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日本製鉄(新日鉄住金)の株価が暴落!世界的な鉄鋼の供給過剰で長期低迷?

日本製鉄(旧・新日鉄住金)(5401)の株価が大幅に下落している理由を知りたいです。株価はどこまで下がる見込みですか?

株価の推移(チャート)はどんな感じですか?配当の実績や株主優待についても知りたいです。

このような疑問を持つ方に向けて記事を書いています。

今回の記事の内容

・日本製鉄(旧・新日鉄住金)の株価が暴落|株価の状況は?

・日本製鉄(5401)の配当と株主優待は?

・日本製鉄の株価の推移(チャート)は?

・日本製鉄の今後の株価の予想は?

日本製鉄(旧・新日鉄住金)の株価が下落していること関して以下のツイートをしました。

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世界的鉄鋼メーカーの日本製鉄の株価が低迷しています。理由としては
・2019年上期の利益が前期比半減
・上期40円→10円に大幅減配
・世界的な鉄鋼過剰生産
ということ。鉄鋼業界は景気敏感なこともあり大きく売られていて、チャート的にも完全な下落傾向。しばらくは手を出しづらいですね銘柄ですね。

[/box05] 

上記を深掘りします。

自分は、投資歴20年を超えており日本株を中心に 1,000万円以上の資産を運用しています。今回は、これらの経験も踏まえて記事を書きました。

日本製鉄(旧・新日鉄住金)の株価が暴落|株価の状況は?

今回は日本最大手の鉄鋼メーカーである日本製鉄をとりあげます。

新日本製鐵と、住友金属工業が2012年に合併して新日鉄住金となり、さらに2019年4月1日に日本製鉄に名称変更しました。

鉄の生産ではアルセロール・ミッタル、中国宝武鋼鉄集団に次ぐ世界第3位の規模ですね。

では早速ですが日本製鉄(旧・新日鉄住金)の株価データ(2019年9月13日現在)を見て行きましょう。

日本製鉄の株価データ
  • 株 価:   1575円
  • P E R :    12.0倍(予想)
  • P B R :    0.44倍(実績)
  • R O E  :     3.70%(予想)
  • 配当利回り:2.55%

株価の指標は悪くないですね。配当利回りが2.55%と日本株の中ではやや高い水準といえます。

PERの目安は13~15倍ぐらいですから12倍というのは適正な水準。

ただ同業他者と比べて見ると、

  • JFE:8.8倍
  • I H I:10.8倍

となっていて、鉄鋼メーカーとしてはやや高い水準と言えそうです。

主力の製鉄事業は高い成長が期待されていないこともあり、株価的には加熱しずらいということなのでしょう。

日本製鉄の配当実績と株主優待は?

続いて配当実績と株主優待を見ていきます。

日本製鉄の配当実績と見通し

以下が日本製鉄の配当金の実績と2019年上期の見通しですね。

配当金はチャイナショックのあった2015年に減配していますね。

その後2017年、2018年と順調に伸びていますが2019年上期は10円の予定となっていて、かなり配当金が少なくなっています。

配当性向が30%程度ですので、問題のないレベル。

日本製鉄の配当方針を見ると、

業績に応じた利益の配分を基本として、企業価値向上に向けた投資等に必要な資金所要、先行きの業績見通し、連結及び単独の財務体質等を勘案

としているので、配当金は業績と今後の先行き見通し次第ということですね。

2015年に減配していて、2019年も大幅に配当金が減る見込み。業績が悪くなれば躊躇なく配当金を削るということですね。

ここが事業売却や借金をしてでも配当を出す米国企業との大きな違いといえます。

配当性向も30%程度と余力十分ですが、無理をしてまで株主還元は行わない方針なのでしょう。

日本製鉄の株主優待

500株以上を保有する株主に対して

・日本製鉄オリジナルカレンダー

が送付されます(11月下旬から12月初旬)。

また、以下の株数以上を保有する株主に対しては抽選で

  • 1000株以上:工場見学会への招待
  • 5000株以上:鹿島アントラーズ観戦ご招待
  • 5000株以上:紀尾井ホール演奏会ご招待

が年2回案内されます。

内容的にはかなり微妙ですね。500株の保有で送付されるのはカレンダーですので優待利回りはほぼゼロです。

もらえるだけありがたいですが、株主優待目的で保有する銘柄ではないといえます。

日本製鉄の株価の推移(チャート)は?

続いてチャートを確認していきましょう

日本最大手の鉄鋼メーカーの日本製鉄ですが、これまでの株価推移はどうなっているのでしょうか?

ここでは過去10年の長期チャートと短期チャートを見ていきます。

日本製鉄の長期チャート

以下は過去10年のチャートです。

チャート画像

この10年で株価は下落していますね。長期低迷と言っても過言ではないです。

1500円程度から3500円程度のレンジを行ったり来たりです。

・チャイナショックのあった2015年

・米中貿易戦争の影響が出てきた2018年以降

の時期は大きく株価が下げています。暴落といっても良い水準で、どちらも1年程度で40%近く調整していますね。

鉄鋼株ということもあり、チャート的には世界経済の動向に影響を受けやすい景気敏感株と言えるでしょう。

日本製鉄の短期チャート

以下が直近1年の短期チャートです。

綺麗な右肩下がりのチャートなっています。75日移動平均線(青線)で株価が跳ね返されるという教科書通りの下がり方です。

直近1年間で株価が2400円台から1500円程度のレベルまで大幅下落してます。かなり割安な水準ですね。

世界有数の鉄鋼メーカーである日本製鉄。最近の株価がここまで下落している理由は何故なのでしょう?

日本製鉄 チャート的に株価はどこまで下がる?

チャート的には完全に下落傾向。

2012年に1430円を付けて反発していますので1400円割れの水準が定着してしまうともっと下げてもおかしくないですね。

現状1400円で反発して75日移動平均線に向けて戻りを試している状況。

これが跳ね返されるようだと、チャート的にはさらに下落を加速させる可能性が高いです。

日本製鉄の業績に関して好材料が出てくれば話は別ですが、チャート的にはちょっと悪い感じですね。


日本製鉄の株価が低迷している理由とは?

日本製鉄の株価が大幅に下落している理由は、

[box class=”yellow_box”] 

・業績がほとんど伸びていない

・2019年上期の業績悪化・配当減配

・鉄鋼業界の過剰生産問題

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ということ。クイックに見ていきます。

業績がほとんど伸びていない

まずは株価が最も影響を受ける業績推移を見ていきましょう。

売上高、営業利益、純利益の推移は以下のとおり(単位:億円)。

売上高 営業利益 純利益
2015年3月期 56,100.3  3,495.1  2,142.9
2016年3月期 49,074.3  1,677.3  1,454.2
2017年3月期 46,328.9  1,142.0  1,309.5
2018年3月期 57,129.7  2,887.0  1,808.3
2019年3月期 61,779.5  2,651.1  2,511.7

これらの推移を見ると

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・売上高は2017年を底に増収傾向

・利益は増益傾向も2018年度の利益減

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というのがわかります。

チャイナショックの影響もあり、中国製の鉄鋼がダブついたことにより鉄の市場価格が大幅に下落しました。

2015年、2016年の売り上げ減少はこの影響を大きく受けたものですね。

2019年上期の業績悪化・配当減配

2019年3月期決算発表時(2019年5月9日)に未定としていた2019年度上期の業績予想が8月に発表。

微妙に増収予想も利益が大幅に減少する予想でした。

2019年上期は大幅減益予想

 

・売 上 高:3兆円(前年比+58.4億円)

・営業利益:700億円(🔺880億円)

・純 利 益:300億円(🔺868億円)

 

これに伴い2019年上期の配当金も40円から10円にまで引き下げました。

直近の株価下落は、この業績予想の発表を受けたものですね。

鉄鋼業界の過剰生産問題

中国などの一部の国による鉄鋼の過剰生産により、鉄鋼メーカーの収益が上がらないというのも株価下落の要因の一つといえます。

ちょっと古いデータですが、OECDによると、2015 年の全世界の年間消費量が約16.5 億トンであるのに対して、年間過剰生産能力は約6.5 億トンとのこと。

また以下のグラフのように中国や韓国の国内鉄鋼消費量が増えていない中、生産能力は伸びているですよね。

 出典:2015年版不公正貿易報告書より

こうなっちゃうと消費しきれない鉄鋼が世界市場に流れてくることになるので、鉄鋼の価格が上がりづらくなります。

こういった鉄鋼業界特有の問題も日本製鉄の株価が下落する要因となっていますね。

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株価は割安?日本製鉄の株は買い?

さて株価が低迷している日本製鉄。株は買い時でしょうか?

少し自分の好みも入っていますが、長期投資という観点からは日本製鉄株は少し様子を見た方が良いと考えます。

理由としては、

[box class=”yellow_box”] 

・鉄鋼株は典型的な景気敏感株

・配当金の減配

・株主優待もカレンダーで微妙

・チャート的には1400円割れで更なる下落見込み

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ということ。やはり長期的な株価上昇を期待して保有する銘柄ではありませんね。

鉄鋼は自動車や橋、建築物などに利用され多くの産業の基盤になるもの。各国も自分の国での生産を重視しています。

なので過剰生産の問題という鉄鋼業界特有の問題というのはそう簡単で修正されないですよね。

さらに、自分的には2019年上期に大幅減配におちいったのが大きいですね。

何れにせよチャートの形も良くないこともあり、日本製鉄株の購入は様子見ということで良いと思います。



「日本製鉄の株価が暴落」まとめ

今回は日本製鉄の株価が大幅下落ということで、株価の推移(チャート)、チャート的にどこまで下がるか、配当実績や今後の株は買いかなどについて述べてきました。

日本国内最大手の鉄鋼メーカーの日本製鉄。鉄鋼株ということで景気の動向に影響を受けやすいことに加え、世界的な鉄鋼の供給過剰問題もあり株価が上がりづらい状況が続いています。

さらに米中貿易戦争の影響もあり世界経済の減速懸念が根強いことも、投資家が日本製鉄株を避ける要因となってますね。

チャート的にも株価の底が見えないこともあり、日本製鉄の株は様子見で良いと考えています。

それでは。

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