キヤノン(7751)の株価は低調な状態が続いていると聞いていますが、なぜ上がらないんですか?
キヤノンの株価の推移(チャート)と今後の予想も知りたいです。コロナ拡大の影響も出ているようですが株は買いですか?
今回は、このような疑問を持つ方に向けて記事を書いています。
- キヤノンの株価と推移(チャート)は?
- キヤノンの株価が上がらない理由とは?
- キヤノンの株は買い時?
キヤノンの株価と推移(チャート)に関して、以下のツイートをしています。
キヤノンは高配当で人気の銘柄ですが
・デジカメ市場の縮小
・景気に株価が敏感
・2019年業績予想の下方修正
もあり最近の株価は停滞、直近1カ月で10%以上下落してます。精密機器製造や特許数に強みがありましたが、他の企業との差も無くなりつつあります。業績も悪化していて、買いずらい状況ですね— かいまる (@leverage_toushi) August 6, 2019
キヤノンは高配当で人気の銘柄ですが
・デジカメ市場の縮小
・景気に株価が敏感
・2019年業績予想の下方修正
もあり最近の株価は停滞、直近1カ月で10%以上下落してます。
精密機器製造や特許数に強みがありましたが、他の企業との差も無くなりつつあります。業績も悪化していて、買いずらい状況ですね
上記を深掘りします。
自分は、投資歴20年で日本株を中心に1,000万円以上資産運用しています。これらの経験を踏まえ、今回の記事を書いています。
なお、日本株や資産運用に関連するお得な情報や役に立つ情報のページについて、以下にまとめました。よろしければご覧いただければと思います。
目次
キヤノンの株価は?
キヤノン(7751)の株価データ(2020年6月3日現在)を簡単にまとめました。
キヤノンの株価データ

今期配当金は未定ですが、昨年と同じ金額が支払われた場合の利回りは6.96%となります。これまで30年間減配のないキヤノンですが、業績悪化で今期はどうなるかに注目ですね。
PERの推移が以下のチャートです。現在の値が15倍程度で株価の下落とともにだいぶ下がってきました。PERの目安は13~15倍ぐらいですから、PERの推移をみても株価に割高感はないですね。
キヤノンのPER推移(過去3年)

財務的には問題のないキヤノンですが、新型コロナウイルス拡大による事務用品の需要急減の影響で業績悪化、遂に33年ぶりの減配を発表しました…。
詳細は以下の記事にまとめていますのでぜひご覧ください。

キヤノンの株価の推移(チャート)は下落傾向?
次に、キヤノンの株価推移を見ていきますね。以下のチャートは過去10年の株価推移です。
株価は2800円から4,300円のボックス圏での推移となっていて全然上がってないですね。株価は”停滞している”と言って良いと思います。
2020年に入ってから3000円ぐらいにあったサポートラインを大きく割り込んでいるのがわかります。
キヤノンの直近株価:コロナショックで急落
以下は、直近1年のキヤノンの株価推移(チャート)です。
直近3ヵ月は3,100~3,200円あたりをキープしていましたが、7月中旬ごろを境に大幅下落に転じています。
大幅下落前後の株価を見てみると、
・1月20日:3099円
・3月17日:2035円
となっており2ヵ月足らずで35%減と暴落してますね。
新型コロナ拡大による経済活動停滞懸念から株式市場が大暴落、いわゆるコロナショックによりキヤノンの株価も大幅下落しています。
ただ日経平均株価は6月には暴落前の水準に回復しつつある中、キヤノン株の戻りが悪いですね。ほとんど上がっていません。
このように株は短期的に大きく下落するのでリスクが高い、コロナショックみたいな株価暴落が怖い…という方もいると思います。そういう方は1株からの少額投資はどうでしょうか?
少額投資でリスクを低く運用を行うことが可能です。詳しくは以下の記事にまとめています。

キヤノンの株価が上がらない理由とは?
キヤノンはは、デジカメや業務用複写機などの精密機器で世界的に高いシェアを獲得していて、米国の特許登録件数で3位に入るなど、高い競争力があるところに強みがあるんですよね。
業績に比べて配当が高すぎるとの指摘もあるようですが、株価がなかなか上がらない主な理由としては、
・デジカメ市場の大幅縮小
・世界経済の動向に株価が敏感
が上げられると考えます。以下、クイックに見ていきますね。
株価が上がらない理由①:デジカメ市場の大幅縮小
日本における家電量販店などの実売データを集計する「BCNランキング」によると、一眼レフやミラーレスなどの「レンズ交換型」と「レンズ一体型(コンパクト)」をあわせた、年間の販売台数は2,007年を基準とすると以下のようになります。
2010年をピークに大幅に減少しているのが分かりますね。コンパクト型のデジカメは2010年に比べて4分の1以下まで落ち込んでいるんですよね。
理由は、スマートフォンの普及が一気に進んだこと。機能が向上によりコンパクト型のデジカメの市場を完全に奪ってしまいました。
自分も最近はデジカメは買ってないですね。スマホで十分ですから。SNSにもアップしやすいし。
キヤノンの2018年売上げのうち20%程度をデジカメが占めていますから、デジカメ市場の大幅縮小がキヤノンの業績を苦しいものにしているのは間違いないです。
株価が上がらない理由②:世界経済の動向に株価が敏感
キヤノンの株価が4,000円の大台から下落するタイミングは、
・2015年:欧州経済危機、チャイナショック
・2018年:米中貿易摩擦が市場で意識される
・2020年:コロナショック
と一致するんですね。
キャノンの売上げの75%は、以下のとおり海外部門が占めていて、欧州やアジア地域の売上げが大きいのが分かります。

なので、世界経済の動向に株価が極めて敏感であるので、景気の後退が意識されると下落傾向になるといえます。
株価が上がらないけど、キヤノンの株は買い?
高配当銘柄として人気の高いキヤノンですが、少し様子を見た方が良いと考えます。
理由としては、
・2019年業績の下方修正
・主力のデジカメ、プリンター事業が不振
・配当性向100%超え
・株主優待もない
ということ。
ここでは取り上げませんでしたが、キヤノンの財務状況に問題はないものの営業キャッシュフローが激減しているんですよね。
今後、デジカメ市場の回復は正直いって見込みが薄いので、キヤノンの業績はオフィス機器や医療分野での売り上げをどれだけ伸ばすことができるかにかかっています。
あと配当性向が100%を超える水準まできているので、現在の配当水準を維持できるかも微妙になってきましたね。
なので、これらの状況を見た上で、買いを検討すべきだと思います。
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日本株の通常の取引単位は100株(1単元)。例えば、キヤノンの株価は2300円(2020/6/3終値)で、通常は約23万円くらいの資金が必要。失敗したときのダメージが大きくなるし、そもそも投資資金が豊富でないと買えないんですよね。
ネオモバは2019年4月に営業開始した新興ネット証券。しかし、ネット証券最大手のSBI証券とCCC(TSUTAYAやTポイントの運営会社)の合弁会社で、信頼感もあり安心して利用することができます。
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「キヤノンの株価と上がらない理由」まとめ
今回は、キヤノンの株価と上がらない理由ということで、株価の推移(チャート)や株は買いかなどについて述べてきました。
キヤノンの強みは精密機器分野における高い技術力にあるわけですが、他の企業にも追いつかれつつあり、技術の優位性が保てなくなっていますね。
さらにデジカメ市場がスマートフォンに奪われていることも、キヤノンの業績や株価が向上しない理由となっています。
2019年業績も減収減益となっていて、2020年7月遂に減配を発表しました。
今後、売上を向上させることはできるか、キヤノンの正念場が続いています。
最後に賢く株式投資や資産運用するための方法について紹介しますので、ぜひ参考にしていただければと思います。
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なおJTのような優良株への個別株投資もおもしろいですが、株式、債券や金、不動産などに資産を分散して長期運用するというのがリスクをおさえた合理的な投資手法です。
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