丸亀製麺を運営しているトリドールホールディングス(3397)の株価が大きく下落しています。
これまでの株価の推移(チャート)、株価の予想、下落している理由について知りたいです。食事券がもらえる株主優待が拡充されたんですよね。株は買いですか?
このような疑問を持つ方に向けて記事を書いています。
- トリドールホールディングス(3397)業績悪化で株価が大幅下落
- 丸亀製麺を運営するトリドール。株主優待が大幅拡充へ
- トリドールの株価と株価の推移(チャート)は?
- 丸亀製麺を運営するトリドールの業績は?
- トリドールの業績の見通しや株価を予想。株は買い?
丸亀製麺を運営するトリドールの株価について以下のツイートをしました。
丸亀製麺を運営するトリドール。
8月14日に株主優待の拡充が発表され年2回2000円相当→年2回4000円相当の食事券となりました!丸亀製麺の釜揚げうどんが大好きなので超朗報。
ただ業績悪化の影響で
・株価2018年の1年で2分の1へ
・配当94%減配…
現時点ではちょっと手が出しづらい銘柄ですね。— かいまる (@leverage_toushi) August 17, 2019
丸亀製麺を運営するトリドール。
8月14日に株主優待の拡充が発表され年2回2000円相当→年2回4000円相当の食事券となりました!丸亀製麺の釜揚げうどんが大好きなので超朗報。
ただ業績悪化の影響で
・株価2018年の1年で2分の1へ
・配当94%減配…
現時点ではちょっと手が出しづらい銘柄ですね。
上記を深掘りします。
自分は、投資歴20年を超えており日本株を中心に1千万円以上の資産を運用しています。今回は、これらの経験も踏まえて記事を書きました。
なお、日本株や資産運用に関連するお得な情報や役に立つ情報のページについて、以下にまとめました。よろしければご覧いただければと思います。
目次
株価大幅下落のトリドール|株価の状況は?
丸亀製麺の運営会社トリドールホールディングス(3397)の株価データ(2020年7月1日現在)を簡単にまとめました。

パッと見た感じは株価指標はかなり悪いという印象ですね。
今期赤字を見込んでいるのでPERもマイナスになっています。ちなみに2019年の段階ではPERは50倍ぐらいあって若干高い水準にありました。
食事券の優待を出している外食銘柄の業績に比べて株が買われやすいためPERが高くなる傾向があります。同業他社と比べても、
- くら寿司:15.6倍
- すかいらーく:34.3倍
- リンガーハット:63.9倍
となっており、極端に高かったという訳ではなかったですね。
トリドールの配当実績は?
以下が丸亀製麺を運営するトリドールの配当実績です。2019年の配当金が大幅に下がっているのがわかりますね。

ただ2020年の配当金は0.75→6.25円と大幅に改善されていて、今期も同程度の水準を見込んでいます。
配当利回り0.53%というのは、外食系の優待がもらえる銘柄の中では極端に低い水準ではないですね。
トリドールの株価の推移(チャート)は?暴落はあるの?
丸亀製麺を運営するトリドール 、これまでの株価推移はどうなっているのでしょうか?チャートを確認していきましょう。
ここでは過去5年の長期チャートと短期チャートを見ていきます。
トリドールの長期チャート(5年)
以下のチャートは過去5年の株価推移です。
長期的に株価はほとんど上がっていないですね。
2014年に1,000円台だった株価は、2017年末ごろまでに4,000円程度まで上昇しました。
3年で約4倍ですから急騰と言っていいレベルですね。この頃は株主優待目的でトリドール株の購入を検討していましたが高すぎて手が出なかったです。
ところが2017年12月に4,295円の高値を付けた後に株価は大幅下落。わずか1年で1,700円台まで落ち込みました。
2019年に入ってからも株価は安定せず1,700円〜2,500円の範囲で推移。長期的には完全に下落傾向といえます。
トリドールの短期チャート(1年)
続いて短期チャートです。以下がトリドールの直近1年チャートです。
短期的には不安定な動きであるものの、コロナショックで株式市場が大暴落する中、健闘していると言えるのでは。
予想以上の好業績だった2020年3月期の上半期決算を受けてトリドールの株価は大幅に反発。翌日11月14日の終値で440円高の+18%と大幅に上昇しました。
これまで売られ過ぎであったことに加えて、株主優待が大幅に拡充されたこともあり、個人投資家の買いで株価は底堅いですね。
なお投資初心者の方には、株はリスクが高い、コロナショックみたいな株価暴落が怖い…という方もいると思います。そういう方は1株からの少額投資はどうでしょうか?
少額投資でリスクを低く運用を行うことが可能です。詳しくは以下の記事にまとめています。

トリドールの株価が長期的に下落している要因とは?
トリドールの株価が長期的に下落してる要因は、何と言っても業績が悪化しているからです。ここでは、トリドールの業績についてクイックに見ていきます。
トリドールの2019年3月期決算は増収減益
2018年4月から2019年3月までの決算は、売上高が大幅に伸びたものの営業利益が減少しています。
- 売 上 高 :1,450.2億円(+285.2億円)
- 営業利益: 23.0億円( −53.4億円)
- 純 利 益 : 2.7億円( −44.0億円)
恐ろしく利益が減ってますね。赤字目前です。
トリドールの説明資料によると、事業拡大によって売上高は伸びたんだけど、店舗閉鎖などに伴う減損処理を行う費用が34億円かかったために利益が圧迫されたとのこと。
2018年度は不採算店を一気に整理したということなのでしょう。
トリドールの売上高、利益の推移
売上高、営業利益、純利益の推移は以下のとおり。


これらの推移を見ると、
・売上高は順調に伸びているものの今期減収予想
・2016年度営業利益86億円を境に利益が大幅に減少
・2020年3月期業績改善も今期純利益が赤字見込み
ということがわかりますね。特に純利益はほとんどない状態なので、配当金が激減している理由がわかります。
2020年3月期の業績は改善しましたが、新型コロナ拡大の影響で今期の純利益は赤字見込み。苦しい経営状況は続きそうです。
業績悪化の要因は人件費増と減損処理
2017年度に比べて利益が圧迫された原因は①人件費増、②減損処理の2点。以下がトリドールの説明資料です。

・人 件 費 :−12.1億円
・減損処理: 779.1億円(+49.3億円)
上記のとおり。最近は、どの外食産業も人件費増による業績悪化に苦しんでいますね。アルバイトの最低賃金の値上がりが続いています。
減損処理は不採算店の整理を大幅に進めたということ。この成果が2019年度以降に出るかどうかですね。
トリドールの上半期決算から業績改善?
2019年4月〜9月までの業績ですが、以下のツイートのとおり前期の赤字決算から業績は回復しています。
トリドール(丸亀製麺)の業績が好調です!
11/13上半期決算、営業利益50.8億円で前年同期比23.3%増益。翌日の株価+18%と大幅上昇!
8月に優待拡充されて100株で4000円×2回の食事券がもらえるんですよね。
株価は売られ過ぎということもあり、優待目的なら買いかもです。https://t.co/YJvrNrbmjU— かいまる (@leverage_toushi) November 14, 2019
この決算のポイントは、
- 売上高は800億円で前年同期比11.2%の増益
- 営業利益は50.8億円で前年同期比23.3%増益で従来予想の33.6億円を大幅に上回る
- 純利益は26億円で同🔻11%の減益
というもの。トリドールの業績悪化が改善した要因は何なのか?業績改善は本物なのか?以下の記事で分析しています。

トリドールの株主優待は?大幅拡充を実施
トリドールの優待内容
トリドールの株主優待は年2回、保有株式数に応じて丸亀製麺などの国内店舗で使える株主優待券がもらえます。3月末日の株主には6月上旬、9月末日の株主には11月下旬に発送されます。
美味しくてボリューム満点の釜揚げうどんが290円で楽しめる丸亀製麺。食事券として利用できる株主優待券は本当にお得感がありますね。
なお株主優待券を使える店舗は以下のリンクから確認できます。
株主優待の内容が拡充!継続保有への優遇制度も
決算発表が行われた8月14日に株主優待の拡充が発表され、これまでの年2回2000円相当から年2回4000円相当の食事券に変更になりました。これで優待利回りは3.61%と魅力的な水準になっています。
保有株式数に応じた優待内容は以下のとおり。お釣りは出ないけれども、利用枚数に制限がないので実質的に食事券として利用できます。

100株の保有で年間8,000円相当の食事券がもらえるので、丸亀製麺をよく利用する人には嬉しい株主優待となっています。
さらに「継続保有株主優遇制度」が新たに導入されました。1年以上継続して200株以上保有している場合3,000円分の食事券が年2回もらえます!
株価の大幅下落でトリドールの株は買い?
業績は改善傾向ですが、トリドールの株はまだ買えないですね。大幅に内容を拡充した株主優待は大変魅力的なんですけどね…。
理由としては、
・利益が大幅に減少 → 減配の実施
・株価は割高(高PER)
・売上高に対する利益率が低い
・人件費・材料費高騰
ということ。
もちろん吉野家やマクドナルドなどの牛丼チェーンの業績が回復して来ているので、今回の減損処理で利益が回復する可能性はありますが、もうちょっと様子を見る必要がありますね。
さらに言うと、トリドールが運営している丸亀製麺や晩杯屋などは典型的な薄利多売型になっているところが、利益率が低い要因ともなっているんですよね。
外食チェーンの売り上げは店舗数と客単価に依存するので、今後如何に客単価を向上させるかですかね。トリドール も直近の決算も営業利益は大幅に上昇しますが、純利益は減益となっていて、いまだにコスト増に苦しんでいます。
なのでトリドール株の購入は、もう少し業績改善が見込めるまで様子見で良いと思います。
もちろん大幅に拡充された株主優待は魅力的なので、優待目的と割り切るのであれば買いもありかもですが…。
なお、トリドール 株を少額からリスク控えめに投資したいなら、SBIネオモバイル証券で1株から少額投資を活用すると良いです。ネオモバなら格安な月額定額手数料で1株から何度でも売買できるからです。
日本株の通常の取引単位は100株(1単元)。例えば、トリドールの株価は1221円(2020/5/29終値)で、通常は約12万円くらいの資金が必要。失敗したときのダメージが大きくなるし、そもそも投資資金が豊富でないと買えないんですよね。
ネオモバは2019年4月に営業開始した新興ネット証券。しかし、ネット証券最大手のSBI証券とCCC(TSUTAYAやTポイントの運営会社)の合弁会社で、信頼感もあり安心して利用することができます。
詳細は以下の記事にまとめています。

「トリドールの株価が下落」まとめ
今回は、トリドールの株価が暴落した理由ということで、株価の推移(チャート)、株主優待の拡充、株は買いかなどについて述べてきました。
丸亀製麺を運営するトリドールですが、他の外食チェーンと同様に人件費の高騰によって業績悪化が続いています。積極的な新規出店で売上高自体は伸びていますが、利益率が極端に低いのが気になるところです。
株価も2018年を境に大幅に下落しているのも、ここら辺の経営状況に不安を覚える投資家が多いということ。
2018年度の不採算店の整理を大幅に進めましたので、最近の決算は予想以上に好調。今年度の業績は改善されつつありますが、この改善が本物かはもう少し見ていく必要がありますかね。
大幅拡充された株主優待目的でないのであれば、トリドール株の購入はもう少し様子を見る必要があると考えます。
最後に賢く株式投資や資産運用するための方法について紹介しますので、ぜひ参考にしていただければと思います。
世界中の株、債券、金などに手間をかけずに自動運用
株式への資産運用が最もパフォーマンスが良いことは、過去のデータから明らかですが、コロナショックのように短期間で大暴落することも。
やはり資産運用の基本は、米国株、日本株を保有しつつ、債券や金、不動産などに資産を分散して長期運用するというのが合理的な手法です。
自分でポートフォリオを作って運用するのも良いですが、THEO+docomo(テオ・プラス・ドコモ)を活用して長期投資すれば、ロボアドバイザーが世界中の市場の株、債券、金、不動産などの米国ETFに分散投資してくれます。
自分も活用していますが、口座にお金を振り込めば基本的に何もしなくても良いんですよね。特にNTTドコモユーザーには、ドコモ口座と連携させたり、dポイントを通常より1.5倍もらえるなどメリットがいっぱいです。
詳しくは以下の記事にまとめています。

相場を気にしないで年率1.5〜6%で運用する方法
コロナショックの大暴落をみてしまうと株式投資はちょっと…。相場を気にしないで運用したい方はソーシャルレンディングのFundsが最適な選択肢かもしれません。
Fundsの最大の価値は株やFXのように相場の値動きを常にチェックして売買を行う必要がないこと。日々の相場の動きを気にする必要がありません。
その特徴は、集めた資金を上場している大企業などに貸し付けること。なので比較的低いリスクの案件に投資できるので、手堅い運用ができます。
年利回りは1.5%〜6%(税引き前)が中心。銀行に預金するよりもかなり高い利回りを期待できますね。
詳しくは以下の記事にまとめていますのでぜひご覧ください。

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日本株の取引単位は100株(1単元)。例えば花王の株価は7772円(2020/10/7終値)で、通常は約78万円くらいの資金が必要なんです。
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