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スズキの株価が大幅に下落!こんなに…不正問題に伴うリコールの影響とは?

スズキ(7269)自動車の株価が大きく下落しています。世界の”suzuki”の株価が上がらない理由は何ですか?これまでの株価の推移(チャート)、配当実績、株価の見通しの予想についても知りたいです。株は買いですか?

このような疑問を持つ方に向けて記事を書いています。

今回の記事の内容

・スズキ(7269)自動車の株価の状況は?

・世界の”suzuki”の配当と株主優待は?

・スズキの株価推移(チャート)は?

・スズキの株価が下落する理由とは?株価の予想は?

・スズキの株価の見通しを予想|株は買い?

 

スズキの株価やリコールについて以下のツイートをしました。

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スズキの株価が7月からの1ヶ月で25%近く下落しています。
昨年発覚した測定データ書換え不正問題により
・再発防止の設備更新など5年間で1700億円
・リコール費用800億円
の費用が必要。業績に悪影響を及ぼしています。
主戦場の欧州や新興国の景気減速もあり、株価が冴えない展開が続きそうです。

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上記を深掘りします。

自分は、投資歴20年を超えており日本株を中心に1,000万円以上の資産を運用しています。今回は、これらの経験も踏まえて記事を書きました。

スズキ(7269)自動車の株価の状況は?

スズキ(7269)の株価データ(2019年8月23日現在)を簡単にまとめました。

スズキの株価基本データ

 

  • 株 価:   3,986円
  • P E R :       9.1倍(予想)
  • P B R :     1.32倍(実績)
  • R O E  :      14.40%(予想)
  • 配当利回り: 1.85%(予想)

 

PERの目安は13から15倍程度ですので、9.1倍というのは指標的には売られ過ぎ・割安な水準ですね。

ただ自動車株は景気に敏感で、政治経済の状況で受けやすいということが特徴があります。

最近は米中貿易摩擦や世界経済の減速懸念で、自動車株は実力以上に売られやすい状況。

同業他社と比べても、

  • 三菱自動車:9.8倍
  • ホンダ:6.7倍
  • マツダ:6.9倍

となっているのでスズキのPER9.1倍は極端に株価が安い水準ということではないですね。むしろ自動車株の中では、株価は少し割高といえます。

スズキの配当実績と株主優待は?

配当実績は停滞気味

以下がスズキの配当実績です。

一株配当
2015年 27円
2016年 32円
2017年 44円
2018年 74円
2019年 74円
2020年 74円(会社予想)

2015年から2018年で27円→74円と大幅増配していますね。その後の配当は停滞しています。

最近の株価は下落傾向にもかかわらず配当利回り1.32%とあまり高くないですね。日経平均の配当利回りは2.2%程度ですから、平均以下の水準ということです。

スズキの株主優待

スズキの株主優待は、以下の詰め合わせです。

・欧州生産拠点マジャールスズキ社の所在国ハンガリーの産品である「ハンガリーアカシアはちみつ」

・ドイツ原産の天然のミネラルを豊富にバランスよく含んだ「岩塩」

随分と変わった株主優待ですよね。なぜハンガリーやドイツの製品を使っているかは、

スズキは海外事業において、自動車メーカーの中でもハンガリー共和国へいち早く進出し、1992年10月より乗用車生産を開始し、ハンガリー国内はもとより、欧州市場へも輸出しています。現在ではスズキの海外売上の中でも欧州市場は大きな比重を占めています。その深いつながりのあるハンガリーの産品であるアカシアハチミツと、スズキの欧州での販売拠点があるドイツの産品である岩塩をセットにして、株主優待品としてお届けしております。

※スズキホームページより

とのこと。

株主優待からも、スズキが欧州市場に力を入れていることがわかりますね。

自分はすかいらーくや吉野家などの食事券として利用できる株主優待が好みですが、こういう特色のある優待も面白みがあって良いですね。

好き嫌いはあるかも・・・です。

スズキの株価の推移(チャート)は?

次にスズキの株価推移を見ていきますね。以下のチャートは過去5年の株価推移です。

チャート画像

最近は株価が下落傾向なのんで、5年間でほとんど株価は上がっていないですね。

2015年末ごろに4,000円台の株価が徐々に下落。2016年初頭に2,600円程度まで株価が下落しています。

・2016年2月:3,679円

・2016年5月:2,753円

となっていて、わずか3ヶ月程度で25%を超える下落となっていますね。

その後、2018年半ばごろにかけて7,680円程度まで右肩上がりで上昇しましが、最近はまた下落していますね。

以下はスズキの直近6ヶ月チャートですが、株価が大幅に下落していることがわかりますね。

例えば、7月2日から8月5日までのわずか1ヶ月程度で、

・5,239円 → 3,501円(33.2%減)

と急落しています。

スズキといえば軽自動車やバイクの販売好調でのはず。何故ここまで株価が安くなり株価が上がらないのでしょうか?

株価下落の理由:スズキの測定データ書き換え不正問題。リコールで特損800億!

2018年の株価が下落したのは、スズキが2008年4月以降の検査で測定データの書き換えなどの不正が発覚したため。

スズキの社内調査で書き換えが1万1070台確認されました。再発防止に向けて設備の更新など今後5年間で1700億円規模を投じる方針とのこと。

さらに200万台をリコール(回収・無償修理)する方針も明らかにして、費用も約800億円程度かかる見込み。

このような不正は当然の事ながら消費者の信頼を裏切る行為。企業の体質が問われ、株が大きく売られたということです。

参考記事:スズキ、不正拡大1.1万台 リコール費用800億円(日経新聞)

スズキの株価が上がらない理由とは?

スズキの株価が上がらない理由は、

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・スズキの業績悪化

・世界経済の景気減速懸念 

・スズキの2019年4〜6月期決算は減収減益

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ということですね。以下、クイックに見ていきます。

スズキの業績悪化(売上高・利益の推移)

売上高、営業利益、純利益の推移は以下のとおり(単位:十億円)。

売上高 営業利益 純利益
2014年度 3,015.5 179.4 96.9
2015年度 3,180.7 195.3 116.7
2016年度 3,169.5 266.7 160.0
2017年度 3,757.2 374.2 215.7
2018年度 3,871.5 324.4 178.8

これらの推移を見ると、売上高は5年連続増収ですが、2018年は営業利益および純利益が減益となってますね。

この理由は、スズキの決算説明資料によると

・インドルピーの新興国通貨安の影響

リコール関連の特別損失813億円計上により減益

ということ。スズキはインドの売り上げが大きくなっているので、米国の政策金利引き上げによって新興国通貨を売ってドルを買う動きから新興国通貨安となったという事ですね。

あとは、データ書き換え不正問題の対応にかかる費用が業績に影響を及ぼしたという事でしょう。


世界経済の景気後退懸念

自動車銘柄は景気敏感株と言われていて、景気の動向によって株価が大きく影響を受けます。現在は、

・米中貿易戦争による製造業の業績悪化

・欧州経済指標の悪化

などがあってスズキを含め自動車株に逆風。自動車業界の最近の業績低迷に関して、以下のツイートをしています。

上記のとおり。

スズキの2019年4〜6月期決算は減収減益

国内での検査体制再構築による減産に加えて、インドでの四輪全体市場低迷による販売減少の影響により、スズキの1Q決算は減収減益でした。

具体的な数字は以下のとおり。

・売 上 高 :前年同期比8.1%減の9075億円

・営業利益:同46.2%減の627億円

・純 利 益 :同52.8%減の405億円

4〜6月はスズキだけでなく自動車メーカー各社の売り上げが落ちているんですね。

世界経済の減速が意識されるところでは、しばらく自動車株は売られやすい地合いといえます。

スズキの株価|今後の見通しと予想は?株は買い?

現在の業績を踏まえるとスズキの株を買うのはもう少し待ったほうが良いと考えます。

理由としては、

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・直近決算における減収減益

・米中貿易戦争の長期化

・新興国経済の鈍化

・世界経済の景気悪化が顕在化

・PERが若干割高。配当利回りが低い 

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ということ。しばらくはスズキの株価も調整局面が続くのではないでしょうか。

実はリーマンショックのあった2009年以降、世界経済の拡大局面が10年以上続いていて、そろそろ景気後退に入るのではないかという不安を持つ投資家も多くなっています。

さらに米国の短期国債と長期国債の金利が逆転したのも景気後退局面が近いとのシグナルと考えられているんですよね。

なので自動車株全体が買われる地合いになるのはもう少し時間がかかりそう。

さらにスズキの場合は、欧州や新興国の売り上げが大きいですけれども、これらの地域の経済成長が鈍化していますよね。

なのでスズキ株への投資は、もう少し様子をみた方が良さそうです。


「スズキの株価が上がらない理由」まとめ

今回はスズキの株価が上がらない理由ということで、株価の推移(チャート)や最近の業績、株価の予想・スズキ株は買いかなどについて述べてきました。

スズキの株価が上がらないのは、データ書き換え不正の問題に加え、主力である欧州や新興国経済の成長が鈍化していることが要因の一つですね。

また指標面でも配当利回りが低くPERも若干高いことから、急いで株の購入を検討するほどの水準ではないと考えます。

現状、世界景気後退の入り口に入ったところと考えますので、スズキ株の購入に関しては明らかな後退局面に入ってから検討を行うことで良いと思います。

それでは。

おすすめ記事です。高配当銘柄として人気の日産自動車。ゴーン元会長逮捕後、大幅に株価が下落しています。何故ここまで下落するのか。今後の業績見通しや株価の見通しは如何に。

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高配当の日本株・米国株の長期投資に、レバレッジETF、FX、CFDを組み合わせて早期のセミリタイアを目指します。