武田薬品工業(4502)の株価の推移や特徴について知りたいです。武田薬品の株価が下落しているようですがチャートはどんな感じですか?
武田薬品は高配当銘柄で人気ですが、今後減配の可能性は?配当の実績や株主優待、今後の予想についても知りたいです。
このような疑問を持つ方に向けて記事を書いています。
- 武田薬品の株価が下落|武田薬品工業(4502)の株価の状況は?
- 武田薬品の配当と株主優待は?減配リスクは?
- 武田薬品の株価の推移(チャート)はどうなる?
- 武田薬品の株は売り時?株価は上がる?今後の株価の予想は?
武田薬品工業の株価に関して以下のツイートをしました。
高配当銘柄として人気の武田薬品工業。
シャイアーの7兆円買収で財務状況が悪化しており2018年の1年だけで株価が45%以上下落!
配当利回り4.78%も、配当性向100%を超える状況が続いており減配する可能性も十分にありえます。
武田薬品への投資は、巨額買収の効果を見極めてからでも遅くないです。— かいまる (@leverage_toushi) October 1, 2019
高配当銘柄として人気の武田薬品工業。
シャイアーの7兆円買収で財務状況が悪化しており2018年の1年だけで株価が45%以上下落!
配当利回り4.78%も、配当性向100%を超える状況が続いており減配する可能性も十分にありえます。
武田薬品への投資は、巨額買収の効果を見極めてからでも遅くないです。
上記を深掘りします。
自分は、投資歴20年を超えており日本株を中心に 1,000万円以上の資産を運用しています。今回は、これらの経験も踏まえて記事を書きました。
なお、日本株や資産運用に関連するお得な情報や役に立つ情報のページについて、以下にまとめました。よろしければご覧いただければと思います。
目次
武田薬品の株価が下落|武田薬品工業の株価の状況は?
武田薬品は、言わずと知れた日本の医薬品メーカーですね。医薬品業界の中では売上高No.1!
最近では2019年にアイルランドの製薬大手シャイアーを7兆円で買収したことで話題となりました。
この買収により武田薬品の売上高は3兆円超え。世界の医薬品メーカートップ10に入る規模となりました。
今回はそんな武田薬品の株は買い時なのか、今後の予想はどうなのか株価と業績を見ていきたいと思います。
では早速ですが武田薬品の株価データ(2020年7月20日現在)を見て行きましょう。

シャイアー買収などに伴い2019年度の業績は赤字でしたが、買収が完了してかなり財務が改善しましたね。
にもかかわらず配当利回りが何と4.75%。
創業家との関係もあり配当は高いですね。日本企業の中では間違いなく高配当の水準です。
ちなみに同業他者の2019年10月ごろのPERは、
- アステラス製薬:15.8倍
- 第一三共:58.4倍
- エーザイ:22.0倍
となっていて、あまり方向感がないですね。
製薬会社は新薬の開発や薬価の改定などで売り上げや利益が変動しやすいので、PERは参考にならないですね。
武田薬品の配当実績は?減配リスクは?
続いて配当実績を見ていきますね。以下が武田薬品の配当金の実績です。

配当利回りは高いものの、配当金自体は全く増えてないですね。実は2009年からずっーと180円で一定です。
2015年は赤字、2016年以降も配当性向は75%〜180%と極めて高いですよね。
利益以上に配当金を出しているという状態に陥っているということです。
普通の会社であれば減配や無配になってもおかしくないレベル。
ただシャイアー買収で財務が悪化しても減配がなかったことを考えると、配当金は減らさないというのが武田薬品の方針のようです。
配当性向を踏まえると、武田薬品は減配リスクは極めて高い銘柄であるといえるでしょう。
武田薬品の株主優待は?
減配のリスクはあるものの高配当銘柄である武田薬品。株主優待はどうなっているのでしょうか?
やはり自社サービスや商品の優待が改悪されるリスクが少なくて良いですよね。
しかし現在のところ、武田薬品は株主優待を実施していません。残念です…。
ただ、全ての株主に対して武田薬品オリジナルカレンダーが送付されます。
何ももらえないよりはマシですが、株主還元は配当金を中心に行うということなのでしょう。
武田薬品の株価の推移(チャート)は?10年&短期チャート
続いてチャートを確認していきましょう。
日本の医薬品業界で売上高No.1の武田薬品ですが、これまでの株価推移はどうなっているのでしょうか?
ここでは過去10年の長期チャートと短期チャートを見ていきます。
武田薬品の長期チャート
以下は過去10年のチャートです。
2018年に入って以降の株価急落もあり、この10年で株価はほとんど上がっていないですね。
2012年ごろに3200円程度だった株価が、アベノミクスもあり2015年ごろに6200円を超える水準まで上昇。
3年で株価2倍程度ですから配当金も考えると十分すぎるパフォーマンスですね。
その後は、2018年にかけて4500円〜6500円程度で株価は推移しているのがわかります。
武田薬品の2年チャート
以下が直近2年間のチャートです。
2018年末ごろまで株価は4500円をなんとか維持していましたが、2019年に入って短期的に株価が下落傾向ですね。
チャート的には4500円を明確に割ってしまい、このラインが抵抗線になって中々抜けない状況が続いています。
2020年に入ってからもコロナショック もあり3000円を割る水準まで一時株価が下落しましたね。
なお投資初心者の方には、株はリスクが高い、コロナショックみたいな株価暴落が怖い…という方もいると思います。そういう方は1株からの少額投資はどうでしょうか?
少額投資でリスクを低く運用を行うことが可能です。詳しくは以下の記事にまとめています。

日本の医薬品業界で売上No.1の武田薬品。ここまで株価が下落するのはどうしてなんですかね?
次に武田薬品の業績を見ていきます。
武田薬品の株価が大幅に下落している理由とは?
武田薬品の株価が大幅に下落している理由は、
- 2018年以降の業績が悪化
- シャイアーの7兆円巨額買収
ということ。クイックに見ていきます。
理由①:2018年以降の業績が悪化
過去5年の売上高、営業利益、純利益の推移は以下のとおり。


2014年に赤字決算となって以降、2018年までは売上高・利益ともに順調に伸びてきました。
しかし、2018年度以降の業績が大幅に落ち込んでいるのがわかります。
特に2019年度は売上高が3兆円を超える予想も、純利益が600億円の赤字となっています。
2018以降の株価が軟調なのは、業績が悪いというのが要因の一つですが、シャイアーの巨額買収が業績を大きく悪化させたと言えるでしょう。
理由②:シャイアーの巨額買収
武田薬品の今後の業績が不透明な最大の要因は、アイルランドの製薬大手シャイアーを約7兆円で買収したことですね。
このシャイアーの買収により、武田薬品の売上高は3兆円を超え、世界の売上高ランキングも19位から一気にTop10に躍り出る見込み。
しかし、買収にともなう有利子負債は借入金を含め何と5兆円を超える見通しで、財務状況が一気に悪化しますね。
創業家の武田国男元社長が「リスクが大きい」として買収反対の意思を示したことも報道されました。
買収により武田薬品の財務状況が悪化し、今後の業績が不透明であることも株価が下落する一つの要因となっていますね。
参考記事:武田、シャイアー買収で合意 日本企業で過去最大額(日経新聞)
株価が下落している武田薬品。株は買い時?
将来の業績不安もあり株価が下落している武田薬品。株は買い時でしょうか?
個人的な好みも入っていますが、武田薬品の株は様子見と考えています。
理由を端的に言えば、
・減配リスク
・売れ筋の新薬を開発できていない
・シャイアーの買収効果が不透明
の3点に集約されますかね。
なので、しばらく武田薬品の株価は停滞すると予想します。
創業家との関係もあり減配できないのでしょうが、武田薬品は巨額買収で財務状況が悪化しているにもかかわらず高い配当金を維持する方針。
しかし配当性向は100%を超える水準が定常化していますよね。いつ減配があってもおかしくないレベルです。
さらに武田薬品はオプジーボのような新薬の開発に長年成功していません。小野薬品がオプジーボの開発で大幅に業績を向上させたのとは対象的ですね。
参考記事:小野薬品の株価が下落する理由とは?オプジーボで業績急拡大
今回の買収もシャイアーの高い収益力や研究開発能力を期待したもの。
7兆円規模の巨額買収が効果をあげるかどうかが、株価上昇の鍵を握っているのは間違いないですが、見極めにはもう少し時間がかかりますね。
チャート的にも支持線となっていた4500円を明確に割り込みましたから、下落傾向は続くと予想されます。
なので武田薬品株の購入はもう少し様子を見た方が良いと考えます。
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自分もネオモバで旭化成に投資していて、定期的に買い増しをしています。
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「武田薬品の株価」まとめ
今回は武田薬品工業の株価が下落ということで、株価の推移、配当実績や株主優待、今後の株は売りかなどについて述べてきました。
日本の医薬品業界では売上No1の武田薬品。しかし、オプジーボのようなヒット商品を開発できず、低収益に苦しんできました。
シャイアーの巨額買収も、このような状況を打破するために財務状況が大幅に悪化するにもかかわらず踏み切ったものと考えられます。
この買収によるシナジー効果が出るのはしばらく時間がかかります。武田薬品の株を購入するのは、この効果を見極めてからでも遅くないと考えます。
最後に賢く株式投資や資産運用するための方法について紹介しますので、ぜひ参考にしていただければと思います。
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