米国ETF

VTIの魅力は株価やチャートの上昇だけじゃない!S&P500より秀逸な理由は?

VTIの株価は長期的にかなり上昇していると聞いてますが、株価の推移(チャート)や特徴はどうなっていますか?

他のETFにはS&P500やダウなどに連動するものもありますが、これらに比べてVTIに投資するメリットは何ですか?配当実績についても知りたいです。

今回は、このような疑問を持つ方にむけて記事を書いています。

今回の記事の内容
  • VTI:株価の基本データと特徴は?
  • VTIの構成銘柄とセクター比率は?
  • VTIの株価推移(チャート)とリターンは?
  • VTIの配当実績と驚きの増配率は?

VTIの株価やチャートに関して、以下のツイートをしました。

米国ETFのVTIは、米国株式市場全体に投資できるので人気ですが、その特徴は
・構成銘柄が多く銘柄入替え少ない
・信託報酬低い
・小型株にも投資
ということ。
長期的に小型株の方が大型株よりもパフォーマンスが高いのは歴史的に証明されてるので、NYダウやS&P500よりも高いリターンを期待できます。

上記を掘り下げます。

自分は、20年以上投資を続けていて米国ETFも保有しています。今回は、この経験も踏まえ記事を書きました。

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VTI:株価の基本データは?

VTIは”バンガード・トータル・ストック・マーケットETF”という正式名称で、米国の株式市場全体と同じ投資成果を目指したETFです。

VTIの株価基本データ
  • インデックス:CRSP USトータル・マーケット・インデックス
  • 信 託 報 酬   : 0.03%
  • 配 当 利 回 り : 1.61%
  • 配 当 実 績   : 2.70ドル
  • 組 入 銘 柄 数 : 3,600銘柄
  • 設 定 日:2001年5月24日

インデックスに採用されている”CRSP USトータル・マーケット・インデックス”は米国株式市場の投資可能銘柄のほぼ100%をカバー。

なのでVTIに投資することで米国の株式市場全体に投資しているのと同じことなります。

VTIの運用総額は日本円でおよそ8兆円近くなる巨大ETFです。バンガード社のETFの中でも最も運用総額の大きい旗艦ETFですね。

米国ETFといえば真っ先にVTIの名前が上がるぐらい知名度の高い人気商品です。

VTIの特徴とは?

特徴その1:構成銘柄が多く銘柄の入れ替えが少ない

VTIは米国の株式市場全体に投資するETFと言うことで構成銘柄数約3,600となっており、アップルなどの世界的な大企業だけでなく成長著しい小型企業も含まれています。

米国の代表的な銘柄であるダウやS&P500、日経平均は、それぞれ大企業を中心に30、500、225銘柄ですから、これらと比較してもVTIの構成銘柄数が非常に多いことがわかります。

これだけ構成されている銘柄が多くなると1企業の業績が悪化して無配になったり株価が暴落したとしても、全体に与える影響はほとんどないと言えますよね。

また売買回転率が3.4%と非常に低くなっているのも特徴ですね。高配当ETFだと、高い配当利回りを維持するために頻繁に銘柄を入れ替えています。米国市場全体をカバーしているので頻繁な入れ替えは必要ないと言うことです。

特徴その2:信託報酬が低い

VTIの信託報酬は0.03%と他の米国ETFと比較しても非常に低い水準です。

しかも、この信託報酬は順次値下げされていて、

  • 2016年:0.05%
  • 2017年:0.04%
  • 2019年:0.03%

バンガード社のETFは定期的に信託報酬の見直しが行われていて、運用資産の規模や運用コストなどに応じて値下げが行われるんですよね。

このように限界まで報酬を引き下げるところが、日本の投資信託やETFよりも米国ETFが優れている部分であるといえます。

特徴その3:小型株にも投資

これは他の指数に連動するETFと比較してVTIの大きな特徴ですね。長期的に見て中小型株の方が大企業よりも成長性が高いから。

NYダウやS&P500の構成銘柄は、ほとんど大型株なんですよね。

・NYダウ:時価総額の高い大型の30銘柄

・S&P500:大型株に一部中型株を含む500銘柄

で指数が構成されています。

その点、VTIは小型株を構成銘柄に加えて長期的な成長性をも取り込んでいくETFと言えます。

なおS&P500と連動するVOOとの違いについては以下の記事で詳細に比較しています。ぜひご覧ください。

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VTIの構成銘柄とセクター比率

構成銘柄上位10社は以下の表のとおりです。なお、総資産総額に占める上位10社の割合は19%程度となっています。

(2020年8月31日現在)

構成銘柄が3500を超えていても、上位10社は日本でもおなじみの企業ばかりですね。

特に”GAFA”で代表されるGoogle、Apple、Facebook、AmazonやMicrosoftなどのIT企業が上位を占めていてVTIでの主力銘柄になっているのがわかります。

米国市場の強みはITセクターの成長に他なりませんから、それが反映されたものになっていると言うことです。

ちなみに「Alphabet」という会社に馴染みが薄いかもしれませんが、この会社はGoogleの親会社に当たります。

あと注目点は9位に電気自動車のテスラが入っているということでしょう。電気自動車の量産体制も整い、CEOのイーロン・マスクの個性とともに最も勢いのある企業ですね。

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VTIのセクター比率

続いてセクター比率です。

(2020年8月31日現在)

テクノロジー、金融、消費サービスがトップ3となっていますね。

VTIは米国市場全体に投資しているETFですから、ある意味このセクター比率が現在の米国全体の産業構成比率になっていると言っても過言ではありません。

上位の金融やテクノロジーは、いわゆる”景気敏感”セクターなので景気後退する時期には業績が大きく下がる傾向があります。

なのでVTIは、広く分散されているとはいえ不景気時や金融危機の際には影響を大きく受けることになります。

VTI:株価の推移(チャート)とリターンは?

VTIの長期チャート

以下はVTIの10年チャートです。チャート的には、S&P500やNYダウをほとんど同じですね。

VTI Vanguard Total Stock Market Index Fund ETF Shares monthly Stock Chart

リーマンショックの影響で株式市場が大きく落ち込んだ2009年ごろから右肩上がりで株価が上がっていることがわかります。

約10年で3倍近くまで成長していますね。このチャートは配当金が含まれていませんから、配当金再投資を行えばもっとパフォーマンスが良くなると言うことですね。

VTIのリターン

VTIの配当金も含めたトータルリターンは以下のとおりです。

2001年の設定以来のリターンは年率で7.21%となっています。10年間の保有で資産が約2倍になる計算ですね。

また、直近10年が13%とリーマンショック後の米国市場が絶好調だったことを物語っていますね。

VTIの配当金がもらえるのはいつ?

高い配当利回りが特徴のVYMですが、他の多くの米国ETFと同様に年4回配当金を受け取ることになります。

配当月は3月、6月、9月、12月ですね。権利落ち日はほとんどの場合月末になります。

なので、実際に配当金を受け取れるのは翌月になることが多いです。

なお、米国株に投資する魅力は高配当で長期間連続増配している個別銘柄が多いことです。中には7%を超える銘柄や60年以上連続増配している銘柄も。おすすめの銘柄について以下の記事にまとめています。

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VTIのこれまでの配当実績と増配率は?

配当実績は以下のとおりです。配当利回りは1.8%とあまり高くありませんが、順調に配当金が伸びていることが分かりますね。

リーマンショックの影響で米国企業全体の業績が悪化した2008年〜2010年は、配当金が減少しています。金融危機がおこると減配することもあるということですね。

そして今回こうしてVTIを分析して見て最も驚いたのは増配率の高さなんです。

となっていて、5年間の平均増配率は7%を超えているんですね。高配当や増配率を売りにしているVYMやVIGなんかよりもずっと良いんです。

グーグルやバークシャー、アマゾンのように無配の企業が含まれているので配当利回りはあまり高くありません。

ただ小型の成長株も含んでいることもあり増配率が高くなっているんですね。

このような個別株リスクがなくかつ株価の値上り益やインカムの上昇も見込めるという点で、VTIへの投資はメリットが大きいといえます。

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「VTIの株価とチャート」まとめ

今回は、米国市場全体に投資するVTIの株価とチャートということで、その特徴と株価の推移(チャート)、配当金の推移等について見てきました。

VTIの最大の特徴は、

・構成銘柄3,600で小型株にも投資

・10年間で4倍近いパフォーマンス

・5年平均で10%近くの高い増配率

ということだと思います。端的に言うと値上がり益はもちろん、インカムの増加も期待できるETFだといえますね。

長期的には中小型株のパフォーマンスは大型株よりも良いですから、NYダウやS&P500よりも優れたリターンを期待できることになります。

なので、できるだけ分散を効かして米国市場全体に広く投資したいと考えている者には、値上がり益もインカムも期待できるおススメのETFといえます。

最後に米国ETFや米国株に賢く投資するための方法について紹介しますので、ぜひ参考にしていただければと思います。

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