米国株

マイクロソフト(MSFT)の業績・決算は?コロナ拡大の影響は?

米国株のマイクロソフト(MSFT)への投資を考えていますが、新型コロナウイルス拡大の影響が気になりますが、10月に発表された2020年7〜9月決算はどうだったんですか?

Microsofは、一時期業績が落ち込んでいましたが最近の業績はどんな感じですか?

このような疑問を持つ方に向けて記事を書いています。

今回の記事の内容
  • マイクロソフト2020年4Q(4〜6月)決算の結果は?
  • マイクロソフト2020年3Q(1〜3月)決算の結果は?
  • マイクロソフト(MSFT)の業績の推移は?
  • マイクロソフト(Microsoft)の最近の動向は?
  • マイクロソフトの2020年2Q決算は?

投資歴20年のかいまるです。米国株を中心に1,000万円以上の資産を運用しています。

スマホ事業の乗り遅れから2015年ごろに売り上げが伸び悩んだマイクロソフト。しかし、結論から言うとマイクロソフトの業績は、

・WindowsやOfficeのサブスク化などで売り上げ上昇

・クラウドサービスのAzuruの急成長

・新型コロナによる外出制限もクラウド利用増加

ということもあり、業績は堅調そのものです。特に新型コロナウイルス拡大による業績への影響が懸念されましたが1月〜3月の決算は増収増益、1兆円超えの自社株買いが発表されるなど好調な内容でした。

さらに7〜9月決算も純利益が四半期ベースで過去最高を更新。収益も15四半期連続の2桁上昇と絶好調の内容でした。

2020年は営業利益率が大幅に上昇するなど再び成長軌道に乗りつつあるといえます。特にクラウドサービスAzuruは業界トップのアマゾンを脅かす勢いを示しています。

今回は、そんなマイクロソフトの業績に関して見ていきます。

なお、株価や配当の推移などに関しては以下の記事にまとめていますので、合わせてご覧ください。

マイクロソフトの株価の今後は?クラウド”Azure"で10年後も成長!米国株のマイクロソフト(MSFT)への投資を考えているので、株価の今後の見通しを知りたいです。新型コロナ拡大の影響で株価は下落しているよ...

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 マイクロソフトの2020年決算結果は?

ここでは2020年決算の内容を見ていきます。

2020年7〜9月決算は増収増益

2020年7〜9月決算の概要
  • 収   益 :371.5億ドル(前年同期比12%増)
  • 純 利 益 :138.9億ドル(同30%増

コロナショック後の7〜9月の純利益は、四半期ベースで過去最高を更新。収益も15四半期連続の2桁上昇と絶好調の内容でした。

要因は、新型コロナ拡大による在宅勤務や遠隔授業の浸透でクラウドサービスの需要が伸び続けていること。

クラウド上で演算能力を提供する「Azure(アジュール)」といったクラウド関連事業の売り上げが31%増の152億ドルとなり、全体の40%を初めて突破。

パソコンのSurfaceの売り上げも37%伸びており、個人向け・法人向けパソコンの”コロナ需要”がいまだに続いているということです。

参考記事:Microsoft、30%増益で過去最高 クラウド4割に(日経新聞)

2020年4〜6月期(4Q)決算は増収減益

2020年4Q決算の概要
  • 収   益 :380.3億ドル(前年同期比13%増)
  • 営業利益:134.0億ドル(同8%増)
  • 純 利 益 :112.2億ドル(同15%減

新型コロナによるテレワークや遠隔授業拡大によってマイクロソフトが提供しているクラウドサービスなどの需要が急増していることもあり収益、営業利益はしっかりと伸びています。

ただ、これまで20%以上増益していた営業利益の伸びが8%となっており、成長率の鈍化が気になります。

マイクロソフトは世界で83あった直営店閉鎖することを決めたため、その撤退費用の計上などで、純利益が10四半期ぶりの減益となりました。

コロナの影響軽微もクラウドの伸びが鈍化

2020年4Qの部門別で見ると以下のようになっています。

どの部門も堅調に伸びていて新型コロナ影響拡大の影響を感じさせません。

特にモアパーソナルコンピューティング部門が13%増となっていて、外出制限による”巣ごもり需要”でXboxやSurfaceなどのPCの販売が好調だったということ。

一方、Azureやサーバーサービスを行っているインテリジェントクラウド部門の売上成長が17%程度となっています。これまで30%近くあったことを考えると成長率が鈍化。

このクラウド部門の売上が予想に届かなかったことから、翌日のマイクロソフトの株価は下落しました。

マイクロソフトのコロナ直後の1〜3月決算結果は?

2020年4月29日に発表されたマイクロソフトの3Q(1〜3月)決算結果と新型コロナウイルスの影響についてみていきます。

3Q決算は増収増益!

マイクロソフトの2020年3Q決算は増収増益と、売上高が市場予想を上回るなど好調な内容となりました。

2020年3Q決算の概要
  • 売 上 高 :350.2億ドル(前年同期比15%増)
  • 営業利益:129.8億ドル(同25%増)
  • 純 利 益 :107.5億ドル(同22%増)

クラウドサービスの業績の伸びが顕著で売上高が27%も増加しました。その中でもAzuruの売り上げが59%も増加しています。

この好調な結果を受けてマイクロソフトは99億ドル(約1兆円)の自社株買いを実施すると発表しました。

マイクロソフトの業績は、新型コロナウイルス拡大の影響をほとんど受けない、力強い結果となりました。

新型コロナウイルス拡大の影響は軽微

気になる新型コロナウイルス拡大の影響については、マイクロソフトの発表によると3Qの業績への影響は軽微(Minimal)だったとのこと。むしろ在宅でのテレワークや通信教育への移行によりAzuruやOffice365などのクラウドサービスの使用が増加しています。

その他、Windows OEM(ライセンス販売)やパソコン事業については中国のサプライチェーンが一時ストップしたことにより影響を受けたものの、在宅での仕事や学習による需要増により恩恵を受けたとのこと。

影響が出たのは、コロナ拡大で業績に影響のでた企業による広告費削減によって、検索サービス(Bing)の収益が多少悪化したぐらい。

外出制限でゲーム事業も伸びてるんですよね。マイクロソフトの主要事業は新型コロナの影響をほとんど受けず、むしろ追い風になったということでしょう。

参照ページ>>
https://www.microsoft.com/en-us/Investor/earnings/FY-2020-Q3/press-release-webcast

マイクロソフトの業績推移は?

早速ですが、マイクロソフトの業績推移をみていきます。ここでは、

以下のグラフは、売上高、営業利益、純利益、営業利益率の推移となっています。

2015年、2016年ごろに売上高が減少するなど業績が一時的に落ち込みましたが、その後は復活してますね。順調に右肩上がりとなっていることが読み取れます

この落ち込みはスマホ市場への対応の遅れで売り上げが伸び悩んだ時期。当時のマイクロソフトは”オワコン”みたいな感じで、ボロクソに言われてました。

営業利益率の高さが注目ポイントですね。2010年にだんだん下がってきていましたが、2015年を底にして持ち直し、2019年決算では40%近くまで回復が確認されました。これは先行投資してきたクラウドサービスのAzuruがが業績に貢献しているためです。

マイクロソフトの最近の動向とは?

マイクロソフトは、あまりにも急激に大きくなったので反トラスト法(独占禁止法)訴訟沙汰。その対応に追われているうちに、AppleとGoogle(アンドロイド)にスマホ市場を席巻されてしまいましたね。

3年ぐらい前はWindows搭載のスマホを見かけましたけど、最近は全く見ないです。スマホ市場の獲得に乗り遅れたため、業績は伸び悩び、一時期はマイクロソフトはオワコンみたいにボロッカスに言われていました。

しかし、2014年にCEOに就任したサティア・ナデラ氏がマイクロソフトのビジネスモデルを変革させます。

商品のサブスク化・クラウド化

そのキーワードになっているのが商品のサブスク化、クラウド化なんですね。これまで商品の売り切り型だったWindowsやOfiiceなどのソフトウェアを、月額利用料金いくらみたいな感じでサービス提供に対する利用料に変えたんですね。周辺ソフトの利用についても、追加料金を取るとか。

サービスを提供することで、そのサービスに対して料金を取るといったビジネスモデルの変革。

ユーザーは、インターネット環境さえあれば、WindowsやOfficeのソフトウェアを利用できるので、サーバーとかも自分たちの会社で管理する必要がないので、効率化がはかれるというメリットがあり、急速に利用が拡大していますよね。

クラウドサービスは、ソフトウェア、データ保存・管理などのサービスをインターネットを通じて提供するもの

この変革っていうのが大成功して、マイクロソフトの業績、特に営業利益率は急上昇しています。

Xboxなどのゲーム事業もクラウド化

ゲーム事業もクラウド化を加速させてますね。人気のある「XBox」に加えてスマホなどでも楽しめるサービスを提供する予定。

Googleも「Stadia」でゲーム事業に参入していて、ゲーム機を買わなくてもクラウド上で楽しめる。Facebookもゲーム市場に参入することを表明していますね。

マイクロソフトは、ソニーのPlaystationと連携して迎え撃つ体制。今年、来年はゲームは熱い市場になりそうです。

クラウドサービス「Azuru」が好調

マイクロソフトのクラウドサービス「Azuru」のシェアが拡大しています。Amazonとの差は大きいものの、AWSが昨年比でシェアが下落する一方、Azureは2.4ポイント伸ばしているんですね。

現在のクラウドサービスにおけるAzureのシェアは約17%で第2位。AmazonのAWSが約33%に次いで高いシェアを誇っています(2019年第3四半期)。この1年間でクラウドサービスは世界的に37%も成長。各社の競争も激化していますが、市場が急速に拡大していて、収益の伸びも期待できます。

さらに、新型コロナによる外出制限で企業のテレワークや学校の通信授業の拡大などもありクラウドサービスの利用が伸びています。多くの企業が感染症拡大による業績悪化に苦しむ中、マイクロソフトのクラウド事業にとってはむしろ追い風となったようです。

マイクロソフトの株価の推移(チャート)は?

次にマイクロソフトの5年チャートをみていきましょう。以下が、過去5年のチャートです。参考までにS&P500も掲載しています。

赤:MSFT 緑:S&P500

5年間で3倍以上のパフォーマンス。これにプラスして配当も出ているので、文句なし。本当にすごいと思います。営業利益率が40%近くあり、業績が好調ですから株価も上昇で反応しているということですね。

新型コロナで2020年に入って大きく株価が落ち込みましたが、急速に回復しています。このチャートを見ると、下落したところは絶好の買い場だったということですね。

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「マイクロソフトの業績」まとめ

今回は、マイクロソフトの業績ということで、業績推移と最近の動向、2020の2Q及び3Q決算について述べてきました。

ITの巨人マイクロソフト。WindowsやOfficeのような定番ソフトウェアに加えて、最近ではクラウドサービスのAzuruが急成長を遂げていて、業績が拡大しています。新型コロナ拡大によって業績が悪化する企業が多い中、外出制限によるテレワークと通信教育への移行でクラウドサービスの需要が伸びています。

クラウドサービスAzuruのシェア拡大も顕著ですね。国防総省のシステム入れ替えに伴う”1兆円”入札に業界トップであるAmazonのAWSに競り勝つなど勢いがあります。

クラウド化による収益構造の変革。既にパソコン用OSやビジネス向けソフトウェアでは寡占状態を築いていることもあり、今後の業績が急激に悪化することは考えずらいですね。マイクロソフトはまさに長期保有に向いた銘柄といえるでしょう。

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