Financial Select Sector Indexに連動する米国の金融セクターのETF XLFの株価やチャートの特徴について知りたいです。
他にも高配当ETFやS&P500に連動するETFもありますが、これらに比べてXLFに投資するメリットは何でしょうか?配当実績についても知りたいです。
今回はこういった疑問を持つ方に向けて記事を書きました。
- XLF:株価の基本データと特徴は?
- XLFの構成銘柄とセクター比率は?
- XLFのチャートとリターンは?コロナからも完全回復!
- XLFの配当実績と増配率は?
今回はFinancial Select Sector Indexに連動する米国の金融セクターのETF(XLF)について特徴や株価の推移などを分析していきます。
ぜひ最後までご覧ください。
自分は、米国株や米国ETFを中心に1500万円以上の資産を運用しています。これらの経験を踏まえて記事を書きました。
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目次
XLFの株価と特徴とは?
金融セクターETFは、各社からいろんな商品がありますが、このXLFはステートストリート社が販売しているものになります。
Financial Select Sector Indexは、S&P500における金融セクターのパフォーマンスを計測する指標で、銀行、金融サービス、保険等の業種に属する企業から構成されています。
- 株価:31.52ドル
- 銘柄数:65
- 分配金利回り:1.93%
- 経費率:0.12%
構成銘柄数は65とそれほど多くないですね。XLFはS&P500の構成銘柄だけということもあり、大型株のみで構成されているんですね。
経費率は0.12%となっていて、高配当ETFのVYMが0.06%と比較すると割高感があります。
ただ分配金利回りが2%弱で、それなりのインカムが期待できます。
XLFの構成銘柄とセクター比率は?
XLFの構成銘柄TOP10
構成銘柄上位10社(2021年1月末現在)は以下の表のとおりです。
銘柄 | 割合(%) |
バークシャー・ハサウェイ | 15.04 |
JPモルガン | 11.08 |
バンク・オブ・アメリカ | 7.27 |
シティグループ | 3.85 |
ブラックロック | 3.28 |
ウェルズ・ファーゴ | 3.26 |
S&Pグローバル | 3.13 |
アメリカン・エキスプレス | 2.4 |
ゴールドマン・サックス・グループ | 2.28 |
CMEグループ | 2.25 |
こうしてTop10を見ると米国を代表する金融銘柄が上位となっていますね。
トップのバークシャー ・ハサウェーは”投資の神様”がCEOを務める投資会社ですね。Apple、Amazonやコカ・コーラ、アメリカン・エクスプレスなどの米国優良企業に投資をしています。
他にもJPモルガン・チェース、バンク・オブ・アメリカやウェルス・ファーゴ、ゴールドマン・サックスあたりは世界的にも有名な銀行です。
XLFのセクター比率
続いてセクター比率です。

まずセクター別比率ですが銀行セクターがトップでも4割弱。
資本市場ってちょっと割かりずらいのですが、バークシャー ・ハサウェーなどの投資会社のことです。
保険が2割弱、各種金融サービスと消費者金融と続きます。
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XLFの株価の推移(パフォーマンス実績)は?
直近10年の株価推移を示したのが以下のチャートとなります。

緑:XLF 黄:VFH 青:IYF 黒:IXG
この時期の分配金も含めたXLFの10年間のパフォーマンスは約212.8%。他の金融系ETF他の3つよりもよいパフォーマンスです。
10年間で約3倍ということですから、まずまずの実績ですね。ちなみにS&P500と過去5年で比較したチャートは以下のとおりとなります。

赤:XLF 水色:S&P500
やはりコロナショックの際の下落幅が大きく、回復ペースも鈍いですね。経済不安などになるとパフォーマンスが落ちるのは金融銘柄のデメリットと言えますね。
他方、2021年に入ってコロナ収束・景気回復期待が高まっていることもあり、出遅れている金融銘柄に買いが入っています。
コロナショック時のXLFのパフォーマンスは?
コロナショックのあった2020年のダメージと回復を見るために直近2年のチャートをもう少し詳細に見ていきましょう。

緑:XLF 黄:VFH 青:IYF 黒:IXG
2020年は、コロナの影響は、金融銘柄の株価が30%以上吹き飛ぶような大きなダメージだったことが見て取れます。
ただ、2021年に入って、暴落前の水準にまで回復してきました。コロナ収束、景気回復、インフレ期待などがあり金融銘柄に追い風ですね。
XLFのこれまでの配当実績は?
XLFをライバルの金融ETFの配当実績と比較してみます。
金融セクターの米国ETFはXLFの他にもあります。代表的な4つのETFの「XLF」「VFH」「IYF」「IXG」で比べてみます。
銘柄 | 分配金利回り(%) | 経費率(%) |
---|---|---|
XLF | 2%程度 | 0.12 |
VFH | 2%程度 | 0.1 |
IYF | 1.5%程度 | 0.42 |
IXG | 2.5%程度 | 0.46 |
まず長期投資の面で見ると経費率の安く、分配金利回りが2%程度ある「XLF」「VFH」の2つが良いですね。
VFXはバンガード社が運用するETFで、この中では一番配当が高く経費率も安いです。ただ中小型株が含まれている点がXLFとの大きな違いとなります。
ここら辺は、好みの問題ですね。
「米国金融セクターETF XLFの株価推移」まとめ
今回は、米国S&P500の金融銘柄で構成されるXLFについて、基本データやチャートなどの特徴を見てきました。
銀行や保険などの業種は成熟していることもあり、必ずしも高い成長を見込めるセクターとは言えないかもです。
リーマンショックやコロナショックなどの経済不安や社会不安が高まると真っ先に株価が暴落するというのもデメリットと言えるでしょう。
ただ、お金の動きを司る金融セクターは経済の中心にある業種。配当金を含め安定した収益を生み出す事ができるセクターとも言えます。
これからの金融セクターは様々なお金の形態(仮想通貨やキャッシュレス)にどれだけ関与していけるかが今後の成長性の鍵だといえると思います。
最後に米国ETFや米国株に賢く投資するための方法について紹介しますので、ぜひ参考にしていただければと思います。
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