米国株のフェイスブック(FB)への投資を考えています。facebookの株価の見通しや予想を知りたいです。
新型コロナ拡大の影響もあるようですが10年後も成長していますか?フェイスブックの株は買いかも知りたいです。
このような疑問を持つ方に向けて記事を書いています。
- コロナショックでフェイスブック(FB)の株価急落!
- フェイスブック(facebook)って何の会社?
- フェイスブックの株価の推移(チャート)と特徴は?
- フェイスブックの配当金の推移は?
- フェイスブックの今後の予想は?10年後の成長期待で株は買い?
投資歴20年のかいまるです。米国株を中心に1,500万円以上の資産を運用しています。
フェイスブックといえばSNSの代名詞ともいえる会社で、世界中の利用者が約25億人にのぼる巨大プラットフォーマーです。
他方、結論から言うとフェイスブック株は、
・個人情報漏洩やセキュリティ強化への対応によるコスト増
・仮想通貨リブラ構想の頓挫
・新たな主力事業が育っていない
ということもあり、今後のこれまでのような高い成長は期待できないと考えます。
2018年の個人情報漏洩問題により、創業者でCEOのマーク・ザッカーバーグ氏が議会に召喚され50億ドルにのぼる制裁金を支払うなど、各国の規制が強まっています。最近では、コロナショックにより株価が大幅に下落。
今回は、そんなフェイスブックについて銘柄分析です。
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目次
コロナショックでフェイスブック(FB)の株価急落!
新型コロナウイルスの拡大による、経済への影響によって世界同時株安が進行。いわゆる”コロナショック”により米国株式市場も大暴落となり、ダウ平均株価も2週間程度で37%も下落する異常事態となりました。
そのような状況の中、以下のチャートのようにのフェイスブック株価も大きく下落。

2月19日の直近高値からわずか1ヶ月程度で
・2月19日:217.49ドル
・3月17日:149.42ドル(−31.3%)
となり、30%以上の急落となりました。
株価は3月23日にの安値を付けてから一旦反発しており4月の段階で170ドル台まで回復しているものの、下落傾向が止まったのか予断を許さない状況です。
新型コロナ拡大による外出制限でフェイスブックの利用は増えているものの、売り上げの大半を企業からの広告収入に依存しているんですよね。なので、経済活動の停滞により企業業績の悪化が見込まれていて、広告収入が減少することが予想されます。
新型コロナ拡大によって、株価が急落しているフェイスブックですが、今後に期待できるのでしょうか。以下、フェイスブックの会社概要、株価の状況、業績などを見ていきます。
フェイスブック(facebook)ってどんな会社?
フェイスブック(facebook)は、世界最大のソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)を運営する企業で、2004年に創業されたばかりの若い会社です。いまやSNSといえばフェイスブックというほど圧倒的な知名度を誇ります。
創業者はマーク・ザッカーバーグ氏。ハーバード大学を中退後、わずか19歳にしてフェイスブックを起業しました。現在では、世界長者番付で常にトップクラスにランクインしていますね。
SNSのフェイスブックだけではなく、主なもので
・Facebook(フェイスブック)
・Instagram(インスタグラム)
・WhatsApp(ワッツアップ)
というようなサービスも提供しています。若者に人気のインスタグラムもフェイスブックが運営しているんですね。
2019年の売上高は約707億ドル(約7.5兆円)で、莫大な広告収益を上げていることがわかります。プライバシーの問題やリブラなどで政治から圧力を受ける場面が多いものの、世界の利用者は約25億人と、年々増加しています。

ちなみにインスタグラムの利用者を加えると、月間利用者は33億人となっていて世界人口の半分近くが利用している計算になります。
次に株価や最近の動向について見ていきます。
フェイスブックの株価の状況は?
では早速ですが、フェイスブックの株価の状況をみていきましょう。ここでは株価データと銘柄の特徴について取り上げます。
フェイスブックの株価データ(2020年11月5日現在)を簡単にまとめました。
- 株価: 296.31ドル
- PER: 30.66倍
- 配当金: − ドル
- 配当利回り:− %
PERは、ITのグロース銘柄ということを考えると30程度は普通ですね。米国株の平均レベルよりは高いですが、競合のアルファベット(グーグル)が34倍なので同じ水準といえます。
株価は大きく上昇していますが、売り上げもしっかり伸びていることもり、実力を伴ったものと言えそうです。
配当金を出していませんが、今は株主還元よりも成長に力を入れているということでしょう。
フェイスブックの株価の推移(チャート)は?
次にフェイスブックの長期チャート(10年)を見ていきます。以下が過去10年のチャートで、比較のためにS&P500も掲載しています。

赤:FB 緑:S&P500
コロナショックでフェイスブックの株価が大幅下落しましたが、10年間で株価は約6倍になっており、S&P500と比べても圧倒的に大きく伸びていることがわかります。文句なしのパフォーマンスだと思います。
ただ2018年に8700万人に及ぶユーザー情報流出問題が発覚。欧米諸国が個人情報保護の動きを強める中で業績が一時的に悪化しました。2018年7月には1日で18%以上も減少するなどフェイスブックの株価は大幅に下落。
この個人情報流出により、米連邦取引委員会(FTC)がフェイスブックに対して50億ドル(約5400億円)と過去最大の制裁金を科すことを決めるなど、同社の経営の重しになっていますね。
仮想通貨リブラ構想への期待などもあり株価が持ち直したものの、世界中の金融当局が警戒感を示したこともあり同構想は頓挫。2019年以降、株価は冴えない動きとなっています。
フェイスブックの短期(1年)チャート
コロナショックで大幅下落したフェイスブックの株価も、外出制限によるSNSの利用者が増加傾向ということもあり5月には暴落前水準に戻っています。
なお、株式投資で勝率を高めるためには、しっかりとした投資理論を身に着けることから。以下の記事では、初心者向けのものから古典まで、おすすめの米国株投資本を紹介しています。

フェイスブックの売上高や利益は?
次にフェイスブックの業績をみていきます。以下のグラフは、売上高、営業利益、純利益、営業利益率の推移となっています。

スマートフォンの普及とともにSNSの利用者が爆発的に増加し続けていることもあり、業績も右肩上がりの急成長となっています。利用者の大半が欧米ということもあり、チャイナショックのあった2016年ごろでも業績への影響は全くないですね。
各国政府による個人情報保護強化が行われているものの、フェイスブックやインスタグラムなどの利用者が増えているうちは売り上げは伸び続けるということでしょう。
2019年に売り上げが伸びているものの利益が減少している要因は、個人情報流出問題で米国政府に対して50億ドルの巨額制裁金の支払いを計上したためです。2018年以降、営業利益率が減少しているのは、セキュリティ対策などのコストがかさんでいることが要因。
今後も個人情報保護強化のトレンドは大きく変わらないと考えられ、フェイスブックの経営の重しになることは間違いないですね。
なお、フェイスブックの決算・業績については以下の記事にまとめていますので、是非ご覧ください。

ちなみに、フェイスブックは成長企業ということもあり配当金を出していませんが、米国株の魅力は高配当でしかも連続増配を続けている企業が多いこと。中には7%を超える銘柄や60年以上連続増配している銘柄も。おすすめの銘柄について以下の記事にまとめています。

フェイスブックの株価の予想は?10年後も成長?
新型コロナ拡大の経済影響が未だ見通せない状況ですが、フェイスブックの株価は今後10年後、これまでのような成長は難しいと予想します。
もちろんSNS利用者の拡大は続いていることもあり、今後の業績には期待できることは間違いありません。
これらについて、詳しく見ていきます。
成長鈍化の理由:①売り上げが広告収入に依存
業績は伸び続けているフェイスブックですが、売り上げのほぼ全てが企業からの広告収入となっています。

なのでアップルやアマゾンのようにサービスや製品を提供する対価として収益を得ているという訳ではありません。企業側が広告費を削減すると、すぐに影響が出てしまうんですね。
コロナ拡大による外出自粛でSNSの利用者は増えているものの、広告収入は増えていないとの報道もあります。今後、企業収益悪化により広告費の大幅削減が予想されていることから、フェイスブックの売り上げが厳しいものになると見込まれます。
成長鈍化の理由②:個人情報保護強化の動き
2018年以降に営業利益率が減少しているのは、間違いなく個人情報保護強化への対応にコストがかかっているためでしょう。
近年、IT企業(プラットフォーマー)の台頭により各国政府が個人情報保護強化や独占禁止法適用などの動きが強くなっていますね。フェイスブックの情報流出もあり、個人情報保護を求める世論は世界的に強まってきています。
フェイスブックが打ち出した仮想通貨リブラ構想が頓挫しているのも、セキュリティや巨大プラットフォーマーに対する各国の警戒感があるのは間違いありません。
セキュリティや個人情報保護に対するコストが、フェイスブックの経営の重しになると考えられます。
なお、米国株への投資を考えている方には”取引手数料ゼロ”のDMM株が圧倒的にお得でおすすめです。
米国株は、大手のネット証券であるSBI証券、楽天証券、マネックス証券で購入することが可能ですが、手数料は3社横並びで約定代金の0.45%(最大20ドル)。
日本株の売買手数料よりも、かなり割高な状態なんですよね。
その点、DMM株なら取引手数料ゼロで米国株を購入することが可能です。詳しくは以下の記事にまとめています。

フェイスブックの株は買いか?まとめ
今回は、フェイスブックの銘柄分析ということで、株価の推移(チャート)や特徴、株は買いかについて述べてきました。
SNSの利用者が世界的に増え続けるフェイスブック。新型コロナの影響で株価は大幅下落していますが、外出制限もありSNS利用は逆に増加していることもあり株価は上昇傾向です。
他方、新型コロナ拡大による経済の停滞から、企業業績が悪化することは確実。真っ先に削られるのは広告費でしょうから、売り上げのほぼ全てを企業広告に依存するフェイスブックも大きな影響を受けることは間違いありません。
加えて、今後は個人情報保護などの対応にもコストがかかってきますので、これまでのような高い成長を見込むのは難しいと考えます。
なので、自分なら広告収入のみに依存しているフェイスブックではなく、自社製品やサービスを提供しているアマゾンかアップルの株を購入しますね。
最後に米国株やETFに賢く投資するための方法について紹介しますので、ぜひ参考にしていただければと思います。
米国株に関する情報を効率よく収集するには?
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自分も登録してみたところ、おなじみのバフェット銘柄に関する内容や、業績良好な医薬品株・機械株に関する内容などがタイムリーに送られてきます。モトリーフールの情報はエコノミスト誌のような海外メディアからも高い評価を受けているんですよね。
米国株の情報はどうしても乏しくなりがちなので、この機会に登録してみるとよいです。登録は無料です。
なお、モトリーフールの特徴や無料メルマガのメリットについては以下の記事にまとめています。

米国ETFに手間をかけずに自動運用する方法とは?
株式への資産運用が最もパフォーマンスが良いことは、過去のデータから明らかですが、コロナショックのように短期間で大暴落することも。
やはり資産運用の基本は、米国株、日本株を保有しつつ、債券や金、不動産などに資産を分散して長期運用するというのが合理的な手法です。
自分でポートフォリオを作って運用するのも良いですが、ウェルスナビを活用して長期投資すれば、ロボアドバイザーが世界中の市場の株、債券、金、不動産などの米国ETFに分散投資してくれます。
自分も活用していますが、口座にお金を振り込めば基本的に何もしなくても良いんですよね。忙しい会社員や主婦の方に特におすすめです。詳しくは以下の記事にまとめています。

なお米国株に関連するお得な情報や役に立つ情報のページについて、以下にまとめました。よろしければご覧いただければと思います。
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・米国株取引手数料ゼロの証券会社
・米国株の情報を効率よく収集する方法
・米国株の買い方
・米国株のおすすめ投資本
・米国ETFを手間をかけず自動運用する方法
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