米国ETF

PFFの魅力は株価や配当だけじゃない!利回り6%近いETFの驚きの特徴とは?

PFFは配当利回りの高いETFですけれども、株価の推移(チャート)や特徴はどうなっていますか?S&P500などに連動するETFと比べて、PFFに投資するメリットは何ですか?配当実績についても知りたいです。

このような疑問を持つ方にむけて記事を書いています。

今回の記事の内容

・PFF:株価の基本データと特徴は?

・PFFの構成銘柄とセクター比率は?

・PFFの株価推移(チャート)とリターンは?

・PFFの配当実績と増配率は?

PFFの株価やチャートに関して、以下のツイートをしました。

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米国ETFのPFFはインカム目的の投資家に人気ですが、その特徴は、
・配当利回り5.6%と高配当
・平常時の値動きが安定
ということ。
株価の推移(チャート)はハイ・イールド債のETFと変わらないですね。
なので株式のETFというよりは、配当金の高い債券ETFの感覚で投資するのが良いと思います。

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上記を掘り下げます。

自分は、20年以上投資を続けていて米国ETFも保有しています。今回は、この経験も踏まえ記事を書きました。

PFF:株価の基本データは?

PFFは”iシェアーズ 優先株式&インカム証券 ETF”という名称で、米国の優先株式で構成される指数と同等の成果をあげることを目指したETFです。

PFFの株価基本データ
  • インデックス:ICE上場優先株式&ハイブリッド証券トランジションインデックス
  • 信 託 報 酬   : 0.46%
  • 配 当 利 回 り : 5.62%(直近12ヶ月)
  • 配 当 実 績   : 2.08ドル
  • 売買回転率   : 3.4%
  • ベータ値    : 0.26
  • 組 入 銘 柄 数 : 298銘柄
  • 設 定 日:2007年3月26日

このPFFは優先出資証券の集めたETFということですね。”優先出資証券”とは、

協同組織金融機関や特別目的会社(SPC)が自己資本の充実を図るため、投資家から広く出資を募る目的で発行される証券。普通出資者総会における「議決権」がない一方、「優先的配当」を受ける権利があるなど、株式会社における優先株に類似した権利を持つ。

※野村證券HPより

というもの。

小難しく書かれていますが、要は優先的に配当が得られるので配当利回りがよくなるけれども、議決権などは制限されるということ。

投資先の経営には関心はないので議決権はいらないから配当金を多くもらいたいという投資家にとっては、この優先出資証券に投資した方がメリットがあるということです。

日本だと伊藤園の優先株式が有名ですね。伊藤園の通常株よりも25%ほど多く配当金が支払われます。

日本市場では、この優先株式を設定している銘柄は伊藤園ぐらいしか聞きませんが、米国ではこれらの取引が盛んに行われているんですね。

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なお2019年2月1日から、連動対象指数を”S&P 米国優先株式インデックス」から”ICE 上場優先株式 & ハイブリッド証券 トランジション インデックス”へと変更となりました。

指数移行期間(2019年2月1日から2019年10月31日)を経て、2019年11月1日から完全に連動することになります。

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PFFの特徴とは?

特徴その1:株式よりも値動きが大きくない

優先出資証券の特徴として普通株式よりも値動きが大きくないという特徴があります。なのでこの優先出資証券の集合体であるPFFの値動き株式に比べて大きくありません。

S&P500をの値動きを比較したベータ値は0.26。このベータ値はS&P500の値動きを1としたものですから、PFFの値動きは4分の1程度ということです。

個別株のベータ値は景気敏感株などの高い銘柄で2から3以上のものもありますから、PFFの値動きはほとんどないというレベルですね。

特徴その2:配当利回りが高い

PFFに投資する一番の目的は配当金による安定インカムを得ることです。現時点で配当利回りは5.62%!日本の株式やETFではあまり見られないレベルの利回りです。

最近は政策金利が下落傾向により、高利回りが期待できるPFFに買いが入っていますので利回りが若干低くなっているんですよね。

PFFを購入するタイミングによっては、6%近い利回りを得ることもできます。

特徴その3:信託報酬がわりと高い

優先出資証券という特殊な商品を扱っているのでしょうがない面もありますが、信託報酬0.46%というのは米国ETFの中では比較的高めです。

なので長期投資を考えるときに、この信託報酬がリターンを押し下げてしまいます。

まあ日本のアクティブ型投信よりはずっと良心的なんですけどね・・・・。

PFFの構成銘柄とセクター比率

PFFの構成銘柄

構成銘柄上位10社は以下の表のとおりです。総資産総額に占める上位10社の割合は12%程度となっています。

(2019年8月22日現在)

有名どころはバンク・オブ・アメリカやCitiグループ、バフェット銘柄のウェルスファーゴあたりですかね。大手金融機関が上位を占めているのがわかります。

PFFのセクター比率

続いてセクター比率です。

(2019年3月31日現在)

銀行、各種金融、不動産、保険業で構成銘柄の83.02%を占めているんですね。

リーマンショックの際には、S&P500以上に株価が値下がりしましたが、この構成比率だとしょうがないです。

PFFは金融銘柄を中心に構成されている点については、よく認識しておいた方が良いですね。

PFF:株価の推移(チャート)とリターンは?

PFFの長期チャート

以下はPFFが設定された2007年からのチャートです。

このチャートを見てわかることは、

・リーマンショック時の落ち込みが半端ない

・平常時の株価は非常に安定している

ということですね。リーマンショック時は2007年からの1年程度で株価が、

・50ドル → 15.05ドル

と70%近く落ち込みました。

ただ、リーマンショック後は急速に株価が回復して35ドルから40ドルの間で10年近く推移しています。この安定した値動きこそが、PFF最大の特徴と言っても過言ではありません。

このチャートは配当金が含まれていませんから、株価は安定しつつ配当をがっちり受け取れるということです。

S&P500と債券ETFとの比較

次にS&P500とハイイールド債を集めたETFであるHYGと比較します。そのチャートが以下です。

赤:PFF 青:S&P500 緑:HYG

この比較でわかることは、

・PFFは債券ETFとほぼ同じ値動き

・リーマショック時の落ち込みが最も激しい

・リーマンショック後の回復が鈍い

ということです。PFFは株式ETFというよりは債券に近い性質のETFといえます。

またPFFは金融銘柄の比率が80%近いこともあり、リーマンショックなどの金融ショックに極めて弱いことがわかりますね。

このチャートには配当金が含まれていないので、実際のリターンはもう少しS&P500に近づくことになります。


PFFのリターン

じゃあ実際にどれくらい儲かるの?というのが気になるところですね。PFFの配当金も含めたトータルリターンは以下のとおりです。

10年で115%と2倍以上のリターンを得られた計算になりますね。インカム目的に投資先としては十分なパフォーマンスと言えるのではないでしょうか。

ちょっと気になるのがインデックスとの乖離の大きさですね。10年で15%以上劣後しています。ETFが優秀かどうかについては、乖離幅で評価されることになります。

なのでPFFは、優先株を取り扱うという特殊性があって仕方ない面はありますが、ETFとしては若干評価が低いといえます。

PFFの配当金がもらえるのはいつ?配当実績と増配率は?

安定した値動きで高い配当利回りが特徴のPFFですが、配当金は毎月振り込まれます

正確には年末年始の関係で1月は配当金は振り込まれず、12月に2回の振り込みですね。

またPFFが設定された2007年からの配当実績は以下のとおりです。

リーマンショックがあって以降は配当金が減少傾向でしたが、ここ4年程度は2.2ドル程度で安定しています。

過去の実績を見ると、他の債券ETFと同様に増配はあまり期待できないですね。



「PFFの株価とチャート」まとめ

今回は、配当金の高い優先出資証券をまとめたETFであるPFFの株価とチャートということで、その特徴と株価の推移(チャート)、配当金の推移等について見てきました。

PFFは株価の値動きや配当利回りの高さから言って、株式ではなくハイ・イードル債券ETFに近い性質を持ちます。

優先株を取り扱い、金融銘柄が多いという性質上

・金融危機の際は株式より値下がりする

・信託報酬が高い

・インデックスとの乖離が大きい

というデメリットはありますが配当利回りが極めて高く、平常時の値動きは非常に安定しています。

なので純粋にインカム目的で利回りが出来るだけ高い商品に投資したいというのであれば、PFFは最適なETFの一つと言えます

それでは。

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