米国ETF

高配当ETF VYMの株価と構成銘柄は?コロナ直撃も秀逸な理由とは?

VYMは高い配当と利回りで人気の米国ETFですが、他のETFにはVYMより高配当のものがあります。これらに比べてVYMに投資するメリットは何ですか?

コロナショックでVYMも大きく下落したようですが…。株価の推移(チャート)、配当の実績、いつもらえるかなども知りたいです。

今回は、このような疑問を持つ方にむけて記事を書いています。

今回の記事の内容
  • 高い配当と利回りが魅力のVYM:基本データと特徴とは?
  • VYMの配当金はいつもらえる?配当実績は?
  • VYMの株価の推移(チャート)は?
  • VYMとその他競合ETFとの配当利回り比較は?

投資歴20年のかいまるです。高配当のETFも含めて米国株を中心に1千万円以上の資産を運用しています。

米国の高配当ETFの中でも特に人気の高いVYM。その配当利回りの高さからインカムを重視する方にとっては大変魅力的なETFといえます。

その特徴をまとめると

VYMの特徴
  1. 配当利回りの高い約400銘柄で構成
  2. 米国の高配当ETFの中では最も構成銘柄が多い
  3. 米国株式市場のセクター構成に近い
  4. 信託報酬が高配当ETFの中では最も低い

ということ。コロナショックで株価が下落したこともあり、配当利回りが3.5%を超える水準まで上昇しており、インカム面で非常に魅力が増してきました。

高配当銘柄を中心に構成されているVYMですが、さすがに2020年2月のコロナショック時に株価は大きく下落。

4月までのHDV、SPYDとの年初来チャートを比較すると、VYMの下落幅が最も小さいのがわかります。

赤:SPYD 水色:VYM 緑:HDV

株価の回復もVYMが早いですね。

これは、VYMは構成銘柄数が多くてバランスの取れたセクター構成であることがプラスに働いたということですね。

SPYDはS&P500の中でも財務基盤がぜい弱な株が多く、またHDVには新型コロナ拡大で株価が大きく下落したエネルギーセクターの割合が大きいんですよね。

今回は、高配当ETFとして益々魅力が高まるVYMの特徴にスポットをあてて分析です。

なお米国株や米国ETFに関連するページについて、以下にまとめました。よろしければご覧いただければと思います。

 高い配当と利回りが魅力のVYM:基本データは?

VYMはバンガード米国高配当株ETFという名称で、配当水準が比較的高い米国株式で構成される指数と同等の投資成果を目指したETFです。

VYMの基本データ
  • インデックス:FTSEハイディビデンド・イールド・インデックス
  • 信 託 報 酬   : 0.06%
  • 配 当 利 回 り : 3.58%
  • 配 当 実 績   : 2.96ドル
  • 組 入 銘 柄 数 : 420銘柄
  • 設 定 日:2006年11月10日

インデックスに採用されている「FTSEハイディビデンド・イールド・インデックス」は、高い配当利回りの大型株を中心に構成されていて、REITは含まれていません。

不景気になっても業績が落ちにくディフェンシブな銘柄が多く含まれているので、インカムを目的として長期保有に向いたETFといえます。

VYMは、VTIと並んでバンガード社の旗艦ETFですね。高配当の米国ETFといえば真っ先にVYMの名前が上がるぐらい知名度の高い人気商品です。

高い配当と利回りが魅力のVYM:その特徴とは?

特徴その1:構成銘柄が多い

VYMは高配当な大企業を中心に構成されているにも関わらず構成銘柄数が400以上と多く、セクターの分散が効いているところに特徴がありますね。

構成されている1企業の業績が悪化して無配になったり、株価が急落したとしても、銘柄やセクターの分散が効いているのでVYM全体への影響が少なくなります。

競合するHDVやSPYDの構成銘柄は80程度で、それぞれエネルギーセクターや不動産・公益セクターに構成が隔たっているんですね。

なので400銘柄というのは、これらの競合する高配当ETFに比べて非常に分散が効いているといえます。

特徴その2:信託報酬が低い

VYMの信託報酬は0.06%と他の米国ETFと比較しても非常に低い水準です。

しかも、この信託報酬は順次値下げされていて、

・2016年:0.09%

・2017年:0.08%

・2019年:0.06%

となっています。

バンガード社のETFは定期的に信託報酬の見直しが行われていて、資産規模が大きくなると値下げが行われるんですよね。

このように限界まで報酬を引き下げるところが、日本の投資信託やETFよりも米国ETFが優れている部分であるといえます。

特徴その3:高い配当利回り

VYMの配当利回りは、おおむね2.5%~3.5%程度の範囲で推移しています。株価にも依存してくるので、米国株が上昇すると配当利回りが下がります。

構成銘柄が400と多いことを考えれば現在の3.15%というのは十分な配当利回りといえますよね。

インカムを目的とする投資としてはちょっと物足りないかなといった印象もありますが、これは米国株が最高値圏になるのでしょうがないですね。

VYMの構成銘柄とセクター比率

構成銘柄上位10社は以下の表のとおりです。なお、総資産総額に占める上位10社の割合は27%程度となっています。

(2020年7月31日現在)

これを見ると、JNJやPGなど日本でもおなじみのグローバル企業が上位を占めていますね。これらの企業は、高い配当と増配を続けています。

他方、米国の成長企業といえば”GAFA”で代表されるGoogle、Apple、Facebook、AmazonなどのIT企業ですが、これらは無配であったり、配当利回りが低いため構成銘柄には入っていないですね。

以前はマイクロソフトが構成銘柄トップに入っていましたが株価上昇によって配当利回りが下がってしまったため、除外されてしまいました。

このように配当金が低くなったり、業績が極端に落ち込んだ企業は定期的に構成銘柄から除外されていきます。

VYMのセクター比率

続いてセクター比率です。

(2020年7月31日現在)

金融、消費財、ヘルスケア、テクノロジー、消費サービスがトップ5となっていますね。VYMは構成銘柄が多いので、幅広いセクターで構成されているのがわかります。

金融やテクノロジーあたりは、いわゆる”景気敏感”なので景気後退する時期には業績が下がる傾向があります。他方、ヘルスケアや消費財は不景気の時でも業績への影響が少なく、配当金が減るリスクが低いセクターですね。

このように幅広いセクターに分散されていることがVYMの特徴の一つといえます。

VYMの配当金の時期と実績は?

続いて配当金について見ていきます。

配当金のもらえる時期

高い配当利回りが特徴のVYMですが、他の多くの米国ETFと同様に年4回配当金を受け取ることになります。

配当月は3月、6月、9月、12月ですね。権利落ち日はほとんどの場合月末になります。

なので、実際に配当金を受け取れるのは翌月になることが多いです。

これまでの配当実績と増配率は?

配当実績は以下のとおりです。順調に配当金が伸びていることが分かりますね。

リーマンショックの影響で米国企業全体の業績が悪化した2009年と2010年は、配当金が減少しているのが分かります。業績が安定している大企業で構成されていいても、金融危機がおこると減配することもあるということですね。

ちなみに5年間の平均増配率は7.58%です。

こういう数字を見せられるとインカム目的で株式投資をする場合、個別株を購入するよりもETFにした方が良いのではと考えてしまいますね。

個別株には、業績によって倒産・減配リスクがついてまわりますから。VYMは、このような個別株リスクがなく、かつ株価の値上り益やインカムの上昇も見込めるという点で、メリットが大きいです。

ちなみに米国株の魅力は高配当な個別銘柄が多いことです。おすすめの銘柄について以下の記事にまとめています。

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個別株と米国ETFについて

配当利回りがETFで3.5%を超えるレベルで、かつ増配率が8%近いのであれば無理に個別株のリスクをとってまで個別株を物色する必要はないかもしれません。自分は、過去に個別株を中心に投資を行ってきましたが、少し方針を転換して米国の高配当ETFの割合を高めています。

米国株は、日本企業に比べて業績が安定しているし、景気動向にも影響の受けない銘柄が多いと言われています。しかし、現在保有中のクラフトハインツやスリーエムは、業績悪化により1日デ10%以上の株価暴落したことも。

MOやAT&Tは、5%~9%という高い配当利回りを享受できますが、喫煙率低下や莫大な借入金など、業績懸念は根強いんですよね。

デジタル化により、社会の変革が早くなってきているので、業績や配当が安定しているディフェンシブ銘柄を購入し、配当金を再投資するというシーゲル戦略が今後も通用するのかどうか?

なので株価の安定性に乏しい高配当の個別株で配当金を得ることに加えて、高配当ETFの割合を増やしていく方が良いのかなと考えています。

なお、今から米国株の投資を始める方には”取引手数料ゼロ”のDMM株が圧倒的にお得でおすすめです。

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日本株の売買手数料よりも、かなり割高な状態なんですよね。

その点、DMM株なら取引手数料ゼロで米国株を購入することが可能です。詳しくは以下の記事にまとめています。

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VYMと競合高配当ETFとの配当比較

米国ETFの中で、競合する高配当のものと言えばHDVとSPYDになりますが、VYMと配当利回り(2020年4月19日現在)を比較すると、

  • V Y M:3.56%
  • H D V:4.05%
  • SPYD :6.01%

となっています。

こう比較してみると、SPYDの配当利回りが際立ちますね。このETFは、不動産やREITなどの構成比率が高いこともあり、高配当利回りを維持しているということでしょう。

VYMは3.5%程度ですが、構成銘柄が多くて幅広いセクターに分散されているという点で、他のETFよりも優位性があります。

米国の高配当ETFは、インカムだけでなく値上がり益も期待できるので、運用の主力になり得ますね。これらの投資が優れている理由は以下の記事で分析しています。

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VYMの株価の推移と競合ETFとの比較は?

次にチャートを確認します。以下が、コロナショックで暴落する前の過去3年の米国高配当ETFの株価チャートです。

緑:VYM 赤:SPYD 青:HDV

こう見ると、主要高配当ETFは右肩上がりで堅調に上昇していますね。3つのETFを比較すると、やはり米国市場全体のセクター構成に近いVYMが最もパフォーマンスが良くなってます

ただ配当利回りはSPYDやHDVの方が良いということもあり、実体上はそれほど大きな差はないといえます。

https://leverage-investment.com/2020/08/31/spyd-stockprice-updown/

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「VYMの配当と利回り」まとめ

今回は、高配当ETFとして人気のあるVYMの配当と利回りということで、その特徴と配当金の推移等について見てきました。

VYMの最大の特徴は、

・高配当ETFにも関わらず構成銘柄やセクターの分散が効いている

・5年平均で7%と高い増配率

ということだと思います。端的に言うとバランスが良いということですね。

競合ETFである、SPYDやHDVは高配当である反面、セクターに隔たりがあり構成銘柄が少ないというデメリットがあります。

なので、できるだけ米国市場全体にパフォーマンスが連動して、高配当かつ増配が期待できる商品に投資したいと考えている者には、おススメのETFといえます。

最後に米国株や米国ETFを賢く運用するための方法について紹介しますので、ぜひ参考にしていただければと思います。

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米国ETFに手間をかけずに自動運用する方法とは?

株式への資産運用が最もパフォーマンスが良いことは、過去のデータから明らかですが、コロナショックのように短期間で大暴落することも。

やはり資産運用の基本は、米国株、日本株を保有しつつ、債券や金、不動産などに資産を分散して長期運用するというのが合理的な手法です。

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