米国ETF

米国ETF VTVの株価とチャートは?バリュー株の長期投資に意味あるの?

米国ETF VTVの株価やチャートの特徴について知りたいです。

高配当ETFやS&P500に連動するETFもありますが、これらに比べてVTVに投資するメリットは何ですか?配当実績についても知りたいです。

今回は、このような疑問を持つ方にむけて記事を書いています。

今回の記事の内容

・VTV:株価の基本データと特徴は?

・VTVの構成銘柄とセクター比率は?

・VTVのチャートとリターンは?

・VTVの配当実績と増配率は?

VTVの株価やチャートの特徴に関して、以下のツイートをしました。

[box class=”blue_box”]

米国の大型バリュー株ETF VTV。米国市場のETFということもあり、
・過去10年年率リターン13%超
・配当利回り2.5%
と好調ですね。
他方ここ10年程度だとGAFAなどのIT銘柄のあるグロース株の方がリターンが圧倒的です。
バリュー株に軍配が上がる時期もあるので、長期投資ならVOOやVTIで事足りますね。

[/box05]

上記を掘り下げます。

自分は、20年以上投資を続けていて米国ETFも保有しています。今回は、この経験も踏まえ記事を書きました。

米国ETF VTV:株価の基本データは?

VTVはバンガード・米国バリューETFという名称で、米国市場の大型バリュー株へ投資されるETFです。

アマゾンやグーグルなどの成長性の高い株よりも、割安な米国株に投資したいという時に活用するETFですね。

かのジェレミー・シーゲル教授も著書の中で「PERの高い銘柄は、おおむね過大評価されており、こうした銘柄に投資した場合の利回りは低くなる」と述べています。

いわゆるグロース株よりも、株価が割安であるということからバリュー株の方が配当利回りが高いですね。

今回は、そんな米国ETF VTVについてとりあげます。

早速ですが、VTVの株価データを見ていきましょう。

VTVの株価基本データ
  • インデックス:CRSP USラージキャップ・バリュー・インデックス
  • 信 託 手 数 料 :  0.04%
  • 配 当 利 回 り :  2.48%
  • 配 当 実 績   :  2.80ドル
  • 組 入 銘 柄 数 :  350銘柄
  • 設 定 日:2004年1月26日

手数料が0.04%とバリュー株に投資するという特徴を考えると、かなり低い水準ですね。

VTVの構成銘柄とセクター比率は?

VTVの構成銘柄

構成銘柄上位10社(2019年9月30日現在)は以下の表のとおりです。

Top10に入っている企業は、米国市場の中でも有名な優良銘柄ばかりですね。

構成比率が1位は、”投資の神様”ウォーレン・バフェットが運営する投資会社のバークシャーハサウェーですね。

米国の銀行最大手の一つJP.モルガンチェース、ヘルスケアのJ&J、米国大手の通信会社であるAT&TやベライゾンなどTop10には幅広い業種が入っているのがわかります。

なお資産総額に占める上位10社の割合は約23.3%となっていて、構成銘柄が少ないこともあり、わりと高いですね。

VTVのセクター比率

続いてセクター比率です。

金融セクターが比率がトップになっていますが、あらゆるセクターが隔たりなく入っているといった印象ですね。

米国の成長の代名詞であるGAFAが入っていない分、テクノロジーの比率が低くなっています。

VEAのチャートとリターンは?

VTVの長期チャート

以下はVTVの設定来チャートです。比較のためにS&P500と米国の大型グロース株に連動するVUGも載せています。

 

赤:VTV 青:S&P500 緑:VUG

米国市場全体がリーマンショック後好調でしたから、VTVも長期的に右肩上がりのチャートとなっています。

やはり長期で見るとVTVよりもグロース株への投資の方がパフォーマンスが良いですね。

あとはリーマンショックの際もグロース株と同じ程度に大きく株価が下落しています。VTVは金融株の構成比率が高いこともあり、景気の動向や経済動向にも影響を受けやすいということ。

なのでバリュー株に連動するVTVでもボラティリティ(=値動きの激しさ)はグロース株とあまりかわらないんですね。

この傾向は、直近5年チャートを見ても同じですね。

赤:VTV 青:S&P500 緑:VUG

ここ5年は、米国市場の中でもGAFAと呼ばれるITグロース銘柄が絶好調だったこともあり、VUGのパフォーマンスが良いです。

[kanren postid=”1952″]

VTVのリターン

VTVの配当金も含めたトータルリターン(2019年6月30日現在)は以下のとおりです。

直近10年のリターンだと13%を超えていて申し分ないリターンといえますね。

リーマンショックをはさんだ設定来リターンでも8%を超えているので十分な結果と言えるでしょう。

ちなみに先ほどのチャートは配当金が除かれたものとなっていますが、一般的にはバリュー株の方が配当利回りがグロース株よりも高いです。

なので、配当金を再投資すればグロース株よりもリターンが高くなるのではないか?という疑問を持つ方もおられると思います。

ということでVTVとVUGを配当金再投資した場合で2007年10月からバックテストを行ってみた結果が以下の図です。

約12年でVTVが2倍、VUGがなんと3倍ですから大きな差になっています。

配当金を再投資したとしてもグロース株のリターンが圧倒しているということですね。

VTVのこれまでの配当実績と増配率は?

VTVは他の多くのETFと同様に四半期に一度配当金が分配されます。配当実績は以下のとおり。

配当金はリーマンショックのあった2008年以降の4年間、結構落ち込んでいるものの、その後は綺麗な増配傾向です。

直近5年間の平均増配率は8.67%とまずまずの数字となっています。

なのでVTVは、値上がり益だけじゃなくインカムを期待できるETFですね。

▼シーゲル博士もバリュー株投資を勧めています▼

株式投資の未来 永続する会社が本当の利益をもたらす [ ジェレミー・J.シーゲル ]
created by Rinker

VTVへの投資:ちょっとだけ考察

投資先としてVTVを考えた時、あえてバリュー株に投資する必要があるのかということです。

特に長期投資で考えた場合は、S&P500に連動するVOOやVTIで良いと思うんですね。

今回見てきた期間では、グロース株に連動するVUGの方がパフォーマンスがよかったけれども、これってGAFAなどのIT銘柄の株価が絶好調だったからなんですよね。

以下の図は、投資期間でグロース株とバリュー株のどちらがパフォーマンスが良かったかを示したものです。

投資時期によってグロース株が良かったり、バリュー株が良かったりと交互に繰り返しているのがわかりますね。

出典:野村アセットマネジメントHP

これをみると結局はS&P500の値動きに収れんしてくるのだから、長期投資の場合はパフォーマンスの劣るVTVに投資する必要はないのかと。

参考記事:米国ETF VOOの株価とチャートはS&P500に連動。長期投資に向く理由とは?

あえてVTVの使うとすれば、

・グロース株優位の状況が長く続いている状況の時に、割安なVTVに短期投資する

・GAFAなどのグロース株の比率が高くなりすぎなので、分散の観点からVTVにも投資する

といった活用になるのではと考えます。いずれにせよ、長期投資であればVTIやVOOで事足りると考えます。


「米国バリューETF VTVの株価」まとめ

今回は、米国バリューETF VTVの株価とチャートということで、その特徴と株価の推移(チャート)、配当金の推移等について見てきました。

VEAの特徴をまとめると、

[box class=”yellow_box”]

・米国市場の大型バリュー株への投資

・過去12年間で2倍のパフォーマンス

・配当利回り2.5%程度で増配傾向

[/box05]

ということですね。

配当の伸びも値上がり益も期待できる優秀なETFであることには間違いありません。

が、長期のリターンでみるとグロース株やS&P500よりも劣っています。

配当利回りもそれほど高い訳ではないので、長期投資の場合、あえてバリュー株に連動するVTVに投資する意義はあまりないのではないかと考えます。

グロース株優位の状況が長く続き、「割安に放置されているバリュー株に投資したい」。VTVは、そんな時に活用するETFであると言えそうです。

それでは。

 

おすすめ記事です。世界で最も有名な株価指数であるNYダウ。その指数に連動するDIAについてまとめた記事です。このETFが極めて秀逸な理由とは何か?

[kanren postid=”2242″]

DMM株が米国株取引手数料を完全無料化!
DMM株

DMM.com証券のDMM株は、2019年12月9日(月)から米国株式取引手数料の完全無料化!

これまで大手のネット証券で横並びだった米国株の売買手数料が遂に無料化です。既に無料化している最低手数料に加え、取引手数料を一切かけずに米国株式を取引できます。

スマホアプリでも米国株の取引が可能です!

無料口座開設はコチラ