米国ETF

米国ETF VDCの株価は生活必需品セクターに連動。S&P500より秀逸な点とは?

米国生活必需品セクターETF VDCの株価やチャートの特徴について知りたいです。

高配当ETFやS&P500に連動するETFもありますが、これらに比べてVDCに投資するメリットは何ですか?配当実績についても知りたいです。

今回は、このような疑問を持つ方にむけて記事を書いています。

今回の記事の内容

・VDC:株価の基本データと特徴は?

・VDCの構成銘柄とセクター比率は?

・VDCのチャートとリターンは?

・VDCの配当実績と増配率は?

VDCの株価やチャートの特徴に関して、以下のツイートをしました。

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自分はグロース株やセクターetfには投資してないけど
・QQQ(ナスダック)
・VDC(生活必需品)
・VHT(ヘルスケア)
の3つは歴史的にs&p500よりパフォーマンスが良く投資候補です。
特にVDCは
・金融ショックにも株価が下がりづらい
・景気後退時にも業績が落ちない
ので長期保有候補の筆頭ETFです。

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上記を掘り下げます。

自分は、20年以上投資を続けていて米国ETFも保有しています。今回は、この経験も踏まえ記事を書きました。

米国ETF VDC:株価の基本データは?

VDCはバンガード・米国生活必需品セクターETFという名称。

米国の生活必需品セクターの大型株、中型株、小型株で構成されているインデックスと同じ投資成果を目指すETFです。

生活必需品セクターの企業は、売り上げが景気動向に左右されずらい”ディフェンシブ銘柄”に位置付けられています。

景気が悪くなったとしても飲料水やシャンプーなどの日用品は売れ続けるからですね。

不景気時にも業績が悪化しづらい生活必需品セクターETF VDC。株価データは以下のとおりです。

VDCの株価基本データ
  • インデックス:MSCI USインベスタブル・マーケット・生活必需品25/50インデックス
  • 信 託 手 数 料 :  0.1%
  • 配 当 利 回 り :  2.35%
  • 配 当 実 績   :  3.65ドル
  • 組 入 銘 柄 数 :  92銘柄
  • 設 定 日:2004年1月26日

手数料が0.1%とVTIやVOOの0.03%に比べてちょっと高くなっていますね。

セクターETFという特殊性を考えれば妥当なところですし、十分に低い手数料といえます。

VDCの構成銘柄とセクター比率は?

VDCの構成銘柄

構成銘柄上位10社(2019年7月31日現在)は以下の表のとおりです。

VDCは生活必需品セクターで構成されていることもあり、どちらかというと成熟企業が多くなります。

P&G、コカコーラ、ウォルマート、アルトリアあたりが上位に入っていますね。

GAFAなどのIT企業に比べて地味な存在ですが、業績の手堅い企業ばかりです。

アマゾンの影響やプライベートブランドの品質向上などで、P&Gやコカコーラ、ウォルマートの売り上げが落ち込んだ時期がありましたがブランド再編などによって業績が回復しています。

手堅い業績を期待できる企業で構成。これがVDCに投資するメリットの一つです。

なお資産総額に占める上位10社の割合は約64.3%となっていて構成銘柄が少ないため、かなりの割合を占めています。

VDCのセクター比率

続いてセクター比率です。

家庭用品、清涼飲料、スーパーマーケットと景気が悪くなっても売り上げが落ち込まない業種が並んでいますね。

これらはIT企業のように大幅に成長することはないので株価が急上昇することはないです。

ただ、相場が悪くなったり金利が下がってくると見直されてくる。そんな銘柄ということですね。

また米国の生活必需品セクターの企業は、米国以外の国や地域でビジネスを展開しています。

世界的に人口が増えることが間違いないので、毎年の売り上げが着実に伸びるのは確実といえます。

VDCのチャートとリターンは?

VDCの長期チャート

以下はVDCの設定来チャートです。比較のためにS&P500に連動するSPYも載せています。

赤:VDC 青:SPY(S&P500)

設定されてから約15年程度ですがS&P500よりもパフォーマンスが良いことがわかります。

最も注目すべきはリーマンショックのあった2008年ごろ、株価の落ち込みがS&P500に比べて半分程度ということです。

リーマン前の2007年末の株価水準に回復するのに、

・VDC:約3年

・SPY:約6年

かかっています。落ち込みが少なかったぶん株価の回復も早かったということですね。

金融ショックや不景気時に強い。これが生活必需品セクターETF VDCの特徴を最もよく表している部分だといえます。

他方、直近5年チャートを見ると景色が変わってきますね。

赤:VDC 青:SPY 

5年という短期間では明らかにSPYの方がパフォーマンスが良くなってます。

チャイナショックのあった2015年ごろはVDCの方が良かったですが、トランプ景気に沸いた2017年に完全に逆転されてますね。

特にこの頃は米国の金利も上昇して配当利回りの高い生活必需品セクターの魅力が相対的に下がった時期。

景気がよくなると金融やITなどの景気敏感株を含んでいない分、パフォーマンスが悪くなるということです。

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VDCのリターン

VDCの配当金も含めたトータルリターン(2019年8月31日現在)は以下のとおりです。

リーマンショック前に設定されたETFにもかかわらず設定来リターンは年率10%近い数値です

株式の期待リターンはインフレ率を抜いて7%程度ということを考えれば、十分すぎる結果といえます。

ちなみにリーマン後の2009年に10,000ドル投資して配当金を再投資したと仮定した場合のチャートが以下。

資産は約3倍以上にまで膨れ上がった計算になります。

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VDCのこれまでの配当実績と増配率は?

VDCは他の多くのETFと同様に四半期に一度配当金が分配されます。配当実績は以下のとおり。

売り上げが鉄板のディフェンシブ銘柄ETFというだけあって、配当の伸びはおおむね右肩上がりです。

VDC配当利回りは2.35%とまずまずの値。

順調に配当金が伸びていることを考えれば長期的にもインカムを期待できるETFといえますね。

ただ増配率の伸びが最近悪くなってきているのが気になるところです。2016年と2018年は減配してますからね。

3年間と5年間の平均増配率を比較すると、

平均増配率(年率)

・3年平均増配率:−7.43%

・5年平均増配率:14.27%

となっています。業績鉄板の生活必需品セクターですが、ここ数年は苦戦したようですね。

▼シーゲル博士も生活必需品セクターへの投資を進めています▼

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VDCへの投資:ちょっとだけ考察

業績鉄板・株価堅調の生活必需品セクターですが懸念材料がないわけではありません。むしろ最近では、この不安が顕在化してきています。

具体的には、

・アマゾンイフェクト

・プライベートブランドの品質向上

ということですね。

アマゾンを初めてとしたEコマースの発展により、スーパーやショッピングモールに行かなくても手軽にものが購入できるようになりました。

その影響をもろに受けているのがウォルマートやコストコなどの小売業。

さらにプライベートブランドの品質が年々向上していて、P&Gやコカコーラなどの市場を侵食してますね。

日本でもイオンのトップバリューやセブンイレブンのセブンプレミアムの売り上げが伸びています。

これは発展途上国でも見られる傾向で、地元の小売業などがプライベートブランドを展開してるんですよね。

以前は口に入る食料品や日用品は信頼性の高いナショナルブランド製品が圧倒的な強さを誇りました。

しかしネットの口コミとかである程度品質は確認できますから、ナショナルブランドにこだわらない人が増えてきています。

ここ数年のVDCの増配率や株価の伸びが鈍化が一過性のものなのか、それとも今後も続く傾向なのか注視していく必要があると思います。


「米国ETF VDCの株価」まとめ

今回は、米国生活必需品セクターETF VDCの株価とチャートということで、その特徴と株価の推移(チャート)、配当金の推移等について見てきました。

VDCの特徴をまとめると、

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・ディフェンシブ銘柄を中心に構成

・過去10年間で3倍のパフォーマンス

・過去15年で10%近いの高いリターン

・金融ショックや景気後退時に強い 

・インカムの伸びだけじゃなく値上がり益も期待

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ということですね。

配当の伸びも値上がり益も期待できる非常に優秀なETFであることには間違いありません。

現にリーマンショックを挟んだ過去15年の株価推移は、S&P500よりもパフォーマンスが良いです。

他方、鉄板の業績を誇った生活必需品セクターもEコマースの進展やプライベートブランドの品質向上により影響をもろに受けています。

近年の株価は配当の伸びが鈍化してきているのも、その影響と言えるでしょう。ただ金融ショックや景気後退に強い傾向は、これからも変わらないと考えます。

なのでポートフォリオのコアとしてではなく、ポートフォリオ全体をよりディフェンシブにするために購入するETFと言えます。

それでは。

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