三菱ケミカルホールディングス(4188)の株価の推移と特徴について知りたいです。三菱ケミカルのチャートは大幅に下落していますが、今後の株価の見通しはどんな感じですか?
配当の実績や株主優待についても知りたいです。
このような疑問を持つ方に向けて記事を書いています。
- 三菱ケミカルホールディングス(4188)の株価の状況は?
- 三菱ケミカルの配当と株主優待は?
- 三菱ケミカルの株価は暴落?|株価の推移(チャート)は?
- 三菱ケミカルの株価の見通しは?株は買い時?
三菱ケミカルの株価の下落に関して以下のツイートをしました。
総合化学首位の三菱ケミカル。
2018年から中国経済減速の影響もあり株価は大幅に下落してます。直近1Q決算も前期比で35%の減益。
主力の石油化学事業は不調は続いてますが、さすがに最近の株価は売られ過ぎの感が強いです。
配当利回りは5%で増配傾向。業界首位であり長期的には欲しい銘柄ですね。— かいまる (@leverage_toushi) October 14, 2019
総合化学首位の三菱ケミカル。
2018年から中国経済減速の影響もあり株価は大幅に下落してます。直近1Q決算も前期比で35%の減益。
主力の石油化学事業は不調は続いてますが、さすがに最近の株価は売られ過ぎの感が強いです。
配当利回りは5%で増配傾向。業界首位であり長期的には欲しい銘柄ですね。
上記を深掘りします。
自分は、投資歴20年を超えており日本株を中心に 1,000万円以上の資産を運用しています。今回は、これらの経験も踏まえて記事を書きました。
なお、日本株や資産運用に関連するお得な情報や役に立つ情報のページについて、以下にまとめました。よろしければご覧いただければと思います。
目次
三菱ケミカルホールディングス(4188)の株価の状況は?
三菱ケミカルホールディングスは、三菱ケミカル、田辺三菱製薬、太陽日酸などを傘下に持つ持ち株会社ですね。
2017年に化学・レイヨン・樹脂が合併した三菱ケミカルが中核会社で、日本の総合化学メーカーで首位となっています。
海外の売り上げ比率も約40%程度となっていますね。
今回は、そんな総合化学メーカーで首位の三菱ケミカルを取り上げます。
では早速ですが株価データ(2019年10月11日現在)を見て行きましょう。
- 株 価: 812.5円
- P E R : 6.8倍(予想)
- P B R : 0.85倍(実績)
- R O E : 12.20%(予想)
- 配当利回り:4.92%
株価の指標に関しては、”かなり良いな”というのが率直な感想です。配当利回りは4.92%と日本株の中ではかなりの高配当ですね。
PERの目安は13~15倍ぐらいですから6.8倍というのは割安な水準ですかね。
他の化学メーカーのPERと比較してみると
- 東レ:13.5倍
- 住友化学:8.2倍
- 旭化成:10.3倍
となっていて、同業と比較しても割安な水準にあると言えそうです。
日本の化学メーカーは優良企業が多く業績も安定していますが、将来的に高い成長がそれほど期待されないセクター。株価的には加熱しずらいということなのでしょう。
三菱ケミカルの配当実績は?
続いて配当実績を見ていきますね。以下が三菱ケミカルの配当金の実績です。

配当金は増配傾向ですね。過去10年間、一度も減配がありません。
2016年3月期15円→2019年3月期40円となっていて、3年で2.5倍以上ですから十分なパフォーマンスといえます。
実は三菱ケミカルは2015年以降、毎年のように配当金を上方修整しているんですよね。
直近5年間の配当性向は29%〜39%程度となっていて無理のない範囲ですかね。
三菱ケミカルの配当方針を見ると、
企業価値の向上を通して株主価値の向上を図ることを株主還元の基本方針としており、配当につきましては、今後の事業展開の原資である内部留保の充実を考慮しつつ、中期的な利益水準の30%を連結配当性向の目安とし、安定的に配当を実施
としているので、配当性向は30%と明記されていますね。
ただ、過去10年間で減配がないことや最近の増配傾向を考えると減配される可能性は低いのではないでしょうか。
配当利回りも高く、減配の可能性は低い。三菱ケミカルはそんな銘柄といえます。
三菱ケミカルの株主優待は?
総合化学メーカー首位の三菱ケミカル。株主優待はどうなっているのでしょうか?
やはり自社サービスや商品の優待が改悪されるリスクが少なくて良いですよね。
関連記事:
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しかし現在のところ、
三菱ケミカルは株主優待を実施していません。残念です…。
化学メーカーということもあり自社製品を優待で提供するのは難しいのかもですね。
配当金を増配していることもあり、利益の還元は配当金によって投資家の期待に応えるということなのでしょう。
三菱ケミカルの株価の推移(チャート)は?10年&短期チャート
続いてチャートを確認していきましょう。
総合化学メーカー首位の三菱ケミカルですが、これまでの株価推移はどうなっているのでしょうか?
ここでは過去10年の長期チャートと短期チャートを見ていくとともに、チャートから株価の予想・見通しも確認します。
三菱ケミカルの長期チャート
以下は過去10年のチャートです。
最近の株価は下落傾向も、長期的にはしっかりあげていますね。
チャイナショックの影響があった2016年ごろや米中貿易摩擦が顕在化した2018年以降に株価は大きく調整しています。
2014年初頭まで500円程度だった株価が、アベノミクスもあり2015年に750円程度の水準まで上昇していますね。
1年で株価1.5倍程度ですから配当金も考えるとまずまずのパフォーマンスと言えます。
その後一旦調整に入りますが2016年中ごろから再び上昇。
2018年初頭には1300円を超える水準をまで株価が伸びています。
三菱ケミカルの短期チャート。株価の見通し・予想は?
以下が2018年からの短期チャートです。

2018年から株価は綺麗な下落傾向ですね。26週移動平均線を抵抗線にして教科書どおりの下げになっています。
・2018年1月12日:1319円
・2019年8月30日 :698円
となっていて1年半程度で50%程度の減ですからかなり大きな落ち込みですね。暴落と言って良いレベルです。
チャート的には2015年末に付けた高値の800円が支持線となっていて、この水準を維持することができるかどうかですね。
ここを明確に割り込むようだと、もう一段安の500円あたりを目指していくことになりそうです。2018年以降に大きく調整していることもあり、株価の回復には時間がかかるかもしれませんね。
株価が上昇傾向から暴落している三菱ケミカル。なぜ株価は下落しているのでしょうか?
次に三菱ケミカルの業績を見ていきます。
三菱ケミカルの業績は?
ここでは三菱ケミカルの業績を見ていきます。過去5年の売上高、営業利益、純利益などの推移は以下のとおり(単位:億円)。
売上高 | 営業利益 | 純利益 | |
---|---|---|---|
2014年度 | 36,562.8 | 1656.8 | 608.6 |
2015年度 | 35,433.5 | 2687.5 | 513.6 |
2016年度 | 33,760.6 | 2686.2 | 1562.6 |
2017年度 | 37,244.1 | 3557.1 | 2117.9 |
2018年度 | 39,234.4 | 2979.5 | 1695.3 |
2015年、2016年と売り上げを落としていますが、その後回復しています。4兆円に向けて順調に伸びていますね。
ただ直近2018年度は営業利益、純利益ともにが大幅に減っています。純利益は500億円近くも減益しています。
原油相場が上昇した影響で、石油化学製品の主原料であるナフサの価格が上昇したことが響き、採算が悪化しました。
会社予想では、2018年度の純利益が前年度比1%増の2130億円をみこんでいたんですけれども、最終的には減益となってしまったんですよね。
参考記事:三菱ケミHDの18年10~12月、純利益33%減(日経新聞)
2018年以降の株価が冴えないのも、米中摩擦による化学製品の需要減退や減益が要因の一つですね。
2020年3月期1Q決算:前期比で減収減益
直近の1Q(4月〜6月)決算はかなり悪かったですね。前期比で減収減益です。
・売 上 高 :9163億円(前年同期比🔺0.6%)
・営業利益:698億円(🔺24.9%)
・純 利 益 :378億円(🔺34.9%)
もともと純利益は対前年度で減益予想でしたが、さらに悪化している印象ですね。
現在のところ通期見通しは変更なしですが、米中貿易摩擦による石油化学事業の採算悪化が続いていますね。
今後の住友化学の業績は、米中貿易摩擦の影響がどの程度続くかによるといえそうです。
参考記事:三菱ケミカルHDの19年4~6月期、純利益34.9%減378億円(日経新聞)
株価が下落傾向の三菱ケミカル。株価は低い?
石油化学事業の採算悪化が続いている三菱ケミカル。株は買い時でしょうか?
長期投資を前提とするのであれば、三菱ケミカル株の買いを検討しても良いのではと考えいます。ちょっと株価は低い水準ですよね。
理由を端的に言えば、
・総合化学メーカー首位
・最近の株価はちょっと売られ過ぎ
・PERも割安水準
・高配当銘柄、過去10年で減配なし
ということですかね。
中国経済の減速もあり石油化学事業の業績が悪化していますが、さすがに株価は売られすぎですかね。
米中摩擦の影響もあり純利益が減益しているのが気になるところですが、過去10年減配なしで配当利回りも5%近くと高配当ですよね。
長期前提であれば、買いを検討しても良い銘柄といえそうです。
「三菱ケミカルの株価は低い?」まとめ
今回は三菱ケミカルの株価ということで、株価の推移、配当実績や株主優待、今後の株は買いかなどについて述べてきました。
米中貿易摩擦や原油価格上昇の影響により最近の業績や株価は落ちているものの、総合化学メーカー首位の優良銘柄であることは間違いないですね。
配当利回りが5%近くで、しかも増配傾向。いずれは米中通商交渉も妥結することを考えれば、逆張り思考で考えると今が買いかも。
配当金によるインカム目的で、長期に保有する。三菱ケミカルはそんな銘柄だと考えます。
それでは。
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