米国ETF

VWOの株価やチャートの特徴とは?新興国ETFは成長性に期待できる?

新興国ETF VWOの株価やチャートの特徴について知りたいです。

米国などの先進国に連動するETFもありますが、これらに比べてVWOに投資するメリットは何ですか?配当実績についても知りたいです。

今回は、このような疑問を持つ方にむけて記事を書いています。

今回の記事の内容

・VWO:株価の基本データと特徴は?

・VWOの構成国とセクター比率は?

・VWOのチャートとリターンは?

・VWOの配当実績と増配率は?

VWOの株価やチャートの特徴に関して、以下のツイートをしました。

米国ETFのVWOは新興国に広く投資できるETFですが
・中国、台湾の構成比率約50%と大きい
・パフォーマンスは株式の期待リターンより劣る
ので正直パッとしません。

2015年以降中国市場が停滞、その影響を強く受けているため。なので、地域分散を図る観点から少量を長期保有するといった使い方ですね。

上記を掘り下げます。

自分は、20年以上投資を続けていて米国ETFも保有しています。今回は、この経験も踏まえ記事を書きました。

新興国市場に投資する魅力とは?

新興国は、世界の国土面積の約8割、人口の約9割の規模を持つ巨大市場です。

現在では世界のGDPの約4割を占めていて、世界経済の中でも新興国の存在感・影響力が高まってますよね。

今後、新興国市場は成熟した先進国市場よりも早いスピードで成長することは控えめに言って確実ですね。

世界の人口や面積、GDP株式時価総額に占める新興国の割合VWOは、この成長著しい新興国の株式市場全体に投資できるETFです。以下、その基本データや特徴、チャートなどを詳細に見ていきますね。

VWO:株価の基本データは?

VWOは正式名称を、”バンガード・FTSE・エマージング・マーケッツETF”といい、中国や台湾、ブラジルなどの新興国にある大型株、中型株、小型株を同じ投資成果を目指したETFです。

VWOの株価基本データ
  • インデックス: FTSEエマージング・マーケッツ・オールキャップ(含む中国A株)・イン デックス
  • 信 託 報 酬   : 0.12%
  • 配 当 利 回 り : 2.71%
  • 配 当 実 績   : 1.09ドル
  • 売買回転率   : 10.8%
  • 組 入 銘 柄 数 :約4000銘柄
  • 設 定 日:2005年3月4日

インデックスに採用されている”FTSEエマージング・マーケッツ・オールキャップ(含む中国A株)・イン デックス”は、新興国23ヵ国の大型・中型・小型株式およそ4,000銘柄で構成されるインデックスです。

なのでVWOに投資することで新興国の株式市場全体に投資しているのと同じことになります。新興国ETFといえば真っ先にVWOの名前が上がるぐらい知名度の高いETFですね。

VWOの特徴とは?

VWOの特徴は、

・特徴1:構成銘柄が非常に多い

・特徴2:信託報酬は若干高め

・特徴3:構成国に韓国が含まれる

ということです。以下クイックに見ていきますね。

特徴その1:構成銘柄が多い

VWOは新興国市場全体に投資するETFということで構成銘柄約4,000となっており、アリババなどの大型株だけじゃなく中型株、小型株も含まれています。

米国の代表的な銘柄であるダウやS&P500、日経平均は、それぞれ大企業を中心に30、500、225銘柄ですから、これらと比較してもVWOの構成銘柄数が非常に多いことがわかります。

一般的に言って新興国の企業のほうが収益基盤が脆弱と考えられますが、これだけ銘柄数が多くなれば1企業の業績が悪化して無配になったり株価が暴落したとしても、全体に与える影響はほとんど無視できるといえますね。

特徴その2:他のバンガード社のETFに比べ信託報酬は若干高め

VWOの信託報酬は0.12%と他のメジャーなバンガード社の米国ETFと比較すると若干高い水準ですね。比べてみると、

・VTI  :0.03%(米国市場全体)

・VOO:0.03%(S&P500)

・VYM:0.06%(米国の高配当銘柄)

となっています。

ただ新興国株でかつ4000銘柄以上に分散投資していることを考えれば、むしろ信託報酬は低いといえます。

まあ、日本のETFや投資信託と比べれば圧倒的に安いです。

特徴その3:構成国に韓国が含まれない

VWOのインデックスに用いられている”FTSEエマージング・マーケッツ・オールキャップ”には、構成国に韓国が入っていません。

実は、新興国市場のETFや投資信託には”MSCI エマージング・マーケット・インデックス”が良く用いられていて、こっちは韓国が含まれているんですよね。

どっちが良いかは好みの問題だけど、韓国は日本と同じで経済が成熟しつつあって経済成長も鈍化してますよね。少子高齢化も進んでいるし。

より新興国という市場にフォーカスするなら韓国を含まないVWOの方が優れていると個人的には思います。

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VWOの構成銘柄とセクター比率は?

VWOの構成国

構成国上位15国(2019年7月31日現在)は以下の表のとおりです。

アジアだけでなく、アフリカ、南米、中東、ロシアと、幅広い地域の国で構成されているのがわかりますね。

あと、中国と台湾の比率が50%近いですね。他の新興国に比べて市場規模が圧倒的に大きく、証券取引所も整備されているということなのでしょう。

ただ中国も台湾も、高齢化が進み経済成長も鈍化しているんですよね。個人的には他の地域の比率を増やした方が新興国市場の成長性を取り込むという意味では良いような気がします。

まあ、好みの問題もあるでしょうが…。

VWOのセクター比率

続いてセクター比率です。

金融とテクノロジーの比率で50%近くを占めています。新興国でもIT関係の企業の規模が大きくなっているということですね。

組み入れ銘柄上位10社

VWOの組み入れ銘柄上位10社は以下のとおりです。

1位のテンセントは中国のゲーム会社でもありSNSやインターネット関連企業ですね。中国市場は人口が多いですから、アプリの収益では世界一の規模を誇る会社です。

2位はアリババグループ。ソフトバンクグループが大株主になっていますね。中国国内でEコマース事業やネット検索サイトなどを運営している巨大企業です。

3位の台湾セミコンダクターは、半導体やダイオードなどの電子部品を開発している台湾の製造メーカーですね。

その他、トップ10に入っているのは中国や台湾の企業が多くなっていますね。

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VWOのチャートとリターンは?

VWOの長期チャート

以下はVWOの過去5年チャートです。S&P500ETFのVOOと比較しています。

赤:VWO 緑:VOO

この5年で株価はほとんど上昇していないですね。停滞していると言って良いと思います。

VWOは中国の構成比率が大きいですので、

・2015年の中国経済バブル崩壊

・2018年からの米中貿易摩擦問題

によって中国の株式市場は大きく売り込まれましたから、VWOもその影響を受けてパフォーマンスが悪くなっているということでしょう。

新興国の方が先進国よりも成長性は高いのは歴史的に見て間違いありませんが、株式市場の規模が大きくないため、投資された資金が引き上げられるのも早いということですね。

VWOのリターン

VWOの配当金も含めたトータルリターン(2019年7月31日現在)は以下のとおりです。

一般的に株式の期待リターンは6〜7%と言われていますから、直近10年で3.95%、設定来で5.82%というのはちょっと物足りないですね。

やはり2015年以降の中国株式市場がパッとしませんから、その影響を色こく受けているということですね。

VWOのこれまでの配当実績と増配率は?

VWOは他の多くのETFと同様に四半期に一度配当金が分配されます。配当実績は以下のとおりです。

配当金は、ほとんど横ばい傾向ですね。新興国市場は成長企業が多いことを考えると、配当金の伸びはあまり期待できないということですね。

VWOはインカムの伸びよりも値上がり益を期待して投資するタイプのETFということです。

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「VWOの株価とチャートの特徴」まとめ

今回は新興国ETF VWOの株価とチャートということで、その特徴と株価の推移、配当金の推移等について見てきました。

VWOの特徴をまとめると、

・新興国市場の企業4000以上に幅広く投資

・インデックスに韓国は含まれない

・中国経済の影響を受けやすい

・パフォーマンスは株式の期待リターンより劣る 

ということですね。

過去の配当実績を踏まえれば基本的には値上がり益を狙うETFと言えるでしょう。が、あまりパフォーマンスは良くないですね。

経済危機や景気後退期になれば、先進国の機関投資家は真っ先に新興国から資金を引き上げますから、新興国の株価は値動きも激しいです。

ただ新興国市場は、長期的に確実に先進国よりも成長スピードが早いことは間違いありません。

なのでVWOは単独で集中投資すると言った投資法ではなく、地域の分散を図る観点からサテライト的に少量長期保有するという使い方をするETFと言えそうです。

それでは。

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