レバレッジ型ETF

米国ETF EDCの株価推移と特徴とは?新興国株の復活期待で2つの活用法

EDCは、新興国全体に投資できるレバレッジ型ETFと聞いたけど、株価の推移と特徴は?新興国は、先進国に比べて高い成長性を期待できるけどEDCは長期投資に向いているの?

今回は、このような疑問を持つ方に向けて記事を書きました。

今回の記事の内容

・米国ETF EDCの株価と特徴

・米国ETF EDCの株価推移(パフォーマンス)

・米国ETF EDCの2つの活用法

自分は、新興国株への投資に関して以下のツイートをしました。

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自分は米国株と日本株を中心に投資していますが、分散を図る観点からも成長性の高い新興国への投資は面白いと思う。

もちろん政治経済が不安定で値動き激しいので、主力にはなり得ないですけどね。なのでレバレッジ型の新興国株etfのEDCあたりを少量、長期保有するのは、資金効率の点でありだと思う。

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上記を深掘りします。

自分は、投資歴20年でレバレッジ型ETFであるSPXLやCUREを保有して資産運用を行っています。その経験を踏まえて記事を書いています。SPXLなどの、レバレッジ型ETFの特徴については以下にまとめていますので、あわせてどうぞ。

米国ETF EDCの株価と特徴

EDCは新興国株の3倍の株価収益を目指すETF

Direxionデイリー 新興国株 ブル3倍 ETF(EDC)は、がMSCIエマージング・マーケット・インデックスのパフォーマンスの3倍となる成果を目指すレバレッジ型の米国ETFです。

マネックス証券、楽天証券、SBI証券などの外国株証券口座で取引可能で、NISA口座での保有することができます。

経費率は1.47%。同じMSCIエマージング・マーケット・インデックスに連動するEEMの経費率が0.67%比較するとかなり高いですね。

なお、株価は2019年6月現在で75ドル程度となっています。

EDCの構成銘柄(2019年3月現在)

保有上位銘柄(Top10)は以下のようになっています。

やはり中国企業が多いですね。1位のテンセントや2位アリババは、世界時価総額ランキングでもトップ10に入り、アップルやマイクロソフトと肩を並べる巨大企業です。米国だけでなく、新興国でもIT企業が大きく伸びていますね。

日本の企業は、トヨタがやっと時価総額47位に入るぐらい。新興国株のETFといっても構成銘柄トップは世界的な巨大企業が入っているということです。

構成銘柄 保有率
テンセント(中国) 4.33%
アリババ(中国) 3.85%
Taiwan Semicont(台湾) 3.19%
サムソン(韓国) 3.06%
Naspers(南アフリカ) 1.65%
中国建設銀行 1.34%
中国移動通信 1.02%
中国平安保険 0.95%
Reliance Industries(インド) 0.91%
中国工商銀行 0.83%

EDCの構成国(2019年3月現在)

国別の保有比率が以下のとおりです。アジアだけでなく、ブラジル、南アフリカ、ロシアなどが上位に入っていますね。

比率
中国 37.46%
韓国 11.23%
台湾 9.76%
インド 7.90%
ブラジル 6.24%
南アフリカ 4.87%
香港 4.21%
ロシア 3.20%
メキシコ 2.29%
タイ 2.02%

中国が40%近いですね。2016年の段階では25%程度でしたから、最近の中国の経済成長は他の新興国と比べても頭一つ抜け出しているということです。

あと、韓国が新興国かというのは、議論が分かれるところですね。経済の成長率から考えても、もはや新興国には当てはまらないと思いますが。

ちなみにバンガード社の新興国株ETF VWOは、韓国が構成国に入っていないインデックスを用いています。

米国ETF EDCの株価推移

次にEDCの株価推移を見ていきます。

株価の値動きを比較するため、S&P500と新興国ETFのEEMについても掲載しています。

EDCの株価の推移:長期(5年)

長期5年の株価推移です。2014年から2016年にかけて、株価が大きく下落していますね。

この時期は欧州の経済危機や人民元切り下げを発端としたチャイナショックなどがあったので、新興国から資金が流出したためです。

2016年の後半以降、世界的に株高になりましたから、その恩恵を受けて新興国株も大きく値を上げましたが、2018年を境にすさまじく値を下げてますね。米中貿易摩擦の影響を受けての下落と言えるでしょう。

赤:EDC 青:EEM 緑:S&P500

この過去5年の長期チャートから、

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・新興国株ETFであるEEMと良く連動した値動きになっている

・株価は5年間で40%近いマイナスとなっている

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直近5年の新興国株はチャイナショックや米中貿易戦争の影響があり、あまりパフォーマンスが良くありませんでしたからEDCがマイナスになるのもしょうがないですね。

また、5年間の下落幅40%程度と、EECの3倍より大きいですね。レンジ相場で長期的には指数から乖離しやすいというレバレッジ型ETFの特性がでています。

EDCの株価の推移:短期(6カ月)

次に短期(6カ月)の株価推移です。EDCの値動きはすさまじいですね。良くも悪くもレバレッジ3倍型ETFの特徴が表れているといえます。

米中貿易交渉の進展期待などで、2019年初は新興国株が買われましたが、先行きの懸念もあり、大きく売られましたね。

わずか6カ月間でこの値動きです。

 

赤:EDC 青:EEM 緑:S&P500

この過去6カ月の株価の値動きから、

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・EEMに連動して3倍近い値動きを示している

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ということがわかります。

EEMが上がればEDCも上がるし、逆に下がればEDCも下がっています。値動きが概ね3倍程度といえます。

米国ETF EDCの配当実績

EDCの直近4回の配当実績と配当利回りは以下のとおり。

長期的な値上がり益を期待するETFですから、あまり配当には期待できないですね。

  • 配当利回り:0.71%
時期 配当金額(ドル)
2019.03.19 0.52
2018.12.27 0.018
2018.03.20 0.47
2017.12.19 0.32

米国ETF EDCとEEMのリターン比較

EDCとEEMの年率リターン

次にEDCの年率リターンを見ていきましょう。

1年 3年 5年
EDC -37.11% 15.52% -5.02%
EEM -7.79% 10.03% 3.10%

綺麗に3倍のリターンとはなっていませんね。新興国株ETFのEEMが5年間で年率3.1%でしたが、EDCはマイナスに沈んでいます。

長期的にはレバレッジ型ETFは、指数と乖離しやすくなるのはリターンを見てもわかります。

注意点:時間と共に指数から乖離する

EDCは新興国株の株価3倍の収益を目指すものですが、リターンを見て分かるとおり綺麗に3倍を示していません。あくまでも1日の値動きについて3倍になるようにしているもので、期間が長くなると完全に乖離しています。

日本取引所グループHPに、レバレッジ型ETFの特徴について解説がありましたので、以下に引用します。 ざっくり言うと、

  • 投資期間が長くなればなるほど、指標と乖離する。
  • レンジ相場になると指標に比べてパフォーマンスが悪くなる。

ということです。

レバレッジ型指標は、相場の下落局面においては原指標よりも大きく下落していきますが、2営業日以上離れた日と比較した場合は、想定した変動率とは異なる下落率となってしまう点、そして、投資期間が長期になればなるほど、原指標の変動率とレバレッジ型指標の変動率の乖離が大きくなる可能性が高まる点に留意が必要となります。

相場の方向感が定まらず、原指標が上昇や下落を相互に繰り返した場合、レバレッジ型指標は複利効果によって、原指標と比較してパフォーマンスが逓減して行くという特性がありますので留意が必要です。

 出典:日本取引所グループHP 

米国ETF EDCの株価推移を踏まえた2つの活用法とは

これまで見てきたEDCの株価推移や特徴を踏まえた活用法は、

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・長期保有ではなく短期取引で大きな値幅を狙う

・サテライト的に少量保有する

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と考えます。以下、簡単にみていきますね。

長期保有ではなく短期取引で大きな値幅を狙う

EDC株価推移で見てきたとおり、5年間の長期で見ると指数と大きく乖離してパフォーマンスが悪くなりますが、半年の短期でみると概ねEEMの3倍の値動きを示しています。

新興国株はレンジ相場であったため、長期的には指数に乖離しやすいというレバレッジ型ETFのデメリットが顕著に出てしまいましたね。

これは、長期的にも右肩上がりのS&P500の値動きの3倍に連動するSPXLが、長期的に大きく値上がりしていることからも明らかですね。

なので、EDCは過去の株価推移をみる限りは、短期トレード向きのETFであるといえます。

[aside type=”warning”]

レバレッジ型ETFは、株価の値動きが激しいリスクの高い金融商品です。そのため、短期トレードは大きな損失が発生することが十分にありえるため、おススメできません。特に初心者は手を出すべきではありません。

[/aside]

サテライト的に少量保有する

株価的には新興国はさえませんが、成長性は先進国より大きいので、将来的な株価上昇の期待は高いと言えます。

先進国の成長率は、平均して2%程度ですが、新興国は5%程度と倍以上。主力の中国は6%以上の成長率です。

新興国は先進国に比べて政治・経済が安定せず、景気後退期には資金が流出しやすいためポートフォリオの主力にはなりえませんが、分散の観点から新興国株への投資はありえますね。

EDCは、乖離はあるものの新興国株ETFのEEMと値動きは連動していますから、

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・ポートフォリオの主力として先進国株は現物で保有

・新興国株はサテライト的にEDCで少量保有する

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という活用の仕方は、資金効率が高くなるので有用だと思います。

米国ETF EDCの株価推移などまとめ

今回は、新興国株に連動するレバレッジ型ETF EDCの特徴と株価推移(パフォーマンス)や年率リターンについて見ていくと共に、活用法について述べてきました。

株価推移を見て分かるとおり、EDCは、長期的に株価指数に乖離するいというレバレッジ型ETFのデメリットが顕著に出ています。

なので、ポートフォリオの主力として長期保有するという使い方はおススメできないですね。ただ、新興国の成長性は先進国より高いことは明らかなので、今後の長期的な値上がりは期待できると思います。

地域の分散を図る観点から、少量保有するという活用の仕方は有用と考えます。

それでは。

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