なぜ上がらない?キヤノン(7751)の株価とチャートを徹底分析。今後の予想は?




キヤノン(7751)の株価は低調な状態が続いていると聞いていますが、なぜ上がらないんですか?キヤノンの株価の推移(チャート)と今後の予想も知りたいです。株は買いですか?

今回は、このような疑問を持つ方に向けて記事を書いています。

今回の記事の内容

・キヤノンの株価と推移(チャート)は?

・キヤノンの株価が上がらない理由とは?

・キヤノンの株は買い時?

キヤノンの株価と推移(チャート)に関して、以下のツイートをしています。

キヤノンは高配当で人気の銘柄ですが
・デジカメ市場の縮小
・景気に株価が敏感
・2019年業績予想の下方修正
もあり最近の株価は停滞、直近1カ月で10%以上下落してます。

精密機器製造や特許数に強みがありましたが、他の企業との差も無くなりつつあります。業績も悪化していて、買いずらい状況ですね

上記を深掘りします。

自分は、投資歴20年で日本株を中心に1,000万円以上資産運用しています。これらの経験を踏まえ、今回の記事を書いています。

キヤノンの株価は?

キヤノン(7751)の株価データ(2019年8月6日現在)を簡単にまとめました。

キヤノンの株価データ
  • 株 価:2867.5円
  • P E R : 19.0倍(予想)
  • P B R : 1.12倍(実績)
  • R O E :  5.90倍(予想)
  • 利回り: 5.57%(予想)

PERが19.0倍と株価が下落している割には若干高い水準にありますね。PERの目安は13~15倍ぐらいですから、売上げに比べて株価が割高ということ。

他のデジカメや複写機メーカーのPERと比較してみても、

  • ニコン :12.9倍
  • リコー :10.8倍
  • エプソン:11.3倍

と、キヤノンは割高であることがわかります。

利回りは5.57%と非常に魅力的な水準です。日本のメーカーの中でもトップクラスですね。

キヤノンの配当や業績が気になる方、以下の記事にまとめています。配当金の水準が維持できるのか、本当に気なるところです。

キヤノン(7751)の配当は大丈夫か?業績下方修正で減配はありえるの…?

2019年7月25日

キヤノンの株価の推移(チャート)は下落傾向?

次に、キヤノンの株価推移を見ていきますね。以下のチャートは過去5年の株価推移です。

チャート画像

株価はこの5年で、3,000円から4,300円のボックス圏での推移となっていて全然上がってないですね。株価は”停滞している”と言って良いと思います。

2015年前半ごろは4,300円程度あった株価は、2016年中ごろにかけて3,000円を割り込むレベルまで大幅に下落。

その後、株価は回復して2018年頃までは4,300円程度まで上昇しましたが、2018年2月頃から下落し続けてますね。

キヤノンの直近株価:下落傾向が加速

以下は、直近3カ月のキヤノンの株価推移(チャート)です。直近3ヵ月は3,100~3,200円あたりをキープしていましたが、7月中旬ごろを境に大幅下落に転じています。

チャート画像

大幅下落前後の株価を見てみると、

・7月12日終値:3,234.0円

・8月6日終値:2,767.5円

となっており1ヵ月足らずで14%減と暴落してますね。

要因は「キヤノンの配当は大丈夫なの?」にもまとめたとおり2019年業績見込みを引き下げたことですね。

キヤノンの発表によると

  • 純利益:2,000億円 ⇒ 1,600億円
  • 売上高:3兆8,500億円 ⇒ 3兆7,450億円
  • 営業利益:2,740億円 ⇒ 2,150億円

と2019年の業績予想を見直しました。

もともと2018年に比べて純利益の予想は21%減の2,000億円を予想していたんですが、さらに37%減まで深掘りしているんですよね。

この発表を受けて投資家からの売りが殺到し、株価が下落しています。

キヤノンの株価が上がらない理由とは?

キヤノンはは、デジカメや業務用複写機などの精密機器で世界的に高いシェアを獲得していて、米国の特許登録件数で3位に入るなど、高い競争力があるところに強みがあるんですよね。

業績に比べて配当が高すぎるとの指摘もあるようですが、株価がなかなか上がらない主な理由としては、

キヤノンの株価が上がらない理由

・デジカメ市場の大幅縮小

・世界経済の動向に株価が敏感

が上げられると考えます。以下、クイックに見ていきますね。

株価が上がらない理由①:デジカメ市場の大幅縮小

日本における家電量販店などの実売データを集計する「BCNランキング」によると、一眼レフやミラーレスなどの「レンズ交換型」と「レンズ一体型(コンパクト)」をあわせた、年間の販売台数は2,007年を基準とすると以下のようになります。

2010年をピークに大幅に減少しているのが分かりますね。コンパクト型のデジカメは2010年に比べて4分の1以下まで落ち込んでいるんですよね。

理由は、スマートフォンの普及が一気に進んだこと。機能が向上によりコンパクト型のデジカメの市場を完全に奪ってしまいました。

自分も最近はデジカメは買ってないですね。スマホで十分ですから。SNSにもアップしやすいし。

キヤノンの2018年売上げのうち20%程度をデジカメが占めていますから、デジカメ市場の大幅縮小がキヤノンの業績を苦しいものにしているのは間違いないです。

株価が上がらない理由②:世界経済の動向に株価が敏感

キヤノンの株価が4,000円の大台から下落するタイミングは、

・2015年:欧州経済危機、チャイナショック

・2018年:米中貿易摩擦が市場で意識される

と一致するんですね。

キャノンの売上げの75%は、以下のとおり海外部門が占めていて、欧州やアジア地域の売上げが大きいのが分かります。

なので、世界経済の動向に株価が極めて敏感であるので、景気の後退が意識されると下落傾向になるといえます。



株価が上がらないけど、キヤノンの株は買い?

高配当銘柄として人気の高いキヤノンですが、少し様子を見た方が良いと考えます。

理由としては、

・2019年業績の下方修正

・主力のデジカメ、プリンター事業が不振

・同業他社と比べても高PER

・株主優待もない

ということ。

ここでは取り上げませんでしたが、キヤノンの財務状況に問題はないものの営業キャッシュフローが激減しているんですよね。

今後、デジカメ市場の回復は正直いって見込みが薄いので、キヤノンの業績はオフィス機器や医療分野での売り上げをどれだけ伸ばすことができるかにかかっています。

あと配当性向が100%を超える水準まできているので、現在の配当水準を維持できるかも微妙になってきましたね。

なので、これらの状況を見た上で、買いを検討すべきだと思います。

マネックス証券 株主優待

「キヤノンの株価と上がらない理由」まとめ

今回は、キヤノンの株価と上がらない理由ということで、株価の推移(チャート)や株は買いかなどについて述べてきました。

キヤノンの強みは精密機器分野における高い技術力にあるわけですが、他の企業にも追いつかれつつあり、技術の優位性が保てなくなっていますね。

さらにデジカメ市場がスマートフォンに奪われていることも、キヤノンの業績や株価が向上しない理由となっています。

2019年の業績を下方修正しており、高い配当水準を維持できるか、売上を向上させることはできるか、キヤノンの正念場が続いています。

それでは。

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