の影響が弱まります。

(出典:THE JOURNAL OF FINANCE -2001より)

1銘柄から10銘柄ぐらいまでは、リスクが大幅に減っているのが分かりますね。概ね20銘柄くらいからは、それほどリスクが減らなくなります。

この分散投資の銘柄数に関して言うと、約50銘柄でリスクがほぼフラットになります。

これは、株式そのものが持つリスクに収束していくということですので、理論的には50銘柄以上に分散投資してもリスクが変わらないということになります。

株式のシステマティック・リスクとは

ここでは、株式の銘柄の分散効果について、もうちょっと専門的に見ていきたいと思います。

株が持つリスクは避けられない

上記で述べてきたように、銘柄の分散によって取り除くことのできるリスクのことを「非システマティックリスク」、分散させても取り除くことのできないリスクのことを「システマティックリスク」と呼びます。

なので、投資家が取り除くことができるリスクは、「非システマティックリスク」の部分ということになります。

[画像:b9afc183.jpg]

個別株の株価は独立に動いてるわけではなく、その国の景気・経済動向に左右されたりだとか、政治的なリスク、そして業績などに左右されて上下していくことになります。

図のように20銘柄以上を保有していれば、これら個別銘柄特有の要因によって引き起こされる「非システマティックリスク」を十分に軽減できるといえます。

なので、くどいようですが、取り除くことができる株式投資のリスクとは、この「非システマティックリスク」ということになります。

補 足:ベータ値(β値)

ちょっとだけ補足ですが、このシステマティック・リスクを数値化したものが「ベータ(β)値」と呼ばれるものです。S&P500指数のβ値を1として、1よりも高い銘柄は指数よりも値動きが激しく、逆に1よりも低い銘柄は指数よりも値動きが低くなります。

例えば、2019年4月現在で

  • VOO(S&P500に連動するETF)のβ値=1.0
  • アマゾン(AMZN)のβ値=1.7
  • コカ:コーラ(KO)のβ値=0.27

となっています。これは、S&P500が1%上昇すれば、アマゾンは7%上昇し、逆に1%減少すれば7%減少するということになります。

なので、ポートフォリオ全体の値動きをマイルドにしたいのであればβ値の低い銘柄を中心に選択する、といった活用の仕方ができます。

結論:集中投資よりも分散投資が無難

投資家のスタイルや嗜好にもよるので、一概には言えませんが、結論は分散投資の方が無難であるということですね。

分散投資で取らなくても良いリスクを回避できる

集中投資は、分散によって回避できるリスクを無駄にとることになります。よほどの自信がない限りは分散投資をして「非システマティックリスク」を取り除いた方が良いです。

投資の世界は高いリスクをとれば、高いリターンがあるということです。なので、過去10年を見るとアマゾンやアップルのようなIT企業に集中投資した方が、結果として、S&P500指数よりも高いリターンをだしてます。

また、一般的にはベンチャー企業やユニコーンと呼ばれる新興銘柄に集中投資すると、短期間で株価が2倍、5倍、10倍になることも十分にあり得ます。

それって、ある意味当然で、銘柄分散によって回避できるリスクをとったから高いリターンが得られるわけです。

高いリスクをとるということは、逆に振れて株価が2分の1、10分の1あるいは紙切れになることだってあり得るのだから、取らなくて良いリスクは取る必要がないと考えます。

100戦100勝は投資の神様でも無理

冒頭で、バフェットやピーターリンチが集中投資を進めていましたが、彼らは結果として集中投資で成功したにすぎません。

彼らが選んだ銘柄の株価が全て値上がりしているかと言えば、そうではなくて、例えばバフェットが過去に保有していたIBMや、現在保有しているクラフトハインツ(KHC)は株価的には絶不調ですよね。

ピーター・リンチも「5銘柄中2つぐらい下がったって良い」といってます。2銘柄紙切れになったって、残りの3銘柄のうち1つが3倍以上になってくれれば損をしませんから。

なので、投資の神様も伝説のファンドマネージャーでも、選んだ銘柄が全て上昇することなんてありえない、100戦100勝は無理なのです。

個人投資家は分散投資が無難

株式を長期で保有するのであれば、分散投資という結論になります。

バフェットやピーターリンチは、綿密な銘柄分析と幅広い情報収集が可能ですから、ある程度確信をもって集中投資することができるし、ある程度的確に株を見切って売却することも可能です。

だけど、個人投資家が、そういう分析や情報収集ができるかって言うと、限界がありますよね。バフェットも自分の奥さんに対しては、個別株ではなく、S&P500指数に連動するETFの購入を薦めています。

なので、投資スタイルにもよりますけど、集中投資よりも分散投資の方が無難です。

まとめ

今回は、集中投資と分散投資どちらが良いかに関して、株式の銘柄を分散する効果やシステマティックリスクに関して述べてきました。投資の神様ですら、銘柄選択が難しいのですから、素人は集中投資はせず、広く銘柄を分散させる方が無難であると考えます。

それでは。

最後までご覧いただきありがとうございます。今回は、銘柄の分散について述べてきましたが、時間・地域・資産についても分散することの重要性について、以下の記事にまとめています。よろしければ是非。

分散投資で資産形成。投資の初心者が安定的に資産を増やす方法。

2019年4月17日

 

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