日本株

ヤマト運輸の株価が急落!赤字転落でアマゾンの運送料上げが完全誤算?

【2019年11月10日:最新の業績と株価を反映しました!】

ヤマトホールディングス(9064)の株価の推移や特徴について知りたいです。赤字が続きヤマトの株価が急落しているようですがチャートはどんな感じですか?

ヤマト運輸の売り上げは問題ないはずですが…?配当の実績や株主優待、今後の予想についても知りたいです。

このような疑問を持つ方に向けて記事を書いています。

今回の記事の内容

・ヤマト運輸の株価が急落|ヤマトホールディングス(9064)の株価の状況は?

・ヤマト運輸の配当と株主優待は?

・ヤマト運輸の株価の推移(チャート)はどうなる?

・ヤマト運輸の赤字決算の内容は?

・ヤマトの株は売り時?株価は上がる?今後の株価の予想は?

ヤマトホールディングスの株価が急落したことに関して以下のツイートをしました。

ヤマト運輸の株価が2019年に入ってから40%以上下落しています。2018年度業績の下方修正と決算の営業赤字が要因。

実はアマゾンなど大手が自社運送網を構築してしまい、法人顧客からの荷受けが減っているんですね。

コスト増を運送料に転嫁できた勝ち組企業と目されてきましたが、実情は違うようです。

上記を深掘りします。

自分は、投資歴20年を超えており日本株を中心に 1,000万円以上の資産を運用しています。今回は、これらの経験も踏まえて記事を書きました。

ヤマトホールディングス(9064)は何の会社?

ヤマト運輸は、言わずと知れた日本の宅配事業を扱う会社ですね。”クロネコヤマトの宅急便”で有名です。

日本の宅配業界では最大手ですね。市場シェアは日本No1となっています。

宅配便市場シェア

家庭から家庭へ電話一本で翌日配達、クール宅急便など斬新なサービスで業界トップに踊り出たヤマト運輸。

しかし、現在営業赤字におちいるなど業績的に苦境にあえいでいます。

株価も2019年に入ってから11月8日現在で40%近い大幅下落。

9月20日にも大口株主から売りが入り1日だけで8%以上も株価が急落しました。

参考記事:ヤマトHD株、19日夕に3000万株の取引成立 発行済みの7%規模(日経新聞)

このヤマトホールディングスの株は売り時なのか、今後の予想はどうなのか株価と業績を見ていきたいと思います。

ヤマトの株価が急落|ヤマトホールディングス株価の状況は?

では早速ですがヤマトホールディングスの株価データ(2019年11月8日現在)を見て行きましょう。

ヤマトホールディングスの株価データ
  • 株 価:  1844円
  • P E R :   22.7倍(予想)
  • P B R :   1.30倍(実績)
  • R O E  :    5.80%(予想)
  • 配当利回り:1.68%

株価の指標は、全体的にあまり良くないですかね。配当利回りが1.68%と日本株の中でもちょっと低い水準ですね。

PERの目安は13~15倍ぐらいですから22.7倍というのはちょっと割高な水準。

同業他社と比べて見ると、

  • SGホールディングス(佐川):19.2倍
  • 日本通運:11.8倍
  • 日本郵政:10.0倍

となっていて、やはり割高な水準と言えそうです。

株価は下落しているものの、収益も悪化も加速しており割高傾向になっているということでしょう。

ヤマト運輸の配当実績は?赤字決算で減配は?

続いて配当実績を見ていきますね。以下がヤマト運輸の配当金の実績です。

基本的には増配傾向ですね。

最近はちょっと停滞しているように見えますが、前年の2016年に記念配当2円があったことを考えれば2017年も実質的には増配といえますね。

他方、直近5年間の配当性向が27%〜60%程度と、わりと高くなる年もありますね。

ヤマトホールディングスの配当方針を見ると、

剰余金の配当は、連結当期純利益を基準に配当性向30%を目標として実施することとしております。また、内部留保資金につきましては、経営資源の一つであるネットワークの強化を中心とした設備投資や、新規事業や新商品の開発への投資および企業価値を高めるための投資など、グループ全体の成長のために活用

としているので、内部留保を切り崩してまで無理な配当は実施しないということですね。

今のところ減配は発表されていますが、赤字決算が続いていることもあり今後の業績次第では減配もありうべしかもです。

ヤマト運輸の株主優待は?

さて配当利回りは若干低いものの着実に増配を重ねているヤマト運輸。株主優待はどうなっているのでしょうか?

やはり自社サービスや商品の優待が改悪されるリスクが少なくて良いですよね。

関連記事:
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イオンの株主優待で映画料金1,000円に割引!安く映画を見る方法

 

しかし現在のところ、

ヤマト運輸は株主優待を実施していません。残念です…。

輸送料金の割引券などを株主優待にするとヤマト株の人気も上がりそうなんですけどね…。

配当も合わせて考えると、ヤマト運輸の株主還元は少しもの足りないというのが正直なところですね。

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ヤマト運輸の株価の推移(チャート)は?

続いてチャートを確認していきましょう。

運輸業界で日本最大手のヤマト運輸ですが、これまでの株価推移はどうなっているのでしょうか?

ここでは過去10年の長期チャートと短期チャートを見ていきます。

ヤマト運輸の長期チャート

以下は過去10年のチャートです。

チャート画像

最近の株価急落もあり、この10年で株価はほとんど上がっていないですね。

2014年までに1200円程度だった株価が、アベノミクスもあり2015年に2500円を超える水準まで上昇していますね。

2年で株価2倍程度ですから十分すぎるパフォーマンスですね。

人件費のコスト増などもあり2018はじめごろまで株価は停滞していましたが、2018年に運賃の値上げでアマゾンと合意。

業績が上方修正されたことを受けて株価が大幅に上昇しましたね。

参考記事:ヤマト、アマゾンと値上げ合意 業績を上方修正(Sankei Biz)

ヤマト運輸の短期チャート

以下が直近半年の短期チャートです。

2018年に入ってから順調に株価が上昇してきましたが、2019年に入って短期的には結構大きく株価が下落しています。

・1月17日:3021円

・10月3日:1594円(🔺47%減

となっていて1400円近くも下落していますね。1年足らずで50%近い下落ですから短期的には調整局面に入ったといえますね。

運賃の値上げに成功して株価が上昇してきたヤマト運輸。ここまで株価が下落するのはどうしてなんですかね?

次にヤマト運輸の業績を見ていきます。



ヤマトホールディングスの株価が急落している理由とは?

ヤマトの株価が急落している理由は、

・売上高は堅調に伸びるも利益が伸びない

・慢性的なドライバー不足(コスト増)

・2019年3月期の業績下方修正と2020年1Q赤字決算

ということ。クイックに見ていきます。

売上高は堅調に伸びるも利益が伸びない

過去5年の売上高、営業利益、純利益の推移は以下のとおり(単位:億円)。

売上高 営業利益 純利益
2014年度 13,967.1 689.5 375.3
2015年度 14,164.1 685.4 394.2
2016年度 14,668.5 348.9 180.5
2017年度 15,388.1 356.9 182.3
2018年度 16,253.2 583.5 256.8

売上高は順調に増収を重ねていますが、利益が伸びていないことがわかりますね。

特に2016年の落ち込みがひどいですね。営業利益、純利益ともに半減しています。

売り上げが伸びているのに利益が上がらないのは、人件費や輸送費などのコスト増によるものですね。

2015年以降の株価が停滞しているのは、ヤマト運輸の利益が伸びないことが要因の一つといえそうです。

慢性的なドライバー不足(コスト増)

アベノミクスによる景気回復を受けて、慢性的なトラックドライバー不足によるコスト増が業績の足を引っ張っていますね。

ヤマト運輸の利益が伸びないのはデータでも裏打ちされていて、全日本トラック協会がまとめた景況感では6割以上の企業がドライバー不足と答えています。

出典:全日本トラック協会「トラック運送業界の景況感」

ドライバーが不足すれば人件費が高くなるのは、ある意味当然。

ヤマト運輸の利益が伸びないのは、トラックドライバーなどの人件費増によるものですね。

2019年3月期の業績下方修正と2020年1Q赤字決算

2019年に入ってから株価が急落しているのは、これらが要因ですね。

2019年4月に発表した業績下方修正は以下のとおり。

出典:2019年3月期 通期連結業績予想の修正に関するお知らせ

純利益が30%以上も下落修正したのが大きいですね。この発表を受けて株価は1日で300円以上も株価を下げました。

これまで人件費などのコスト増を価格に転換できている勝ち組企業と目されてきたこともあり、投資家の落胆は大きかったということですね。

さらに追い討ちをかけるように2020年1Qの営業赤字決算が発表されました。

内容は、

2020年1Q決算のポイント

・売 上 高:3817.3億円(前年比+0.3%)

・営業利益:🔺61.0億円

・純 利 益: 🔺97.5億円

というもの。

原因は人手不足を背景にコスト増を配送料金に転嫁しましたが、荷物の取扱数が思うように増えないためです。

これはアマゾンや楽天などが中小の運送会社を活用した自社配送網の整備を進めたため。

長年の交渉の結果、人件費などのコスト増を価格に転嫁できた勝ち組企業と目されてきました。

が、結果としてアマゾンなどによる配送網の構築が進んでしまったんですね。

なんとも皮肉な話ですね。

参考記事:荷受け伸びない…改革ヤマトの誤算 4~6月営業赤字(日経新聞)

経営学 [ 小倉昌男 ]
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ヤマト運輸の第2四半期決算も赤字決算

2019年10月31日に発表された2Q決算は増収減益。

以下のツイートのとおり2期連続の赤字決算です。

配送単価上昇で100億円増収したものの、高騰する人件費を吸収できなかったヤマト運輸。最新決算と今後の見通しを以下の記事で分析しています。

ヤマト運輸の業績悪化はなぜ続く?赤字決算で今期2度の下方修正へ…ヤマトホールディングス(9064)の第2四半期決算が発表されましたが業績悪化の傾向は止まったのでしょうか?内容についてポイントを知りたい...

赤字が続き株価が急落のヤマト運輸。株は売り時?

将来の業績不安もあり株価が急落しているヤマト。株は売り時でしょうか?

自分としては長期的にはヤマト運輸の株は買えないと考えています。

理由としては、

・今後もトラック運転手などの人手不足が予想される

・業績の悪化(直近の業績が営業赤字)

・アマゾンや楽天などが自社流通網を整備

・チャート的にはも2000円割れ

ということですね。

そもそも人手不足で人件費が上昇。この傾向は働き方改革などもあり加速するでしょう。

加えてヤマト運輸の誤算は、アマゾンなどが中小の運送会社を活用した自社流通網の整備を進めたことでしょうね。

この流れはアマゾンだけでなく他の会社でも進んでいくでしょうから、長期的にもヤマトなどの大手運送業は厳しい状況が続くのではないでしょうか。

チャート的にも支持線となっていた2000円を明確に割り込みましたから、下落傾向は続くと予想されます。

株価が一時的に反発したところでヤマト株の売りを検討しても良いのではと考えます。



「ヤマトの株価が急落。赤字決算」まとめ

今回はヤマトホールディングスの株価が急落ということで、株価の推移、配当実績や株主優待、赤字決算の状況、今後の株は売りかなどについて述べてきました。

ヤマトはアマゾンなどの大手顧客から運送料増を勝ち取るなど、デフレ脱却の流れの中、勝ち組企業として注目されました。

しかし蓋を開けてみるとアマゾンや楽天などの巨大企業が自社の流通網を構築してしまい、法人からの荷受が増えないという結果に陥っています。

直近の株価急落もこのような将来の業績不安から売られているもの。長期的にも、ちょっとヤマト株は手を出せないですね。

それでは。

 

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