【SPYD】年率4%超えの高配当米国ETF。その配当実績と特徴とは?




SPYDという米国ETFは、高配当で最近注目されているけれども、どのような特徴があるの?配当実績は?

今回は、このような疑問を持つ方にむけて記事を書いています。

今回の記事の内容

・高配当米国ETF SPYDの魅力と特徴

・高配当米国ETF SPYDの魅力は高配当

・高配当米国ETF SPYDとその他ETFとのパフォーマンス比較

・SPYDなどのETFと個別株の投資について

自分は、20年以上投資を続けていて米国ETFであるSPYDも保有しています。今回は、この経験も踏まえ記事を書きました。

高配当の米国ETF SPYDの魅力とは?

米国ETFであるSPYDの魅力は、何と言っても4%超えという高配当であることです。

最近の米国株人気と相まって、生活必需品株のようなディフェンシブ高配当銘柄を中心に投資し、その配当金を再投資する手法を勧める方が増えています。

この方法論は、元をたどればジェレミーシーゲル氏が「株式投資の未来」の中で、過去のセクター別パフォーマンスを綿密に調査、比較したところ、情報技術などの人気セクターよりも、高配当のディフェンシブ銘柄に投資し、配当金を再投資した方が高いパフォーマンスを示したことが、寄りどころとなっています。

自分も、配当金を再投資する戦略をとっており、日本株と比較して配当利回りの高い銘柄の多い米国株に資金をシフトしています。そのため、日本株の一部を既に売却し、どの銘柄を購入するか検討していたところ、SPYDという高配当の米国ETFに行きつきました。

米国ETFの中で高配当のものと言えば、VYMやHDVの人気が高いですが、SPYDはそれらと比較してもそん色のないETFとなっています。今後、米国株の購入を検討している方にも十分おススメできます。

高配当の米国ETF SPYDの特徴とは?

SPYDは、S&P500銘柄のうち高配当利回り上位80銘柄に均等配分したETFです。なので、単純計算で1.25%ずつの配分で80銘柄で構成されるETFとなります。

基本データ
  • 運用会社:State Street Global Advisors
  • インデックス:S&P500 高配当指数(S&P500 High Dividend Index)
  • 純 資 産 総 額 : 15.3憶ドル
  • 委 託 管 理 料 : 0.07%
  • 配 当 利 回 り : 4.18%
  • 2018年配当実績: 1.61ドル
  • 過去1年間の価格幅 :32.34~38.90ドル
  • 組 入 銘 柄 数 : 80
  • 設 定 日:2015年10月21日

特筆すべきは、配当利回りの高さですね。ベンチマークはS&P500高配当指数を採用しているだけあって、配当利回りは常に4%を超過しています。

昨年のアップルショックで米国株が大きく下げた際には、5%高い配当利回りを示しており、ETFとしては非常に魅力的な水準と言えますね。

以下詳細を見ていきます。

SPYDの構成銘柄とセクター比率

構成銘柄上位10社です。

銘柄 比率
QUALCOMM Incorporated 1.96%
Coty Inc. Class A 1.86%
Xerox Corporation 1.58%
Western Digital Corporation 1.54%
Hanesbrands Inc. 1.49%
Eaton Corp. Plc 1.40%
Altria Group Inc 1.39%
Broadcom Inc. 1.38%
Helmerich & Payne Inc. 1.37%
Philip Morris International Inc. 1.37%

(2019年4月25日現在)

これを見ると、クアルコムのような半導体メーカー、アルトリアやフィリップモリスなどのタバコ株が上位に入っていますね。

後で説明しますが、SPYDは1月と7月のリバランスの際に、それぞれの銘柄の比率を1.25%にするよう調整します。

P&Gやファイザー、ベライゾンなどが上位に入っていた昨年12月の段階に比べると、構成比が時期によって大きく変わっています。組み込み銘柄の値上り、値下がりのパフォーマンスによって、大きく変動するということです。

2018年12月31日現在の構成比
  1. PROCTER & GAMBLE COMPANY  1.61%
  2. PFIZER INC.  1.60%
  3. REALTY INCOME CORPORATION  1.58%
  4. AES CORPORATION  1.52%
  5. WELLTOWER INC.  1.51%
  6. VERIZON COMMUNICATIONS INC.  1.51%
  7. ENTERGY CORPORATION  1.51%
  8. FIRSTENERGY CORP.  1.50%
  9. UDR INC.  1.50%
  10. AMERICAN ELECTRIC POWER COMPANY INC.  1.50%

続いてセクター比率です。

セクター 比率
不動産 20.73%
一般消費財 14.43%
公益事業 12.55%
エネルギー 11.45%
情報技術 10.24%
金融 9.94%
生活必需品 8.07%
コミュニケーションサービス 4.39%
素材 3.41%
資本財 2.57%
ヘルスケア 2.21%

(2019年4月25日現在)

面白いのは、不動産と公益事業が上位に入っていることですよね。2セクターあわせて30%を超えています。これは、他の高配当ETFとは違って、REITが構成銘柄に組み込まれているからです。

REITも公益事業も配当利回りが高いですから、SPYDが高配当であるのも、このような構成比率によるところが大きいとも言えます。

SPYDの配当金実績

以下が配当実績です。

2017年が前年に比べて配当金が落ちていますが、2018年に回復しています。まだ、設定されてから3年程度しかたっていないこともあり、増配傾向が続くのかどうかは、このデータからは何とも言えないですね。

配当実績
2016年 1.514ドル
2017年 1.422ドル
2018年 1.610ドル

SPYDのその他ETF、指数との比較

競合高配当ETFとの配当比較

米国ETFの中で、高配当のものと言えばVYMとHDVになりますが、SPYDと配当利回りを比較すると、

  • V Y M:3.07%
  • H D V:3.30%
  • SPYD :4.18%

となります。他と比べてもSPYDの配当利回りはだいぶ高いですね。

VYMやHDVは、大幅に株価が下がった時でなければ4%を超えることはありませんから、定常的に4%を超えるSPYDは、配当利回りの面で圧倒的に優位性があります。

なおVYMの特徴は以下の記事にまとめています。SPYDと比較するとどういう特徴があるかも分析しています。

VYMの魅力は高い配当と利回りだけじゃない!このETFが超秀逸な理由とは。

2019年8月8日

S&P500のパフォーマンス比較

SPYD設定日以降2016年頃からの、S&P500との比較です。

赤:SPYD 青:S&P500

今はS&P500の方がパフォーマンスが良いですが、2017年の9月ごろまではSPYDの方が良かったですね。ただ、SPYDは配当金後のチャートですので、トータルリターンではS&P500とそん色のないものになります。

公益株やREITの比率が高いので、S&P500と比較して値動きがマイルドですね。これもメリットの一つです。


ちょっと考察

SPYDの特徴や、今後の投資方針についてちょっと考えてみました

等価均等配分とリバランス

SPYDは、高配当の80銘柄に1.25%の比率で構成されることに特徴があり、この比率になるよう1月と7月にリバランスされます。実は、これが高い配当利回りになる要因です。

というのは、リバランスの際には、株価の上がった銘柄が売られ、株価が下がった銘柄が多く買われるという逆張りの状態になります。なので、必然的に成熟した高配当な割安不人気銘柄に多く投資することになります。今の不人気セクターは、不動産(REIT)と公益ということになるのでしょう。

株価が下がっている不人気銘柄は配当利回りも高くなっているので、SPYDが定常的に4%を超えているのは、ここにも理由があります。

個別株と米国ETFについて

ETFの配当利回りが4%を超えるレベルなら、無理に高配当株を物色する必要はないかもしれません。

ちょっと個人的な話になりますが、少し方針を転換して高配当の個別株を中心とした投資から、高配当ETFに投資の軸足を置こうかなと考えています。

米国株は、日本企業に比べて業績が安定しているし、景気動向にも影響の受けない銘柄が多いと言われています。しかし、昨今のクラフトハインツやスリーエムの業績悪化による10%以上の株価暴落を考えると、ちょっと安定的な収益を目指して投資するには躊躇してしまいますね。

MOやAT&Tは、5%~7%という高い配当利回りを享受できますが、喫煙率低下や莫大な借入金など、業績懸念は根強いんですよね。

デジタル化により、社会の変革が早くなってきているので、業績や配当が安定しているディフェンシブ銘柄を購入し、配当金を再投資するというシーゲル戦略が今後も通用していくのか、実はちょっと疑問に感じています。

配当金をS&P500などの指数に連動するレバレッジ資産に再投資していく方針は変わらないので、株価の安定性に乏しい高配当の個別銘柄で配当金を得るよりも、高配当ETFを中心に購入していく方が良いと考えています。

「高配当の米国ETF SPYD」まとめ

今回は、高配当ETFとして最近注目されているSPYDの特徴やパフォーマンスについて述べてきました。

SPYDは、高配当であるだけでなく、不動産や公益セクターの比率が高いので、銘柄の分散を図る観点からも優れた商品と言えます。ポートフォリオの主力となりえるETFです。

それでは。

米国高配当ETFといえばVYMですが、その特徴をまとめました。SPYDと比較するとどうなんですかね?

VYMの魅力は高い配当と利回りだけじゃない!このETFが超秀逸な理由とは。

2019年8月8日
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