米国の高配当REIT ETF IFGLの株価やチャートの特徴について知りたいです。
他にも高配当ETFやS&P500に連動するETFもありますが、これらに比べてIFGLに投資するメリットや考えられるデメリットはなんですか?
今回はこういった関心や疑問を持つ方に向けて記事を書きました。
- 米国ETF IFGLの株価と特徴とは?
- IFGLの構成銘柄は?
- 米国ETF IFGLの株価推移とは?
- コロナショック時のIFGLのパフォーマンスは?
- IFGLの株価リターンについて
- IFGLのこれまでの配当実績は?
世界の先進国で銀行金利がほぼ消滅して久しい中、米高配当ETFには利回り3%を軽く超える銘柄がいくつも存在します。
その中でも、1,2を争う高配当ETF、利回り6%超えという高配当ETFであるIFGLの分析をさせていただきます。
自分は、米国株や米国ETFを中心に1500万円以上の資産を運用しています。これらの経験を踏まえて記事を書きました。
※米国株取引手数料0円の証券会社という選択
米国株の取引手数料は日本株に比べて実は割高…。できるだけコストをかけずに取引したいならDMM株が良いかも。DMM株は米国株そして米国ETFの取引手数料0円なので、お得に取引するのもありですね。
目次
先進国リートETF IFGLの株価と特徴とは?
IFGLは、iシェアーズ が運用する米国を除く先進国の不動産企業や不動産証券(REIT)に投資するETFです。
過去12ヶ月利回りは6.61%(2020年11月30日現在)あります。
REITとは、投資家から集めた資金で不動産投資を行い、不動産からの賃料収入や売買益を分配する商品で、一般的には不動産投資信託と呼ばれます。
- 株 価:26.80(2020年12月4日現在)
- 分配金:3、6、9、12月
- 分配金利回り:6.61%
- 経費率:0.48%
経費率は0.48%となっていて、米国以外の先進国REIT投資ETFの中では、やや高めです。
ただ分配金利回りが6%を超えているということもあり、配当メインでお考えの方にはオススメできものになります。
IFGLの構成銘柄は?
IFGLの構成銘柄TOP10
構成銘柄全銘柄の上位10銘柄がこちらになります。
ティッカ
|
銘柄名
|
業種
|
保有率(%)
|
---|---|---|---|
VNA | VONOVIA SE | 不動産 | 5.50 |
8802 | 三菱地所 | 不動産 | 2.81 |
16 | SUN HUNG KAI PROPERTIES LTD | 不動産 | 2.79 |
8801 | 三井不動産 | 不動産 | 2.77 |
823 | LINK REAL ESTATE INVESTMENT TRUST | 不動産 | 2.57 |
DWNI | DEUTSCHE WOHNEN | 不動産 | 2.49 |
1113 | CK ASSET HOLDINGS LTD | 不動産 | 2.15 |
SGRO | SEGRO REIT PLC | 不動産 | 2.05 |
8830 | 住友不動産 | 不動産 | 1.83 |
SCG | SCENTRE GROUP | 不動産 | 1.51 |
上位10銘柄で全体の3割を占めております。
米国を除いたREITのETFなので日本の割合が高く、香港、オーストラリア、ドイツのように世界各国に分散投資されています。
先進国リートETF IFGLの株価推移とは?
ここではIFGLの株価推移(パフォーマンス実績)を見ていきます。参考として、
- VOO(バンガード社のS&P500 ETF)
- VYM(バンガード社の高配当ETF)
- VNQI(バンガード社グローバル(除く米国)不動産ETF)
- RWX( 先進国(除く米国)不動産 ETF)
と比較していきたいと思います。
IFGLの株価の推移(パフォーマンス実績)
直近5年の株価推移を示したのが以下のチャートとなります。
このチャートは配当金が含まれていないものです。

水色:VYM 紫:VOO ピンク:VNQI 黄色:IGFL 青:RWX
この時期のIFGLの5年間のパフォーマンスはー7.46%です。
VYM, VOOに比べるとかなり物足りない印象ですが、米国以外のREITということもあって、長期的な値上がり益を期待するタイプのETFではないということですね。
長期的な株価上昇を期待するなら株式タイプのETFが良いでしょう。
このように、ETFへの投資は特徴をしっかりと把握して投資することで、投資の勝率を高めることにつながります。
おすすめの米国株投資本については、以下の記事にまとめていますのでぜひご覧下さい。

コロナショック時のIFGLのパフォーマンスは?
コロナショックのあった2020年の年初来チャートをもう少し詳細に見ていきましょう。

水色:VYM 紫:VOO ピンク:VNQI 黄色:IGFL 青:RWX
コロナショックで、REITETFへのインパクトは株式タイプのVOOやVYMよりも大きく下落している上、株価の回復も遅いです。
11月時点の段階でもコロナショックの前と比べて株価は半分程度しか戻っていません。
※ロボアドバイザーによる自動運用という選択
毎日が忙しくて資産運用にかける時間がない…。そんな方は口座にお金を振り込むだけでロボアドバイザーが自動運用するWealthNaviが便利かも。WealthNaviなら株式だけじゃなく債券や金、不動産にも自動で分散投資してくれます。
IFGLのリターンについて
次に分配金も含めたIFGLのリターンを見ていきましょう。

水色:VOO 黒:VYM 赤:VNQI 黄色:IGFL 緑:RWX
3年間で+4.9%のリターン…。コロナショックがあったとはいえ、ちょっともの足りないですね。
やはり、不動産業界へのコロナの影響はアメリカ以外の世界でも、根深そうです。
持ち続ければ値上がり益・配当金の増大が長期的に期待できるような
・VOO +92.7%
・VYM +53.2%
などのETFとは一線を画します。
IFGLのこれまでの配当実績は?
IFGLは他の多くのETFと同様に四半期に一度配当金が分配されます。配当実績は以下のとおり。

2013年2016年、2019年は年間2ドル以上配当があったが、それ以外の年は2ドル下回っています。
やはり、株価も配当も上昇が見込めるような株式ETFとは大きく異なる点には留意が必要です。
IFGLの過去12ヶ月利回りは6%超えですが、構成銘柄のREITの配当利回りが3〜5%程度なんですよね。
これは推測になりますが、リバランスで保有銘柄を売却した際に、一部REITに再投資するのではなく分配金に回しているのだと思います。
なお、IFGLも6%超えのインカムを期待できますが、米国の個別株には配当利回りが高いものや長期間連続増配している個別銘柄が多いです。
中には7%を超える銘柄や60年以上連続増配している銘柄も。おすすめの銘柄について以下の記事にまとめています。

「先進国リートETF IFGL」について まとめ
今回は米国を除いた先進国REIT ETFであるIFGLの株価とチャートということで、その特徴と株価の推移、配当金の推移等について見てきました。
IFGLの特徴をまとめると、
- 3割は日本のREITへの投資
- 利回りは6%超え、一時的な高配当と思われる
- 世界各国への分散投資と視点から考えればメリットあり
ということ。
過去のデータを見ると、値上がり益を期待して保有するのではなく、インカム狙いには面白いETFと言えそうです。
上記の特徴3点にメリットを感じる方には、向いているETFと言えるのではないでしょうか?
最後に米国株やETFに賢く投資するための方法について紹介しますので、ぜひ参考にしていただければと思います。
米国株に関する情報を効率よく収集するには?
日本ではアクセスしずらい米国株の情報を日本語で配信するモトリーフール。メールアドレスを登録するだけで鮮度の高い情報が無料で送られてきます。
自分も登録してみたところ、おなじみのバフェット銘柄に関する内容や、業績良好な医薬品株・機械株に関する内容などがタイムリーに送られてきます。モトリーフールの情報はエコノミスト誌のような海外メディアからも高い評価を受けているんですよね。
米国株の情報はどうしても乏しくなりがちなので、この機会に登録してみるとよいです。登録は無料です。
なお、モトリーフールの特徴や無料メルマガのメリットについては以下の記事にまとめています。

米国株に1000円の少額から投資するには?
「米国株に興味あるけど、ちょっと難しそう」とか「米国株を始めてみたいけれどお金がない…」という方は、One Tap BUY(ワンタップバイ)で1000円の少額から米国株を始めるのもありかと。

例えば、人気の米国銘柄Amazon。2020年11月20日現在の株価は3099ドルにまで上昇しているので株を購入するには30万円以上の資金が必要ということになります。
これだと資金の少ない方は、複数の銘柄に分散投資したい人にはちょっとハードルが高いですよね。
しかしOne Tap BUYなら1000円の少額から投資可能。専用アプリを利用すれば米国株の積立投資を行うこともできます。
自分も活用していますが、口座開設から買付まですべてスマホで完結するので本当に便利ですね。手軽に米国株投資を楽しむことができます。
詳しくは以下の記事にまとめていますので、ぜひご覧ください。

なお米国株や資産運用に関連するお得な情報について、以下にまとめました。よろしければご覧いただければと思います。
関連ページ
・米国株取引手数料ゼロの証券会社
・米国株の情報を効率よく収集する方法
・米国株の買い方
・米国株のおすすめ投資本
・米国ETFを手間をかけず自動運用する方法
・相場を気にしない年率5%程度の投資法
関連記事・おすすめ記事
最後まで記事をご覧いただきありがとうございました。
この記事を読まれた方は、以下に紹介する記事もご覧になっています。皆さんに少しでも役に立つよう、米国株の個別銘柄に関連するトピックについて解説しています。ぜひご覧ください。
米国ETFの中でおすすめのセクターETFについてまとめました。S&P500に比べてパフォーマンスの良いセクターもあるんですね。必見です。

債券ETFの特徴とおすすめ商品をまとめました。コロナショックのような暴落があると債券ETFの魅力を再認識します。ぜひご覧ください。

減配や業績悪化などの個別株リスクを回避したい場合は、高配当の米国株ETFに投資するという方法もあります。詳しくは以下の記事にまとめています。

米国ETFの中で自分がおすすめするETFをまとめました。株価指数に連動するETFは、鉄板商品ですが長期的に見て大きなリターンが期待できます。

米国株を取引する際のおすすめ証券会社を比較してみました。横並びだった米国の売買手数料にも変化が出てきています。おすすめの証券会社はどこなのか解説しています。

ウェルスナビは「長期・積立・分散」の資産運用を全自動でお任せできる資産運用サービス。手数料は1%のみで、国際分散投資を自動運用します。
▼ロボアドバイザーの自動運用で、時間も手間もかかりません
投資の学習、投資商品の選定、資産配分、運用、リバランス、全てロボアドバイザーにおまかせ。
▼安全資産の債券や金にも投資
株が大幅に暴落した際には、安全資産の債券や金が上昇するのが一般的。リスク許容度に応じてより安全な運用も可能です。
▼国際分散投資を自動運用
約50カ国11,000銘柄以上に国際分散投資を行うことで、世界経済の成長を資産に取り入れます。
▼手数料は預かり資産の1%のみの中立な資産運用
手数料は預かり資産の1%のみ。
▼世界水準の金融アルゴリズムでポートフォリオを構築
ノーベル賞受賞の理論をベースとした世界の富裕層や機関投資家が利用する資産運用アルゴリズムで運用。
詳細は以下をクリック!