米国リートETF DRNは10年でなんと株価10倍!?驚異のパフォーマンスとは?




DRNは、米国リートに投資できるレバレッジ型ETFと聞いたけど、株価の推移と特徴は?米国リートの、パフォーマンスは株式と比べてどうなんだろう?DRNは長期投資に向いているの?

今回は、このような疑問を持つ方に向けて記事を書きました。

今回の記事の内容

・米国リートETF DRNの株価と特徴

・米国リートETF DRNの株価推移(パフォーマンス)

・米国リートETF DRNの2つの活用法

自分は、米国リートへの投資に関して以下のツイートをしました。

長期の資産運用では株・債券への投資が王道ですが、実はリートのパフォーマンスは株と遜色ありません。
特にバブル期は不動産価格が高騰するので、今のような金利低下、金融緩和が進んでく地合いだとリートの大幅上昇も期待できますね。
長期的にも、米国リートブル3倍etfのDRNなんか面白いですね。

上記を深掘りします。

自分は、投資歴20年でレバレッジ型ETFであるSPXLやCUREを保有して資産運用を行っています。その経験を踏まえて記事を書いています。SPXLなどの、レバレッジ型ETFの特徴については以下にまとめていますので、あわせてどうぞ。

米国リートETF DRNの株価と特徴

DRNは米国リートの3倍の収益を目指すETF

Direxionデイリー MSCI 米国リート ブル3倍ETF(DRN)は、がMSCI US REIT インデックスの日々の値動きの3倍となる成果を目指すレバレッジ型の米国ETFです。

このMSCI US REIT インデックスは、米国REIT市場全体の時価総額約85%をカバーするものとなっています。

経費率は1.07%。米国リートETFであるIYRの経費率が0.43%比較すると若干高いですが、レバレッジ型ETFということを考えれば妥当なところだと思います。

なお、株価は2019年6月現在で26ドル程度となっています。

DRNのセクター比率(2019年3月現在)

DRNのセクター比率は、以下のようになっています。

セクター 比率
専業リート 18.70%
小売業系リート 18.06%
住宅系リート 17.67%
オフィス系リート 12.50%
ヘルスケア系リート 12.04%
産業施設リート 8.97%
ホテル・リゾート系リート 6.09%
分散投資型リート 5.97%

トップの専業リートは、英語でSpecialized REITと表されるもので、要はIT関連施設のこと。

スマホや携帯電話の通信ネットワーク用の電波中継棟やデータセンターなどの施設が該当します。米国ではIT関連施設の比率が高いんですね。

他は、ショッピングセンターなどの小売業系や、オフィス系、住宅系など日本でもおなじみのセクターで構成されているのがわかります。

DRNの組み入れ上位トップ10(2019年3月現在)

DRNで組み入れている米国リートのトップ10は、以下のとおりです。

銘柄 比率
Simon Property Group REIT 6.18%
Prologis REIT 4.96%
Equinix Inc Common Stock REIT 3.99%
Public Storage REIT 3.74%
Welltower Inc 3.19%
Equity Residential REIT 3.04%
Avalonbay Communities REIT 3.04%
Digital Realty REIT 2.69%
Ventas REIT 2.49%
Realty Income Reit 2.38%

トップのサイモン・プロパティ・グループ は、米国最大のリートで、地域のショッピングモールなどを中心に保有しています。分配金利回りも4%を超える銘柄ですね。

2位のプロロジス・リートは、日本のリート市場でも流通系施設を中心に展開しているので、比較的なじみのあるのでは。

米国リートETF DRNの株価推移

次にDRNの株価推移を見ていきます。

株価の値動きを比較するため、S&P500と米国リートETFのIYRについても掲載しています。

DRNの株価の推移:長期(設定来)

2009年7月にDRNが設定されてからの株価推移です。レバレッジ型ETFですから大きな上げ下げを繰り返しながら、右肩上がりで上昇しているのがわかります。

‐ 設定来(チャート)

赤:DRN 青:S&P500 緑:IYR

S&P500やIYRもしっかり上昇していますが、DRNは約10年で10倍以上株価を上げてますので、パフォーマンスの良さが際立っています。

設定が2009年でリーマンショック後ですから、政策金利の低下や金融緩和政策の恩恵を受けて、米国の不動産市場が好調だったということでしょう。

次に直近5年のチャートです。

‐直近5年チャート

赤:DRN 青:S&P500 緑:IYR

この直近5年のチャートから、

・米国リートETFであるIYRと良く連動した値動きになっている

・大きな上げ下げを繰り返して+70%となっている

ということ。

IYRが上げる又は下げるタイミングでDRNが大きく反応しているのがわかります。

2015~2017年にかけての値動きが激しくて、70~80%以上の上げ下げを繰り返していますね。

直近5年は、米国の中央銀行であるFRBが、金融緩和政策を終了して政策金利の引き上げを行ったタイミングですから、米国リート市場は、その影響を大きく受けた時期です。

株式市場と比較して米国リートのパフォーマンスはあまり良くありませんでしたが、その状況でもDRNはしっかり上げているのがわかります。

レバレッジ型ETFの最大のデメリットはレンジ相場の時に指数と大きく乖離しますが、DRNはわりとしっかりと指数に連動しています。

DRNの株価の推移:短期(1年)

次に短期(1年)の株価推移です。短期でみると、DRNの値動きの激しさがわかりますね。良くも悪くもレバレッジ3倍型ETFの特徴が表れているといえます。

赤:DRN 青:S&P500 緑:IYR

この過去6カ月の株価の値動きから、

・IYRに連動して3倍近い値動きを示している

ということがわかります。IYRが上がればDRNも上がるし、逆に下がればDRNも下がっています。

例えば、2018年末のアップルショックでIYRが10%近く値を下げましたが、その値動きに連動してDRNは約30%下げてますね。

短期的には綺麗に値動きが3倍程度になっているといえます。

米国リートETF DRNの配当実績

DRNの直近4回の配当実績と配当利回りは以下のとおり。

レバレッジ型ETFですから、あまり配当には期待できないということです。

  • 配当利回り:0.55%
時期 配当金額(ドル)
2019.06 0.143
2019.03 0.07
2018.12 0.129
2018.09 0.138

米国リートETF DRNとIYRのリターン比較

DRNとIYRの年率リターン

次にDRNの分配金も含めた年率リターンを見ていきましょう。

1年 3年 5年
DRN 19.16% 0.71% 12.06%
IYR 12.49% 5.94% 8.10%

綺麗に3倍のリターンとはなっていませんが、IYRと概ね連動したリターンになっていますね。

レバレッジ型ETFなので、3~5年と時間が長くなれば指数と乖離しやすくなるのがわかります。

注意点:時間と共に指数から乖離する

DRNは米国リートの3倍の収益を目指すものですが、リターンを見て分かるとおり綺麗に3倍となっていません。あくまでも1日の値動きについて3倍になるようにしているもので、期間が長くなると乖離が大きくなります。

日本取引所グループHPに、レバレッジ型ETFの特徴について解説がありましたので、以下に引用します。 ざっくり言うと、

  • 投資期間が長くなればなるほど、指標と乖離する。
  • レンジ相場になると指標に比べてパフォーマンスが悪くなる。

ということです。

レバレッジ型指標は、相場の下落局面においては原指標よりも大きく下落していきますが、2営業日以上離れた日と比較した場合は、想定した変動率とは異なる下落率となってしまう点、そして、投資期間が長期になればなるほど、原指標の変動率とレバレッジ型指標の変動率の乖離が大きくなる可能性が高まる点に留意が必要となります。

相場の方向感が定まらず、原指標が上昇や下落を相互に繰り返した場合、レバレッジ型指標は複利効果によって、原指標と比較してパフォーマンスが逓減して行くという特性がありますので留意が必要です。

 出典:日本取引所グループHP 

米国リートETF DRNの株価推移を踏まえた活用法とは

これまで見てきたDRNの株価推移や特徴を踏まえた活用法は、

・短期トレードで大きな値幅を狙う

・長期保有で高いパフォーマンスを狙う

と考えます。以下、簡単にみていきますね。

短期トレードで大きな値幅を狙う

DRNの短期チャートを見ると、

・2ヵ月程度で株価が2倍近くに跳ね上がる

・短期だと指数(IYR)と値動きとの乖離が少ない

ことから、短期トレードで利幅を取りに行くといった活用ができると言えます。

レバレッジ型ETFは、株価の値動きが激しいリスクの高い金融商品です。そのため、短期トレードは大きな損失が発生することが十分にありえるため、おススメできません。特に初心者は手を出すべきではありません。

長期保有で高いパフォーマンスを狙う

DRNの株価推移で見てきたとおり、

・約10年で10倍以上のパフォーマンスを示している

・指数(IYR)の値動きと良く連動している

ということから、DRNを長期保有することで大きな収益を期待できると言えます。

特にDRNが秀逸だと思うのは、過去5年で米国リート市場がレンジ相場に入っても、大きく値崩れしていないんですね。

もちろん、リートは不動産市場の動向に大きく影響されるので、バブル崩壊や金融危機の際には株式以上に大きく値下がりするというリスクはあります。

それでも、長期的には株式と同様、右肩上がりの上昇が期待できるので、指数との連動性が高いDRNは長期保有に向いていると言えます。

なので、例えば、ポートフォリオの中に株や債券だけでなく不動産も加えたいという時に、

・ポートフォリオの主力として株式や債券は現物で保有

・DRNをサテライト的に5~10%保有

という活用の仕方は、低レバレッジでリスクが抑えられる中、資金効率が高くなるので有用だと思います。

米国リートETF DRNの株価推移などまとめ

今回は、米国リートに連動するレバレッジ型ETF DRNの特徴と株価推移(パフォーマンス)や年率リターンについて見ていくと共に、活用法について述べてきました。

DRNは、長期的なパフォーマンスに優れているだけでなく、指数(IYR)がレンジ相場に入った時期でも、大きく値崩れしないというところが秀逸ですね。

指数との連動性が極めて高いレバレッジ型ETFといえるので、長期保有でしっかりと運用していくといった使い方に向いていると思います。

特にポートフォリオに米国リートを加えたいと考えている場合には、少量保有することでもリートの割合が高くなりますから、資金効率を高めた運用ができると考えます。

それでは。

前の記事 <<< インド株ETF INDLは長期保有目的の購入におすすめ?株価推移と特徴とは。

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