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東レの株価が下落する理由とは?なぜ炭素繊維の利益が上がらないのか。

東レ(3402)の株価が下落している理由を知りたいです。炭素繊維事業は好調なのでは…。これまでの株価の推移(チャート)や今後の株価の予想についてはどうですか?株は買いですか?

このような疑問を持つ方に向けて記事を書いています。

今回の記事の内容

・東レ(3402)の株価が下落|株価の状況は?

・東レの配当と株主優待は?

・東レの株価の推移(チャート)は?

・東レの株価が下落する理由とは?

・東レの業績の見通しや株価を予想は?株は買い?

東レの株価が下落している理由に関して以下のツイートをしました。

東レの株価が下落傾向です。2018年で1100円台から750円程度まで下落。
理由としては
・2018年の営業利益の減少
・炭素繊維事業の不振
が上げられます。
炭素繊維事業に対する投資家の期待は極めて高いものの、原材料費高騰で利益率圧迫しています。東レ株の購入は、この事業の利益が回復するかですね。

上記を深掘りします。

自分は、投資歴20年を超えており日本株を中心に 1,000万円以上の資産を運用しています。今回は、これらの経験も踏まえて記事を書きました。

東レ(3402)は何の会社?

東レは、繊維製品および人工皮革などの合成繊維や化学製品などの製造を行っている総合化学企業の最大手です。これらの繊維製品だけでなく、エンジニアリング樹脂や高性能フィルムなどの産業用の材料も製造しています。

繊維製品だけでなく、バレーボールの名門として東レの名前を聞いたことのあるひとも多いのでは。

東レの最近の躍進を支えてきたのが”炭素繊維”と呼ばれる繊維の製造で、軽くて強い素材であることからジェット旅客機ボーイング787の胴体・主翼・尾翼などにも用いられています。

ちなみに社名にあるレは化学繊維のレーヨンを意味する(旧社名:東洋レーヨン)していますが、東レは現在レーヨンの生産は行っていません。

東レ(3402)の株価が下落|株価の状況は?

東レの株価データ(2020年2月17日現在)を簡単にまとめました。

東レの株価データ
  • 株 価:  705円
  • P E R : 15.6倍(予想)
  • P B R : 0.97倍(実績)
  • R O E  :  6.40%(予想)
  • 配当利回り:2.26%(予想)

株価の指標的には可もなく不可もなくといったところですね。ちょっとROEが低いかな…。PERの目安は13~15倍ぐらいですから、約15倍というのは適正水準ですね。

ただ他の繊維会社と比べると

  • 帝人 :11.2倍
  • 東洋紡:  9.6倍

となっていてPERが少し高いです。東レは炭素繊維の製造販売に強みを持っていますから成長期待で株が買われているということですね。

東レの配当実績と株主優待は?

以下が東レの配当実績です。

配当金は右肩上がりで5年連続増配中です。配当利回りも2.26%程度で平均レベルといったところです。配当性向もここ5年で20〜30%程度となっていて余力十分といえますね。

株主優待はありません。配当を中心に株主還元を行うということなのでしょう。残念です…。

東レの株価の推移(チャート)は?

次に東レの株価推移を見ていきますね。以下のチャートは過去5年の株価推移です。

チャート画像

この5年で株価はほとんど上がっていませんね。下落傾向といって良いと思います。

2014年後半に700円台だった株価は、2015年末ごろまでに1,100円程度まで上昇しました。その後2018年初頭まで900円から1,200円の範囲で株価は推移。

しかし2018年4月に1,000円を切ってからは下げ足が早まっており、下落傾向が続いていますね。

以下が東レの直近6ヶ月チャートですが、680円から830円のレンジの中で方向感なく上下してますね。

チャート的にはサポートラインとなっていた720円を割り込んでしまっているので、ここから反発があるかですね。このまま下に突き抜けるともう一段安を目指して株価が推移しそうです。

東レの株価が下落している理由とは?

東レの株価が下落している理由は、

・売上高は上昇傾向も利益が不振

・炭素繊維事業の不調

です。以下、クイックに見ていきます。

売上高は上昇傾向も利益が不振

売上高、営業利益、純利益の推移は以下のとおり(単位:10億円)。

売上高 営業利益 純利益
2014年度 2,010.7 123.5 71.0
2015年度 2,104.4 154.5 90.1
2016年度 2,026.5 146.9 99.4
2017年度 2,204.9 156.5 95.9
2018年度 2,388.8 141.4 79.4

これらの推移を見ると、

・売上高は2016年に落ち込むも上昇傾向

・営業利益は2018年に減少するなど不調

ということがわかりますね。

2018年は全体の売上げが伸びたものの利益は減少。株価は1,100円台から800円台まで落ち込んでますから、この業績の悪化が嫌気されて株が売られたといえるでしょう。

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炭素繊維事業の不振

東レの株価が2018年に大きく下落した理由の一つは炭素繊維事業の不振です。

2018年の売上高が上昇しているにもかかわらず利益が減少しているのは、原材料費の高騰などによって炭素繊維の利益率が急激に低下したためなんですよね。

以下が炭素繊維事業の営業利益ですが、2017年度(18年3月期)から1年で92億円減少しているのがわかります。

2018年初頭まで二桁台を維持してきた営業利益率も7%程度にまで落ち込んでいます。

炭素繊維事業の営業利益は東レ全体の20%に過ぎませんが、今後の成長が期待できることから投資家の期待が高い事業何ですよね。

旧来型の繊維事業自体はアジア諸国の追い上げもあり将来的には頭打ちになるのは目に見えているので、東レの将来は炭素繊維事業にかかっているといっても過言ではありません。

2020年3月期の業績予想を下方修正へ…

東レは3Q決算発表の際に、今期2度目の業績予想の下方修正を発表。前期比増益で予想が一転して減益予想となりました。

業績予想の修正

・売上高:6%減の2兆2500億円

・営業利益:8%減の1300億円
(従来予想から150億円引き下げ)

・純利益:9%減の720億円
(従来予想から110億円引き下げ)

中国景気の減速をうけ、フィルムや衣料向け合成繊維などの販売が想定を下回ったことが主な要因。新型肺炎の影響次第でさらに業績が下振れする可能性もあります。

東レの業績回復はもう少し先の話になりそうです。

株価の下落で東レの株は買い?

現在の業績を踏まえると東レの株は少し様子を見た方が良いのでは、と考えます。

理由としては、

・売上高上昇傾向も利益が減少

・同業他社に比べて株価は割高(低PER)

・将来の成長が期待できる炭素繊維事業が不振

・配当利回りもいまいち。株主優待がない

ということ。

東レの将来は炭素繊維事業次第ということを考えると、この事業の営業利益率が低下しているのは少し気がかりです。

炭素繊維の出荷量が年々増えていますが、他の企業との競争も激しくなることは十分に予想されます。

原材料費の高騰によって利益が圧迫されている現状、しばらくは炭素繊維事業の営業利益率の回復は難しいといえます。

もっとも軽くて強い炭素繊維の需要は今後ますます増加することは間違いありません。

今の原材料費の高騰が落ち着けば、長期的には期待できる事業ですので、これらの利益率の回復を待って東レ株の購入を検討すべきと考えます。

「東レの株価が下落する理由」まとめ

今回は、東レの株価が下落する理由ということで、株価の推移(チャート)、配当実績や株主優待、株は買いかなどについて述べてきました。

東レの将来を支える炭素繊維事業。最近では原材料費の高騰で営業利益率が落ちてきているため、利益が減少→株安につながっているといえます。

炭素繊維の需要は今後も伸び続けることは間違い無いものの、他の企業との競争も激しくなることから東レが持つ炭素事業の優位性が今後も維持されるかも不透明です。

東レ株の購入は、炭素事業の回復が確認されてから検討することで問題ないかと考えます。

それでは。

 

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