JT(2914)の株価が下落する理由と今後の見通しは?チャート軟調も業績堅調です!




JT(2914)の株価は下落し続けているけれども、その理由は何ですか?JTの最近の業績や株価推移(チャート)も知りたいです。今後の見通しは悪くないと思いますが、そろそろ買い時ですか?(2019年8月10日更新)

このような疑問を持つ方に向けて記事を書いています。

今回の記事の内容

・JT(日本たばこ産業)の株価推移(チャート)と株価の下落について

・JTの株価が下落し続けている3つの理由とは?

・JTの最近の業績は?

・株価下落によりJT株は買いか?今後の見通しは?

JTの株価が大幅に下落する理由に関して、以下のツイートをしました。

保有中のJT(2914)株、2018年に4,000円近くあったのが2,380円と下落が止まりません。業績はそれほど悪くなく世界的なタバコ離れと「ESG投資」拡大による外国投資家離れが原因です。加熱式タバコの出遅れも響いてますかね。

配当利回りは6.47%と超魅力的。シーゲル理論では”買い”ですけど…悩みますね。

これを深掘りします。自分は、投資歴20年でJT株も保有しています。今回は、その経験も踏まえて記事を書いています。

JTの株価推移(チャート)と株価の下落について

JTの株価と株価推移(チャート)

日本たばこ産業【JT】(2914)の株価データ(2019年8月9日現在)を簡単にまとめました。

JTの株価データ
  • 株 価:2,301.5円
  • P E R :11.3倍
  • P B R :1.54倍
  • 配当金:154円
  • 配当利回り:6.69%

注目すべきは配当利回りの高さですね。これほどの大企業で6%を超えているというのは、日本株にはあまりないです。

最近の株価下落の影響により、配当利回りも上がっているということですね。

次に、JTの株価推移をみていきますね。以下のチャートは過去5年の株価推移です。

チャート画像

2014年後半に3,200円程度であった株価は、2015年後半から2016年にかけて4,800円程度まで株価は上昇していました。

JTの株価は下落傾向

その後、2016年4月ごろから株価の下落傾向が続いていますね。これは、JTのたばこが値上げされたのと同じタイミング。

2018年中ごろに3,000台で踏みとどまっていましたが、最近では2,000円台前半まで下げています。

高配当の株は底堅いイメージがありますが、まったく下げ止まらない状況です。

以下、その理由について見ていきます。

JTの株価が下落する3つの理由とは?

JTの業績自体は悪くないんですが、株価は下落し続けているんですね。これは、

・理由1:世界的なたばこ離れ(喫煙率の低下)

・理由2:ESG投資の浸透(外国人投資家離れ)

・理由3:加熱式たばこの出遅れ

であるため。以下、詳細に見ていきます。

理由1:世界的なたばこ離れ(喫煙率の低下)

先進国全体に言えることですが、健康志向の高まりにより喫煙率が年々下がってきています。

以下の図は、日本国内の「性別・年代別喫煙率の推移」ですが、全体的に喫煙率が大幅に下落傾向であることがわかると思います。

性別・年代別喫煙率の推移

出典:JT全国喫煙者率調査より

2018年の成人男性の平均喫煙率は27.8%で、ピーク時(昭和41年)の 83.7%と比較すると、約50年間で56ポイント減少したことになります。

喫煙率は減少し続けていて、現在約1,500~1,600万人程度が喫煙していると推定されています。自分の職場でも、20年前に比べて、たばこを吸う人がだいぶ減ってきていますね。

この減少傾向というのは変わらないのではないでしょうか。

また、世界保健機構(WHO)は世界の喫煙率と今後の見込みについて調査を行っており、その結果以下となっています。

出典:WHO報告書より

世界全体の喫煙率は、2000年26.9%から2015年20.2%まで減少していますね。

2025年には17.3%まで減ることを予想していますから、喫煙率の低下は世界的な傾向と言えるのでしょう。

理由2:ESG投資の浸透(外国人投資家離れ)

2016年を境に株価の下落傾向が続いているJTですが、株主の構成に占める外国人の比率が下がっていることも要因と考えられます。

以下がJTの資料から、株主の構成比を抜粋したもの。

個人 法人 外国 金融
2014年 13.7 1.3 33.6 15.9
2015年 14 0.6 32.1 17.2
2016年 14.8 0.8 30.9 17.3
2017年 16.3 1.0 27.4 18.6
2018年 22.4 1.1 20.0 19.9

出典:JT有価証券報告書より

外国人の比率が、2014年の33.6%から2018年20.0%まで落ちてますね。

外国人投資家が海外の機関投資家がJT株を売りまくっているのがわかります。

この要因としては、外国人投資家や海外機関投資家にESG投資が浸透していることがあげられます。

ESG投資とは(GPIFより)

ESGは環境(Environment)、社会(Social)、ガバナンス(Governance)の英語の頭文字を合わせた言葉です。投資するために企業の価値を測る材料として、これまではキャッシュフローや利益率などの定量的な財務情報が主に使われてきました。それに加え、非財務情報であるESG要素を考慮する投資を「ESG投資」といいます。

なので、たばこ、アルコールやカジノなどの企業には資金が流れづらくなっているということですね。

この流れは今後も続くでしょうから、業績にかかわらずJTなどのたばこ企業の株は売られやすくなっているということです。

理由3:加熱式たばこ市場への出遅れ

煙がほとんど出ない加熱式たばこの分野では、フィリップモリスのアイコスが大きく先行していて、JTは大きく出遅れています。

野村証券の推計によると、日本国内の加熱式たばこのシェア(2018年)は

加熱式たばこのシェア(2018年)

・フィリップモリス(アイコス):71.8%、

・ブリティッシュ・アメリカン・タバコ(グロー):20.1%、

JT(プルーム・テック):8.1%

と推計されています。

JTはプルーム・テックで追い上げていますが、シェアは10%にも満たない状況です。

今後、世界的にも加熱式たばこや電子たばこなどのシェアは伸びていくと考えられているので、この出遅れは手痛いですね。

株価の下落が続くJT。最近の業績は?

株価の下落が続いているJT。他方、2018年の業績は増益となっているんですね。ここでは、

・2018年度実績

・国内たばこ事業

・海外たばこ事業

についてクイックに見ていきますね。

2018年度実績

JTは海外事業が6割占めるので、為替の影響を受けます。なので、為替の影響を考慮した調整後の営業利益を見る必要があります。

以下の決算資料の抜粋を見ると調整後の営業利益は+8.9%と増益ですね。

国内たばこ事業

国内は厳しいですね。調整後営業利益が-10%で国内売り上げが低下しているのがわかります。

国内の紙たばこ市場は頭打ちなので、JTの国内業績は、プルームテックの売上げがどこまで伸びるかですね。

海外たばこ事業

調整後の営業利益は+9.5%と海外は堅調ですね。

イラン、英国、カナダ、ドイツ、フィリピン、ロシアなどの売上げが伸びているようです。




株価下落によりJT株は買いか?今後の見通しは?

JTの株価は下落を続けており2015年の最高値4,800円から半値以上まで下げていることもあり、ちょっと売られすぎですね。非常に買いやすい水準になっています。

たばこ株は不人気銘柄の代表ですので、値上がり益を狙うのではなく配当目的で長期保有を前提とするのであれば、”買い”を検討しても良い水準と思います。

JT株の”買い”を検討して良い理由

・世界的にたばこ離れが進んでいる中、業績が堅調

・たばこ売上げ減を値上げで補填

・高配当利回りと着実な増配

上記のとおり。以下、クイックに見ていきますね。

世界的にたばこ離れが進んでいる中、今後の業績が堅調

日本国内でも世界的にもたばこ離れは急激に進んでいる中、JTの業績は意外と落ちていないですね。

日本の人口は今後増えていきませんが、

・世界的には人口が増えることは確実

・発展途上国の経済発展で貧困層⇒中間層が増える

ですので、海外事業6割以上のJTの今後の業績は底堅いと予想できます。

たばこ売上げ減を値上げで補填

以下は、JTの主力銘柄メビウス(旧マイルドセブン)1箱の価格推移ですが、ここ10年程度で1.5倍以上値上がりしているのがわかります。

価格
2006年7月 300円
2010年10月 410円
2014年4月 430円
2016年4月 440円
2018年10月 480円

増税の影響で値上がりしていると思っていましたが、下図のとおりたばこ税の値上り幅はここ10年で40円程度。増税分以上に値上げしているのがわかりますね。

たばこは依存性の高い商品ですから、一度吸い始めると止めるのが難しくて、一生吸い続ける人も珍しくありません。

なので、商品価格を値上げしても大幅に収益が下がらないというのがたばこ会社の強みと言えます。

f:id:jouzmagazine:20190308122352p:plain

高配当利回りと着実な増配

これは細かい説明不要ですね。現時点で配当利回りは6.69%。

配当実績ですが15年連続で増配を実施、安定高配当株として超魅力的です。JTの株主優待も含めたトータル利回りはスゴイ水準まで上がってきました。詳細は以下の記事にまとめています。

JT(2914)の配当と株主優待のトータル利回りがスゴイ!配当金推移も驚異的です。  

2019年4月8日



「JTの株価が下落する理由と今後の見通し」まとめ

今回は、JTの株価が下落し続けているということで、その理由と最近の業績、JT株は買いかについて述べてきました。

たばこ企業に逆風が吹いているのは間違いないですが、業績は落ち込んでいないことを考えると、少し売られ過ぎの感があります。

今のところJTの海外展開はうまくいっていると言えますので、世界的な人口増や途上国の中間層の厚みが増してくれば、喫煙率が落ちたとしても、喫煙者数そのものはそれほど影響をうけないと考えます。

まだ紙たばこの売上げがメインですが、今後、途上国も含めて健康影響の少ない加熱式たばこや電子タバコの売上げ比率が伸びていくのは間違いありません。

JTの将来的な業績は、世界展開がうまくいくか、加熱式たばこや電子たばこなどの新製品の売り上げを伸ばせるかにかかっていると言えるでしょう。

それでは。

関連記事です。最近の株価下落により株主優待も含めた配当利回りが8%近くまで上昇しています。インカム目的の投資の観点からもJTは魅力的な銘柄と言えるでしょう。

JT(2914)の配当と株主優待のトータル利回りがスゴイ!配当金推移も驚異的です。  

2019年4月8日

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