米国株のスクエア(SQ)への投資を考えています。Squareの株価の見通しや今後の予想を知りたいです。新型コロナ拡大の影響で株価は下落しているようですが…。
株価の推移やチャートの特徴はどんな感じですか?スクエアの株は買いですか?
このような疑問を持つ方に向けて記事を書いています。
- スクエア(SQ)って何の会社?
- スクエアの株価の推移(チャート)と特徴は?
- スクエアの配当金の推移は?
- スクエアの今後の予想は?成長期待で株は買いか?
投資歴20年のかいまるです。米国株を中心に1,000万円以上の資産を運用しています。
結論から言うとスクエア(SQ)株は、
・2019年に黒字転換
・今後キャッシュレス化が進むのは確実
・新型コロナでオンライン決済の利用増
ということもあり、将来的な成長期待十分と言えます。
今回は、米国のモバイル決済サービスを提供する成長株のスクエア(SQ)について銘柄分析です。
なお米国株や資産運用に関連するお得な情報について、以下にまとめました。よろしければご覧いただければと思います。
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・米国株の情報を効率よく収集する方法
・米国株の買い方
・米国株のおすすめ投資本
・米国ETFを手間をかけず自動運用する方法
・相場を気にしない年率5%程度の投資法
目次
スクエア(SQ)ってどんな会社?

スクエア(Square、SQ)は、TwitterのCEOであるジャック・ドーシー氏が創業した米国のモバイル決済サービス企業です。
カード決済を可能にするハードウェアやソフトウェアを小売店や飲食店などに提供すると共に、売り上げを管理や経営を支援するシステムなどのサービスを手がけています。
具体的には、上の写真のように小売店などはSquare Readerという端末をスマートフォンやタブレットに差し込むだけでクレジットカードの磁気ストライプを読み取り決済することができるというのが売り。
また最近ではタブレットを活用してスタンド型のPOS(※販売情報も管理できるレジ)として活用できるSquare Standのサービスも提供。決済だけじゃなく商品管理や従業員の勤怠管理なども行える機能を備えています。

個人経営の飲食店や美容院などがクレジットカードの決済システムを導入する場合、銀行の厳しい審査がある上、読み取り機材の納入など通常は高い費用がかかります。
それをスマホやタブレットがあればほとんど費用がかからずに決済システムを導入できるということで、米国の中小企業や個人事業主に爆発的に利用者が拡大しているんですね。
これらの決済システムを導入した会社や事業主は、決済のごとに手数料(米国:2.75%、日本:3.25%)をスクエアに支払います。
一見するとちょっと割高に感じますが、在庫管理、勤怠管理、売り上げ分析などのシステムを同時提供するなどして顧客をガッチリと囲い込んでいるんですね。一度導入するとスクエアのシステムを使い続けるということです。
また最近では小口の融資を行うSquare Capitalや個人間の送金をビットコインで可能とするSquare Cashなどのサービスにも力を入れています。
次に株価や最近の動向について見ていきます。
スクエアの株価の状況は?
では早速ですが、スクエア(SQ)の株価の状況をみていきましょう。株価データ(2020年7月29日現在)を簡単にまとめました。
- 株価: 124.60ドル
- PER: 480倍
- 配当金: −ドル
- 配当利回り:−%
PERは480倍でかなり高いですね。電気自動車のテスラですら270倍程度ですから利益に対して株価はかなり割高。それだけ将来の成長期待が極めて高いということです。
2009年に創業したばかりの成長企業ということもあり配当金は出していないです。成長に向けた設備投資などに資金を活用しているということですね。
スクエアの株価の推移(チャート)は?
スクエアが上場したのは2015年11月。以下は上場来チャートになります。

赤:SQ 水色:S&P500
スクエアの株価は約5年で10倍と凄まじく上昇しています。
S&P500もリーマン後のパフォーマンスは年率10%程度と決して悪くないにもかかわらず、スクエアと比較してしまうとチャートはほとんど平らな状態です。
以下はスクエアの2年チャートです。
さすがにコロナショックで暴落はしたものの、すぐに株価は回復。既に暴落前の水準を大きく上回っています。
感染症が拡大している状況でも将来性の高さに期待が集まっているということですね。
このように銘柄の特徴には違いがありますから、その違いを踏まえ投資先を検討することで投資の勝率を高めることにつながります。投資理論を知るための、おすすめの米国株投資本については、以下の記事にまとめていますのでぜひご覧下さい。

スクエアの配当実績は?
スクエアは2009年創業の成長銘柄ということもあり、創業以来無配となっています。
まあ、配当を期待して投資をする銘柄ではないということでしょうね。
ただ米国株の魅力は、高配当や連続増配銘柄が多いことですね。配当利回り7%超えの銘柄や60年以上連続増配しているなど素晴らしい銘柄が米国にはたくさんあります。以下の記事にまとめていますので、ぜひご覧ください。

スクエアの売上高や利益は?
次にスクエアの業績をみていきます。以下のグラフは、売上高、営業利益、純利益の推移となっています。

売上高は綺麗に右肩上がりで推移していますが如何せん利益が全く上がってないですね。新興企業ということでしょうがないですかね。
キャッシュレス関連の企業だと設備投資がほとんどかからないこともあり、ビザやマスターのように利益率が非常に高いイメージがありましたが、ちょっと意外ですね。
ただ慢性的に赤字が続いていましたが、2019年に入って初の黒字を達成しました。最近の株価が大きく上昇しているのも、利益が上向いてきたことも要因の一つですね。
ちなみに売り上げの比率をザックリと
・トランザクション:65%
・サブスクリプション:20%
・ビットコイン:10%
となっていて、ユーザー企業からの取引手数料が収益の7割近くを占めています。
スクエアの株価の予想は?

今後、現金を使わないキャッシュレス化が今後加速すると言われていることもありスクエアの成長もしばらく続くのではと予想します。
また新型コロナ拡大の影響でネット上で支払いが完結するオンライン決済の売り上げが伸びているのも最近の株価が急上昇している要因となっています。
他方、スクエアの顧客は規模の小さい企業が多いこともあり、これらの企業は新型コロナの影響で資金繰りが悪化することが予想されます。短期的にはスクエアの収益にも影響が出る可能性はありますね。
いずれにせよキャッシュレス化が進んでいくのは間違いなく、長期的にはスクエアの成長はかなり期待できると考えます。
なお、スクエアも含めて米国株への投資を考えている方には”取引手数料ゼロ”のDMM株が圧倒的にお得でおすすめです。
米国株は、大手のネット証券であるSBI証券、楽天証券、マネックス証券で購入することが可能ですが、手数料は3社横並びで約定代金の0.45%(最大20ドル)。
日本株の売買手数料よりも、かなり割高な状態なんですよね。
その点、DMM株なら取引手数料ゼロで米国株を購入することが可能です。詳しくは以下の記事にまとめています。

スクエアの株は買い時か?まとめ
今回はスクエア(SQ)の銘柄分析ということで、株価の推移(チャート)や特徴、株は買いかについて述べてきました。
モバイルカード決済サービスを手掛けるスクエア。業績への期待や企業イメージなどもあり株価は上場以来5年で10倍以上になるなど大きく上昇しています。
創業以来、慢性的な赤字続きの利益も2019年に黒字に転換。新型コロナ拡大の影響もありオンライン決済が大きく成長しています。
今後ますますキャッシュレス化が進むのはするのは確実な情勢ということもあり、短期的にも長期的にも株価の上昇が期待できる。スクエアはそんな銘柄と言えそうです。
最後に米国株やETFに賢く投資するための方法について紹介しますので、ぜひ参考にしていただければと思います。
米国株に関する情報を効率よく収集するには?
日本ではアクセスしずらい米国株の情報を日本語で配信するモトリーフール。メールアドレスを登録するだけで鮮度の高い情報が無料で送られてきます。
自分も登録してみたところ、おなじみのバフェット銘柄に関する内容や、業績良好な医薬品株・機械株に関する内容などがタイムリーに送られてきます。モトリーフールの情報はエコノミスト誌のような海外メディアからも高い評価を受けているんですよね。
米国株の情報はどうしても乏しくなりがちなので、この機会に登録してみるとよいです。登録は無料です。
なお、モトリーフールの特徴や無料メルマガのメリットについては以下の記事にまとめています。

米国ETFに手間をかけずに自動運用する方法とは?
株式への資産運用が最もパフォーマンスが良いことは、過去のデータから明らかですが、コロナショックのように短期間で大暴落することも。
やはり資産運用の基本は、米国株、日本株を保有しつつ、債券や金、不動産などに資産を分散して長期運用するというのが合理的な手法です。
自分でポートフォリオを作って運用するのも良いですが、ウェルスナビを活用して長期投資すれば、ロボアドバイザーが世界中の市場の株、債券、金、不動産などの米国ETFに分散投資してくれます。
自分も活用していますが、口座にお金を振り込めば基本的に何もしなくても良いんですよね。忙しい会社員や主婦の方に特におすすめです。詳しくは以下の記事にまとめています。

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最後まで記事をご覧いただきありがとうございました。
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