住友化学(4005)の株価の推移と特徴について知りたいです。株価は低い水準ですかね?チャートや配当の実績や株主優待、今後の株価の予想についてはどんな感じですか?
このような疑問を持つ方に向けて記事を書いています。
- 住友化学(4005)の株価の状況は?
- 住友化学の配当と株主優待は?
- 住友化学の株価の推移(チャート)はどうなる?
- 住友化学の今後の予想は?株は買い時?
住友化学の株価に関して以下のツイートをしました。
総合化学大手の住友化学。
2018年から中国経済減速の影響で株価は大幅に下落してます。直近1Q決算も、前期比で50%以上の減収。
主力の化学事業は不調は続いてますが、さすがに最近の株価は売られ過ぎの感が強いです。
配当利回りは4.5%程度で増配傾向です。長期的には欲しい銘柄ですね。— かいまる (@leverage_toushi) October 9, 2019
総合化学大手の住友化学。
2018年から中国経済減速の影響で株価は大幅に下落してます。直近1Q決算も、前期比で50%以上の減収。
主力の化学事業は不調は続いてますが、さすがに最近の株価は売られ過ぎの感が強いです。
配当利回りは4.5%程度で増配傾向です。長期的には欲しい銘柄ですね。
上記を深掘りします。
自分は、投資歴20年を超えており日本株を中心に 1,000万円以上の資産を運用しています。今回は、これらの経験も踏まえて記事を書きました。
なお、日本株や資産運用に関連するお得な情報や役に立つ情報のページについて、以下にまとめました。よろしければご覧いただければと思います。
目次
住友化学(4005)の株価の状況は?
住友化学は、石油化学、医薬品、農薬、電子材料などを扱う総合化学メーカー最大手の一つですね。
海外事業にも力を入れていて、海外売り上げ比率は5割を超えています。特にアジアの比率が高いですね。
農薬事業を展開していることころがユニークな点で、家庭用・農業用の殺虫剤原料ではトップシェアをほこります。
今回は、そんな総合化学メーカーの住友化学を取り上げます。
では早速ですが株価データ(2019年10月9日現在)を見て行きましょう。
- 株 価: 491円
- P E R : 8.0倍(予想)
- P B R : 0.83倍(実績)
- R O E : 10.0%(予想)
- 配当利回り:4.48%
株価の指標に関しては、”かなり良いな”というのが率直な感想です。配当利回りは4.48%と日本株の中ではかなりの高配当ですね。
PERの目安は13~15倍ぐらいですから8.0倍というのは割安な水準ですかね。
同業の化学メーカーのPERと比較してみると
- 東レ:13.5倍
- 三菱ケミHD:6.4倍
- 旭化成:10.3倍
となっていて、けっこう割安といえます。
日本の化学メーカーは優良企業が多く業績も安定していますが、将来的に高い成長がそれほど期待されないセクター。株価的には加熱しずらいということなのでしょう。
住友化学の配当実績は?
続いて配当実績を見ていきますね。以下が住友化学の配当金の実績です。

2014年までは配当金は9円で伸びていませんでしたが、その後は増配傾向。2018年は22円となっていて、2倍以上ですから十分すぎるぐらいですね。
直近5年間の配当性向は20%〜32%程度となっていて、余力十分なことがわかります。
住友化学の配当方針を見ると、
各期の業績、配当性向ならびに将来の事業展開に必要な内部留保の水準等を総合的に勘案し、安定的な配当を継続することを基本としております。また、当社は中長期的には配当性向30%程度を安定して達成
としているので、配当性向は30%と明記されていますね。
過去の実績や余力十分の配当性向を考えると減配される可能性は低いのではないでしょうか。
配当利回りも高く、減配の可能性は低い。住友化学はそんな銘柄といえます。
住友化学の株主優待は?
総合化学メーカーで最大手の一つ住友化学。株主優待はどうなっているのでしょうか?
やはり自社サービスや商品の優待が改悪されるリスクが少なくて良いですよね。
しかし現在のところ、
住友化学は株主優待を実施していません。残念です…。
化学メーカーということもあり自社製品を優待で提供するのは難しいのかもです。
株主還元は配当金を増配することで、投資家の期待に応えるということなのでしょう。
住友化学の株価の推移(チャート)は?10年&短期チャート
続いてチャートを確認していきましょう。
総合化学メーカー最大手の一つ住友化学ですが、これまでの株価推移はどうなっているのでしょうか?
ここでは過去10年の長期チャートと短期チャートを見ていくとともに、チャートから株価の予想・見通しも確認します。
住友化学の長期チャート
以下は過去10年のチャートです。
株価の伸びは微妙ですね。
チャイナショックの影響があった2016年ごろや米中貿易摩擦が顕在化した2018年以降に株価は大きく調整しています。
2013年ごろまで300円程度だった株価が、アベノミクスもあり2015年に750円程度の水準まで上昇していますね。
2年で株価2倍超えですから配当金も考えると申し分ないパフォーマンスと言えます。
その後一旦調整に入りますが2016年中ごろから再び上昇。
2018年初頭には800円を超える水準をまで株価が伸びています。
住友化学の短期チャート。株価の見通し・予想は?
以下が2018年からの短期チャートです。

2018年から株価は綺麗な下落傾向ですね。13週移動平均線を抵抗線にして教科書どおりの下げになっています。
・2018年1月12日:882円
・2019年8月9日 :443円
となっていて1年半程度で50%程度の減ですからかなり大きな落ち込みですね。
チャート的には2016年半ばに付けた400円の大台が支持線となっていますね。ここを割り込むようだと、もう一段安を目指していくことになりそうです。
大きく調整していることもあり、株価の回復には時間がかかるかもしれません。
このように株は短期的に大きく下落するのでリスクが高い、コロナショックみたいな株価暴落が怖い…という方もいると思います。そういう方は1株からの少額投資はどうでしょうか?
少額投資でリスクを低く運用を行うことが可能です。詳しくは以下の記事にまとめています。

株価が大きく調整している住友化学。なぜ株価は下落しているのでしょうか?
次に住友化学の業績を見ていきます。
住友化学の業績は?
ここでは住友化学の業績を見ていきます。
過去5年の業績が極めて堅調
過去5年の売上高、営業利益、純利益などの推移は以下のとおり(単位:億円)。
売上高 | 営業利益 | 純利益 | |
---|---|---|---|
2014年度 | 23,767.0 | 1273.5 | 521.9 |
2015年度 | 21,017.6 | 1644.5 | 814.5 |
2016年度 | 19,380.7 | 1264.7 | 765.4 |
2017年度 | 21,905.1 | 2509.2 | 1337.7 |
2018年度 | 23,185.7 | 1829.7 | 1179.9 |
2015年、2016年と売り上げを落としていますが、その後回復。2兆円の大台をキープしていますね。
ただ直近2018年は営業利益が大幅に減っていて700億円近くも減収していますね。
住友化学はアジア圏での売り上げが大きいこともあり、2018年からの米中貿易摩擦により石油化学製品の需要も減退した影響が大きかったということでしょう。
また住友化学は、2019年4月に2018年度の業績予想を下方修正。
最近の株価が冴えないのも、米中摩擦による化学製品の需要減退や業績の下方修正が要因の一つですね。
2020年3月期1Q決算:前期比で増収減益
直近の1Q(4月〜6月)決算はかなり悪かったですね。売上高は微増したものの減益です。
- 売 上 高 :5532億円(前年同期比+1%)
- 営業利益:443億円(🔺8%)
- 純 利 益 :145億円(🔺52%)
純利益が半分以下になっているというのは相当深刻ですね。もともと2019年度は対前年度減益予想でしたが…。
現在のところ通期見通しは変更なしですが、米中貿易摩擦による石油化学事業の採算悪化が続いていますね。
まあ配当性向は30%程度で余力十分ということもあり、減配はないと思います。
今後の住友化学の業績は、米中貿易摩擦の影響がどの程度続くかによるといえそうです。
参考記事:住友化の4~6月期、純利益52%減 石化事業など採算悪化(日経新聞)
株価が下落傾向の住友化学。株価は低い?
中国経済の減速もあり業績が落ちている住友化学。株は買い時でしょうか?
長期投資を前提とするのであれば、住友化学株の買いを検討しても良いのではと考えいます。ちょっと株価は低い水準ですよね。
理由を端的に言えば、
[box class=”yellow_box”]
- 最近の株価はちょっと売られ過ぎ
- PERも割安水準
- 高配当銘柄
[/box05]
ということですかね。
中国経済の減速もあり化学事業の業績が悪化していますが、さすがに株価は売られすぎですかね。
米中通商交渉の状況次第の面もありますが、配当利回りも4%を超えており減配リスクも低いです。
長期前提であれば、買いを検討しても良い銘柄といえそうです。
なお、少額からリスク控えめに投資したいなら、SBIネオモバイル証券で1株から少額投資を活用すると良いです。ネオモバなら格安な月額定額手数料で1株から何度でも売買できるからです。
日本株の通常の取引単位は100株(1単元)。例えば、三菱商事の株価は2228円(2020/5/7終値)で、通常は約23万円くらいの資金が必要。失敗したときのダメージが大きくなるし、そもそも投資資金が豊富でないと買えないんですよね。
ネオモバは2019年4月に営業開始した新興ネット証券。しかし、ネット証券最大手のSBI証券とCCC(TSUTAYAやTポイントの運営会社)の合弁会社で、信頼感もあり安心して利用することができます。
詳細は以下の記事にまとめています。

「住友化学の株価は低い?」まとめ
今回は住友化学の株価ということで、株価の推移、配当実績や株主優待、今後の株は買いかなどについて述べてきました。
中国経済の減速もあり最近の業績や株価は落ちているものの、総合化学メーカーの優良銘柄であることは間違いないですね。
配当利回りが4%を超え、しかも増配傾向。いずれは米中通商交渉も妥結することを考えれば、逆張り思考で考えると今が買いかも。
配当金によるインカム目的で、長期に保有する。住友化学はそんな銘柄です。
最後に賢く株式投資や資産運用するための方法について紹介しますので、ぜひ参考にしていただければと思います。
世界中の株、債券、金などに手間をかけずに自動運用
なおJTのような優良株への個別株投資もおもしろいですが、株式、債券や金、不動産などに資産を分散して長期運用するというのがリスクをおさえた合理的な投資手法です。
自分でポートフォリオを作って運用するのも良いですが、ウェルスナビを活用して長期投資すれば、ロボアドバイザーが世界中の市場の株、債券、金、不動産などの米国ETFに分散投資してくれます。
自分も活用していますが、口座にお金を振り込めば基本的に何もしなくても良いんですよね。忙しい会社員や主婦の方に特におすすめです。詳しくは以下の記事にまとめています。

相場を気にしないで年率1.5〜6%で運用する方法
コロナショックの大暴落をみてしまうと株式投資はちょっと…。相場を気にしないで運用したい方はソーシャルレンディングのFundsが最適な選択肢かもしれません。
Fundsの最大の価値は株やFXのように相場の値動きを常にチェックして売買を行う必要がないこと。日々の相場の動きを気にする必要がありません。
その特徴は、集めた資金を上場している大企業などに貸し付けること。なので比較的低いリスクの案件に投資できるので、手堅い運用ができます。
年利回りは1.5%〜6%(税引き前)が中心。銀行に預金するよりもかなり高い利回りを期待できますね。
詳しくは以下の記事にまとめていますのでぜひご覧ください。

関連記事・おすすめ記事
最後まで記事をご覧いただきありがとうございました。
この記事を読まれた方は、以下に紹介する記事もご覧になっています。読まれている方に少しでも役に立つよう、資産運用に関連するトピックについて解説しています。ぜひご覧ください。
新型コロナウイルスの拡大によって日本経済に大きな打撃が走っています。外出自粛やインバウンド消失など、この状況下でおすすめの銘柄についてまとめました

株初心者でも安心して投資できる業績鉄板の日本株銘柄をまとめました。新型コロナ拡大でも業績に期待できる銘柄です。是非ご覧ください。

好業績、高配当銘柄の代表格である商社株の特徴をまとめました。景気敏感株で配当が安定しないという印象でしたが、安定配当を志向している会社が多く長期投資に向いているといえますね。

こちらも、業績が安定していて高配当の銘柄の代表格である銀行株の特徴をまとめました。マイナス金利の影響で経営環境は厳しいものがありますが、株価の見通しはどのようなものでしょうか?

アップル、マイクロソフト、アマゾン、グーグル、コカ・コーラ、マクドナルドなど米国には高い成長を続けるグローバル企業が多いです。米国株への投資を考えている方に向けて、買い方をまとめました。
https://leverage-investment.com/2020/02/11/us-stocks-commission/
日本株の取引単位は100株(1単元)。例えば花王の株価は7772円(2020/10/7終値)で、通常は約78万円くらいの資金が必要なんです。
失敗したときのダメージが大きくなるし、そもそも投資資金が豊富でないと買えないんですよね。
それがネオモバなら約7800円から購入可能。
少額からリスク控えめに投資したいなら、SBIネオモバイル証券で1株から少額投資を活用すると良いです。ネオモバなら格安な月額定額利用料で1株から何度でも売買できるからです。
ネオモバは2019年4月に営業開始した新興ネット証券。しかし、ネット証券最大手のSBI証券とCCC(TSUTAYAやTポイントの運営会社)の合弁会社で、信頼感もあり安心して利用することができます。
詳細は以下をクリック!
申し込みは公式ページから5分程度で完了、無料登録することができます。