楽天(4755)の 株価が大幅に下落している理由 【好業績で株は買いどき?】




楽天の株価は、2015年頃から大幅に下落しています。ここまで株価が急落して下落傾向が続いている理由は何ですか?最近の業績を踏まえて、楽天株は”買い”かどうか知りたいです。

今回は、このような疑問を持つ方に向けて記事を書いています。

今回の記事の内容

・楽天(4755)の株価推移と株価が大幅に下落している理由

・楽天の最近の業績について

・株価下落傾向が続く楽天株は買いか?

自分は、楽天の株価に関して以下のツイートをしました。

楽天の株価が、今年に入って800⇒1200円と好調。
2015年4月に2,300円超えましたが、増資発表や携帯事業の参入などが嫌気されて直近700円まで落ちこんでいました。他方、
・米配車サービスLyftの筆頭株主
・2018年の売上げも1兆円を超え
・株売られすぎ
であることから、今後の株価には期待大です。

今回は、楽天の株価が下落する理由に関して、上記を深掘りします。

自分は、投資歴20年で日本株や米国株を中心に1,000万円以上の資産を運用しています。その経験を踏まえて記事を書いています。

楽天(4755)の株価推移と最近の株価下落について

楽天の株価と株価推移は?

楽天の株価データ(2019年6月17日現在)を簡単にまとめました。

楽天の株価データ
  • 株 価:1276円
  • P E R:12.22倍
  • P B R: 2.22倍
  • 配当金:4.5円
  • 配当利回り:0.35%

積極的に新規事業に投資を行っている成長株の割にはPERが低く割安という印象。

競合のAmazonは90倍以上ですから、それと比べるとかなり低いです。

次に、楽天の株価推移を見ていきますね。以下のチャートは直近5年間の株価推移です。

チャート画像

2014年末ごろまでは1,200円~1,400円程度で推移していましたが、2015年4月にかけて大幅に上昇。2倍近くまで上がり、株価は一時2,300円を超えました。

楽天の株価は長期的に下落傾向

2015年4月10日に株価が最高値の2,357円を付けた後、1,000円近くまで大幅に下落しました。

一時1,400程度まで持ち直したものの、2017年半ばに再び大幅下落、700円近辺まで落ちました。

最近は株価がもどりつつありますが、チャートを見る限り長期的には完全に下落傾向ですね。

以下、その理由について見ていきます。

楽天の株価が大幅下落している理由は?

長期的な下落傾向が続く楽天。その要因は、

楽天の株価下落の要因

・2015年の株価下落は買われすぎと公募増資発表

・最近の株価下落は携帯通信事業参入を不安視

・本業のEコマース事業が軟調

と考えます。以下、詳細に見ていきますね。

2015年の株価下落は買われすぎと公募増資発表

”楽天市場”によるサービス提供で有名な楽天、Amazonと並んで国内Eコマース市場で圧倒的な地位を築いていますが、2015年4月10日に最高値を付けたのち、大幅に株価は下落しました。わずか10カ月程度で、

  • 2015年4月10日:2,357円
  • 2016年2月29日:1,073円

まで、マイナス55%と半値以下までおちてますね。

この下落は、もともと楽天の株が買われ過ぎていたことに加えて、2018年6月に突如公募増資をすることを発表したことによるもの。

1株1,900円で約1,800億円程度調達できたものの、株の希薄化を嫌気した投資家が、公募増資の発表を契機に売りに回ってしまいましたね。

最近の株価下落は携帯通信事業参入を不安視

楽天は、携帯通信事業に参入することを表明していますが、これも株価下落を引き起こしている要因の一つです。

2017年に楽天は、NTTドコモ、KDDI、ソフトバンクに次ぐ「第4のキャリア」を目指し、携帯通信事業への参入を表明。ポイントは、

楽天の発表のポイント

・2019年10月にサービスを開始

・2023年度からの黒字化を目標

・10年後を目途に1,500万件以上の契約を目標

2025年まで最大6,000億円を設備投資

というもの。

投資家にとって最も嫌気されたところは”最大6,000億円”投資という部分ですね。

携帯通信事業は、電波を送受信する基地局の整備などが必要になってくるので、莫大な設備投資が必要となります。

楽天の年間売り上げが2017年で9,400億円程度ですから、それと比べると巨額の投資であることがわかりますよね。

これだけ莫大な額を使っても、他の事業者に比べて投資額が少ないとの指摘もあるんですよね。

NTTドコモ、KDDI、ソフトバンクの大手三社ががっちりと市場を独占している状況下、楽天の参入に、市場は否定的だということですね。

本業のEコマース事業が軟調

楽天のEコマース事業は、Amazonなどの競合や海外事業の不振で先行き不透明感が強くなってきています。

日本のEコマース市場は、小売り店舗での売り上げを奪う形で成長していて、市場規模の拡大が進んでいます。楽天も、”楽天市場”を主軸とするインターネットセグメントを拡大とともに、業績を伸ばしてきました。

ただ、以下の楽天の利益推移を見ると、フィンテック(金融)が順調に利益を伸ばしている一方、2018年は楽天市場を中心としたインターネットセグメントの利益が50億円近く下げているのがわかります。

セグメント(億円) 2016 2017 2018
インターネット 555.7 1,007.6 957.3
フィンテック 655.9 728.1 798.5

2016年に楽天はAmazonにシェアを抜かれているんですよね。業績を見る限り、国内Eコマース事業の厳しい状況は改善されていないようです。

また、日本だけでは成長に限界がある中、楽天は積極的に海外への投資を進めていますが、2016年に東南アジアや欧州から事業を撤退するなど、海外展開がうまくいっているとは言えない状況です。

株価の下落傾向が続く楽天。最近の業績と動向は?

楽天の業績は?

Eコマース事業の不振が伝えられる中、金融分野も含めた楽天全体の業績は右肩上がりです。

以下のグラフは楽天の年度別の売上げ推移ですが順調に右肩上がりですね。特に2018年は売上げが1兆円を超えて過去最高を記録しています。

また2019年5月に発表された1Qの決算から、主な業績をピックアップすると、

2019年1Q決算のポイント

・総売上収益: +15.9%

・インターネットセグメント:+13.8%

・フィンテックセグメント:+22.1%

となっています。

本業のEコマース事業であるインターネットセグメントが、前年同期から収益を伸ばしており、楽天にとってプラス材料です。

米配車サービス会社リフトの上場

米配車サービス大手のリフトが2019年3月の株式上場で、筆頭株主の楽天に800億円規模の評価益が発生したと見込まれています。

楽天は、2015年にリフトに3億ドル(約335億円)を出資して筆頭株主となっています。

今後、携帯通信事業の参入で、多額の投資が必要となるので、この含み益は楽天にとって大きなプラス材料と言えそうです。

株価下落傾向が続く楽天株は買いか?

Eコマース事業の業績立て直しと携帯通信事業の見通しが良ければ買いを検討して良いと思いますが、長期保有目的なら少し様子を見たいですね。

2019年3月頃までは、750~900円程度の株価を行ったり来たりの状態でしたが、リフトの株式上場を契機に株価は大きく値を上げています。このタイミングだと、ちょっと手を出しずらい。

チャート画像

また、2019年1Qの決算内容も悪くありませんでしたが、”楽天市場”を中心としたEコマース事業の立て直しが図られたかどうかについては、もう少し見ていく必要があると考えます。

さらに、大手3社が市場を独占している中、10月に参入する携帯通信事業がどこまで業績を伸ばすことが出来るかも、長期的な株価を占う上で重要です。

楽天銀行などの金融事業の業績は底堅いので、これらの事業が好調なうちにEコマース事業を立て直し、携帯通信事業を軌道に乗せることができるかがポイントということですね。

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「楽天の株価が下落している理由」まとめ

今回は、楽天の株価が下落している理由ということで、株価下落の状況や最近の業績、楽天株は買いか?について述べてきました。

楽天全体の業績自体は順調に伸びているものの、本業のEコマース事業の立て直しと2019年10月に参入する携帯通信事業の成否が、今後の成長を占う上で重要なファクターとなっています。

リフトの株式上場を契機に株価は大幅上昇していますが、将来的な成長への期待が持てるかどうかについては、もう少し様子を見ていく必要があると考えます。

それでは。

前の記事 <<< イオン(8267)の株価が大幅に下落している理由【優待目的で買いどきか?】

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