米国の高配当ETF RWXの株価やチャートの特徴について知りたいです。
他にも高配当ETFやS&P500に連動するETFもありますが、これらに比べてRWXに投資するメリットは何ですか?
今回はこういった関心や疑問を持つ方に向けて記事を書きました。
- RWX:株価の基本データと特徴とは?
- RWXの構成銘柄は?
- RWXの株価推移とは?
- RWXのこれまでの配当実績は?
- コロナショック時のRWXのパフォーマンスは?
- RWXの株価リターンについて
投資歴20年のかいまるです。米国株や米国ETFを中心に1500万円以上の資産を運用しています。
世界の先進国で中銀行金利がどんどん低下する中、米国のETFには利回り3%を軽く超える銘柄がいくつも存在します。
そんな高配当ETFの中でも、特に分配金利回り8~10%という超高配当ETFであるRWXの分析をさせていただきます。
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目次
米国ETF RWXの株価と特徴とは?
RWXは、ステート・ストリート・グローバル・アドバイザーズ(SSGA)が運用する米国を除く先進国、新興国の不動産企業や不動産証券(REIT)に投資するETFです。
過去12ヶ月の分配金利回りは何と9.88%(2020年11月12日現在)。
ただ分配金利回りは毎年高いわけではなく、数年に1度ぐらい分配金の多い年があるんです。
REITとは、投資家から集めた資金で不動産投資を行い、不動産からの賃料収入や売買益を分配する商品で、一般的には不動産投資信託と呼ばれます。
特徴としては、個人で不動産投資を行うのに比べ、少額から投資できること、個人では購入が難しい高額物件への投資が可能になることです。
基本データは以下のとおりです。

経費率は0.59%となっていて、米国不動産ETFのIYRが0.42%ということを考えると、REIT投資ETFの中ではやや高めです。
ただ分配金利回りが10%近いということもあり、高いインカムを狙いたい方には良いのではないでしょうか。
RWXの構成銘柄は?
RWXの構成銘柄TOP10
構成銘柄全127銘柄の上位10銘柄がこちらになります。
ティッカー | 銘柄 | 構成比率 |
8801 | 三井不動産 | 4.72% |
823-HK | Link Real Estate Investment Trust | 3.83% |
GMG-AU | Goodman Group | 2.87% |
DWNI-DE | Deutsche Wohnen SE | 2.73% |
SCG-AU | Scentre Group | 2.47% |
SGRO-GB | SEGRO plc | 2.36% |
URW-NL | Unibail-Rodamco-Westfield | 2.35% |
8951 | 日本ビルファンド | 2.05% |
GFC-FR | Gecina SA | 1.86% |
8952 | Japan Real Estate Investment Corp. | 1.81% |
上位10銘柄で全体の3割を占めています。
RWXは、米国を除いたREITのETFなので日本、香港、オーストラリア、ドイツのように世界各国に分散投資されています。
国別構成比率は以下のとおり。

日本のREITが30%近く占めており高いです。国内よりも外国資産を中心に投資をしたい方には向かないかもですね。
このように、株式やREITの特徴をしっかりと把握して投資することで、投資の勝率を高めることにつながります。
おすすめの米国株投資本については、以下の記事にまとめていますのでぜひご覧下さい。

米国ETF RWXの株価推移とは?
ここではRWXの株価推移(パフォーマンス実績)を見ていきます。参考として、
- VOO(バンガード社のS&P500 ETF)
- VYM(バンガード社の高配当ETF)
- VNQI(バンガード社グローバル(除く米国)不動産ETF)
- IFGL(iシェアーズ 先進国(除く米国)不動産 ETF)
と比較していきたいと思います。
RWXの株価の推移(パフォーマンス実績)
直近5年の株価推移を示したのが以下のチャートとなります。
このチャートは配当金が含まれていないものです。

青:RWX 水色:VYM 紫:VOO ピンク:VNQI 黄色:IGFL
この時期のRWXの5年間のパフォーマンスは1.72%です。VYM, VOOに比べると物足りない印象です。
まあ分配金利回りが高いので、値上がり益を期待して保有するタイプのETFではないということでしょう。
コロナショック時のRWXのパフォーマンスは?
コロナショックのあった2020年の年初来チャートをもう少し詳細に見ていきましょう。

青:RWX 水色:VYM 紫:VOO ピンク:VNQI 黄色:IGFL
コロナショックで、RWXやVNQIなどREITへのインパクトはS&P500のVOOやVYMよりも大きく下落している上、株価の回復も遅いです。
コロナショックの前と比べて株価は半分程度しか戻っていません。
RWXの株価リターンについて
次に分配金も含めたRWXのリターンを見ていきましょう。

ブルー:VOO 黒:VYM 赤:VNQI 黄色:IGFL 緑:RWX
米国株中心のVOOやVYMと比較するとREITのトータルリターンは低いですね。やはり、不動産業界へのコロナの影響は大きかったということでしょう。
持ち続ければ値上がり益・配当金の増大が長期目線で期待できるような
・VOO +92.7%
・VYM +53.2%
などのETFとは一線を画します。
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RWXのこれまでの配当実績は?
RWXは他の多くのETFと同様に四半期に一度配当金が分配されます。配当履歴は以下のとおり。

グラフをみてわかるとおり、分配金の水準が安定していないですね。
3年に1回くらいの割合で分配金が多く出ていることがわかります。
RWXの過去12ヶ月利回りは10%近いですが、構成銘柄のREITの配当利回りが3〜5%程度なんですよね。
これは推測になりますが、リバランスで保有銘柄を売却した際に、一部REITに再投資するのではなく分配金に回しているのだと思います。
なお、ETFも配当に期待できますが、米国株に投資する魅力は高配当で長期間連続増配している個別銘柄が多いこと。中には7%を超える銘柄や60年以上連続増配している銘柄も。おすすめの銘柄について以下の記事にまとめています。

「米国ETF RWX」について まとめ
今回は米国好配当ETFであるRWXの株価とチャートということで、その特徴と株価の推移、配当金の推移等について見てきました。
RWXの特徴をまとめると、
- 3割は日本のREITへの投資
- 利回りは9~10%近くも、一時的な高配当と思われる
- 世界各国への分散投資と視点から考えればメリットあり
ということです。過去のデータを見ると、値上がり益を期待して保有するのではなく、インカム狙いには面白いETFと言えそうです。
上記の特徴3点にメリットを感じる方には、向いているETFと言えるのではないでしょうか?
最後に米国株やETFに賢く投資するための方法について紹介しますので、ぜひ参考にしていただければと思います。
米国株に関する情報を効率よく収集するには?
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なお、モトリーフールの特徴や無料メルマガのメリットについては以下の記事にまとめています。

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例えば、人気の米国銘柄Amazon。2020年11月20日現在の株価は3099ドルにまで上昇しているので株を購入するには30万円以上の資金が必要ということになります。
これだと資金の少ない方は、複数の銘柄に分散投資したい人にはちょっとハードルが高いですよね。
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なお米国株や資産運用に関連するお得な情報について、以下にまとめました。よろしければご覧いただければと思います。
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