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キヤノンの業績悪化が止まらない!減収減益で今期3回目の下方修正へ…

キヤノン(7751)の、業績悪化が続いているようですが第3四半期決算の内容についてポイントを知りたいです。

このような疑問を持つ方に向けて記事を書いています。今回は、2019年10月28日に発表されたキヤノンの第3四半期決算を振り返ります。

キヤノンの業績悪化と決算に関して以下のツイートをしました。

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業績悪化の続くキヤノン。
28日発表の3Q決算は減収減益で今期3回目の通期業績見込みの下方修正です。主な要因は
・高性能スマホにより主力のデジカメ市場が縮小
・中国、欧州の景気減速
による売上げ減ですね。
30年間減配のない高配当銘柄として人気のキヤノンですが、減配が視野に入ってきました。

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上記を深掘りします。

精密機器メーカー最大手のキヤノン。高い技術力を背景にデジカメやオフィス機器で世界的に高いシェアを誇っています。

しかし、スマートフォンのカメラの性能が上がってきたことや、中国や台湾の台頭もあり、精密機器に強みのあったキヤノンの優位性に陰りが生じていますね。

30年以上も減配のない高配当銘柄として個人投資家からの人気が高いですが配当金の水準を維持できるのか、まさに正念場。

参考記事 >> キヤノン(7751)の配当は大丈夫か?業績下方修正で減配はありえるの…?

今回は、そんな厳しい事業環境が続くキヤノンの直近決算を取り上げます。業績改善の見込みが見えてきたのかを分析です。

キヤノンの2019年12月期第3四半期決算の結果は?

早速ですがキヤノンの決算結果を見ていきましょう。

2019年1月〜9月までの業績となりますが、相変わらずパッとしない状況が続いていますね。以下が10月28日に発表された決算短信の概況です。

出典:キヤノンHP 決算短信・説明会資料より

ポイントをまとめると、

キヤノンの第3四半期決算のポイント

・対前年同期比で減収減益

・売上高:2兆6398億円(前年同期比🔺8.8%減

・純利益:923億円(前年同期比🔺49%減

という厳しい内容。

米中貿易摩擦などの影響によって中国や欧州の景気減速が響いているとはいえ、利益が前年比で半減しているわけですから相当深刻な状況といえますね。

ここまで業績が悪化している要因は何なのか?主要セグメントの業績について見ていきます。

キヤノンの主要セグメント別の業績は?

ここでは、説明会の資料を見ていきながらキヤノンの決算に踏み込んでいきたいと思います。

ミラーレスカメラは堅調もカメラ市況は改善せず

まずは主力のイメージングシステム部門。以下が3Q単体(7月〜9月)の業績ですが、デジカメやインクジェットプリンターの売り上げが回復していないですね。

売上高が14%減、営業利益が57%減と厳しい内容ですね…。

この状況の大きな要因は、一言でいえば市場の縮小と価格競争激化による減収ですね。

デジカメのトータル販売台数が98万台と対前年で7%ほど減っているんですね。キヤノンの説明によると上位機種の競争が激しさをましており、販売台数が計画を下回ったとのこと。

一方、明るい材料はミラーレスの普及価格モデルを中心に販売が伸びたことくらいですかね。

スマートフォンの高機能化が進んでデジカメの需要減少が止まらない状況は変わらずと言ったところです。

中国、欧州経済減速の影響でオフィス機器需要は軟調

次にもう一つの柱であるオフィス機器の分野です。以下が3Q単体(7月〜9月)の業績。

オフィス向けの複合機やレーザープリンターも、売上高が4%減、営業利益が15%減と苦しい内容ですね…。

ただ、オフィス機器の市場自体は、デジカメのように縮小していないこともあり、高いセキュリティを備えた製品や高性能機器の売り上げが伸びているようです。

米中貿易摩擦の影響が緩和されれば、業績改善が期待できる分野と言えそうです。

メディカルシステムは増収増益!

最後に業績悪化が進むキヤノンの希望の星、メディカルシステムです。

3Q単体で唯一営業利益が+15%になるなど堅調。

医療機器の最大市場である米国は、堅調な経済環境に支えられて需要の拡大が続いていることで売り上げが伸びました。

キヤノンの業績悪化のどこまで続く?

今回の決算も対前年比で減収減益と厳しい内容となったキヤノン。同時に2019年の通期業績予想も下方修正しました…。

以下がその内容とポイントです。

今期3回目の下方修正ポイント

・売上高:8.3%減の3兆6250億円。従来予想(5%減の3兆7450億円)から1200億円下方修正

・営業利益:45.2%減の1880億円。従来予想(37%減の2150億円)から270億円下方修正

んー、ちょっとひどい内容ですね。

他方、今期3回目の下方修正ということで業績悪化が続くキヤノンですが唯一の明るい材料が医療機器分野の売り上げが伸びたことですね。

世界的には人口が増えていき、高齢者が増える中、医療機器の需要が上がることは確実です。市場縮小が進むデジカメよりも、メディカルシステムははるかに伸びしろが大きい分野なのは間違いありません。

スマホと競合するデジカメの売り上げが回復することは、まずあり得ないので、この分野をいかに伸ばすことができるかかが、今後のキヤノンの業績を左右することになりそうです。

「キヤノンの業績悪化」まとめ

今回はキヤノンの2019年12月期第3四半期の業績ということで、決算のポイント、セグメント別の売り上げなどについて取り上げてきました。

高性能スマートフォンの台頭によるデジカメ市場縮小の影響により大幅に売り上げを落としているキヤノン。今回の3Q決算でも業績悪化が止まりません。

通期業績も下方修正したこともあり、30年間減配ない銘柄ですが現在の配当水準が維持されるか微妙な状況です。

唯一の明るい兆しが医療機器分野の売り上げが伸びていること。デジカメ市場が回復する見込みはないと言えるので、業績改善のポイントは事業転換をいかに進めることができるかにかかってますね。

それでは。

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kaimaru41
高配当の日本株・米国株の長期投資に、レバレッジETF、FX、CFDを組み合わせて早期のセミリタイアを目指します。