ソニー(6758)の株価がどこまで上がるか、今後の予想について知りたいです。2020年に入って、ここ10年で株価は過去最高値を更新しましたが、新型コロナウイルス拡大の影響はどんな感じですか?
また、配当は少ないようですが実績と株主優待などについても知りたいです。
このような疑問を持つ方に向けて記事を書いています。
- ソニー(6758)の株価の状況は?新型コロナの影響は?
- ソニーの配当と株主優待は?
- ソニーの株価の推移(チャート)はどうなる?ここ10年間で過去最高値更新へ
- ソニーの株はどこまで上がる?今後の株価の予想は?
投資歴20年のかいまるです。日本株を中心に1千万円以上の資産を運用しています。
自分はソニーの株価に関して以下のツイートをしました。
総合AV機器メーカーのソニー。
エレキ分野に留まらず、エンタメ、ゲーム、金融など幅広い分野に進出しています。
2014年に1200億円の巨額赤字を計上しましたが、昨年は純利益9000億円超えのV字回復。
株価は過去10年で過去最高値更新を伺う勢いですが、期待先行であり、ソニー株購入は様子見ですね。— かいまる (@leverage_toushi) November 2, 2019
総合AV機器メーカーのソニー。
エレキ分野に留まらず、エンタメ、ゲーム、金融など幅広い分野に進出しています。
2014年に1200億円の巨額赤字を計上しましたが、昨年は純利益9000億円超えのV字回復。
株価は過去10年で過去最高値更新を伺う勢いですが、期待先行であり、ソニー株購入は様子見ですね。
上記を深掘りします。
日本を代表する企業であるソニー。最近の業績は絶好調で2020年1月に株価は一時8000円を超えるなど過去最高値を更新しました。
しかし新型コロナ拡大の影響による世界同時株安となりソニーの株価も急落。2020年3月期の業績も減収減益となり苦しい状況です。
そこでこの記事では、ソニーの株価や業績の状況と、今後の株価が長期的に期待できるかなど、分析していきます。
※月額20円で1株から取引し放題の証券会社という選択
できるだけコストをかけずにいろんな銘柄を取引したいならSBIネオモバイル証券(略称:ネオモバ)が良いかも。ネオモバなら毎月50万円まで実質月額20円で1株から取引し放題。しかもTpointで株が買えるのでお得に取引できます。
目次
ソニー(6758)はどんな会社なの?
ソニーといえば言わずと知れた日本を代表する総合AV機器メーカーですね。自分だけかもですが日本企業の中ではダントツでカッコいいイメージがあります
代表的な製品はウォークマン、プレイステーション、ビデオカメラのHandycam、パソコンのVAIO、AIBOなどなど。ほんの一例ですが、過去に大きく話題になり流行となった製品ばかりです。
ソニーは、家庭用の電化製品、ウォークマンなどの音楽製品、液晶ディスプレイなどのエレクトロニクス企業のイメージが強いかもですが、その業務は多種多様。
ソニーピクチャーズに代表されるエンターテイメント、CMOSイメージセンサーに代表される電子部品、さらにはソニー生命やソニー銀行などの金融業にまで多くの業界に参入するコングロマリットを形成しています。
しかし、そんなソニーも2000年代以降には、中国や台湾の隆盛、それにiPodやiTunesようするAppleに遅れを取ってしまい業績が著しく悪化、2014年には1200億円もの赤字となりました。
そんな圧倒的ブランド力を持つ世界のソニー。戦略さえ誤らなければ、強力なゲーム、音響、エンターテイメント部門を有するソニーは”Apple”になれたのではと指摘する専門家も多いです。結果論ですけどね…。
ソニーの株価の状況は?
では早速ですがの株価データ(2020年12月21日現在)を見て行きましょう。

PERの目安は13~15倍ぐらいですから15.9倍というのは平均的な水準ですね。
同業他者のPERと比較してみても
- パナソニック:11.4倍
- 日 立:11.0倍
- 三菱電機:15.9倍
となっていて、ソニーのPERはだいたい平均的な水準といえそうです。世界のソニーと言えども、あまり株価に加熱間がないですね。
ソニーの配当実績は?
続いて配当実績を見ていきますね。以下がソニーの配当金の実績です。

配当利回りは非常に低いものの、2016年度20円→2019年度45円と2倍以上に増配しており、なかなかのパフォーマンスですね。
配当性向も赤字となった2015年以外は、過去5年で4%〜35%程度と余力はありますね。今のところ無理のない範囲と言えます。
ただ気になるのは、赤字におちいった2015年に無配転落していることですね。
主力が製造業ということもあり、アップルや台湾、中国のメーカーとの競争もあり、エレクトロニクス部門の売り上げが安定しないということ。
なので現在は業績が伸びて増配傾向ですが、過去の実績からは安定的な配当は期待できないということです。
ソニーの株主優待は?
配当利回りは低いものの最近は増配傾向のソニー。株主優待はどうなっているのでしょうか?やはり自社サービスや商品の優待が改悪されるリスクが少なくて良いですよね。
他の電機メーカーと同様に株主優待がないと思いきや、世界のソニーはあるんです!
内容は以下のソニーストアのクーポン券です。

AV商品がなんと15%引き!しかも5回も使えます。ソニーファンには嬉しい優待ですね。
ソニーの株価の推移(チャート)は?10年で過去最高値更新か?
続いてチャートを確認していきましょう。総合AV機器メーカーのソニーですが、これまでの株価推移はどうなっているのでしょうか?
ここでは過去10年の長期チャートと短期チャートを見ていきます。
ソニーの10年チャート
以下は過去10年のチャートです。
このチャートを見るとソニーブランドの強さを感じますね。2020年1月に8000円を突破、過去最高値を更新しています。
2014年に赤字転落するなど、業績が必ずしも良かったわけではありませんが、この10年間でしっかりと株価が伸びています。
2013年ごろまで1000円程度だった株価が、アベノミクスもあり2015年ごろに3800円程度の水準まで上昇しています。およそ2年半で約4倍と十分すぎるパフォーマンスです。
その後、上昇の反動もあり2016年にかけて株価は2200円程度まで下落。しかし2016年半ばごろから再び上昇し、その後は上昇基調となっています。
ソニーの1年短期チャート。最高値更新も…
以下がソニーの2020年1年チャートです。
2020年1月に株価は8000円を超えて過去最高値を更新しましたが、新型コロナウイルス拡大による株式市場の暴落により、ソニーの株価も短期的に急落しました。
ただ、3月13日に5297円を付けた以降は、株価は反発していて12月の段階で10000円台突破しました。強いですね。
世界のソニーですらコロナの影響で大幅下落。このように株はリスクが高い、コロナショックみたいな株価暴落が怖い…という方もいると思います。そういう方は1株からの少額投資はどうでしょうか?
少額投資でリスクを低く運用を行うことが可能です。詳しくは以下の記事にまとめています。

この反発局面はしばらく続くのか?次にソニーの業績を見ていきます。
ソニーの業績は?
続いてソニーの業績を見ていきます。以下が過去5年の売上高、営業利益、純利益の推移(単位:億円)。

2016年度にかけて売上高が減少するなど低迷期を迎えて、業績が本格的に回復してきたのは2017年に入ってから。
純利益が−1200億円から2018年度に9000億円にまで伸びているので圧倒的なV字回復ですね。この業績回復の主な要因は、
- プレイステーション4がバカ売れ
- イメージセンサー(CMOS)の需要増加
- ソニー銀行、ソニー生命などの金融部門が好調
ということですね。プレステ4のバカ売れは説明するまでもないですが、ソニーはカメラに搭載されているCMOSセンサーの市場シェア50%を握っているんですね。
スマホは高性能カメラを搭載するのがトレンドになっているので、ソニー製のCMOSセンサーの需要が伸びているんです。
今後スマホ需要だけではなく、自動運転技術や顔認識技術の需要が爆発的に伸びるのは間違いないですから、CMOSセンサーの需要増も固いですよね。
さらにソニーの資産額3分の2を占めるのが金融部門。ここがしっかりと稼いでくれるので、エレキ分野が赤字を垂れ流している状態でも技術開発を進めてV字回復できたということでしょう。
本業の不調を金融事業で挽回する。イオンやセブンアイ、楽天も同じような手法をとっています。
2020年3月期の業績は減収減益
ソニーの2020年3月期の連結決算は、純利益が前期比36%減の5821億円と減益。家庭用ゲーム機「プレイステーション(PS)4」やゲームソフトの大幅な減収が響きました。
なお、売上高は5%減の8兆2598億円、営業利益は5%減の8454億円だった。新型コロナ拡大による影響でテレビ、スマートフォンの販売が減少。
やはり、業績好調だったソニーといえども、外出制限などによる製造業への打撃は大きいということです。
参考記事:ソニーの20年3月期、純利益36%減 今期予想は未定(日経新聞)
株価が上昇傾向のソニー。株は買い時?
業績V字回復で株価が高値更新間近のソニー。株は買い時でしょうか?
金融セクターの業績が底堅く、CMOSセンサー需要の将来性もありますが自分ならソニー株は様子見ですね。
理由を端的にいうと、
・配当利回りが低い
・電子部品分野の競争が激しい
・株高は”ソニーブランド”というイメージ先行
・新型コロナ拡大で業績悪化
ということ。すいません、ちょっと個人的な好みも入っているかもです。
金融分野でしっかり稼げているわりには配当利回りが低すぎですね。これは主力である電化製品などのエレクトロニクス部門の売り上げがあまりよくないからです。
今はCMOSなどのイメージセンサー需要が爆発的に伸びているので好調ですが、この分野って競争が激しいんですよね。
さらにプレステが好調のソニーですが、Google、Apple、FacebookなどのITの巨人が続々とクラウドを利用したゲーム市場に参入することを表明しています。
ソニーは、以下のツイートのとおりXboxなどのハード機器をもつマイクロソフトと組んで迎え撃つ体制を整えていますが、将来的に競争が激しくなるのは間違い無いですね。
これはソニーにとっては朗報かも。Google、Apple、FacebookなどのITの巨人が続々とクラウドを利用したゲーム市場に参入します。
Xboxやplaystationのゲーム専用機に強い両者が手を組んだと言うこと。MSはクラウドも強いですからね。
今年は、ゲーム業界が熱くなりそうです。
https://t.co/u3ko37m2E6— かいまる (@leverage_toushi) May 16, 2019
ただ、赤字で業績が良くない時期でも株価が上がり続けていました。これは”ソニーブランド”強さという面もあるので、長期的にはソニーの株価は結構期待できると思います。
ここ10年で株価が最高値を更新するほどの高値圏だった株価も、新型コロナの影響で調整局面。もう少し下落するのであれば、押し目買いのチャンスだと考えます。
なお、ソニー株を少額からリスク控えめに投資したいなら、SBIネオモバイル証券で1株から少額投資を活用すると良いです。
ネオモバなら格安な月額定額手数料で1株から何度でも売買できるからです。
株の少額投資ならSBIネオモバイル証券です!
1株の少額からコツコツと投資を始めたい方におすすめなのはSBIネオモバイル証券(通称:ネオモバ)です。もちろんスマホアプリも使えます!
- 1株からの少額投資
- 手数料が格安(50万円未満までの取引なら月額実質20円)
- 自動定期買付機能で、忙しい会社員や主婦でも手間なく投資
- 初めて投資する20代〜30代に人気
「ソニーの株価はどこまで上がる」まとめ
今回はソニーの株価分析ということで、株価の推移、配当実績や株主優待、今後の株は買いかなどについて述べてきました。
日本を代表する総合AV機器メーカーのソニー。その業務範囲は、エレクトロニクス分野に留まらずエンターテイメント、CMOSなどの電子部品、さらには金融事業など幅広い分野に進出しています。
一時赤字となった業績もV字回復が鮮明。金融事業が底堅く、スマホ搭載の高性能カメラや自動運転、顔認識技術の需要増によりCMOSセンサーの売り上げが爆発的に伸びています。
他方、株価は赤字決算で業績が悪かった時期も上がり続けていて、ソニーブランドの強さを感じます。ここ10年で過去最高値を更新する水準まで株価が上昇していましたが、コロナショックで調整局面。最高値圏に戻るにはもう少し時間がかかりそうです。
※ロボアドバイザーによる自動運用という選択
毎日が忙しくて資産運用にかける時間がない…。そんな方は口座にお金を振り込むだけでロボアドバイザーが自動運用するWealthNaviが便利かも。WealthNaviなら株式だけじゃなく債券や金、不動産にも自動で分散投資してくれます。
1000円の少額から株式投資する方法
「株式投資に興味あるけど、ちょっと難しそう」とか「投資を始めてみたいけれどお金がない…」という方は、One Tap BUY(ワンタップバイ)で1000円の少額から株式投資を始めるのもありかと。

例えば、人気の銘柄トヨタ。2020年12月21日現在の株価は7850円にまで上昇しているので株を購入するには80万円近い資金が必要ということになります。
これだと資金の少ない方は、複数の銘柄に分散投資したい人にはちょっとハードルが高いですよね。
しかしOne Tap BUYなら1000円の少額から投資可能。専用アプリを利用すれば株式の積立投資を行うこともできます。
自分も活用していますが、口座開設から買付まですべてスマホで完結するので本当に便利ですね。手軽に米国株投資を楽しむことができます。
詳しくは以下の記事にまとめていますので、ぜひご覧ください。

なお、日本株や資産運用に関連するお得な情報や役に立つ情報のページについて、以下にまとめました。よろしければご覧いただければと思います。
関連ページ
・手数料”実質タダ”で取引し放題の証券会社
・1株からの少額投資を行う方法
・資産運用に関するおすすめ本
・手間をかけず自動運用する方法
・相場を気にしない年率5%程度の投資法
・1000円の少額から株式投資
銘柄分析にはマネックス証券の銘柄スカウターが秀逸!
個別株は、業績悪化や株価が高い時に購入してしまうリスクがあるので、投資判断をする際に業績推移やPERやチャートの状況など銘柄分析が必須です。
そんな銘柄分析におすすめなのがマネックス証券の”銘柄スカウター”です。口座を開設すれば誰でも無料で使うことができます。
主な特徴をまとめると、
- 過去10年間の売上高や利益を通期並びに四半期毎にグラフ化
- キャッシュフロー等の財務指標も過去10年分グラフ化
- PER・PBR・配当利回りといった指標の過去推移を可視化
- 業績ニュースや適時開示を一覧表示
- 複数銘柄を一覧で比較可能
ということです。
正直言って、これだけの機能を無料で利用できるのは驚きだし、他の主要証券会社と比較しても明らかに優れています。
自分も、とあるサイトの有料情報を活用していたこともありますが、それと比較しても銘柄スカウターの機能の方が使いやすいです。
この銘柄スカウター。マネックス証券に口座を開設していれば無料で活用できるんですよね。
今回の記事も、マネックス証券の銘柄スカウターを用いて分析を行いました。
詳細は以下の記事にまとめています。ぜひご覧ください。

関連記事・おすすめ記事
最後まで記事をご覧いただきありがとうございました。
この記事を読まれた方は、以下に紹介する記事もご覧になっています。読まれている方に少しでも役に立つよう、日本株の個別銘柄に関連するトピックについて解説しています。ぜひご覧ください。
新型コロナウイルスの拡大によって日本経済に大きな打撃が走っています。外出自粛やインバウンド消失など、この状況下でおすすめの銘柄についてまとめました

株初心者でも安心して投資できる業績鉄板の日本株銘柄をまとめました。新型コロナ拡大でも業績に期待できる銘柄です。是非ご覧ください。

好業績、高配当銘柄の代表格である商社株の特徴をまとめました。景気敏感株で配当が安定しないという印象でしたが、安定配当を志向している会社が多く長期投資に向いているといえますね。

こちらも、業績が安定していて高配当の銘柄の代表格である銀行株の特徴をまとめました。マイナス金利の影響で経営環境は厳しいものがありますが、株価の見通しはどのようなものでしょうか?

アップル、マイクロソフト、アマゾン、グーグル、コカ・コーラ、マクドナルドなど米国には高い成長を続けるグローバル企業が多いです。米国株への投資を考えている方に向けて、買い方をまとめました。
https://leverage-investment.com/2020/02/11/us-stocks-commission/
日本株の取引単位は100株(1単元)。例えば花王の株価は7772円(2020/10/7終値)で、通常は約78万円くらいの資金が必要なんです。
失敗したときのダメージが大きくなるし、そもそも投資資金が豊富でないと買えないんですよね。
それがネオモバなら約7800円から購入可能。
少額からリスク控えめに投資したいなら、SBIネオモバイル証券で1株から少額投資を活用すると良いです。ネオモバなら格安な月額定額利用料で1株から何度でも売買できるからです。
ネオモバは2019年4月に営業開始した新興ネット証券。しかし、ネット証券最大手のSBI証券とCCC(TSUTAYAやTポイントの運営会社)の合弁会社で、信頼感もあり安心して利用することができます。
詳細は以下をクリック!
申し込みは公式ページから5分程度で完了、無料登録することができます。