米国ETF

SPYDの株価がコロナで大幅下落…40%超え大減配も買いどき?

高配当ETFのSPYDの株価の推移や配当実績について知りたいです。SPYDは、コロナショックで大きく下落したようですが…他のETFと比べてどのような特徴があるんですか?

また大幅な減配があったようですが、長期で買いどきですか?

このような疑問を持つ方にむけて記事を書いています。

今回の記事の内容
  • SPYDが減配…
  • 高配当米国ETF SPYDの株価の魅力と特徴
  • 高配当米国ETF SPYDの魅力は高配当。株価データは?
  • SPYDの株価推移(チャート)とその他ETFとのパフォーマンス比較
  • SPYDは買いどきか?

投資歴20年のかいまるです。コロナショックでも継続的にSPYDを買い増ししています。

米国の高配当ETFの中でも特に最近注目されているSPYD。配当利回りが他のETFに比べて高いことから、インカムを重視する方にとっては魅力的なETFといえます。

その特徴をまとめると

SPYDの特徴
  1. S&P500の銘柄のうち配当利回りの高い80銘柄で構成
  2. 均等割合(1.25%)で投資し1月と7月にリバランス
  3. 米国の高配当ETFの中では最も配当利回りが高い
  4. 不動産や公共セクターの割合が多い
  5. コロナショックで大きく下落

ということ。コロナショックで株価が下落したこともあり、配当利回りが7%を超える水準まで近くまで上昇。

他方、2020年2月のコロナショックではSPYDのパフォーマンスは他の高配当ETFに比べて大きく劣後しています。以下が2020年4月までの年初来チャートです。

赤:SPYD 水色:VYM 緑:HDV

10%以上も差がついてますね。これは、S&P500の中でも財務基盤がぜい弱な株が多かったこと、新型コロナウイルスによる影響を大きく受けるエネルギーセクター、不動産セクターの株が多く含まれているため。

今回は、そんなSPYDの特徴や高配当を維持できる秘密などにスポットを当てて分析です。

なお米国株や米国ETFに関連するページについて、以下にまとめました。よろしければご覧いただければと思います。

SPYD 9月前年同期比41.1%の大幅減配へ…

高配当ETFとして人気のSPYD。大方の予想通り2020年6月と9月の分配金は減配が発表されました。

ちょっと見づらいのでまとめると2019年からの同期比

2020年6月:同期比-20.8%

2020年9月:同期比-41.1%

大減配となっていて6%近くあった分配金利回りは年率換算で3.62%まで下落しています。

SPYDは、コロナショックのあった3月以降に新型コロナ拡大による業績悪化で減配・無配が予想される16銘柄を除外。

前年同期比20%を超える減配はこの影響によるものですね。

米国ETF SPYDの基本データとは?

SPYDは、S&P500構成銘柄のうち配当利回りの高い約80銘柄に均等配分したETFです。そのため米国の高配当ETFの中でも最も配当利回りが高くなっているんですね。

基本データを簡単にまとめました。

基本データおよび株価
  • 運用会社:State Street Global Advisors
  • インデックス:S&P500 高配当指数(S&P500 High Dividend Index)
  • 委 託 経 費 率 : 0.07%
  • 配 当 利 回 り : 5.27%
  • 2019年配当実績:1.46ドル
  • 過去1年間の株価幅 :20.79~39.98ドル
  • 組 入 銘 柄 数 : 80
  • 設 定 日:2015年10月21日

やはり配当利回りは非常に高いですね。通常時でも配当利回りは4%を超えており、コロナショックで米国株が大きく下げた際には、8%を超える高い配当利回りとなりました。

高配当ETFとしては非常に魅力的水準と言えますね。

他方、コロナショックで無配となった銘柄を構成銘柄から外すなどしたため配当利回りは低下していますね。

経費率は0.07%と他の米国ETFと比べても十分に低い水準です。

SPYDの構成銘柄とセクター比率とは?

ここでは構成銘柄上位10社とセクター比率を見ていきます。

SPYDの構成銘柄(上位10社)

構成銘柄上位10社(2020年8月27日現在)です。

2020年7月に大きく構成銘柄が見直されていて、あまり聞いたことのない銘柄がTop10を占めています。

S&P500の中から配当利回りの高い銘柄順で構成されていることもあり、新型コロナ拡大の影響で業績軟調により株価が割安なっている銘柄が中心ということです。

ちなみに、以下が2019年4月段階の構成銘柄Top10ですが大幅に入れ替わっているのがわかりますね。この時はアルトリアやフィリップモリスなどのタバコ株、クアルコムなどの半導体メーカーが入っていました。

銘柄 比率
QUALCOMM Incorporated 1.96%
Coty Inc. Class A 1.86%
Xerox Corporation 1.58%
Western Digital Corporation 1.54%
Hanesbrands Inc. 1.49%
Eaton Corp. Plc 1.40%
Altria Group Inc 1.39%
Broadcom Inc. 1.38%
Helmerich & Payne Inc. 1.37%
Philip Morris International Inc. 1.37%

(2019年4月25日現在)

SPYDは1月と7月のリバランスの際に、それぞれの銘柄の比率を1.25%にするよう調整します。他のETFだと時価総額に応じて比率を調整するものが多いんですが、SPYDは機械的に1.25%にするんですよね。

コロナショックにより、エネルギーや不動産関連の株価が大きく下落していることから、今後の組み替えでは、通信や食品の比率が下がり、これらのセクターの銘柄が多くなることが予想されます。

組み換えの時期や、銘柄の値上り、値下がりのパフォーマンスによって、構成比が大きく変動する。これがSPYDの大きな特徴と言えます。

SPYDのセクター比率

続いてSPYDのセクター比率(2020年4月16日現在)です。

特徴的なのは金融、不動産、エネルギー、公益の比率が高いことですね。

裏を返せばS&P500構成銘柄の中ではこれらのセクターに高配当銘柄が多いということですが、コロナ拡大の影響で株価が軟調なセクターとも言えるでしょう。

4セクターあわせて60%を超えています。一方で情報技術が9%、ヘルスケアが2.5%程度しか組み込まれていません。

不動産セクターの比率が高いのは、他の高配当ETFとは違って、REITが構成銘柄に組み込まれているからなんですね。人気のVYMやVOOなどから比べると、セクター構成に特徴のあるETFと言えるでしょう。

REITも公益事業も配当利回りが高いですから、SPYDが高配当であるのも、このような構成比率によるところが大きいとも言えます。

SPYDの配当金の実績は?

以下が配当実績のグラフです。SPYDが設定されてから日が浅いこともあり、2015年からの実績となります。

2018年は前年に比べて若干ですが配当金が落ちていますが、基本的には増配傾向といえるかな。

ただ、設定されてから4年程度しかたっていないこともあり、この傾向が続くのかどうかは、何とも言えないですね。

SPYDの採用している高配当銘柄は裏を返せば株価の低い不人気銘柄ともいえるわけなので、減配リスクが高い銘柄といえます。

冒頭に取り上げたとおり、コロナショック後に減配・無配となった16銘柄を除外したことで2020年6月は減配となりました。さらに9月も大幅減配ですね。

ちなみに米国株の魅力は高配当な個別銘柄が多いことです。おすすめの銘柄について以下の記事にまとめています。

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SPYDと競合高配当ETFとの配当比較は?

米国の高配当ETFの中でSPYDと並んで人気が高いのはVYMとHDVになりますが、配当利回りを比較すると、

  • V Y M:4.02%
  • H D V:4.11%
  • SPYD :5.37%

となっています(2020年9月18日現在)。

VYMやHDVの方が歴史も古く人気のある高配当ETF。

SPYDは6%を超えている分配金利回りが魅力でしたが、9月の減配で分配金利回りがさらに低下していますね。

なお、株式投資にあたっては高配当のバリュー株や値上がり益を期待する成長株など、銘柄の特徴を踏まえて投資することが成績を良くするためには大事なことです。

これらの特徴については多くの本でも解説されています。以下の記事に、おすすめの本をまとめていますのでぜひご覧ください。

米国株の投資本でおすすめの10冊は?150冊から厳選!初心者向けも米国株に関する投資本でおすすめなのは何ですか?全部購入すると結構お金がかかりますよね。何かお得な方法はありますか? このような疑問...

SPYDの株価の推移(チャート)は(暴落前)?

コロナショックで暴落前のSPYDの株価推移(チャート)を見ていきます。設定以来右肩上がりですが、S&P500と比較すると若干パフォーマンスが劣りますね。

以下のチャートが、SPYD設定日以降2016年頃からのS&P500(VOO)との比較。

赤:SPYD 青:S&P500(VOO)

やはりS&P500ETFとパフォーマンスを比べると長期的にはSPYDの成長性は劣ることがわかります。

SPYDは配当利回りの良い銘柄トップ80で構成。裏を返せば成長性の乏しくて株価が安くなっているので高配当になっているともいえるわけです。

配当金を含めたとしてもVOOの方がリターンが高いですから、配当目的ではなく長期的なリターンを追求したいならVOOですね。

ちなみにSPYD、VYM、HDVの高配当ETFのパフォーマンスを比較したのが以下のチャートです。SPYDの値動きはVYMに比べるとマイルドですね。

公益株や不動産セクターの構成比率が高いから。

赤:SPYD 水色:VYM 緑:HDV

VYMの方がパフォーマンスが高いですが、配当金を含めたリターンで考えるとそれほど大きな差はないと思います。

SPYD:買いどきか?ちょっと考察

SPYDの特徴や、今後の投資方針についてちょっと考えてみました

高配当利回りになる理由

SPYDは、高配当の80銘柄に1.25%の比率で構成されることに特徴があり、この比率になるよう1月と7月にリバランスされます。実は、これが高い配当利回りになる要因です。

というのは、リバランスの際には、株価の上がった銘柄が売られ、株価が下がった銘柄が多く買われるという逆張りの状態になります。

なので、必然的に成熟した高配当な割安不人気銘柄に多く投資することになります。今の不人気セクターは、金融、エネルギー、不動産(REIT)ということになるのでしょう。

株価が下がっている不人気銘柄は配当利回りも高くなっているので、他の高配当ETFに比べてSPYDの利回りが高いのは、ここに理由があります。

買いどきか?個別株と米国ETFについて

配当利回りがETFで6%を超えるレベルなら、無理に個別株のリスクをとってまで高配当の個別株を物色する必要はないかもしれません。

が、6月と9月の減配によりSPYDの利回りが年率換算で3%台となり魅力激減。購入は少し見合わせた方が良いと考えます。

自分は、過去に個別株を中心に投資を行ってきましたが、少し方針を転換して米国の高配当ETFの割合を高めています。

米国株は、日本企業に比べて業績が安定しているし、景気動向にも影響の受けない銘柄が多いと言われています。しかし、現在保有中のクラフトハインツやスリーエムは、業績悪化により1日で10%以上の株価暴落したことも。

MOやAT&Tは、5%~9%という高い配当利回りを享受できますが、喫煙率低下や莫大な借入金など、業績懸念は根強いんですよね。

デジタル化により、社会の変革が早くなってきているので、業績や配当が安定しているディフェンシブ銘柄を購入し、配当金を再投資するというシーゲル戦略が今後も通用するのかどうか?

なので株価の安定性に乏しい高配当の個別株で配当金を得ることに加えて、高配当ETFの割合を増やしていく方が良いのかなと考えています。

配当利回りが3%台まで落ちてしまうと、VYMやHDVの方が魅力がありますね。無理にSPYDにせずにVYMでも良いと思います。

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その点、DMM株なら取引手数料ゼロで米国株を購入することが可能です。詳しくは以下の記事にまとめています。

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「高配当の米国ETF SPYDの株価」まとめ

今回は、高配当ETFとして最近注目されているSPYDの特徴やパフォーマンスについて述べてきました。

SPYDは、高配当であるだけでなく、不動産や公益セクターの比率が高いので、銘柄の分散を図る観点からは購入価値のある商品と言えます。

他方、度重なる減配で若干魅力が薄れていて、新規購入は少し様子をみた方が良いですね。現状の配当水準を考えると高配当ETFを購入するならVYMを買った方が良いと思います。

最後に米国ETFや米国株に賢く投資するための方法について紹介しますので、ぜひ参考にしていただければと思います。

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