日本株

メルカリの赤字はなぜ続く?決算「営業赤字70億円」で一時ストップ安へ…

メルカリ(4385)の最近の決算で赤字幅が拡大していて業績が悪化しています。なぜこのような赤字経営が続くのか理由を知りたいです。

このような疑問を持つ方に向けて記事を書いています。今回は、2019年11月7日に発表されたメルカリの2020年6月期第1四半期決算を振り返ります。

メルカリの赤字が拡大していることに関して以下のツイートをしました。

フリマアプリのメルカリ。赤字幅が拡大しています。
7日発表の1Q決算、四半期だけで70億円赤字と黒字の見込みが立たないです。翌日株価も一時ストップ安まで下落、終値−19%安…。
フリマ好調もメルペイや海外事業が軒並み失敗しているのが要因。厳しい状況は続きそうです

上記を深掘りします。

メルカリといえば、フリマアプリの”メルカリ”でスマホから簡単に売り買いを行うことができるサービスを提供する企業。大量のCMなどですっかりおなじみとなりました。

最近では若い人だけでなく、年配の人からの出品も増えてきていますよね。

本業のフリマ事業は絶好調のメルカリ。しかし、海外事業や新規参入事業にことごとく失敗。前期1年間の業績は137億円の赤字と黒字の見込みが全く立ちません。

こうしたこともあり、株価は下落傾向。2018年6月の東証マザーズに上場した際の公募価格3000円を下回る状況が続いています。

参考記事 >> メルカリの株価は今後どこまで下落する?相次ぐ事業撤退で業績大丈夫か?

英国のフリマ事業から撤退するなど、不採算事業の整理を進めてきたメルカリ。今回は、直近の赤字決算の状況とその理由、赤字経営の要因について分析です。

自分は投資歴20年を超えており日本株を中心に1千万以上を運用しています。これらの経験も踏まえて記事を書きました。

メルカリの赤字決算の状況は?

早速ですがメルカリの決算結果を見ていきましょう。

2019年7月〜9月までの業績となりますが、かなりひどい状況で完全な赤字決算ですね。以下が11月7日に発表された決算短信の概況です。

出典:メルカリHP 決算情報より

ポイントをまとめると、

メルカリの1Q決算ポイント

・売上高は前年同期比で約38%の増収

・営業利益、純利益とも前年同期比で赤字幅が拡大

・営業利益:🔺70.1億円(赤字)

・純 利 益 :🔺71.1億円(赤字)

という内容。実はメルカリの業績ですが、2019年6月期(2018年7月〜2019年6月)1年間を見ても赤字となっていて、

・売 上 高 :516.8億円(前年比44.5%増)

・純 利 益 :137.6億円の赤字(前年−70.4億円)

となっているんですよね。

最新の1Q決算は四半期だけで70億円の赤字なので赤字幅が拡大している状況です。

売上高は増収しているので、メルカリの事業自体はしっかりと成長しているということ。しかし新しい事業年度に入ってもいまだに収益化がうまく言っていないということです。

この赤字になる理由はなぜなのか。決算資料を見ていきます。

メルカリの赤字幅が拡大する理由とは?

売上高は順調に伸びているにもかかわらず収益化が進まず赤字幅の拡大が続くメルカリ。赤字幅が拡大する要因は、米国事業とメルペイ事業がうまくいっていないからですね。

メルカリの決算説明資料からデータを見ていきましょう。

メルカリのフリマ事業は順調そのもの。以下の資料のように、最新の会員数も1450万人を超えており、売上高も前年同期比で30%近いです。

営業利益も21億円の黒字。前年同期比で50%以上も利益を伸ばしています。

なので、メルカリは事業セグメントごとの業績を公表していませんが、フリマ事業以外の米国事業とメルペイ事業で90億円以上の赤字を出した計算になります。

特にキャッシュレス決済は、10月の消費増税に伴って始まったポイント還元制度もあり、PaypayやLine Pay、楽天などがユーザー獲得のために積極的なキャンペーンを行なっていますよね。

そういう状況下ではメルペイも赤字覚悟でポイント還元などを行う必要があり、事業の収益化は困難だったということ。赤字幅の拡大の理由は、ここにあると考えます。

メルカリの赤字経営が続く要因とは?

国内フリマアプリ事業は絶好調で大幅な黒字も、新規事業が軒並みうまくいっていないメルカリ。

今回の決算で利益が赤字になっているのも、米国事業やモバイル決済サービス「メルペイ」などへの投資がかさんだことが影響によるものです。

これだけの赤字経営が続く要因は、何なのか?端的にいうと、

・相次ぐ事業撤退

・メルペイ事業が成功するか不透明

ということだと考えます。

経営陣はこれだけ赤字を垂れ流しているにも関わらず、これからの1年を勝負の年と位置付け、さらに積極的な投資をしていく姿勢を見せているんですよね。

相次ぐサービスの中止や事業撤退

事業や新規サービスに積極的に投資をしているメルカリですが、お世辞にもこれらの事業がうまくいっているとは言えません。

上場後に撤退したサービスや事業をざっとあげただけでも、

上場後に撤退した主なサービスや事業
  • ブランド品専用フリマアプリ「メルカリメゾンズ」
  • 即時買い取りサービス「メルカリNOW」
  • スキルシェアサービス「teacha」
  • シェアサイクル事業「メルチャリ」
  • 英国フリマ事業

となっています。これらは、サービスを開始してからほんの数年で撤退しているんですよね。

本業である国内フリマアプリ事業が伸びているので会社全体への影響は軽微かもですが、ちょっと経営が大丈夫かと心配になってしまいます。

手を出した新規サービスや事業が軒並み撤退に追い込まれている…。こうした経営の失敗が赤字幅を急速に拡大させているといえます。

メルペイ事業が成功するか不透明

メルカリが現在最も力を入れて投資を進めているのは、現金決済サービスのメルペイ事業です。

大型連休中に最大70%のポイント還元を行うなど、ユーザー獲得に向けて巨額の投資を行っています。

この決済サービス事業は、PaypayやLine Payなども現金のキャッシュバックなどの大型キャンペーンを行っていて消耗戦の様相なんですよね。

以下がこれらサービスの売り上げをまとめたものですが、各社全く利益が出ていないですね。というより完全な赤字です。

他に、楽天やファミリーマートなどもすでに参入。

最近話題を呼んでいるフェイスブックの仮想通貨”リブラ”も決済サービス提供を将来的には始めることが予想できますよね。

そうなると現金決済サービスは間違いなく競争が激化して、多くの会社が撤退を余儀無くされるサービス分野。

これまでのメルカリが始めた新規サービスや事業がことごとく失敗していることを考えると、メルペイ事業も散々赤字を垂れ流した挙句、撤退するということもあり得ますね。

赤字決算でメルカリの株価は一時ストップ安…。

当然といえば当然ですが、メルカリ(4385)の株価は急落しました。

1Q決算発表の翌日に一時はストップ安(値幅制限の下限)まで売り込まれ流など大幅に下落、終値で前日比478円安の2057円と、約19%減となりました。

値下がり率は全市場で1位でした。株価は公募割れが続いていて下落傾向が止まりませんね。

フリマ事業も売り上げが鈍化していることもあり、新規事業であるメルペイ事業や海外事業の業績が好転しなければ、この下落傾向は続くと見ます。


「メルカリの赤字が続く理由」まとめ

今回は、メルカリの赤字幅が拡大しているということで、メルカリの赤字理由、赤字決算の概要、赤字経営の要因などについて述べてきました。

本業のフリマアプリ事業は好調で利益が大きく出ているメルカリ。最近でも利用者が1400万人を超えるなど、増え続けています。

しかし、英国フリマ事業の撤退やメルチャリなどの新規事業がことごとく失敗。本業の儲けを食いつぶし赤字経営が常態化している状況です。

目下集中的に投資をしているメルペイ事業。本業のフリマ事業の伸びに停滞感が出ている中、メルカリの業績が黒字に転換するかどうかは、この事業の成否にかかっているといえるでしょう。

それでは。

 

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高配当の日本株・米国株の長期投資に、レバレッジETF、FX、CFDを組み合わせて早期のセミリタイアを目指します。