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住友商事の株価が大幅に下落!好業績なのになぜ配当金を減配するの?

住友商事(8053)の株価の推移や配当について知りたいです。最近、配当金の減配を発表して株価が大幅下落しているようですがチャートはどんな感じですか?

配当金減配の経緯や、株主優待などについても知りたいです。

このような疑問を持つ方に向けて記事を書いています。

今回の記事の内容

・住友商事(8053)の株価の状況は?

・住友商事の配当と株主優待は?なぜ減配したの?

・住友商事の株価の推移(チャート)はどうなる?

・住友商事の株は売り時?株価は下がる?今後の株価の予想は?

住友商事の株価や配当の方針に関して以下のツイートをしました。

総合商社の住友商事。
資源市況低迷で2014年度に赤字決算も、非資源の強化により業績がV字回復。しかし直近決算で業績の下方修正と普通配当減配を発表し株価は5%超えの大幅下落。
純利益が3000億円と、悪い内容とは思えないものの躊躇なく減配。
高配当利回りですが長期保有はしたくない銘柄ですね。

上記を深掘りします。

自分は、投資歴20年を超えており日本株を中心に 1,000万円以上の資産を運用しています。今回は、これらの経験も踏まえて記事を書きました。

住友商事(8053)業績下方修正と減配発表で株価大幅下落へ!

11月1日に発表した第2四半期決算、住友商事は通期業績見通しを下方修正して前期比6%減の3000億円になりそうだと発表しました。

従来予想は6%増の3400億円だったですよね。前期の純利益が3200億円だったので一転して減益見込みということです。

驚いたのは当初の配当見通し90円→80円を発表したことですね。実はこの80円のうち10円が記念配当なので、普通配当は75円→70円と減配なんですよね。

この発表を受けて株価は5.64%減と大幅に下落しました。

業績見通しを引き下げたとはいえ、売上高5兆円超えで右肩上がり。純利益も3000億円とそれほど悪い内容ではないですよね…。

躊躇なく予想配当を引き下げ、減配に踏み切る姿勢は正直どうかと思います。

参考記事:住友商事、一転減益に 20年3月期純利益6%減 資源事業が低迷(日経新聞)

今回は、減配に踏み切ったものの高配当銘柄としての人気の住友商事を取り上げます。

住友商事の株価の状況は?

住友商事は言わずと知れた総合商社の最大手の一つ。名前でわかるとおり住友グループの中核会社ですね。

資源関係はもとより、金属、輸送機・建機、メディア・生活関連に強みを持ちます。他の商社と比べて売上高に占める国内比率が40%を超えていて、比較的高いことが特徴

他の大手総合商社と同様、2015年の資源価格下落の影響で米国のシェールガス開発やブラジル鉄鉱石開発事業等において巨額の減損損失を計上していますね。

そのため、収益を安定化をはかるため非資源分野で着実に利益をあげる体制へのシフトを進めています。まあ、これは最近の総合商社のトレンドですね。

では早速ですがの株価データ(2019年11月1日現在)を見て行きましょう。

住友商事の株価データ
  • 株 価:  1663.5円
  • P E R :        6.1倍(予想)
  • P B R :      0.77倍(実績)
  • R O E  :     12.30%(予想)
  • 配当利回り:4.81%

株価の指標に関しては、パッと見た感じ”かなり良いな”というのが率直な感想。

配当利回りは4.81%で日本株の中では結構な高配当です。実は、配当利回りは5%を超えていましたが、直近予想の90円から80円に減配したことにより利回りが落ちてしまいました。

それでも他の総合商社と遜色のない水準です。

PERの目安は13~15倍ぐらいですから6.1倍というのはかなり割安な水準ですね。

ただ同業他者のPERと比較してみると、

  • 三井物産:7.1倍
  • 三菱商事:6.9倍
  • 伊藤忠商事:6.8倍
  • 丸 紅:5.4倍

となっていて、住友商事のPERは必ずしも割安とはいえないですね。平均レベルといったところです。

総合商社は売上高や営業利益は堅調ですが、大きなイノベーションや成長が見込めない成熟した業種。利益に対して株価が低く推移しているのでしょう。

住友商事の配当実績は?

続いて配当実績を見ていきますね。以下が住友商事の配当金の実績です。

2016年までは50円程度とほぼ横ばいですが、その後は増配傾向。2015年の資源価格の暴落で赤字決算となってますから配当を維持したのは立派ですね。

2016年度50円→2019年度80円と60%程度に増配しており、まあまあのパフォーマンスです。

もともと2019年は記念配当も入れて90円を予定していましたが、通期業績見通しの下方修正で80円に減配修正しました。

住友商事の経営陣からすれば、”減配しても昨年度に比べて増配しているだろう”ということなのでしょうけどね…。

配当性向も業績の悪化した2015年、2016年以外は、過去5年で21%〜36%程度と余力はありますね。無理のない範囲と言えます。

住友商事の配当方針を見ると、

長期にわたり安定した配当を行うことを基本方針としつつ、中長期的な利益成長による配当額の増加を目指して取り組んでおります。2018年度からの3ヶ年を対象とする「中期経営計画2020」においては、連結配当性向30%程度を目安に、基礎収益やキャッシュ・フローの状況等を勘案の上、配当額を決定。

としていて、最近の減配は配当性向30%程度の目安を厳格運用しているということですね。

業績見通し次第では、躊躇なく減配する。住友商事とはそういう銘柄ということです。

住友商事の株主優待は?

配当金の減配を発表した住友商事。株主優待はどうなっているのでしょうか?

やはり自社サービスや商品の優待が改悪されるリスクが少なくて良いですよね。

関連記事:
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しかし現在のところ、

住友商事は株主優待を実施していません。残念です…。

今回、躊躇なく減配を実施したことを考えると、他の商社に比べて株主還元に積極的ではない企業なのかもしれません。

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住友商事の株価の推移(チャート)は?10年&短期チャート

続いてチャートを確認していきましょう。

国内での収益基盤が強い住友商事ですが、これまでの株価推移はどうなっているのでしょうか?

ここでは過去10年の長期チャートと短期チャートを見ていきます。

住友商事の長期チャート

以下は過去10年のチャートです。

チャート画像

2018年に入ってから株価は調整気味ですが、この10年間の長期で見ても株価はあまり伸びていないです。

2013年ごろまで1200円程度だった株価が、2015年ごろに1900円程度の水準まで上昇していますね。

多くの銘柄がアベノミクスで大きく株価が伸びる中、住友商事は2年で60%程度の上昇ですので、まずまずのパフォーマンスと言えるでしょう。

その後2015年以降は、資源価格の下落やチャイナショックもあり株価は1200円程度まで下落。

しかし2016年半ばごろから再び上昇し、2000円を超える水準まで株価は上昇しているのがわかります。

住友商事の2年チャート

以下が直近2年間のチャートです。

短期的な株価は下落傾向ですね。2000円あった株価が1500円を下値として推移しています。

商社の株価は、企業などに資源や食糧などを売るという業種ですから景気の動向に影響を受けやすい。

2018年以降は、世界経済の減速懸念が根強かったですから他の総合商社と同様に株価も上がりずらいといったところなんでしょう。

チャート的には1500円あたりが強力なサポートラインになっています。このラインに到達すると株価が反発しています。

業績の下方修正+減配を発表しており下落傾向は続くと予想します。当面はこの1500円のラインが下値目途といったところですね。

次に住友商事の業績を見ていきます。

住友商事の業績は?

続いて住友商事の業績を見ていきます。以下が過去5年の売上高、営業利益、純利益の推移(単位:億円)。

売上高 経常利益 純利益
2014年度 37,622.4 -185.6 -731.7
2015年度 40,108.1 1401.2 745.5
2016年度 39,969.7 2131.0 1708.9
2017年度 48,273.2 4122.9 3085.2
2018年度 53,392.4 4040.2 3205.2

2014年度の業績の落ち込みはひどく、利益がマイナスになる赤字決算におちいっています。

これは石油や鉄鉱石の価格が暴落して資源エネルギー市況の低迷が続いた影響によるもの。資源分野の割合がそれほど高くない住友商事も大きな減損を強いられました。

一方、非資源分野に強い伊藤忠商事はエネルギー市況低迷の影響をそれほど受けなかったため、2015年度に業界首位に踊り出ました。

参考記事:業界に走る衝撃…伊藤忠が商社首位へ “岡藤流”の攻めで躍進、死角はあるか(Sankei BIz)

住友商事は、エネルギー市況に左右されない非資源への移行や国内事業の強化で2015年度以降の利益は大幅に改善。

その後は、売上高も利益も順調に伸びており、堅調な内容といえるでしょう。

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株価が調整している住友商事。株は買い時?

業績の下方修正+減配で短期的に株価が大幅に調整している住友商事。株は買い時でしょうか?

配当利回りも高く、業績も底堅くはありますが自分なら住友商事は買わないですね。

理由を端的に言えば、

・今回の減配で、株主に対する配当政策に不安

・三菱商事の方が累進配当を宣言し増配する方針を明確化

ということですね。要は、投資するなら住友商事ではなく三菱商事にするということです。

住友商事も三菱商事も、2015年ごろに赤字決算となっていますが、その後資源エネルギーから非資源分野へ業務の重心をずらし業績がV字回復しました。

どちらも業績は堅調で、最近は増収増益となっています。

ただ三菱商事の方が、減配しないで増配を目指す累進配当方針を明確化しており、配当金の伸びが良いですよね。

参考記事 >>三菱商事の株価が超期待できる理由とは?配当金の増配方針を宣言中⁉︎ 

2021年に配当金を125円から200円にする計画も打ち出していて、今後の増配にも期待が持てます。

今回、それほどの業績下方修正ではなくても躊躇なく配当金の減配に踏み切った住友商事。ちょっと株主への姿勢はどうかと思いますね。

どちらも業績鉄板で配当利回り4%超えの優良銘柄ではありますが、三菱商事の方が今後の配当金の伸びに安心感があります。

「住友商事の株価推移」まとめ

今回は住友商事の株価分析ということで、株価の推移、配当実績や株主優待、今後の株は買いかなどについて述べてきました。

日本を代表する総合商社である住友商事。資源エネルギー分野の市況の落ち込みにより苦戦していましたが、国内事業や非資源分野の強化により業績がV字回復しました。

他方、直近決算では業績の下方修正により、躊躇なく減配に踏み切ったことにより最近の株価が大幅下落しています。

それほど大きな下方修正でなくても減配するわけですから、ちょっと長期保有にはオススメできない銘柄ですね。

実際の購入に当たっては、他の商社株と比較した上で検討したいところです。

それでは。

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