米国ETF TLTの株価推移は地味にスゴイ!驚きのリターンと特徴を徹底解説。




株式は値動きが激しいので、債券型ETFのTLTへ投資することを考えているのだけど、株価推移と特徴は?高いリターンを得たいけど、損はしたくありません。TLTの有効な活用法はありますか?

今回はこういった疑問を持つ方に向けて記事を書きました。

今回の記事の内容

・米国ETF TLTの株価と特徴とは?

・米国ETF TLTの株価推移とリターンは?

・長期投資の視点からTLTをどのように活用するか?

自分は、TLTに関して以下ツイートをしました。

米国FRBの政策金利引上げ停止との方針転換により、TLTやBLVなど長期債権に連動するETFが好調。

リーマンショック以降、株式市場はFRBの金融政策の影響を受けやすくなっており債券etfとわりと綺麗に逆相関の値動きです。

今後FRBの金利引下げが見込まれる中、長期債券etfへの投資はありですね。

今回は、これを深掘りします。

自分は、20年以上投資経験がありますが、株式だけではなくTMFやBLVなどの債券ETFも保有しています。今回の記事は、この経験も踏まえて書いています。

米国ETF TLTの株価と特徴

米国ETF TLTは米国長期国債(20年超)と連動したETF

iシェアーズ米国国債20年超ETF(TLT)は、20年を超える米国長期国債と同じ値動きを目指す米国ETFです。

マネックス証券、楽天証券、SBI証券等々の外国株証券口座で利用可能で、NISA口座でも取引することができます。

以下がTLTのデータです。経費率は0.15%ですね。米国の債券市場全体に連動するバンガード社のBNDが0.04%であることを考えると高いかもしれません。

ただ、TLTは長期国債に特化した商品ということを考えれば、妥当なところだと思います。

iシェアーズ米国国債20年超ETF(TLT)

  • 経 費 率  :   0.15%
  • 分配金利回り :   2.47%(過去12カ月)
  • 標 準 偏 差  : 10.76%(過去3年)
  • ベータ―値  : -0.23
  • デュレーション:   17.71年
  • インデックス : ICE米国国債20年超指数

(2019年6月11日現在)

TLTの株価の動きについて

長期国債は、利回りの変動が大きく市場の動きにも反応しやすいため値動きが大きくなります。

過去3年の平均標準偏差が10%を超えています。債券ETFであっても1年間で±10%程度の動きがあるということですね。

なお、デュレーションは17.71年ですので、長期国債の金利が1%動と17.71%値動きすることになります。

米国ETF TLTの株価推移

ここではTLTの株価推移(パフォーマンス実績)ということで、バンガード社の債券ETFである

  • BND(米国の債券市場全体に連動)
  • BLV(米国の長期債券市場全体に連動)

と比較していきたいと思います。

TLTの株価の推移(パフォーマンス実績)

過去5年の株価推移を示したのが以下のチャートとなります。

TLTの5年間のパフォーマンスは約17%と配当金が年間2.5%程度支払われていることを考えれば十分なパフォーマンスと言えます。

‐チャート(過去5年)

 

赤:TLT 黄:BLV 青:BND

特筆すべきは値動きの荒さですね。2014年6月から2015年にかけて20%以上値を上げたあと、半年程度で元の株価に戻っています。

2014年から2017年は、欧州の経済危機やFRBの政策金利引き上げなど、債券市場が大きく動いた時期でした。TLTもわずか半年程度で20%以上の値動きを繰り返しています。

一方、BNDは債券ETFらしくほとんど値動きがありません。なので、値動きの安定を求めるのであればTLTではなく、BNDの方が良いといえます。

直近1年のTLT、BND、BLVとの比較が以下の図になります。

‐チャート(直近1年)

赤:TLT 黄:BLV 青:BND

TLTの株価は、昨年9月~12月頃は5%以上下落していましたが、12月から直近5月にかけて大きく株価を上げていますね。

昨年の夏から秋にかけては、まだFRBの政策金利の引き上げが行われていたため、債券価格が下落。

その後、昨年末のアップルショックや米中貿易摩擦懸念からFRBは政策金利引き上げ停止を表明。現在では市場は金利引き下げを織り込んでいます。

直近の値動きを見ると、TLTはFRBの政策金利の動向に非常に影響を受けやすいETFであるといえます。

TLTの株価リターンについて

次に分配金も含めたTLTのリターンを見ていきましょう。

1年 3年 5年 設定来
TLT 6.09% 1.41% 5.65% 6.39%
BND 4.54% 2.00% 2.68%

5年間で年率5.65%、2002年7月の設定以来6.39%です。債権ETFということを考えれば非常に良い数字ですね。

株式の期待リターンが6~7%ということを考えれば、十分なリターンといえます。

長期投資の視点からTLTをどのように活用するか

TLTの株価推移、リターンなどをみてきましたが、活用法として

・TLTは長期保有で分配金と値上り益を期待できる

・TLTは株式と組み合わせて保有

ということです。以下、詳細みていきますね。

TLTは長期保有で分配金と値上り益を期待できる

TLTは、2.47%とまずまずの分配金利回りであり、分配金を抜いた値上り益も5年間で約17%ですので、長期保有で非常に高いトータルリターンを期待できるといえます。

他方、長期的には上昇傾向ですが、わずか半年で20%近い値動きを示すなど、長期債券らしい荒い値動きをします。

値動きの安定しているBNDの分配金利回りは2.78%ですから、安定的な値動きと分配金を目的とするのであればBNDの方に軍配があがります。

TLTの方が長期的なパフォーマンスに優れているので、長期保有で分配金を受け取りつつ値上り益を期待して投資するという活用が良いと思います。

なお、米国FRBは金利引き上げ停止の方針を表明しており、今後、政策金利の引き下げが期待できます。そのため、TLTの株価の上昇も期待できる環境といえます。

TLTは株式と組み合わせて保有

TLT単体でも悪くありませんが、株式と組み合わせて保有することにより、ポートフォリオ全体の値動きをマイルドにしつつ、より高いリターンを期待できます。

以下のチャートは、過去5年のTLTとS&P500を比較したものですが、綺麗な逆相関関係があることがわかると思います。

赤:TLT 緑:S&P500

2014年末から2016年頃は、欧州の経済危機などの影響から株式市場が軟調であった一方、債券市場に資金が集まったためTLTはしっかりと値を上げています。

2015年半ば以降はFRBの政策金利引き上げなどもあり、長期国債に連動するTLTのリターンが落ちましたが、2016年末以降、いわゆる”トランプラリー”の影響で株価が大きく値を上げています。

2018年末のアップルショックで株式が大きく値下がりした状況でも、TLTはしっかりと値上りしているのが見て取れます。

2008年のリーマンショック以降、株式市場はFRBの金融政策に影響を受けやすくなっているため、政策金利に連動する債券市場に対して、わりときれいに逆相関の関係になっていますね。

株式の方が長期的にみてリターンが高いですから、TLTに米国株式ETFであるVTIやVOOを組み合わせで保有することで、資産全体の値動きを抑えつつ長期的に高いリターンを狙えます。

SBI証券[旧イー・トレード証券]

「米国ETF TLTの株価推移」まとめ

今回は債券ETFであるTLTの株価推移と特徴にについて述べるとともに、長期投資の観点からどう活用するかについてまとめました。

TLTは長期債券ETFの特性上、値動きが荒くなってしまいますが、分配金だけではなく値上り益も期待できますので、長期保有に向いた商品と言えます。

さらに、逆相関の値動きをする株式と組み合わせることで、資産全体の値動きをマイルドにすることができますので、より効果的な運用が可能となりますね。

さらに、TLTは米国株ETFになるのでNISA口座で取引可能ですので、分配金や値上り益に日本の税金が課税されないというメリットもあります。

それでは。

前の記事 <<<【SPYD】年率4%超えの高配当米国ETF。その配当実績と特徴とは?

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