イオンモール(8905)の株価の推移(チャート)と下落している理由について知りたいです。配当の実績、株主優待、今後の株価の予想についてはどんな感じですか?
このような疑問を持つ方に向けて記事を書いています。
・イオンモール(8905)の株価の状況は?
・イオンモールの配当と株主優待は?
・イオンモールの株価の推移(チャート)はどうなる?
・イオンモールの今後の予想は?株は買い時?
イオンモールの株価下落に関して以下のツイートをしました。
巨大ショッピングセンターを運営するイオンモール。
不動産市況の停滞と国内事業の成長が期待できないことから、株価は下落基調。
しかし業績自体は海外事業の伸びもあり5年連続増収増益で堅調そのものです。
イオンのギフトカードがもらえる株主優待も魅力的。長期保有前提で欲しい銘柄の一つです。— かいまる (@leverage_toushi) October 15, 2019
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巨大ショッピングセンターを運営するイオンモール。
不動産市況の停滞と国内事業の成長が期待できないことから、株価は下落基調。
しかし業績自体は海外事業の伸びもあり5年連続増収増益で堅調そのものです。
イオンのギフトカードがもらえる株主優待も魅力的。長期保有前提で欲しい銘柄の一つです。
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上記を深掘りします。
自分は、投資歴20年を超えており日本株を中心に 1,000万円以上の資産を運用しています。今回は、これらの経験も踏まえて記事を書きました。
目次
イオンモール(8905)の株価の状況は?

イオンモールは、大規模ショッピングセンターの開発・運営を手がけるディベロッパーですね。親会社であるイオンが株式の55%程度を保有しています。
モール数は2019年10月現在で193店舗(国内:165店舗、海外:28店舗)。国内だけじゃなくアジアを中心に海外にも業務を展開しています。
日本全国に大規模ショッピングセンター”イオンモール”を展開していることもあり、皆さんも一度は利用されたことがあるのではないでしょうか?
自分の家の近くにもイオンモールがあります。イオンシネマが併設されていることもあり週末は家族でよく利用しますね。
イオンの株主優待を利用すると安く映画をみることができます。
参考記事 >> イオンの株主優待で映画料金1,000円に割引!安く映画を見る方法
今回は、そんなショッピングセンター最大手のイオンモールを取り上げます。
イオンモールの株価の状況は?
では早速ですが株価データ(2019年10月11日現在)を見て行きましょう。
- 株 価: 1748円
- P E R : 11.8倍(予想)
- P B R : 1.05倍(実績)
- R O E : 8.90%(予想)
- 配当利回り:2.28%
株価の指標に関しては、”可もなく不可もなく”というのが正直な感想です。ただ不動産業ということを考えると指標は良いですかね。
配当利回りは2.28%と日本株の中では平均レベル。
PERの目安は13~15倍ぐらいですから11.8倍というのは割安な水準ですかね。
不動産業のPERと比較してみると
- 東急不動産:13.1倍
- 野村不動産:9.7倍
- ヒューリック:13.5倍
となっていて、必ずしも割安な水準とは言えなさそうで、平均レベルですかね。
ショッピングセンターの運営は堅実な売り上げや利益が見込める一方、イノベーションや大きな成長とは無縁。
株主優待が人気とはいえ、株価的には加熱しずらい銘柄と言えるでしょう。
イオンモールの配当実績は?
続いて配当実績を見ていきますね。以下がイオンモールの配当金の実績です。

2016年2月期の配当金22円から2019年は38円にまで増配していますね。
3年で70%以上の上昇ですから株主優待をあわせて考えると十分なパフォーマンス。さらに過去10年間で減配は一度もないんです。
配当利回りは平均レベルですが、安定的な配当を長期的に期待できると言っても良いですね。
直近5年間の配当性向は19%〜25%程度となっていて、余力十分なことがわかります。
なので余力十分の配当性向や業績の安定性も考えると、配当金が減配する可能性は低いと考えます。
イオンモールの株主優待は?
食品業界で最大手の一つハウス食品。株主優待はどうなっているのでしょうか?
やはり自社サービスや商品の優待が改悪されるリスクが少なくて良いですよね。
関連記事 >> 吉野家(9861)の株主優待はいつ届くの?【優待券を使える店舗のまとめ】
株主優待の内容
イオンモールの株主は、100株以上の所有株式数に応じて優待の内容がグレードアップします。

権利月は2月で、以下の3つのコースから好きなコースをひとつ選択します。
- イオンギフトカード
※日本全国で展開するイオンモールをはじめ、イオングループ各店で利用可能。 - カタログギフト
- カーボンオフセットサービスの購入

カーボンオフセットサービスは二酸化炭素などの温室効果ガスの削減活動に対する”寄付”みたいなものですね。株主本人にはあまりメリットのないです。
なので大半の個人投資家はイオンギフトカードかカタログギフトを選ぶことになるでしょうね。
100株で3000円相当ですので優待利回りが1.7%程度。配当とあわせた利回りが約4%ですから結構な高利回りですね。
[aside type=”normal”]カーボンオフセットサービスとは?
カーボンオフセットとは、温室効果ガス(二酸化炭素など)の排出について、まずできるだけ排出量が減るよう削減努力を行い、どうしても排出される温室効果ガスについて、排出量に見合った温室効果ガスの削減活動から生じる排出権を活用する等により、排出される温室効果ガスを埋め合わせるという考え方です。
「カーボンオフセットサービスの購入」を選択いただきますと、株主優待品相当額分の二酸化炭素(CO2)排出権が、一般社団法人「日本カーボンオフセット」を通じて、国の償却口座に無償で移転されます。
出典:イオンモールHPより
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長期保有株主向け優待制度
イオンモールの株主優待には長期保有制度を実施しています。
1,000株以上保有していて継続期間が3年以上のホルダー対象に、株主優待に加えて、下記のイオンギフトカードが進呈されるんですね。

イオンモールの株価の推移(チャート)は?10年&短期チャート
続いてチャートを確認していきましょう。
ショッピングセンター最大手のイオンモールですが、これまでの株価推移はどうなっているのでしょうか?
ここでは過去10年の長期チャートと短期チャートを見ていくとともに、チャートから株価の予想・見通しも確認します。
イオンモールの長期チャート
以下は過去10年のチャートです。
この10年でほとんど株価が上がっていないですね。停滞していると言っても良いと思います。
2012年中ごろに1500円程度だった株価が、アベノミクスもあり2014年までに3000円を超える水準まで上昇していますね。
1年半で株価2倍ですから配当金や株主優待も考えると十分すぎるパフォーマンスと言えます。
その後一旦下落局面に入り2016年中頃に1500円を切るところまで株価は大幅に下落しますが、この水準で反発して1500円から2000円のレンジで推移しています。
このチャートからイオンモール株の下値めどは1500円あたりと言えそうです。
イオンモールの短期チャート。株価の見通し・予想は?
以下が過去2年の短期チャートです。

短期的には株価は下落していますね。
・2018年1月26日:2490円
・2019年6月 7日:1556円
となっていて1年半程度で35%以上減ですからわりと大きな落ち込みですね。
ただ、チャート的には1550円あたりがサポートラインとなっていて、この付近で株価が反発しているのがわかります。
さらに13週移動平均線が26週線を上抜ける”ゴールデンクロス”も見て取れます。
なので、このまま1800円のラインを明確にブレイクすれば2000円付近まで上昇基調を強める可能性が高いですね。
株価が軟調なイオンモール。なぜここまで下落するんですかね?
次にイオンモールの業績を見ていきます。
イオンモールの業績推移は?
株主優待が人気のイオンモール。ここでは過去5年の売上高、営業利益、純利益などの推移を見ていきます(単位:億円)。
売上高 | 営業利益 | 純利益 | |
---|---|---|---|
2015年2月期 | 2,039.0 | 418.7 | 245.1 |
2016年2月期 | 2,297.5 | 438.7 | 246.4 |
2017年2月期 | 2,697.3 | 449.4 | 285.3 |
2018年2月期 | 2,881.1 | 492.1 | 305.4 |
2019年2月期 | 3,129.8 | 529.9 | 335.4 |
業績も右肩上がりで申し分ありませんね。売上高、営業利益ともに過去5年で増収増益となっています。
国内もさることながら、最近は海外事業が好調なんですよね。特に中国の専門店売上げが2018年に10%以上増えています。
イオンモールは、簡単に言えば専門店などのテナントから収入がメインの不動産事業。専門店の売上げが増えれば収益も上がっていくことになります。
不動産市況が盛り上がらない中、株価は停滞していますが、海外事業が堅調なこともあり業績をしっかり伸ばしていますね。
イオンモール2020年2Q決算も好調
2019年10月に発表された2Q決算。内容は以下のとおり前年同期比で増収増益となっています。

営業利益は前期比で18.3%と大きく伸びていますね。
今期も今のところは好調に推移しているといえそうです。
イオンモールの株価が下落する理由は?
イオンモールの業績自体は増収増益を重ねており堅調そのもの。にもかかわらず株価は下落傾向です。
要因と考えられるのは、
・日本の不動産市況が低迷している
・国内事業の今後の成長が期待できない
ということに集約されるかと思います。
国内の主要都市には既に進出していることを考えると、出店余地は乏しく国内事業が大きく成長するとは考えにくいですからね。
こうした点が投資家からの人気が乏しい要因といえそうです。
株価が下落傾向のイオンモール。株は買い時?
業績堅調も株価が下落しているイオンモール。株は買い時でしょうか?
長期投資を前提とするのであれば、イオンモール株の買いを検討しても良いのではと考えいます。
理由を端的に言えば、
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・配当+優待利回りが4%程度と高利回り
・配当金も増配傾向。過去10年減配なし。
・国内・海外事業とも売り上げ堅調
・チャート的には反発局面
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ということですかね。
日本の不動産市況が停滞している中、株価の盛り上がりがイマイチですがイオンモールの業績は堅調そのものです。
さらにイオンモールは中国やアセアンという巨大市場にも進出していて伸びしろ十分ですよね。
少子高齢化によって売り上げ先細りが確定している日本国内事業の落ち込みを、将来的にうまく吸収できそうです。
配当性向も25%と余力十分。今後も安定的な配当に期待できます。
株主優待のイオンギフトカードやカタログギフトなどを楽しみながら、長期的に株価の値上がりを待つ。
イオンモールはそんな銘柄といえそうです。
「イオンモールの株価が下落」まとめ
今回はイオンモールの株価が下落ということで、株価の推移、配当実績や株主優待、今後の株は買いかなどについて述べてきました。
ショッピングセンター最大手のイオンモール。株価は下落基調ですが、業績は堅調で株主優待も非常に魅力的です。
少子高齢化もあり日本国内事業の成長はあまり期待できませんが、中国やアセアンにおける事業が堅調に伸びていますね。
高成長は期待できないものの、海外事業の伸びにより今後の売り上げ増も期待できそうです。
自分も長期的には是非とも欲しい銘柄の一つですね
それでは。
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