米国株

ジョンソンエンドジョンソン(JNJ)の株価が急落!治験中断で今後は?

米国株のジョンソン・エンド・ジョンソン(JNJ)への投資を考えています。JNJの株価の見通しや予想を知りたいです。

新型コロナワクチンの治験中断の影響で株価は下落しているようですが…。株価の推移やチャートの特徴はどんな感じですか? JNJの株は買いですか?

このような疑問を持つ方に向けて記事を書いています。

今回の記事の内容
  • コロナショックでジョンソン・エンド・ジョンソン(JNJ)の株価急落!
  • ジョンソン・エンド・ジョンソンって何の会社?
  • JNJの株価の推移(チャート)と特徴は?
  • JNJの配当金の推移は?
  • JNJの今後の予想は?成長期待で株は買いか?

投資歴20年のかいまるです。米国株を中心に1,000万円以上の資産を運用しています。

結論から言うとジョンソン・エンド・ジョンソン(JNJ)株は、

・新型コロナの影響軽微

・新型コロナのワクチン開発への期待感

・安定感のある事業構成

・58年増配の業績鉄板

ということもあり、安心して長期保有できる銘柄といえます。

一方、期待されている新型コロナワクチンの臨床試験(治験)中断されたことで株価が一時2%以上下落する場面も。

治験参加者の一人で原因不明の疾患が発生したということで、現在調査中とのこと。

今回は、そんな自分も主力銘柄として保有しているJNJについて銘柄分析です。

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コロナショックでジョンソン・エンド・ジョンソンの株価急落!

新型コロナウイルスの拡大による、経済への影響によって世界同時株安が進行。

いわゆる”コロナショック”により米国株式市場も大暴落となり、ダウ平均株価も2週間程度で37%も下落する異常事態となりました。

そのような状況の中、以下のチャートのようにジョンソン・エンド・ジョンソンの株価も大きく下落。

2月19日の直近高値からわずか1ヶ月程度で

・2月21日:149.93ドル

・3月23日:111.14ドル(25.9%

となり、25%以上の急落となりました。ただ、この期間におけるダウ平均株価の下落幅は35%程度なので、他の多くの銘柄に比べて下落幅は小さかったといえます。

株価は3月23日にの安値を付けてから反発しており4月下旬の段階で140ドル台まで回復しています。

既に株価はコロナショック前の水準に戻っているんですね。

もともとJNJの主力商品である医薬品や日用品新型コロナウイルスの感染拡大の影響を受けずらいことに加え、新型コロナウイルスのワクチン開発期待もあり株が買われました。

新型コロナ拡大によって、ボーイングやデルタ航空などセクターによっては経営危機に陥る企業も出ている中、JNJの業績や株価は堅調といえます。

以下、JNJの会社概要、株価の状況、業績などを見ていきます。

ジョンソン・エンド・ジョンソンってどんな会社?

ジョンソン・エンド・ジョンソン(Johnson & Johnson、JNJは、薬などの医薬品、医療機器、リステリンやバンドエイドなどの日用品を製造している会社で、世界最大のヘルスケア企業ですね。

世界60カ国以上で事業を展開していて、日本でも例えば絆創膏の”バンドエイド”やオーラルケアの”リステリン”、コンタクトレンズの”アキュビュー”などのプランドが有名ですね。このような日用品の他に、医薬品や医療機器などを取り扱っています。

このようにしかし、ジョンソン・エンド・ジョンソンの強みは日用品、医薬品、医療機器などの総合ヘルスケアとして事業を展開していることで、個々のセクターのリスクは低減されているため、個人投資家からの人気が高いんですね。

2019年の収益は820億ドル(約8.5兆円)にものぼり、20年1月末時点の時価総額はアメリカ企業の中ではGAFAM、バークシャー・ハサウェー、JPモルガンに次いで8番目の規模です。時価総額はヘルスケアセクターの中で最大です。

次に株価や最近の動向について見ていきます。

ジョンソン・エンド・ジョンソンの株価の状況は?

では早速ですが、ジョンソン・エンド・ジョンソン(JNJ)の株価の状況をみていきましょう。ここでは株価データと銘柄の特徴について取り上げます。

JNJの株価データ(2020年10月14日現在)を簡単にまとめました。

JNJの株価データ
  • 株価:  148.36ドル
  • PER:    18.73倍
  • 配当金:  4.04ドル
  • 配当利回り:2.72%

配当利回りは2.7%程度とヘルスケアセクターの平均ぐらいですかね。それほど高いという印象はないですが、JNJは後述するように58年連続増配という、とてつもない配当実績なんですよね。

新型コロナ拡大でも業績堅調ということもあり、長期保有に向いた銘柄といえそうです。

JNJの株価の推移(チャート)は?

次にJNJの長期チャート(10年)を見ていきます。以下が過去10年のチャートで、比較のためにS&P500も掲載しています。

赤:JNJ 緑:S&P500

JNJは10年間で株価は2.2倍程度とS&P500と比べると若干物足りないパフォーマンスですかね。

ベビーパウダー訴訟が響いていることもあり2018年以降株価の伸びが鈍化していて、S&P500に差をつけられています。

ただ、JNJはコロナショックでの下落幅がS&P500よりも小さく、株価も4月下旬の段階でほぼ回復。安定感は抜群ですね。

JNJは新型コロナ拡大でも業績への影響は限られ、ワクチン開発期待もあり今後の株価もかなり期待できると思います。

JNJの配当実績は?

次にJNJの配当実績をみていきましょう。以下が過去20年間の実績となっていて、綺麗な右肩上がりです。

配当金は20年で8倍近くにまで上昇。配当金の状況をまとめると、

・連続増配:58年

・5年平均増配率:6.26%

となっています。2020年1〜3月の決算発表の際に、58年連続となる6.3%の増配を発表しました。新型コロナ拡大で多くの企業が、減配や自社株買いの停止に陥る中、JNJはなんと増配。外出制限も、業績にはほとんど影響が出ていないということです。

世界的には人口が増え続け、先進国を中心に高齢化を迎えます。政治による医療費削減というマイナス要素はありつつも、ヘルスケアセクター全体としては安定的な成長が見込まれます。

ちなみに米国では50年以上にわたって連続増配を続けた企業を”配当王”と呼びますが、ジョンソン・エンド・ジョンソンはその中でも最も時価総額の大きい企業なんですね。

やはり米国株の魅力は、連続増配銘柄が多いことですね。JNJも高配当・連続増配銘柄ですが、他にも素晴らしい銘柄が米国にはたくさんあります。以下の記事にまとめていますので、ぜひご覧ください。

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JNJの売上高や利益は?

次にJNJの業績をみていきます。以下のグラフは、売上高、営業利益、純利益、営業利益率の推移となっています。

売上高や営業利益の伸び、営業利益率ともども非常に安定していますね。2017年に純利益が大幅に減少していますが、これはトランプ政権による税制改正の影響によるもので業績の悪化ではありません。

グローバル企業のイメージがありますが、意外なことに売り上げの5割以上を北米が占めているんですよね。

JNJの事業構成を、ザックリと分けると

  • 医薬品部門:50%
  • 医療機器部門:30%
  • 消費者向け日用品:20%

ぐらいの割合です。実はJNJの売上高は順調に伸びてはいるものの、医療機器と消費者向け日用品の売上高はほぼ横ばい。売上高の上昇部分は、医薬品部門が占めています。

医薬品の開発は不確定要素が強い上、費用も膨大にかかります。

にもかかわらず、特許切れになると、ジェネリック薬に押されて途端に利益が出なくなる。なので、ヘルスケアセクター全体の成長は、高齢化や途上国の経済発展もあり間違いありませんが、個別銘柄の選定は難しいですよね。

その点、JNJは医療機器や日用品など、売り上げが着実に見込める部門も事業の柱となっており、他のヘルスケア企業よりも安定感はずば抜けています。

2020年7〜9月期は増収増益で通期業績を上方修正

7〜9月期は一株利益・収益ともにアナリストの事前予想を上回る好業績でした。

純利益が前年同期比3%増の58億ドル(約6200億円)だったと発表。売上高は2%増の210億ドル。

新型コロナウイルスの影響で市販薬や日用品などが伸びたほか、主力のがん治療薬も好調だったことが要因。

主力の「処方薬」はがん治療薬などを中心に5%増、ベビー用品や市販薬を含む「消費者向け」は1%増だった。

この結果を受けて、2020年通期の業績予想(売上高)を812億~820億ドルと、従来予想(799億~814億ドル)から引き上げました。

参考記事:米J&Jの7~9月期、純利益3%増 治験中断「数日程度」(日経新聞)

2020年1〜3月決算は増収増益で増配も

新型コロナの影響が出た2020年1~3月期決算は、純利益が前年同期比3%増の206億9100万ドルとなっていて市場予想を上回りました。

市販薬・日用品部門が9%増となっていて新型コロナ感染拡大による買いだめ需要が追い風となっています。

参考記事:J&Jが大幅高1~3月期決算が予想以上、増配も好感日経新聞)

JNJの株価の予想は?

新型コロナ拡大の経済影響が未だ見通せない状況も、JNJの業績は今後もかなり期待できることもあり、株価も底堅く推移すると予想します。理由を端的にいうと、

・新型コロナの影響軽微

・新型コロナのワクチン開発への期待感

・安定感のある事業構成

・58年増配の業績鉄板

ということ。特に新型コロナ拡大による外出規制もあり、市販薬や日用品の買いだめ需要で、これらセクターの売り上げが伸びています。さらに、医薬品の関係では、2020年9月から新型コロナワクチンの治験を開始するなど、期待が高まっています。

また、JNJは医薬品だけではなく、医療機器や日用品など、売り上げが着実に見込める部門も事業の柱となっており、他のヘルスケア企業よりも安定感はずば抜けていますね。

今後、米国経済はリセッション入りする可能性を指摘する専門家もいますが、仮に不況になったとしても医薬品や医療機器などの売り上げは底堅い。ヘルスケアセクタートップのJNJは、今後の株価も業績も期待できます。

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JNJの株は買いか?まとめ

今回は、ジョンソン・エンド・ジョンソン(JNJ)の銘柄分析ということで、株価の推移(チャート)や特徴、株は買いかについて述べてきました。

医薬品などのヘルスケアセクター最大手のJNJ。医薬品、医療機器、消費者向け日用品とバランスの良い事業構成で不況下でも業績が底堅いことから58年連続増配という実績を誇ります。

新型コロナ拡大でも、市販薬やリステリンなどの日用品の需要が伸びており、2020年1月〜3月の純利益も堅調に伸びています。株価も4月下旬の段階でコロナショック前の水準にまで回復しており、投資家の期待や人気の高い銘柄といえますね。

今後の米国経済がリセッション入りする可能性が高いことや、新型コロナ拡大の影響が長期化することを考えると、JNJは長期投資先として、かなりおすすめできる銘柄と考えます。

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