日本株

楽天の株価が大幅に下落している理由とは?本当に今が買いどきなの?

楽天(4755)の株価は、2015年頃から大幅に下落しています。ここまで株価が急落して下落傾向が続いている理由は何ですか?

最近の株価の推移(チャート)を踏まえ、楽天株は”買い”かどうか知りたいです。

今回は、このような疑問を持つ方に向けて記事を書いています。

今回の記事の内容
  • 楽天(4755)の株価の状況は?
  • 楽天の株主優待と株価推移(チャート)は?
  • 楽天の最近の業績は?
  • 楽天の株価が大幅に下落している理由とは?
  • 株価下落傾向が続く楽天株は買いか?

自分は、楽天の株価に関して以下のツイートをしました。

楽天の株価が半年足らずで30%近く急落!
要因は
・携帯通信事業遅れ
・3Q決算赤字転落
・ヤフーとLINEの経営統合
・筆頭株主であるリフト社株価暴落
というもの。
長期的にも株価は下落傾向でIT成長株としては物足りない状況。他方、楽天カードなどの金融事業は絶好調で長期保有なら今が底かもです。

今回は、楽天の株価が下落する理由に関して、上記を深掘りします。

自分は、投資歴20年で日本株や米国株を中心に1,000万円以上の資産を運用しています。その経験を踏まえて記事を書いています。

なお、日本株や資産運用に関連するお得な情報や役に立つ情報のページについて、以下にまとめました。よろしければご覧いただければと思います。

楽天(4755)の株価の状況は?

では早速ですが楽天の株価データ(2020年5月15日現在)を見ていきましょう。

楽天の株価データ
  • 株 価: 997円
  • P E R: 90.2倍
  • P B R: 1.98倍
  • R O E: 2.00%
  • 配当利回り:0.45%

最近のパッとしない業績を受けてPERが上昇していますね。あと配当金は0%台とあまり期待できないですね。ITの成長株ということを考えると、配当金に資金を回すよりは、設備や研究開発に投資したいということなのでしょう。

楽天の株主優待は?

次に楽天の株主優待について見ていきましょう。

楽天市場や楽天トラベル、さらには楽天証券や東北楽天イーグルスなど幅広い分野で業務を行なっている企業だけあって、株主優待は結構充実しています。

楽天市場クーポン

楽天市場対象ショップおよび楽天ブックスで税込1,000円以上のものに利用できるクーポン券がもらえます。

うれしいことに長期保有している株主には追加のクーポンがもらえます。保有継続期間が5年以上で100円券1枚ですか…。もうちょっとサービスしても良いのでは。

その他楽天サービスの割引券など

楽天市場のクーポン券以外に株主優待として以下のサービスを受けることができます。

まあ、楽天のサービスをよく利用する”楽天経済圏”の住人や東北楽天イーグルスのファンなどにはうれしいサービスですね。

  1. 楽天トラベル国内宿泊2,000円クーポン
  2. 楽天Kobo 対象期間中の電子書籍コンテンツ購入に対し、ポイント3倍
  3. 抽選で株主様限定楽天イーグルスグッズをプレゼント
  4. 楽天イーグルス主催公式戦観戦チケットを優待価格で提供
  5. 抽選で株主様限定ヴィッセル神戸グッズをプレゼント
  6. ヴィッセル神戸主催公式戦観戦チケットを優待価格で提供
  7. 楽天証券口座での楽天株式購入に係る手数料を30%ポイント還元

充実の楽天の株主優待ですが、他にも魅力的な優待を実施している会社は多数あります。おすすめをまとめました。

楽天の株価の推移(チャート)は?

続いてチャートを確認していきましょう。

楽天市場や楽天証券、楽天銀行など幅広いサービスを提供している楽天。これまでの株価推移はどうなっているのでしょうか?

ここでは過去10年の長期チャートと短期チャートを見ていきます。

楽天の長期チャート

以下のチャートは直近10年間の株価推移です。

チャート画像

長期的には株価がほとんど上がっていないですね。ITの成長株のわりには物足りないチャートとなっています。

2014年末ごろまでは1,200円~1,400円程度で推移していましたが、2015年4月にかけて大幅に上昇。2倍近くまで上がり株価は一時2,300円を超えました。

しかし2015年4月10日に株価が最高値の2,357円を付けた後、株価は急落。2016年初頭には1,000円近くまで一気に下落してますね。1年たらずで2分の1以下になったわけですから結構な下落幅です。

一時1,400程度まで持ち直したものの、2017年半ばに再び大幅下落、700円近辺まで落ちました。最近は株価がもどりつつありますが、チャートを見る限りは長期的に良いところなしといったところです。

楽天の短期チャート

以下が2019年に入ってからの年初来チャートです。

1月以降、株価が反発して1300円を超える水準まで戻ってきましが、6月のピークを境に下落に転じていますね。

チャート的にもサポートラインであった1000円の大台を明確に割り込んでいることから、次は900円台を維持できるかといったところ。

このラインを割ってしまうと、次のサポートラインである700円ぐらいまで一気に下落する可能性もありますね。

このように株はリスクが高い、コロナショックみたいな株価暴落が怖い…という方もいると思います。そういう方は1株からの少額投資はどうでしょうか?

少額投資でリスクを低く運用を行うことが可能です。詳しくは以下の記事にまとめています。

単元未満株のメリット・デメリットは?おすすめの証券会社も解説!単元未満株への少額投資なら気軽に株式投資を始められそうですが、どんな時に活用すれば良いですかね?評判やメリット、デメリットについて知りた...

楽天の株価は、何故ここまで下落するのか?以下その理由について見ていきます。

楽天の株価が大幅に下落している理由は?

ITの成長株でありながら、長期的な株価の下落傾向が続く楽天。

その要因は、

  1. 2015年の株価下落:買われすぎと公募増資発表
  2. 2017年の株価下落:携帯通信事業参入を不安視
  3. 本業のEコマース事業が軟調
  4. 携帯通信事業サービス開始の遅延

と考えます。以下、詳細に見ていきますね。

2015年の株価下落:買われすぎと公募増資発表

”楽天市場”によるサービス提供で有名な楽天、Amazonと並んで国内Eコマース市場で圧倒的な地位を築いていますが、2015年4月10日に最高値を付けたのち、大幅に株価は下落しました。わずか10カ月程度で、

  • 2015年4月10日:2,357円
  • 2016年2月29日:1,073円

まで、マイナス55%と半値以下の暴落ですね。

この下落は、もともと楽天の株が買われ過ぎていたことに加えて、2018年6月に突如公募増資をすることを発表したことによるもの。

1株1,900円で約1,800億円程度調達できたものの、株の希薄化を嫌気した投資家が、公募増資の発表を契機に売りに回ってしまいましたね。

2017年の株価下落:携帯通信事業参入を不安視

楽天は、携帯通信事業に参入することを表明していますが、これも株価下落を引き起こしている要因の一つです。

2017年に楽天は、NTTドコモ、KDDI、ソフトバンクに次ぐ「第4のキャリア」を目指し、携帯通信事業への参入を表明。ポイントは、

楽天の発表のポイント
  • 2019年10月にサービスを開始
  • 2023年度からの黒字化を目標
  • 10年後を目途に1,500万件以上の契約を目標
  • 2025年まで最大6,000億円を設備投資

というもの。

投資家にとって最も嫌気されたところは”最大6,000億円”投資という部分ですね。

携帯通信事業は、電波を送受信する基地局の整備などが必要になってくるので、莫大な設備投資が必要となります。

楽天の年間売り上げが2017年で9,400億円程度ですから、それと比べると巨額の投資であることがわかりますよね。

これだけ莫大な額を使っても、他の事業者に比べて投資額が少ないとの指摘もあるんですよね。

NTTドコモ、KDDI、ソフトバンクの大手三社ががっちりと市場を独占している状況下、楽天の参入に、市場は否定的だということですね。

本業のEコマース事業が軟調

楽天のEコマース事業は、Amazonなどの競合や海外事業の不振で先行き不透明感が強くなってきています。

日本のEコマース市場は、小売り店舗での売り上げを奪う形で成長していて、市場規模の拡大が進んでいます。楽天も、”楽天市場”を主軸とするインターネットセグメントを拡大とともに、業績を伸ばしてきました。

ただ、以下の楽天の利益推移を見ると、フィンテック(金融)が順調に利益を伸ばしている一方、2018年は楽天市場を中心としたインターネットセグメントの利益が50億円近く下げているのがわかります。

セグメント(億円) 2016 2017 2018
インターネット 555.7 1,007.6 957.3
フィンテック 655.9 728.1 798.5

2016年に楽天はAmazonにシェアを抜かれているんですよね。業績を見る限り、国内Eコマース事業の厳しい状況は改善されていないようです。

また、日本だけでは成長に限界がある中、楽天は積極的に海外への投資を進めていますが、2016年に東南アジアや欧州から事業を撤退するなど、海外展開がうまくいっているとは言えない状況です。

携帯通信事業のサービス開始遅延

色々要因はあるものの、以下のツイートのとおり最近の株価下落最大の要因は当初予定していた10月1日にサービス開始が遅れていることですね。

総務省の指導があったものの、通信基地局の整備遅れなどがひびき10月1日からのサービスは利用者を5000人に絞って料金は無料に。実質的には間に合わなかったってことですね。

サービスの本格開始は2020年春を見込んでいること。第4のキャリアとして期待が高かっただけに残念な結果となりましたね。

参考記事 >> 楽天、携帯本格参入を半年延期 20年春に(日経新聞)

楽天の最新の業績は?

2019年1月〜9月までの業績となりますが、以下のツイートの通りかなり悪い状況で赤字決算となっていますね。

決算のポイントは、

楽天の第3四半期決算のポイント
  • 対前年同期比で増収減益
  • 純 利 益 :🔺141億円(赤字転落)
  • 営業収益:  1129億円(前年同期比15.4%減

というもの。それにしても楽天ほどの企業が赤字転落というのは驚きですね…。この要因はなんなのか?以下の記事で分析しています。

楽天の業績悪化は続く?3Q決算で最終損益が赤字転落!その理由は?楽天(4755)の第3四半期決算が発表されましたが赤字転落で、業績悪化したんですか?内容についてポイントを知りたいです。 このよう...

株価下落傾向が続く楽天株は買いか?

株価が大幅に下落している楽天ですが、長期保有であればこのタイミングでの投資も有りかなと考えます。

確かに携帯通信事業の遅れやヤフーとLINEの経営統合など、悪材料が出まくっていて株価が下落していますが、株を買うタイミングというのはむしろこういう時ですよね。

楽天証券、楽天銀行、楽天カードなどの金融事業は会員数や利用者数が増加し続けていて、鉄板の強さを誇っています。

これらの金融事業が底固いでしょうから、この間に楽天市場などのEコマース事業を立て直し、携帯通信事業を軌道に乗せることも十分に可能と見ています。

まあしばらくは、産みの苦しみもあり携帯通信事業の関係でネガティブな材料が出てくるでしょうが、いずれは携帯事業も軌道に乗ってくると考えます。

なお、日本株を少額からリスク控えめに投資したいなら、SBIネオモバイル証券で1株から少額投資を活用すると良いです。ネオモバなら格安な月額定額手数料で1株から何度でも売買できるからです。

日本株の通常の取引単位は100株(1単元)。例えば、楽天の株価は997円(2020/5/13終値)で、通常は約64万円くらいの資金が必要。失敗したときのダメージが大きくなるし、そもそも投資資金が豊富でないと買えないんですよね。

ネオモバは2019年4月に営業開始した新興ネット証券。しかし、ネット証券最大手のSBI証券とCCC(TSUTAYAやTポイントの運営会社)の合弁会社で、信頼感もあり安心して利用することができます。

詳細は以下の記事にまとめています。

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「楽天の株価が下落している理由」まとめ

今回は、楽天の株価が下落している理由ということで、株価下落の状況や最近の業績、楽天株は買いか?について述べてきました。

楽天全体の業績自体は順調に伸びているものの、本業のEコマース事業の立て直しと新規に参入する携帯通信事業の成否が、今後の成長を占う上で重要なファクターとなっています。

2019に入って米国リフトの株式上場を契機に楽天の株価は大幅上昇していましたが、将来的な成長不安により米国リフト社の株価が大幅下落。それに合わせて楽天の業績の株価も急落しています。

携帯通信事業の本格参入は2020年春となっていることもあり、短期的には株価が上がりずらい状況は続きますね。他方、金融事業が底固いこともあり、長期保有前提にこのタイミングで投資するのは有りと考えます。

最後に賢く株式投資や資産運用するための方法について紹介しますので、ぜひ参考にしていただければと思います。

世界中の株、債券、金などに手間をかけずに自動運用

なおJTのような優良株への個別株投資もおもしろいですが、株式、債券や金、不動産などに資産を分散して長期運用するというのがリスクをおさえた合理的な投資手法です。

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自分も活用していますが、口座にお金を振り込めば基本的に何もしなくても良いんですよね。忙しい会社員や主婦の方に特におすすめです。詳しくは以下の記事にまとめています。

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相場を気にしないで年率1.5〜6%で運用する方法

コロナショックの大暴落をみてしまうと株式投資はちょっと…。相場を気にしないで運用したい方はソーシャルレンディングのFundsが最適な選択肢かもしれません。

Fundsの最大の価値は株やFXのように相場の値動きを常にチェックして売買を行う必要がないこと。日々の相場の動きを気にする必要がありません。

その特徴は、集めた資金を上場している大企業などに貸し付けること。なので比較的低いリスクの案件に投資できるので、手堅い運用ができます。

年利回りは1.5%〜6%(税引き前)が中心。銀行に預金するよりもかなり高い利回りを期待できますね。

詳しくは以下の記事にまとめていますのでぜひご覧ください。

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