米国ETF

金鉱株ETF GDX、GDXJの株価の推移と特徴は?金上昇で金鉱株が面白い?

金鉱株ETF GDXとGDXJの株価やチャートの特徴について知りたいです。

金に連動するETFもありますが、これらに比べて金鉱株ETFに投資するメリットは何ですか?配当実績についても知りたいです。

このような疑問を持つ方にむけて記事を書いています。

今回の記事の内容

・GDX:株価の基本データと特徴は?

・GDXの構成銘柄は?

・GDXのチャートとリターンは?

・GDXの配当実績と増配率は?

・GDXJの特徴とは?

GDXの株価やチャートの特徴に関して、以下のツイートをしました。

[box class=”blue_box”]

金価格の上昇局面では、金鉱株ETFのGDXに投資するのも面白いかも。
特徴としては
・金鉱株は金価格と連動
・金鉱株の方が金より値動きが大きい
というもの。
2018年後半以降の金価格上昇に合わせてGDX1年リターンが60%を超えています。
短期的な値幅取りを狙うには面白いETFですね。

[/box05]

上記を掘り下げます。

自分は、20年以上投資を続けていて米国ETFも保有しています。今回は、この経験も踏まえ記事を書きました。

なお大型・中型金鉱株GDXと小型金鉱株GDXJは特徴的に大きく変わらないこともあるので、よりメジャーなGDXを中心に紹介します。

GDX、GDXJが連動する金鉱株の特徴とは?

最近、金価格の高騰と共に金鉱株への投資が注目されています。

金鉱株への投資は、金そのものに投資するものではなく、金を採掘したり精製したりする企業に対し投資をするものです。

ここで知っておくべき金鉱株の特徴は、

金鉱株の特徴

①金鉱株の株価と金の価格は連動している

②金鉱株の方が金の価格より値動きが大きい

の2つですね。

”有事の金”といわれるぐらいですから、政治情勢が著しく不安定な状況になったり、世界経済が不況入りしたときには金価格が上がる傾向があるということです。

なので金価格が上昇する局面では、金鉱株の上昇が期待できるということです。

また、金の価格よりも金鉱株の値動きが大きい理由としては、金鉱株銘柄の利益率は金の価格上昇率よりも大きくなるということです。

以下の記事がよくまとまっているので引用します。

なので、金相場は1,400ドルを超えている(2019年9月現在)ので、金鉱株銘柄は大きく利益を出している状況といえます。

その理由は金鉱株ETFが保有しているのはバリック・ゴールド(ティッカーシンボル:ABX)やニューモント・マイニング(ティッカーシンボル:NEM)のような産金会社の株式であり、それらの産金会社の業績は金価格の上昇幅より遥かに早いペースで拡大する傾向があるからです。

これは「オペレーティング・レバレッジ」と呼ばれる現象が起因しています。産金会社が地中からゴールドを掘り出してくる際にかかる採掘コストは、大体900ドル前後です。

すると金価格が900ドルを割り込むと、産金会社は赤字になってしまいます。逆に金価格が900ドルを超え、1000ドル、1100ドル、1200ドルとどんどん上昇してゆくと、産金会社の利幅の拡大率は金価格そのものの上昇率より数倍早いペースになるのです。

出典:英国EU離脱国民投票を直前に控えゴールドETFが大人気

金鉱株ETF GDXの株価基本データ

金価格の上昇と共に高いリターン見込まれる金鉱株ETF GDX。

正式名称は”ヴァンエックベクトル金鉱株ETF”と呼びます。米国の資産運用会社VanEck社が運用しているETFです。

株価データは以下のとおりです。

GDXの株価基本データ
  • インデックス  :  NYSE Arca 金鉱株インデックス (GDMNTR)
  • 株 価 推 移       :  18.14 〜 30.96(過去1年)
  • 信 託 手 数 料 :  0.52%
  • 配 当 利 回 り :  0.38%
  • 配 当 実 績   :  0.11ドル
  • 組 入 銘 柄 数 :  44銘柄
  • 設 定 日:2006年5月16日

手数料が0.52%とメジャーな米国ETFと比べてちょっと割高ですかね。

VTIやBNDなどの株や債券に連動するETFは、0.1%を切るものも多いですから。

やはり金鉱株に連動するという特殊性もあり、若干高めということなのでしょう。

他方、金に連動するGLDの経費率が0.40%ということを考えると、妥当なところなのかもです。

GDXの構成銘柄と国別比率は?

GDXの構成銘柄

構成銘柄上位10社(2019年8月31日現在)は以下の表のとおりです。

有名どころは1位と2位を占めているニューモント・ゴールドコープとバリックゴールドですかね。世界の二大金採掘会社といわれています。

パリックゴールドは、カナダを拠点にした巨大金採掘会社。

また、ニューモント・ゴールドコープは世界最大の金鉱山を保有しており、金鉱株のうち唯一のS&P500構成銘柄です。

資産総額に占める上位10社の割合は約60.84%となっていて、わりと高い割合を占めています。

金鉱山や金の精製など投資は莫大な資金が必要となるので、金鉱株の上位企業はおのずと時価総額の高い巨大企業になっていくということなのでしょう。

GDXの国別比率

続いて国別比率です。

国名 比率
カナダ 50.60%
米国 17.06%
オーストラリア 15.68%
南アフリカ 8.28%
ペルー 2.12%
中国 1.78%
ブラジル 1,74%
コートジボアール 1.07%
エジプト 1.03%
ロシア 0.52%

北米、オーストラリア、南アフリカで9割以上を占めていますね。その他地域が1割と言ったところです。

金鉱山自体が米国やカナダに集中しているということなのでしょう。

GDXの株価の推移(チャート)は?

ここではGDXが設定された2005年からの長期チャートの分析と金価格に連動するGLDと比較していきます。

GDXの長期チャート

以下はGDXの設定来チャートです。

 

設定された2005年から株価はまったく上がっていないですね。非常に値動きの激しいETFというのがわかります。

2011年ごろに60ドルあった株価は、金価格の低迷と共に大幅下落して2015年には20ドル程度にまで落ち込みました。

金鉱株の人気が今ひとつなのは、鉱山への莫大な投資額に比べて金の生産量が小さいためなんですよね。

ただ2015年以降は価格が安定してきていて、15ドルを底値に30ドル程度まで株価が上がってきています。

GDXと金ETF GLDとの比較

ここでは直近5年チャートで比較してみます。

赤:GDX 青:GLD

このチャート比較は金鉱株の特徴を端的に表していますね。

GLDは金価格に連動するETFですが、直近5年チャートで比較すると、GDXの株価はGLDと相関していることがわかります。

例えば、GLDが上昇した2016年1月〜7月、2019年5月〜9月の局面ではGDXの株価が大幅に上昇しています。

逆にGLDが下落する局面の2016年の8月ごろにはGDXの株価も大幅に下落していますね。

また金鉱株は金価格よりも価格変動が大きいという特徴も、チャート比較するとよくわかりますね。

ちなみに金ETFのGLDは日本市場と米国市場の両方で購入可能です。このETFの特徴は以下の記事にまとめています。

[kanren postid=”1219″]

GDXのリターンは?

GDXの配当金も含めたトータルリターン(2019年8月31日現在)は以下のとおりです。

2005年6月からの設定来リターン及び過去10年のリターンはマイナスとなっています。

一方、直近1年の短期的なリターンは凄まじいものがありますね。なんと60%を超えています

なので、うまく金価格上昇の波に乗ることができれば、大きなリターンを得ることができる。

GDXはそんなETFということですね。

GDXのこれまでの配当実績と増配率は?

GDXは、年に一度配当金が分配されます。配当実績は以下のとおり。

金鉱株銘柄は、金の採掘や精錬に多額の投資が必要ということがあり、ほとんど配当金が伸びてないですね。

配当利回りが0.38%とあまり高くないことを考えるとGDXはインカム収入を期待して保有するタイプのETFではないことがわかります。

なので配当金はオマケ程度で、値上がり益を期待して保有する。GDXはそんなタイプのETFということです。

いま金を買わずしていつ買うのか! 東京五輪後の危機に備える資産防衛法/植田進【1000円以上送料無料】
created by Rinker

GDXへの投資:ちょっとだけ考察

世界的な金利低下の影響や世界経済の不透明感などもあって2018年の後半ごろから金価格が上昇。

それに伴いGDXの株価も大きく上昇しています。

これまで、GDXのチャートやリターン、配当実績をみてきましたが、特徴をまとめると

[box class=”yellow_box”]

・長期的にはリターンがマイナス

・金価格に連動して短期的に大きな株価が値動きする

・配当金によるインカムは全く期待できない

[/box05]

ということ。

なのでGDXは長期保有には向かず、金価格の上昇が見込まれるタイミングで短期的な値幅を狙うタイプのETFと言えるでしょう。

2018年後半から1年程度で60%以上のリターンとなっているので、短期的には申し分ない水準ですね。

ちなみに初心者には全くオススメできませんが、この金鉱株の値動きの3倍に連動するレバレッジタイプのETFもあるんです。

より資金効率をあげて投資を行いたい方には、面白いETFかもしれません。

[kanren postid=”1050″]


GDXJの株価データとチャートは?

より小型の金採掘会社を集めた金鉱株ETFにGDXJというものがあります。名称は”ヴァンエックベクトル ジュニア金鉱株 ETF”です。

特徴はGDXと大きく変わらないこともあり、簡単に株価データと株価の推移を紹介しておきます。

GDXJの株価データ

株価データは以下のとおり。

GDXJの株価基本データ
  • インデックス  :  MVIS Global Junior Gold Miners Index (MVGDXJTR)
  • 株 価 推 移       :  26.04 〜 43.10(過去1年)
  • 信 託 手 数 料 :  0.54%
  • 配 当 利 回 り :  0.36%
  • 配 当 実 績   :  0.14ドル
  • 組 入 銘 柄 数 :  70銘柄
  • 設 定 日:2011年9月10日

小型の金光株を集めたタイプの割には、手数料がGDXと変わらないですね。

GDXJの株価推移(チャート)

続いてGDXJのチャートです。直近5年のものでGDXと比較しています。

赤:GDX 青:GDXJ

GDXJのチャートは、GDXとほとんど変わらないですね。

小型の金鉱株ということもあり、若干値動きがGDXよりも激しいかな。

チャートを見る限り、パフォーマンスがGDXより劣っていますよね。積極的にGDXJに投資する理由はないですね。

「金鉱株ETF GDX・GDXJの株価」まとめ

今回は、金鉱株ETF GDXとGDXJの株価ということで、その特徴と株価の推移(チャート)、配当金の推移等について見てきました。

GDXとGDXJの特徴をまとめると、

[box class=”yellow_box”]

・金価格に連動して短期的に大きな株価が値動きする

・配当金によるインカムは全く期待できない

[/box05]

ということですね。

この特徴を踏まえると、GDXはポートフォリオのコアとしての活用は全くできないですね。

長期保有ではなく金価格が上昇するタイミングで短期的な値幅取りを狙うタイプのETFということです。

それでは。

おすすめ記事です。純金積立、金ETF、金鉱株への投資と金への投資はバライティーに富んでいます。これらの特徴についてまとめました。

[kanren postid=”2706″]

ABOUT ME
kaimaru41
高配当の日本株・米国株の長期投資に、レバレッジETF、FX、CFDを組み合わせて早期のセミリタイアを目指します。