米国株のフェイスブック(FB)への投資を考えていますが、新型コロナウイルス拡大の影響が気になります。2020年1〜12月決算の結果はどうだったんですか?
facebookの最近の業績はどんな感じですか?
このような疑問を持つ方に向けて記事を書いています。
- フェイスブック(FB)の2020年4Q(10〜12月)決算の結果は?
- フェイスブック(FB)の2020年3Q(7〜9月)決算の結果は?
- フェイスブック(FB)の2020年2Q(4〜6月)決算の結果は?
- フェイスブック(FB)の2020年1Q(1〜3月)決算の結果は?
- フェイスブック(facebook)の業績の推移は?
- フェイスブックの最近の動向は?
投資歴20年のかいまるです。米国株を中心に1,000万円以上の資産を運用しています。SNSのフェイスブックですが2020年1月〜3月決算の発表がありました。
結論から言うと、新型コロナ拡大に伴う外出制限によりSNSを利用するユーザーが増えたこともあり、市場予想よりも業績が良かったです。
他方、旅行業界や自動車業界からの広告は著しく低迷。4月最初の3週で広告収入は前年と同じレベルに回復したと説明しているものの、同社では4〜6月期のGDPの下落に伴い、広告業界は厳しい状況に置かれる可能性を指摘しています。
しかし蓋を開けてみる、4〜6月の同社の業績は二桁の増収増益。コロナ拡大による外出制限もありSNSユーザーも伸びていて、広告収入は4月に底打ち。5月から回復しています。
7−9月決算、10−12月も2桁の増収増益で、コロナ拡大で一時的に減退していた企業の広告需要が完全に回復していると言えるでしょう。
今回は、そんなフェイスブックの業績・決算に関して見ていきます。
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目次
フェイスブック(FB)2020年10〜12月決算の結果は?
フェイスブックの10~12月の決算は、売上高は前年同期比33%増の280億7200万ドル、純利益は53%増の112億1900万ドルでした。
新型コロナの“巣ごもり需要”がいまだ継続しており、売上高、純利益ともに過去最高を更新!企業の広告需要も引き続き堅調のようです。
FacebookのMAU(月間アクティブユーザー)も12%増の27億9700万人となっておりユーザー数の伸びも堅調でした。主力が事業の利用者拡大が継続しているということです。

Facebook、Instagram、Messenger、WhatsAppのユーザーをまとめたMAUは14%増の33億人となって主要サービスの伸びも全く問題なし。
ユーザー数の伸びもさることながら、売上高成長率が+33%と非常に良い数字で驚きました。この成長率が30%を超えたのは2018年以来のことです。

コロナ拡大の初期は企業が広告費を削減しましたが、消費者のオンライショッピングなどの需要は堅調ということもあり、企業の広告が戻ってきているのも好調の要因でしょう。
絶好調のフェイスブックですが、アップルとの対立が深刻さを増していて、iPhoneの新しいOS(iOS14)ではSNSやアプリの広告機能が一部制限されることになります。
同社では「2021年には、より重大な広告ターゲティングの逆風に直面することが予想される」としていて、次の決算でどれくらい影響が出るかは要注目ですね。
なお、株価や配当の推移などに関しては以下の記事にまとめていますので、合わせてご覧ください。

フェイスブック(FB)2020年7〜9月決算の結果は?
フェイスブックの7~9月の決算は、売上高は前年同期比22%増の214億7000万ドル、純利益は29%増の78億4600万ドルでした。
共に20%以上の増収増益で市場予想を上回りましたね。グーグルの7−9月業績・決算も好調なので、コロナ拡大で減退していた企業の広告需要が戻っています。
FacebookのMAU(月間アクティブユーザー)も12%増の27億4000万人となっておりユーザー数の伸びも堅調でした。

Facebook、Instagram、Messenger、WhatsAppをまとめたMAUは14%増の32億1000万人となっていて、新型コロナ拡大による外出制限もありSNS利用者の増加傾向は変わらずです。
フェイスブック(FB)2020年4〜6月決算の結果は?
フェイスブックの4〜6月期(2Q)の決算、予想よりもかなり良かったですね。概要をまとめると、
- 売 上 高 :186.9ドル(前年同期比11%増)
- 純 利 益 :51.8億ドル(同98%増)
と二桁の増収増益となっています。新型コロナ拡大の影響で収益の柱であるインターネット広告が苦戦しましたが4月に底打ち。5〜6月の業績は回復したとのこと。
企業業績の悪化で大幅に広告費が削られるという状況の中、かなり健闘したと言えます。
またフェイスブックの今後を占う上で最も重要といえるFacebookのMAU(月間アクティブユーザー数)は12%増。

感染症に伴う外出制限もありSNSの利用者は大きく伸びていることが確認できます。
インスタグラムなどの他のサービスも含めて月間ユーザーも31億人を超えていて、今後の成長もかなり期待できると言えそうです。
フェイスブック(FB)2020年1〜3月決算の結果は?
ここでは2020年4月29日に発表されたフェイスブック(1〜3月)決算結果と新型コロナウイルスの影響についてみていきます。
フェイスブックの1〜3月期の決算概要をまとめると、
- 売 上 高 :177.4億ドル(前年同期比18%増)
- 営業利益:58.9億ドル(同78%増)
- 純 利 益 :49.0億ドル(同102%増)
となっています。新型コロナウイルスの影響で収益の柱であるインターネット広告が苦戦して増収率は12年の株式上場以降で最低。他方、企業業績が悪化し大幅に広告費が削られるという状況の中、わりと健闘したといえる数字です。
前期は前年比30%近くで売り上げが成長していたことを考えると、3月以降のネット広告の落ち込みはかなり大きかったということでしょう。
他方、目を引くのは前年同期比で2倍以上に増益した純利益ですね。これは前期に計上した個人情報漏洩問題に関する制裁金30億ドルがなくなったため。市場予想をわずかに下回ったものの、翌日の株価は急上昇で反応しています。
マーク・ザッカーバーグCEOは、3月2週目以降に新型コロナウイルスの影響を急激に受けたものの「4月の最初の3週間で安定の兆しが出始めた」とし、前年同期と比べてほぼ横ばいとなっていると説明しています。
他方、4〜6月のGDPはかなりの減少が見込まれる中「広告業界はさらに厳しい状況におかれる可能性がある」ともしており広告費が収益の柱になっているグーグルと同様に、4〜6月期は減収する可能性がありますね。
https://leverage-investment.com/2021/04/29/googl-performance-2020/
参考記事 >>
Facebook、1~3月の増収率最低 4月は「前年並み」(日経新聞)
フェイスブックの事業はコロナの影響でも順調?
フェイスブックは広告収入以外の収益がほとんどないため、SNSの利用者をいかに増やすことができるかが重要なファクターとなります。
その点、米国の多くの州で外出制限措置が続いた時期、SNSサイトfacebookの3月末時点の月間利用者数は10%増と大幅に伸びているんですね。

3月に入り企業からの広告は減っているものの、新型コロナウイルスの拡大に伴う外出制限により、フェイスブックのSNSとしての存在感はましているようですね。
※米国株に1000円から投資する選択
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フェイスブック(FB)の業績推移は?
次にフェイスブックの業績をみていきます。以下のグラフは、売上高、営業利益、純利益、営業利益率の推移となっています。

スマートフォンの普及とともにSNSの利用者が爆発的に増加し続けていることもあり、業績も右肩上がりの急成長となっています。利用者の大半が欧米ということもあり、チャイナショックのあった2016年ごろでも業績への影響は全くないですね。
各国政府による個人情報保護強化が行われているものの、フェイスブックやインスタグラムなどの利用者が増えているうちは売り上げは伸び続けるということでしょう。
2019年に売り上げが伸びているものの利益が減少している要因は、個人情報流出問題で米国政府に対して50億ドルの巨額制裁金の支払いを計上したためです。2018年以降、営業利益率が減少しているのは、セキュリティ対策などのコストがかさんでいることが要因。
今後も個人情報保護強化のトレンドは大きく変わらないと考えられ、フェイスブックの経営の重しになることは間違いないですね。
フェイスブックのチャートは?
次にフェイスブックの長期チャート(10年)を見ていきます。以下が過去10年のチャートで、比較のためにS&P500も掲載しています。

赤:FB 緑:S&P500
コロナショックでフェイスブックの株価が大幅下落しましたが、10年間で株価は約9倍になっており、S&P500と比べても圧倒的に大きく伸びていることがわかります。文句なしのパフォーマンスだと思います。

コロナ拡大の影響が懸念された1〜3月の決算発表を受けて株価は上昇。180ドル近辺だったフェイスブックの株価ですが4月29日の決算発表以降200ドルの大台を超えて推移しています。
コロナ拡大でも巣ごもり需要でSNSの利用者が増え続けるということです。
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「フェイスブックの業績・決算」まとめ
今回は、フェイスブックの業績・決算ということで、業績推移と、2020年1〜12月決算について述べてきました。
市場予想よりも業績が良かったため株価が上昇しているフェイスブック。新型コロナ拡大初期は企業の広告費が削られている中、成長が鈍化しましたが、巣ごもり需要でSNSを利用するユーザーが増えており好調な業績が続いています。
企業の業績低迷で広告業界は厳しい状況に置かれる可能性が指摘されましたが、蓋を開けてみると7−9月、10〜12月決算は二桁の増収増益。
業績は4月に底を打っていて、企業の広告需要も戻っています。今後の業績にも期待が持てる内容となりました。
いずれにせよフェイスブックは広告収入に依存しているビジネスモデルですので、米国経済の回復による企業業績改善が同社の業績を左右しそうです。
最後に米国株を賢く運用するための方法について紹介しますので、ぜひ参考にしていただければと思います。
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なお米国株に関連するお得な情報や役に立つ情報のページについて、以下にまとめました。よろしければご覧いただければと思います。
関連ページ
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・米国株の情報を効率よく収集する方法
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