日本マクドナルド(2702)の株価が下がらない理由を知りたいです。株は買いですか?
最近の株価の推移(チャート)の状況や配当の実績についても知りたいです。
このような疑問を持つ方に向けて記事を書いています。
・日本マクドナルド(2702)の株価は下がらない!株価の状況は?
・マクドナルドの配当と株主優待、株価の推移(チャート)は?
・マクドナルドの業績は?
・マクドナルドの株は買い?
投資歴20年のかいまるです。日本株を中心に1千万円を超える資産を運用しています。
食事券として利用できる株主優待が人気の日本マクドナルド。もはや知らない日本人はいないほどのメジャーな外食チェーンですね。
銀座で1号店をオープンして以降、店舗数は爆発的に増え、日本全国の主要都市やショッピングモールには必ずと言って良いほど、店舗があります。
今回は、そんな日本マクドナルドの株価について分析です。
目次
日本マクドナルドの株価は下がらない!株価の状況は?
日本マクドナルド(2702)の株価データ(2019年12月24日現在)を簡単にまとめました。
- 株 価: 5320円
- P E R : 40.6倍(予想)
- P B R : 4.54倍(実績)
- R O E : 11.40%(予想)
- 配当利回り:0.56%
パッと見た感じは、”あまり良くないな”というのが率直な印象です。
株価の指標的には配当利回りが0.56%と日本株の中ではかなり低い水準。配当金は長年30円で固定されており、あまり期待できないですね。
PERの目安は13~15倍ぐらいですから、40倍というのはかなり割高な水準ですね。
同業の外食優待株と比べて見ても、
- 吉野家:1852倍
- すかいらーく:39.6倍
- ゼンショー:35.1倍
となっていて、日本マクドナルドのPERは取り立てて割高とは言えないですね。業績に比べて株価が高止まりしている、典型的な株主優待銘柄と言えるでしょう。
日本マクドナルドの配当と株主優待は?

配当は1株あたり30円固定
マクドナルドの配当金は1株あたり30円となっており、ここ10年間変わっていません。業績が良くても悪くてもこの金額で一定で、増配は期待できないです。
まあ、株主への還元は配当ではなく株主優待で行うということですね。米国本社の外資系企業らしい、割り切った株主還元方針ですね。
株主優待は4000円相当の食事券
もはや説明不要かもしれませんが、年2回マクドナルドで利用できる食事券がもらえます。
この優待目的で購入している個人投資家の方も多いのではないでしょうか。保有数に応じて、もらえる冊数が異なっていて、
・100株 … 1冊(年間2冊)
・300株 … 3冊(年間6冊)
・500株 … 5冊(年間10冊)
となっています。
食事券1冊あたり、バーガー類、サイドメニュー、飲み物の3種類の無料引換券のシートが6枚入っていますね。
なので、1枚あたり700円ぐらいと計算すれば、だいたい4,000円に相当するといったところでしょうか。かなりお得感がありますね。
この株主優待の使い方や、いつ頃届くのかなどの詳細については以下の記事にまとめています。

日本マクドナルドの株価の推移(チャート)は?
株価の5年推移が以下のチャートです。
食肉偽装問題で2,400円台まで大きく下げましたが、その後業績が回復したことを受け、2017年から株価が大幅に上がっていることが分かります。
直近では、株価5,000円付近で高止まっています。
日本マクドナルドの株価が下がらない理由とは?
マクドナルドの株価が下がらない理由は、
①株主優待が個人投資家に人気が高い
②業績のV字回復
の2つですね。以下、クイックに見ていきます。
理由①:株主優待が個人投資家に人気が高い
以下が日本マクドナルドの株式保有割合を示したグラフです。

外国人というのは、本社である米国マクドナルドの保有分ということですね。
黄色部分の個人投資家の保有比率が40%を超えており、個人投資家が株価を支えいることがわかります。
理由②:業績のV字回復
日本マクドナルドの2018年12月期の決算は
・売 上 高:2,723億円(前年比:7.34%)
・営業利益: 250億円(前年比:32.4%)
となりました。前年比から大きく売り上げを伸ばしているのが分かります。純利益の推移が、以下のグラフです。

出所:日本マクドナルドHPより
2014年7月に発覚した鶏肉期限切れの問題をきっかけに、日本マクドナルドでは深刻な客離れが起きました。2015年12月期まで2期連続で最終赤字に陥るなど経営不振が続きましたが、社長にカナダ出身のサラ・カサノバ氏が就任し、業績がV字回復しています。
日本マクドナルドの株は買いか?
優待目的でないのであれば、日本マクドナルド株の購入はオススメしないですね。理由としては、
・配当利回りの低さ
・米国本社という経営体制の懸念
・株価の高止まり懸念
です。以下詳細みていきますね。
配当利回りの低さ
日本株の配当金を再投資する方針をとっているので、保有する銘柄は高配当であるか優待利回りの高いものを選定しています。
その観点からみると、日本マクドナルドの配当利回りは0.59%で、ちょっと低いですね。業績が赤字の時でも配当は維持したので、立派と言えるかもしれませんけども。
食事券を1冊あたり4,000円と計算するとトータル利回りは2%程度になりますが、その他の外食銘柄と比べて低い印象です。
過去10年1株あたりの配当金は30円と変わらず、増配率がゼロなので、株主還元には消極的と言えます。
経営体制の懸念
経営形態の問題もありますね。
日本マクドナルドは米国に本社のフランチャイズとなっているため、売り上げからロイヤリティを支払う必要があります。また、フランチャイズなので、経営が日本国内に限られることから海外進出できないのもデメリットです。
日本は、少子高齢化で人口が減ることが確実ですから、日本市場の売り上げだけでは、中長期的に売り上げも頭打ちになる可能性が高いです。
株価高止まりの下落懸念
優待銘柄は、個人投資家の人気が集まりやすく本来の企業価値よりも高く株価が評価されてしまいます。
2014年から2年連続の赤字を経て、業績が回復し、2017年当初に3000円程度だった株価も、1年で5000円を超えるレベルまで跳ね上がりました。他方、2018年は、業績が良いものの株価が伸び悩んでおります。
PERも39.5倍と高いことから、何かの悪材料が出た際に大幅に下落する可能性が高いと判断しました。
「マクドナルドの株価が下がらない理由」まとめ
今回は、マクドナルドの株価が下がらない理由ということで、株価の推移(チャート)、配当、優待などについて取り上げました。
優待目的で長期保有するのであれば、100株で4000円の食事券は魅力的であり、株価も底堅いですから、問題ないと思います。
他方、配当利回りも低く、増配率も10年間ゼロで株主還元に消極的。経営形態も米国本社のフランチャイズというのも気になるところですね。日本でのフランチャイズ経営で海外進出もできないので、長期的な成長も期待できないでしょう。
ちなみに、米国のマクドナルド本社は、日本だけではなく欧州やアジアなど世界でフランチャイズを展開しており、経営基盤は盤石です。配当についても、40年以上にわたり連続増配しており、株主重視の姿勢が鮮明です。
なので、自分だったら米国のマクドナルド本社の株を購入します。
それでは。
日本株の取引単位は100株(1単元)。例えば花王の株価は7772円(2020/10/7終値)で、通常は約78万円くらいの資金が必要なんです。
失敗したときのダメージが大きくなるし、そもそも投資資金が豊富でないと買えないんですよね。
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