吉野家(9861)の株価は2018年に暴落してチャートは下落が続いていました。その理由は何ですか?
吉野家の最近の業績や、株主優待、配当実績についても知りたいです。今後の株価の予想はどうですかね?株が買い時ですか?
このような疑問を持つ方に向けて記事を書いています。
- 吉野家の株価は下落から上昇基調?暴落するときもあったの?
- 吉野家の株価推移(チャート)は?
- 吉野家の株価が下落していた理由は?
- 株価の下落から上昇傾向の吉野家。最近の業績は?
- 株価が下落傾向から上昇へ。吉野家の株は買いか?
自分は吉野家の株価下落に関して、以下ツイートしました。
吉野家の株価、1日で8.82%の爆上げです。これまで材料費と人件費の高騰を価格に転嫁出来なかったことから、株価の下落が続いてました。
が、牛丼超特盛などのヒットにより決算が好調、利益を押上げました。超特盛は780円と単価が高いんですよね。チャート的にも抵抗線抜けで良い感じ。回復傾向ですね。— かいまる (@leverage_toushi) 2019年7月10日
吉野家の株価、1日で8.82%の爆上げです。これまで材料費と人件費の高騰を価格に転嫁出来なかったことから、株価の下落が続いてました。
が、牛丼超特盛などのヒットにより決算が好調、利益を押上げました。超特盛は780円と単価が高いんですよね。チャート的にも抵抗線抜けで良い感じ。回復傾向ですね。
今回はこれを深掘りします。
自分は、投資歴20年で現在、日本株や米国株を中心に1,000万円以上の資産を運用しています。吉野家も保有中ですので、今回はこの経験を踏まえ記事を書いています。
目次
吉野家の株価は下落傾向?株価の状況は?
それでは早速ですが吉野家の株価を見ていきましょう。
吉野家の株価データ(2020年6月19日現在)を簡単にまとめました。

業績予想が未定ということもありPERは出ていませんが、2019年実績で1000を超えていて異様に高いこともあり参考にならないですね。
外食優待株はPERが高い傾向があるんですが、その中でも突出してます。吉野家は株主優待が人気の銘柄ということもあり、実力以上に株が買われやすい傾向がでています。
一方、配当利回りは0.8%程度で、あまり高くないですが、優待の食事券が100株の保有で年間6,000円。なので、トータルの利回りとしては結構魅力的な水準と言えるでしょう。
吉野家の配当実績は?
続いて配当金ですが、1株当たり年間20円となっています。配当利回りは1%程度となります。
以下が配当実績ですが、1株あたりの配当金は20円で長期間かわらないですね。

ただ、単元株である100株保有で、年間6,000円相当の株主優待が送付されてきますので、配当と株主優待をあわせた利回りは4%程度となります。
日本企業の配当利回りの平均は2%程度ですので、魅力的な水準ですよね。
株主還元は、配当よりも株主優待を中心として行うということなのでしょう。
吉野家の株価の推移(チャート)は?
以下が、吉野家の直近2年の株価推移(チャート)です。
3000円突破していた株価もコロナショックによって3ヶ月で1800円近くにまで下落していますね。
2018年の半ばごろまでは1,800円~2,200円程度まで株価は上昇していましたが、2018年7月に株価が20%以上暴落。
その後、下落傾向が続き2019年の7月ごろにかけて1,700円ぐらいまで株価は下落しました。
その後は業績の回復とともに2019年末にかけて株価は3000円近くにまで上昇していましたが、コロナショックで急落ですね。
このように株は短期的に大きく下落するのでリスクが高い、コロナショックみたいな株価暴落が怖い…という方もいると思います。そういう方は1株からの少額投資はどうでしょうか?
少額投資でリスクを低く運用を行うことが可能です。詳しくは以下の記事にまとめています。

以下では、2017年から2018年にかけて株価が下落傾向となっていた理由について見ていきます。
吉野家の株価が下落していた理由は?
短期的に下落傾向を示している理由は、
- 5年ぶりの最終赤字で株価は暴落
- 牛肉の材料費と人件費の高騰
です。以下詳細にみていきますね。
5年ぶりの最終赤字で株価は暴落
2018年7月に発表された吉野家の3~5月決算が予想外の最終赤字であったことから、市場に驚きが広がりました。
吉野家の株価は2,106円から297円安の1,809円まで大幅に下落。1日で-14.1%となりましたから、暴落といっていい水準といえます。
決算の内容としては、
- 売 上 高 :497.9億円(前年同期比2.7%増)
- 営業利益:-1.8億円(赤字)
- 純 利 益 :-3.9億円(赤字)
というもの。売上高は伸びているけど、利益がマイナスになっていますね。
2018年6月の既存店売上高が、前年同月比で6%増を好調だったところ、赤字決算が発表されたため、投資家は猛烈な売りで反応しました。
材料費と人件費の高騰が吉野家の業績を圧迫
吉野家はこの赤字の原因を、「肉・米を中心とした食材価格やアルバイト・パートの時給が上昇し、労働力確保のための採用・教育コストも上昇した」と説明。
主力である牛肉などの材料費と人件費の高騰が業績を圧迫したということですね。確かに、売上高は伸びてるけど利益は出ていません。
これは吉野家だけに限らず、外食産業全体が苦しんでいます。消費者の価格に対する目が厳しく、材料費と人件費のコスト増を価格に転嫁できない。
吉野家といえば「早い、安い、うまい」ということで、このイメージが定着している分、なかなか価格を上げることが出来ないということですね。
吉野家の業績は?
過去5年間の業績推移
吉野家の過去5年の売上高、営業利益、純利益の推移は以下のとおり(単位:百万円)。


2018年に赤字転落していた業績が、2019年にV字回復しているのがわかります。好調の要因を見ていきましょう。
決算は好調。利益は黒字に回復
材料費や人件費の高騰で業績が圧迫されている吉野家ですが、2019年7月に発表した3~5月期決算の内容は予想以上によかったです。
簡単に内容を見てみると、
- 売 上 高 :528.0億円
- 営業利益:10.4億円
- 純 利 益 :10.0億円
となっていて、株価の暴落を招いた昨年の赤字決算から、黒字に転換していますね。
これは、
・新商品である牛丼「超大盛」と「ライザップ牛サラダ」の売上げが好調
・「はなまるうどん」との共通割引クーポンなどの販売促進策が成功
・出店の増加により海外事業が好調
のため。
特に牛丼「超大盛」は牛肉の量が「大盛」の2倍、税込み価格で並盛よりも400円高い780円ですが、バカ売れしているんですよね。
なので、うまいことコスト増を価格に転嫁できたということ。吉野家の発表では、客数は0.3%増で留まるものの、客単価が5.8%増となっていることからも明らかです。
最近では吉野家史上、最も高い商品の一つであるすき焼き重が人気です。なんと860円。高価格帯の商品の売れ行きがよくなってきています。
参考記事:吉野家 860円のすきやき重バカ売れで販売一時休止!高いメニューが定番に?
吉野家の株価も急上昇
この決算の発表を受けて、吉野家の株価は1日でプラス8.82%と爆上げしました。その後も、上昇が続き1週間で2,100円を超えましたね。
これまで過度に懸念されていた材料費や人件費のコスト増を、新商品の価格に吸収できたことに投資家の安心感が広がりましたね。
もともと「外食株と言えば吉野家」というぐらい人気の銘柄ですから、一気に買いが膨らみました。
吉野家の2019年3月〜8月(2Q)決算も好調
2019年10月に発表した吉野家の2Q決算も最終損益がプラス18億円と好調なものとなりました。
以下のツイートのとおりですね。
吉野家の株価が大幅に上昇していますね。直近1ヶ月で+20%近いです。
吉野家HDの3~8月期の最終損益18億円の黒字に転換。
・高価格帯の超特盛やすきやき重が売れている
・米国産牛肉の関税が低くなる
のが好調の要因。株主優待で人気の高い銘柄ですが、今後は成長銘柄としても期待大ですね。— かいまる (@leverage_toushi) October 8, 2019
詳細は以下の記事にまとめています。
参考記事:吉野家の2Q決算は黒字転換!”超特盛”が救世主|業績上昇は続くのか?
下落から上昇傾向の吉野家。株は買いか?
吉野家の株価は、直近最安値の1,700円程度から2,000円を超えてきてます。
チャート上でも抵抗線であった1,950円を明確にブレークしていて、上昇基調が鮮明です。
材料費や人件費増による業績懸念は、まだ払しょくされていませんが、株主優待目的で長期保有を前提とするのであれば、”買い”を検討しても良いのでは、と考えます。
・吉野家の人気は底堅く、長期的に上昇トレンド
・吉野家の株主優待は魅力的
上記のとおり。以下、クイックに見ていきますね。
吉野家の人気は底堅く長期的には上昇トレンド
吉野家の主力商品である牛丼の人気は底堅いですね。それ以外にも、傘下の「はなまるうどん」や「京樽」の業績も悪くありません。
これは株価にも表れていて、短期的には下落基調ですが、10年の長期チャートを見てみると完全に右肩上がりです。
2019年半ば以降の株価の上昇は凄まじいですね。2018年4月に付けた2275円を完全にブレイクしています。
コスト増に苦しんでいますが、
・価格への転嫁がうまく進んでいる
・日本事業は頭打ちだけど、海外事業が好調
であることから長期的な業績は期待できると考えます。
最近の業績は回復基調であることを踏まえると、長期チャートの上昇基調は変わらないものと考えます。
魅力的な吉野家の株主優待
これは詳細な説明は不要ですね。外食の優待銘柄と言えば”吉野家”というぐらい有名。
吉野家、はなまるうどん、京樽などのグループ店で利用できる3,000円分の食事券が年2回送付されてきます。
配当利回りは低いですが、優待を含めたトータル利回りは3%を超えていて、悪くないですね。
なので、吉野家は、短期的な値上がり益を期待するのではなく優待を楽しみつつ長期的な株価の値上りを期待するという銘柄ですね。
詳しくは以下の記事を参照ください。
参考記事 >> 吉野家(9861)の株主優待はいつ届くの?【優待券を使える店舗のまとめ】

たまーに吉野家の牛丼、食べたくなりますよね。実は家庭でも手軽に楽しむことができるんです!
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詳細は以下の記事にまとめています。

「吉野家の株価は下落から上昇基調?」まとめ
今回は、吉野家の株価が下落傾向であるということで、暴落した理由、最近の業績、吉野家の株は買いか?について述べてきました。
吉野家の人気は根強いですよね。自分も家族も、吉野家の牛丼やはなまるうどんは大好きで優待券を使ってよく利用しています。
長期的には上昇トレンドであることもあり、優待目的の長期保有であれば買いを検討しても良いと思います。
ただ、人件費や材料費のコスト増は外食産業全体の重しになっており、これらを価格に転嫁できているか、売り上げが落ちないかについては、もう少し様子を見る必要がありますね。
最後に賢く株式投資や資産運用するための方法について紹介しますので、ぜひ参考にしていただければと思います。
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