米国株の テスラ(TSLA)への投資を考えています。Teslaの株価の見通しや今後の予想を知りたいです。
S&P500に採用される期待もあり株価は急騰しているようですが、テスラの株は買いですか?
このような疑問を持つ方に向けて記事を書いています。
- コロナ直撃もテスラの株価上昇!時価総額トヨタ超え!
- テスラ(TSLA)って何の会社?
- テスラの株価の推移(チャート)と特徴は?
- テスラの配当金の推移は?
- テスラの今後の予想は?成長期待で株は買いか?
投資歴20年のかいまるです。米国株を中心に1,500万円以上の資産を運用しています。
結論から言うとテスラ(TSLA)株は、
・Model3の量産化
・世界的な電気自動車の普
ということもあり、将来的な成長期待十分と言えます。
特に量産タイプのModel3は米国で圧倒的シェアを握っていて、現在の年間40万台から2021年には100万台にまで量産されることが見込まれるため、創業以来赤字の続いているテスラの業績に期待が高まっています。
2020年7〜9月決算で5四半期連続の黒字を達成し、赤字体質から完全に脱却。S&P500への採用される日もそう遠くないでしょう。
今回は、米国の電気自動車メーカー最大手の成長株テスラについて銘柄分析です。
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目次
コロナ直撃もテスラの株価上昇!時価総額トヨタ超え!
コロナショックで多くの企業の株価が下落している中、電気自動車メーカのテスラの株価はコロナ前の水準を突破し絶好調です。
2020年7月1日、テスラの時価総額が一時2105億ドル(約22兆6000億円)となり、21兆7000億円だったトヨタ自動車を抜いて自動車メーカー世界首位となりました。

さすがにコロナショックにより、2月19日の直近高値からわずか1ヶ月程度で
・2月19日:917.42ドル
・3月18日:361.22ドル(−60.6%)
となり、テスラの株価は60%以上という凄じい暴落。
この期間におけるダウ平均株価の下落幅は35%程度ですから、成長期待でテスラ株は大きく買われていたこともあり、他の銘柄以上にコロナショックによる下落幅が大きかったといえます。
しかし3月18日に安値を付けてから急反発し7月上旬の段階で1200ドルを超える程度にまで暴騰。既に暴落前の水準を超え、7月1日時点で時価総額は自動車メーカー首位となりました。
テスラは電動化や自動運転など自動車の次世代技術で先行していて、将来の成長への期待が株式市場の評価につながっているということ。
従来型自動車メーカーのトヨタを時価総額で上回ったことは、自動車産業の構造変化の象徴といえますね。
テスラは2019年に中国上海の新工場が稼働し、米中の2大市場で現地生産体制を整えています。2021年にはドイツのベルリン郊外でも新工場の稼働を予定していて、同年中に年産能力は年間100万台に達し、量産車メーカーの仲間入りを果たす見込みとのこと。
新型コロナ拡大によって、ボーイングやデルタ航空などセクターによっては経営危機に陥る企業も出ている中、テスラの株価は堅調といえます。
参考記事:テスラ時価総額22兆円、トヨタ超え自動車首位に(日経新聞)
以下、テスラの会社概要、株価の状況、業績などを見ていきます。
テスラ(TSLA)ってどんな会社?
テスラ(Tesla、TSLA)といえば、世界最大の電気自動車(EV)メーカー。EVのイメージが強い会社ですが、電力会社としての側面もありソーラーパネルや企業向けの蓄電池なども事業展開しています。
日産Leafなど従来型自動車メーカーの中でもEVを販売しているところもありますが、テスラのEVの人気は圧倒的で常に品薄の状態で、作ればすぐに売れる状態ですね。
テスラの主力EVはModel3と呼ばれる小型の5人乗りセダン。いわゆる大衆車ですが、テスラの成功はこのModel3の量産がうまくいくかにかかっています。
通常タイプで0 – 100 km/h加速が5.6秒、最高速は約225 km/h。1回の充電での航続距離は409 kmで東京から直線距離で京都まで達する距離。性能的には通常の自動車と何ら変わらないですね。
ちなみにこのModel3は日本でも購入可能で価格は511万円からと大衆向けとはいえ若干お高めとなっています。
CEOは宇宙事業なども手掛けるイーロン・マスク。SNS上での数々の放言などで常に物議を醸し出すカリスマ経営者です。テスラの他にもPayPalやスペースX、ソーラーシステムなどの企業を相次いで創業しています。
次に株価や最近の動向について見ていきます。
テスラの株価の状況は?
では早速ですが、テスラ(TSLA)の株価の状況をみていきましょう。ここでは株価データと銘柄の特徴について取り上げます。
テスラの株価データ(2020年10月22日現在)を簡単にまとめました。
- 株価: 431.40ドル
- PER: 221.58倍
- 配当金: −ドル
- 配当利回り:−%
将来の成長が見込まれる電気自動車(EV)メーカーということでPERが200倍超と、かなり高いですね。ハイテク銘柄のAppleやMicrosoftで大体20倍程度ですから将来の成長をかなり期待されているということですね。
テスラは慢性的な赤字経営に陥っていて、創業以来1度も利益が黒字になったことがありません。ただ19年7~9月期以降、EVの量産化に伴い3四半期連続で最終黒字をなっていて、通期で純利益黒字を達成できるのではと期待されています。
そういうこともあり、投資家の間でテスラがS&P500に採用されるのではとの憶測が流れており、そうした期待が株価を押し上げている面もあります。
テスラの株価の推移(チャート)は?
次にテスラの長期チャート(10年)を見ていきます。以下が過去10年のチャートで、比較のためにS&P500も掲載しています。

赤:TSLA 水色:S&P500
テスラの株価は10年で60倍(⁉︎)と凄まじく上昇しています。
S&P500もリーマン後のパフォーマンスは年率10%程度と決して悪くないにもかかわらず、テスラと比較してしまうとチャートはほとんど平らな状態です。
一度も通期で黒字になったことがないこともあり、株価のに動きは激しいですが、テスラが手掛けるEV量産への期待が強く株価を力強く押し上げてますね。
また以下のチャートは2020年の年初来のものです。さすがにコロナショックで暴落はしたものの、S&P500と比較して株価の回復は凄まじく早いです。

赤:TSLA 水色:S&P500
コロナ拡大による移動制限もあり、自動車メーカーの販売台数予想の引き下げが相次いでいる中、テスラは2019年に中国上海で、2021年にはドイツベルリンに工場を作り、年間100万台の量産体制に入ります。
今後、各国政府の排気ガス規制やガソリン車の環境汚染問題の懸念もあり次世代車としてEVが普及するのは確実な状況。
コロナが拡大している状況でも将来性の高さに期待が集まっているということですね。
このように銘柄の特徴には違いがありますから、その違いを踏まえ投資先を検討することで投資の勝率を高めることにつながります。投資理論を知るための、おすすめの米国株投資本については、以下の記事にまとめていますのでぜひご覧下さい。

テスラの配当実績は?
テスラは成長銘柄であり、かつ慢性的な赤字企業ということもあり、創業以来無配となっています。
まあ、配当を期待して投資をする銘柄ではないということでしょう。
ただ米国株の魅力は、高配当や連続増配銘柄が多いことですね。配当利回り7%超えの銘柄や60年以上連続増配しているなど素晴らしい銘柄が米国にはたくさんあります。以下の記事にまとめていますので、ぜひご覧ください。

テスラの売上高や利益は?
次にテスラの業績をみていきます。以下のグラフは、売上高、営業利益、純利益の推移となっています。

売上高は完全で右肩上がりで推移しています。電気自動車の販売台数が増えているのと、2016年に買収した太陽光発電のソーラーシティーによって売り上げが押し上げられていますね。
純利益は創業以来赤字続きですが、営業利益は2019年に80億円の黒字。量産化が遅れていたModel3の生産が本格稼働しており、利益も上向きです。
以下のグラフは米国における電気自動車の普及台数の割合を示したもので、2018年及び2019年の棒グラフの黄色部分がテスラのModel3の販売台数となっています。

どちらの年でも約15万台を売り上げており、既に電気自動車の市場をほぼ独占していることが分かります。
2020年7〜9月期黒字で5四半期連続の黒字
2020年7~9月期決算は利益が前年同期比2.3倍の3億3100万ドル(約345億円)。
新型コロナウイルスの感染拡大局面からいち早く抜け出した中国などでEV販売が好調なのが要因で、5四半期連続で最終黒字となりました。
売上高は前年同期比39%増の87億7100万ドル。調整後の1株あたり利益が76セントと事前の市場予想の57セントを大幅に上回りましたね。
赤字体質から完全抜けたこともあり、S&P500の採用される日も近そうです。
参考記事:米テスラ、7~9月期の最終利益2.3倍に 5期連続黒字(日経新聞)
テスラの株価の予想は?10年後は?

新型コロナ拡大影響をほとんど受けないこともあり、テスラの業績も向上し、株価の上昇も続くのではと予想します。
理由をたんてきにいうと、
・Model3の量産化
・世界的な電気自動車の普及
ということ。
既に米国での電気自動車でModel3は大きなシェアを握っています。2021年には100万台の量産体制に入ることからシェアの拡大は確実な情勢ですね。
世界的にも排ガス規制が強化されることから電気自動車へのシフトは確実。
向こう10年後にはさらに売り上げを伸ばすことは確実な状況の中、テスラの業績は今後も期待できそうです。
しかし直近の株価は明らかに高騰しているので、下落したタイミングで購入を検討すると良いと思います。
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テスラの株は買い時か?まとめ
今回はテスラ(TSLA)の銘柄分析ということで、株価の推移(チャート)や特徴、株は買いかについて述べてきました。
電気自動車で圧倒的なシェアを握るテスラ。カリスマ経営者であるイーロン・マスクCEOの放言により株価が短期的に下落することもありますが、将来的な業績への期待や企業イメージなどもあり株価は10年で60倍以上になるなど大きく上昇しています。
創業以来、赤字続きの営業利益も2019年に黒字に転換していて、主力自動車のModel3量産化により業績も上向きです。
世界的に電気自動車が普及するのは確実な情勢ということもあり、短期的にも長期的にも株価の上昇が期待できる。テスラはそんな銘柄と言えそうです。
最後に米国株やETFに賢く投資するための方法について紹介しますので、ぜひ参考にしていただければと思います。
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米国ETFに手間をかけずに自動運用する方法とは?
株式への資産運用が最もパフォーマンスが良いことは、過去のデータから明らかですが、コロナショックのように短期間で大暴落することも。
やはり資産運用の基本は、米国株、日本株を保有しつつ、債券や金、不動産などに資産を分散して長期運用するというのが合理的な手法です。
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