外国資産

金の価値は将来的に普遍。純金投資のメリットとは。

株式や債券とは違い、”純金”には商品そのものとしての価値があります。

自分は現在、ポートフォリオの中に金を組み入れていませんが、かつては、分散効果を高める観点から証券会社で純金積立を利用していました。

株への長期投資の方が高いリターンを期待できるため、既に売却していましたが、インフレに強く、リーマンショックなどの金融危機にも強い純金を保有することは、メリットが多いと考えています。

そのため、購入手数料やスプレッドの関係で何かと議論がありますが、長期投資を前提とするのであれば純金積立も、わりと良い投資先だと考えています。

そこで、今回は、

  • 純金投資のメリット
  • 純金積立とは

について述べていきたいと思います。

純金投資のメリット

株や債券は、保有することで配当金や分配金のようなインカムを生み出しますが、純金への投資はインカムを生み出さないため、基本的には値上がり益を狙った取引ということになります。その投資のメリットをまとめると

[box class=”yellow_box”]

  • 実物資産なので価値がゼロにならない
  • インフレに強い
  • 株や債券とは異なった値動きをする(分散効果)

[/box05]

ということになります。詳しく見ていきましょう。

実物資産なので価値がゼロにならない

金には、宝飾品としての価値だけでなく、スマートフォンやパソコンの部品といった工業用部品としても使用されます。なので、これらの製品は今後ますます利用が広がるため、金の需要がなくなるということはありません。

よく、これまで採掘された金の総量はオリンピックの競泳用プールの3杯半程度しかないという話を聞いたことはないでしょうか?実は、まだ採掘されていない埋蔵量も1杯半程度しかありません。

なので、原油はシェール革命のような技術革新で供給量が増えていますが、金の場合、そのものの量が限られていますので、供給過剰で価値が激減するということは考えにくいです。

さらに言えば、株の場合は、企業の倒産があると価値がゼロになります。最近ではJALやエンロンなどの経営破綻で株が紙切れになったのは記憶に新しいところです。

もちろん、金は短期的な需要の強さや為替の影響などで価格は上下に変動しますが、金そのものの価値は普遍なのです。

インフレに強い

以下の図は、ジェレミー・シーゲル著の「株式投資の未来」に掲載されているものです。1802年に1ドルを保有した場合の、インフレ影響を考慮した株、債券、金、そしてドル(貨幣)の実質的なリターンを示したものとなっています。

「ジェレミー シーゲル」の画像検索結果

見ていただくとわかるのですが、ドル(貨幣)の落ち込みが激しいですね。1920年頃までは価値を保ってきましたが、その後インフレの影響を受けて価値が大幅に下がり、10分の1程度になっています。

他方、金の価値は極めて安定していますね。大きく上昇することもありませんが、金の価値というのは長期的にも変わらないことがわかります。

デフレ経済と言われる日本でも、着実に物の値段は上がっていますから、お金をただタンス預金しておくのであれば、金に投資した方が良いと言えます。

株や債券の値動きと異なる(分散効果)

金は、株や債券に比べて世界経済の影響を受けにくく、さらに、災害や戦争、テロなどの世界的に社会不安が高まる程、価格が上昇する傾向にあります。

例えば、上記のグラフでは、1970年代のの石油ショックやドルの変動相場制の移行があった際、株や債券の価格が大きく落ち込んでいますが、金は逆の動きを示し大きく上昇しています。

一般的には、ドルの信用が揺らぐと金の価格が上がりますので、株や債券と金は逆相関関係にあるのですね。

したがって、不確定要素の多い現代において、株や債券以外の投資先として選択するメリットは大きいと言えます。

純金投資のデメリット

純金投資のデメリットをまとめると

[box class=”red_box”]

  • 資産を生み出す効果がない
  • 為替の影響をうける

[/box05]

となります。詳しく見ていきましょう。

資産を生み出す効果がない

やはり、金そのものに資産を生み出す効果がないことが、最大のデメリットと言えます。

債券であれば金利が存在し、株に投資して保有したときは、企業の事業活動によって生じた利益を株主に分配する、いわゆる配当金が株主に支払われます。

しかし、金そのものには価値があっても、保有するだけでは、自動的に資産が増えていくことはありません。

なので、あくまでも安定性の高い資産で、インフレに応じて値上がりしますから、通貨をただ寝かせておくよりは良い投資先ということになります。

為替の影響を受ける

純金の取引は、日本円で行うことが可能ですが、実際の取引はドル建てで行われています。

したがって、金の取引価格については、需要と供給による金の値動きに加えて、円安や円高などの為替の影響を受けて変動するということになります。

純金に投資する方法

金の延べ棒のようなもの購入するという方法もありますが、1ロットあたりの取引価格が数百万円という高額なものとなりますので、純金に一般的には1000円から投資が可能な、純金積立を利用するのが一般的です。

純金積立とは

純金積立は、毎月指定した金額が口座から引き落とされ、その金額で買える数量の金を自動的に買い付けて、貯めていくもので、証券会社で異なりますが1000円から積立て投資が可能です。

金相場は、為替の影響などで常に動いているので、価格が下がれば多く金が買え、価格が上がれば少ない量しか買うことができません。純金積立は、このような相場変動のリスクを分散しながら金をコツコツ買っていくことになります。

必要なコスト

純金積立は、主要な証券会社であれば利用することが可能ですが、純金を積立る手数料が証券会社ごとに異なります。以下が主要なネット証券会社の取引手数料です。

[box class=”blue_box”]

  • SBI証券 :2.16%
  • 楽天証券:2.70%
  • マネックス証券:2.70%

[/box05]

一方、金は、外貨と同様に売値と買値は同値ではなく、それぞれで価格が設定されています。以下の表がその一例。

項目 購入価格 前日比 売却価格 前日比
4,654円/g 0
4,574円/g 0

出所:SBI証券HPより(2019年4月19日 05:00現在)

この場合だと、

  • 買うとき⇒1gあたり「4,654円」が適用
  • 売るとき⇒1gあたり「4,574円」が適用

となるので、売買により「4,654 円 (買価格) – 4,574 円 (売価格)」差額 80 円がスプレッドになり、負担する必要があります。

たった 80 円ですが、価格に対して約 1.7 % ということなので、手数料も含めると4~4.5%程度の取引コストが生じることになります。

いますぐ金を買いなさい 金価格は6倍になる [ ジェームズ・リカーズ ]
created by Rinker

純金積立はありか、なしか

長期投資を前提とするならば、多少手数料は多少かかっても、分散投資の観点からありだと考えています。

確かに、SBI、マネックス、楽天証券の場合、購入価格の4~4.5%の手数料+スプレッドの費用が発生します。ただ、日本でも着実にインフレが進んでいますから、インフレ率が毎年1~2%程度であることを考えれば、3~4年ぐらいで取引コストをペイできることになります。

上記3ネット証券であれば、純金積立で購入した金の保有手数料がかからないため、委託管理手数料のかかるETFや投資信託より有利だと考えます。

まとめ

今回は、純金投資のメリットから、投資する方法としての純金積み立てについて述べてきました。

投資と言えば、預金、株、債券が中心ということになりますが、インフレに強く、異なった値動きをする金は、分散投資の観点から投資先としてありだと思います。

それでは。

おすすめ記事です。金への投資方法をまとめています。世界経済の減速懸念もあり金価格が上昇中。投資先としての魅力も十分です!

[kanren postid=”2706″]

ABOUT ME
kaimaru41
高配当の日本株・米国株の長期投資に、レバレッジETF、FX、CFDを組み合わせて早期のセミリタイアを目指します。