レバレッジ型ETF

SPXSの株価は下落相場で爆上げ!ベア型3倍ETFの2つの活用法とは?

SPXSの株価の推移(チャート)と特徴を知りたいです。S&P500と逆の株価の値動きをするベア型のレバレッジ型ETFと聞いたけど、SPXSはどのような場面で利用するの?配当がでるって本当ですか?

今回は、このような疑問を持つ方に向けて記事を書きました。

今回の記事の内容

・米国ETF SPXSの株価と特徴とは?

・米国ETF SPXSの株価の推移(チャート)とは?

・米国ETF SPXSの配当実績とは?

・米国ETF SPXSの2つの活用法とは?

自分は、SPXSの株価に関して以下のツイートをしました。

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S&P500が最高値を更新する中、ベア3倍ETFのSPXSのランキング(sbi証券)が上がっています。日本の個人投資家は、逆張り志向で株価指数が上がると、株を売る傾向があるからですね。

長期投資の観点からはベア型ETFを保有する意味がありませんが、短期の値幅取りやヘッジ目的の保有であれば有りですかね。

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上記を深掘りします。

自分は、投資歴20年でレバレッジ型ETFであるSPXLやCUREを保有して資産運用を行っています。その経験を踏まえて記事を書いています。

なお、SPXLなどの、レバレッジ型ETFの特徴については以下にまとめていますので、あわせてどうぞ。

米国ETF SPXSの株価と特徴

SPXSはS&P500の逆の値動きをするベア3倍のレバレッジ型ETF

Direxionデイリー S&P500 ベア3倍 ETF(SPXS)は、日々の値動きがS&P500指数の300%のパフォーマンスの反対となる投資成果を目指すベア3倍のレバレッジ型米国ETFです。

なので「S&P500が大きく下落しそう」といったときに、SPXSを購入するといった使いかたをするわけです。「空売り」するという感覚に近いですね。

マネックス証券、楽天証券、SBI証券などの外国株証券口座で取引可能で、NISA口座での保有することができます。

経費率は1.08%とちょっと高く感じますが、レバレッジ型の商品ということを考えれば妥当なところだと思います。

なお、株価は2019年6月現在で18.88ドルとなっています。

レバレッジ型ETF SPXSの構成銘柄(2019年3月)

S&P500をベンチマークとしていますので、基本的には同じ構成ですね。

ここ数年で、アップルやマイクロソフトの株価が好調ですので、情報技術関連の保有率が20%を超えています。

構成銘柄(Top5) 保有率
1 マイクロソフト 3.73%
2 アップル 3.38%
3 アマゾン 2.93%
4 バークシャー 1.89%
5 JNJ 1.65%

SPXSのセクター構成(2019年3月現在)

セクター別の比率は以下のとおり。ここ数年はIT関連の企業が大きく伸びましたから、情報技術セクターの保有比率が大きくなっていますね。

セクター 保有率
1 情報技術 20.14%
2 ヘルスケア 15.54%
3 金融 13.31%
4 通信サービス 10.12%
5 一般消費財 9.94%

レバレッジETF SPXSの株価の推移(チャート)

次にSPXSの株価推移を見ていきます。

株価の値動きを比較するため、S&P500の株価推移についても掲載しています。

SPXSの株価の推移:長期(5年)

過去5年のS&P500とSPXSパフォーマンスを単純に比較したのが以下のチャートです。

‐過去5年チャート

 

赤:SPXS 青:S&P500

過去5年でS&P500が右肩上がりで上昇していますが、SPXSは節目節目で激しく上下しつつ、株価指数とは正反対に下落しているのがわかります。

正確に3倍というわけではありませんが、長期的に見ても綺麗に指数の反対のパフォーマンスなっていますね。

ちょっと見ていただきたいのが、2015年から2016年にかけてS&P500が横ばい圏であったときにもSPXSが大きく値を下げていることです。

この時期は、欧州債務危機やチャイナショックなどがあり、株式市場が上がりづらい状況だったとき。

レバレッジ型ETFは、日々の値動きの3倍となるよう設計された商品なので、レンジ相場のときは指数との乖離が大きくなる性質があることは覚えておいて良いと思います。

‐直近1年のチャート

直近1年間のパフォーマンスが以下のチャート。SPXSの特徴を良く表しているのではないでしょうか。

赤:SPXS 青:S&P500

 

短期的な値動きを見ると、指数と反対の値動きをするというSPXSの性質が綺麗に出ています。

昨年末のアップルショックでS&P500が-20%近く大きく値を下げましたが、SPXSは短期的に+45%ぐらいまで大きく値を上げています。

年明けは、S&P500が史上最高値を伺うまで株価が回復していますから、SPXSはその動きに反比例する形で大きく値を下げてますね。1年間で-30%です。

レバレッジが効いているというのは、上にも大きく上がれば、下にも大きく下がるということです。

米国ETF SPXSの配当実績

意外なことに、ベア型ETFのSPXSは配当がでます。

SPXSの過去4回の配当実績と配当利回りは以下のとおり。

  • 配当利回り(年間):1.54%
時期 配当金額(ドル)
2019.06 0.075
2019.03 0.062
2018.12 0.102
2018.09 0.048
0.287

普通、CFDや信用取り引きで「売り」持ちすると配当相当額を負担する必要があるんですよね。なので、ちょっと不思議な感じがします。

S&P500の2%には及びませんが、短期的な値下がり益を期待するというベア型ETFの特徴を考えれば、配当がでるだけでも十分ですね。

SPXLとS&P500の株価リターン比較

SPXSとS&P500の株価リターン比較(2019年6月現在)

各々リターン(年率換算)を見ていきましょう。

1年 3年 5年 10年
SPXS ‐15.41% -31.69% -30.32% -41.06%
S&P500 3.58% 11.63% 9.55% 13.79%
SPXL -2.29% 26.45% 20.05% 33.71%

S&P500(SPY)は10年間で、年率13.79%という高いリターンを示していますが、その反対の値動き3倍を狙うSPXSは年率-41.06%という結果となっています。

かりに長期投資目的で保有していると大きなダメージを受けたことになりますね。

リーマンショック後の10年間は、S&P右肩上がりで株価は上昇しましたから、ある意味当然の結果といえるでしょう。

注意点:時間と共に指数から乖離する

SPXSはS&P500と反対の収益3倍を目指すものですが、リターンを見て分かるとおり綺麗には3倍を示していません。

あくまでも1日の値動きについて3倍になるようにしているもので、期間が長くなると乖離してきます。

日本取引所グループHPに、レバレッジ型ETFの特徴について解説がありましたので、以下に引用します。 ざっくり言うと、

  • 投資期間が長くなればなるほど、指標と乖離する。
  • レンジ相場になると指標に比べてパフォーマンスが悪くなる。

ということです。

レバレッジ型指標は、相場の下落局面においては原指標よりも大きく下落していきますが、2営業日以上離れた日と比較した場合は、想定した変動率とは異なる下落率となってしまう点、そして、投資期間が長期になればなるほど、原指標の変動率とレバレッジ型指標の変動率の乖離が大きくなる可能性が高まる点に留意が必要となります。

相場の方向感が定まらず、原指標が上昇や下落を相互に繰り返した場合、レバレッジ型指標は複利効果によって、原指標と比較してパフォーマンスが逓減して行くという特性がありますので留意が必要です。

 出典:日本取引所グループHP 


米国ETF SPXSの株価の推移(チャート)を踏まえた2つの活用法とは

これまで見てきたSPXSの株価推移や特徴を踏まえた活用法は、

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・長期保有ではなく短期取引で大きな値幅を狙う

・リスクヘッジの目的で少量保有する

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と考えます。以下、簡単にみていきますね。

長期保有ではなく短期取引で大きな値幅を狙う

SPXSの株価推移や年率リターンで見てきたとおり、5年間の長期で見ると株価は大きく値を下げていることから、長期投資目的ではなく、短期の値幅取りに活用するETFですね。

短期的には綺麗にS&P500とは逆の値動き3倍を示しているので、政治・経済不安などで大きく株価が下げるタイミングでSPXSを購入して収益を上げていく、といった使い方になりますね。

具体的には、2019年現在で考えられる政治経済リスクは、

2019年の政治・経済リスク

・米中貿易交渉の決裂

・英国のEUからの合意なき離脱

・米国とイランの関係悪化による武力衝突

・中国経済の金融危機

あたりですかね。これらの危機が顕在化するタイミングで購入し、すぐに売却して利益を得る。

株価は長期的には値上りする方向ですので、長く保有すべきではないですね。

[aside type=”warning”]

レバレッジ型ETFは、株価の値動きが激しいリスクの高い金融商品です。そのため、短期トレードは大きな損失が発生することが十分にありえるため、おススメできません。特に初心者は手を出すべきではありません。

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リスクヘッジの目的で少量保有する

現物株を保有しすぎているため、保有資産全体のリスクを下げるためにSPXSを保有するという使い方ですね。いわゆる”リスクヘッジ”目的の保有です。

日本株の場合は、信用取引をすることで「空売り」することができますが、大手ネット証券でも米国株は信用取引できません。

SPXSは、短期的にはS&P500の値動きと綺麗に逆方向の動きをしますから「保有資産は売却したくないけどリスクは下げたい」という目的で保有するのは有りですね。

「米国ETF SPXSの株価」まとめ

今回は、S&P500と逆の値動き3倍を示すレバレッジ型ETF SPXSの特徴と株価推移(パフォーマンス)や年率リターンについて見ていくと共に、活用法について述べてきました。

株式は長期的には上がる方向に行きますから、ポートフォリオの主力として長期保有するという使い方はまったくできないです。

株価推移を見て分かるとおりSPXSは、短期的には綺麗に指数と反対の値動きをしますので、政治経済危機が顕在化して株価が大きく値崩れしそうなタイミングで購入するという使い方になります。

これらは、投資に慣れた上級者向けの活用方法ですので、初心者は手を出さない方が無難かもしれませんね。

それでは。

おすすめ記事です。レバレッジの効果の本質は”時間”と”資金”というリターンを得ること。「忙しくて投資に時間を割けない」「投資の効率を高めたい」と考えている方、必見の内容です。

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