ウェルスナビ(WealthNavi)での資産運用を考えてますが、実際に期待できる運用利回りや過去の実績がどの程度なのか知りたいです。
このような疑問を持つ方に向けて記事を書いています。
投資歴20年のかいまるです。ウェルスナビでの運用を開始して約5ヶ月経過。初期投資5万円+毎月5千円の積立投資を実践中。米国株も含めて1千万円以上の資産を運用しています。
ウェルスナビの特徴は「ウェルスナビは儲かるの?運用を開始してみて実際どうなのか?」で書いたとおり、
- とにかく忙しくて時間がない
- 何を投資すればいいかわからない
- リスクを抑えた運用をしたい
- 老後に向けて、コツコツお金を貯めていきたい
ということ。
ロボアドバイザーによる自動運用のウェルスナビ。口座にお金を振り込めば、あとは一人ひとりがリスクをどの程度取れるかに応じてポートフォリオを自動に構築してくれます。
とはいえ、いくら自動で全部やってくれるとはいえ、期待できる運用利回りがどれくらいか、これまでの運用リターンはどれくらいか知りたいという方も多いと思います。
そこで、この記事では過去25年の市場のデータをシミュレーションした結果ウェルスナビの期待できる運用利回りがどれくらいか、過去4年のウェルスナビの実績からリターンがどれくらいかについて解説します。
ウェルスナビの特徴やメリットなどについては以下の記事にまとめていますので、ぜひご覧ください。
▼無料で運用プラン診断!
▼将来資産額もシミュレーション
目次
ウェルスナビで期待できる運用利回りはどれくらい?
それでは運用利回りがどれくらいになるか見ていきましょう。
ちなみに運用利回りとは投資した資金に対して収益がどれだけ出たか、元本がどれだけ増えたのか示している割合です。通常は1年ごとの「平均利回り」を表しています。
結論からいうと1992年1月から2017年1月までの過去25年の期間で、ウェルスナビが資産運用シミュレーションを行った結果、資産は2.4倍に成長して1年あたりの運用利回りは約6.0%という結果となりました。
詳細は以下のとおりです。
期待できる運用利回り結果(ドル建て)
当初1万ドル投資して毎月300ドル積立した場合の1992年からの資産運用シミュレーションを行った結果は以下のとおりです。
- 毎月末にリバランス実施
- 分配金受取時やリバランス時にかかる税金は考慮していない
- ETFの分配金は権利落ち日に再投資

1992年1月に1万ドルを投資し、その後毎月300ドルずつを国際分散投資で積み立てていった場合、10万ドルの元本が24.2万ドル(+142%)に増加。1年あたりのリターンは5.9%でした。
リーマンショックやドットコムバブル崩壊など危機などの株価暴落時に投資し続けることで着実な収益を得ることができるということですね。

運用利回りの結果(円建て)
当初100万円投資して毎月3万円積立した場合の1992年からの資産運用シミュレーションを行った結果は以下のとおりです。

1992年1月に100万円を投資し、その後毎月3万円ずつを国際分散投資で積み立てていった場合、1,000万円の元本が2,457万円(+146%)に増加。1年あたりのリターンは6.0%でした。
今回のシミュレーションで用いられているのは、ウェルスナビのリスク許容度3のポートフォリオです。比率は以下のとおり。
- 米国株(VTI):30.6%
- 日欧株(VEA):21.5%
- 新興国株(VWO):5.0%
- 米国債券(AGG):29.1%
- 金(GLD):8.8%
- 不動産(IYR):5.0%
ウェルスナビのポートフォリオがリスク許容度ごとにどのように構成されているかについては、以下の記事にまとめています。

ウェルスナビの実際のリターンは?
シミュレーションの結果、過去の実績からウェルスナビはリスク許容度3で約6%の運用利回りが期待できることがわかりました。
次にウェルスナビがサービスを開始した2016年1月19日に投資を開始した場合のリターンを見ていきます。
- 2016年1月19日に100万円投資
- 翌月から毎月3万円積立
- 半年ごとにリバランス実施
- 分配金受取時やリバランス時にかかる税金は考慮していない
- ETFの分配金は権利落ち日に再投資
2016年1月〜2020年2月までのリターン(ドル建て)
ウェルスナビは、利用する人のリスク許容度に応じてローリスク・ローリターンの「リスク許容度1」から、ハイリスク・ハイリターンの「リスク許容度5」まで5通りのポートフォリオを提供されていて、パフォーマンスはリスク許容度によって異なります。
リスク許容度ごとのリターンを表にまとめました。
リスク許容度別リターン(ドル建て)
リスク許容度 | 累積元本額(ドル) | 資産評価額(ドル) | リターン |
---|---|---|---|
1 | 2.19万 | 2.54万 | +16.1% |
2 | 2.19万 | 2.62万 | +19.5% |
3 | 2.19万 | 2.65万 | +21.0% |
4 | 2.19万 | 2.69万 | +22.7% |
5 | 2.19万 | 2.70万 | +23.1% |
ドル建てでの結果は、2020年2月までの期間で累積元本額が2.19万ドルなのに対して、資産評価額はリスク許容度に応じて2.54万ドル(+16.1%)から2.70万ドル(+23.1%)に成長しました。
短期的には良いときも悪いときもあったものの、期間全体で見ると、しっかりと資産が増えていることがわかります。
2016年1月から2020年2月までの運用利回り(円建て)
次に円建てのリスク許容度ごとのリターンを表にまとめました。
リスク許容度別リターン(円建て)
リスク許容度 | 累積元本額(円) | 資産評価額(円) | リターン |
---|---|---|---|
1 | 247万 | 280万 | +13.2% |
2 | 247万 | 288万 | +16.5% |
3 | 247万 | 291万 | +18.0% |
4 | 247万 | 296万 | +19.7% |
5 | 247万 | 297万 | +20.1% |
円建てでの結果は2020年2月までの期間で累積元本額が247万円なのに対して、資産評価額はリスク許容度に応じて280万円(+13.2%)から297万円(+20.1%)に成長しました。
資産運用を継続して実施したことで、安定した結果が得られているということですね。
「ウェルスナビの運用利回りは?」まとめ
今回はウェルスナビの運用利回りは?ということで、過去のデータからシミュレーションした期待運用利回り、サービス開始後からの実際のリターンについて見てきました。
グラフや表で結果を見てきましたが、これらの結果をまとめると、
・期待運用利回りは約6%(過去データから)
・約4年間で最大+23.1%のリターン(実績)
ということです。もちろん、これらの利回りやリターンは過去データや過去実績であり、将来の運用実績が保証されるものではありません。
しかし、ここで注目したいのは長期間の資産運用を行った結果リーマンショック、チャイナショック、ドットコムバブル崩壊などでの株価暴落があったとしても期待できる運用利回りは6%ということです。
債券や金などの安全資産に分散投資することにより、リスク低減を図りつつ高利回りを期待できる点がウェルスナビの大きな特徴と言えるでしょう。過去4年の実績を見ても、しっかりとしたリターンを記録しています。
さらには運用の手間も省いてくれるので、仕事で忙しい方や投資経験・知識が乏しい方でも口座に資金を振り込めば気軽に運用を続けられるのもメリットになります。
ウェルスナビに関心をもたれた方は、特徴やメリットなどについては以下の記事にまとめていますので、ぜひご覧ください。
ウェルスナビの特徴やメリットなどについては以下の記事にまとめていますので、ぜひご覧ください。
▼無料で運用プラン診断!
▼将来資産額もシミュレーション