ウェルスナビ(WealthNavi)での資産運用を考えてますが、手数料が高いのではないでしょうか?
手数料負けしてしまうという声もあるようですが…
このような疑問を持つ方に向けて記事を書いています。
投資歴20年のかいまるです。ウェルスナビでの運用を2020年11月から開始して積立投資を実践中。米国株も含めて1500万円以上の資産を運用しています。
ウェルスナビの特徴は「ウェルスナビは儲かるの?運用を開始してみて実際どうなのか?」で書いたとおり、
- とにかく忙しくて時間がない
- 何を投資すればいいかわからない
- リスクを抑えた運用をしたい
- 老後に向けて、コツコツお金を貯めていきたい
ということ。一方、ウェルスナビは手数料が高いのでインデックス投信やETFに直接投資した方が良いとの意見があることも事実です。
結論から言うと
- インデックス投信やETFに比べるとウェルスナビの手数料は高い
- 期待リターンは約6%で過去の実績から手数料負けの可能性は低い
- リバランスなどの自動運用を考えると1%の手数料は高くない
ということですね。手数料が高いかどうかは、リバランスや自分で分散投資をするという運用の手間をどのように考えるかだと思います。
今回は、ウェルスナビの手数料が高いのか?ということで、そもそも手数料どれくらいか、株式やETFとの比較、手数料負けしないためのリターンなどについて取り上げます。
ぜひ最後までご覧ください。
ウェルスナビの特徴やメリットなどについては以下の記事にまとめていますので、ぜひご覧ください。
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目次
そもそもウェルスナビの手数料はいくら?

ウェルスナビの手数料は預かり資産の1.1%(年率、税込)となっています。
その他の売買手数料、為替手数料、リバランス、為替スプレッドなどのサービスについては、以下の表のとおり、ほぼ全て無料となっています。

個人で株式を取引する際には、売買手数料が必要となるのが一般的です。
さらに、米国株や米国ETFを取引する際には、ドル建てで取引する必要があるので、円をドルにするための手数料が必要になってきます。
ウェルスナビはこれらのサービスが無料というのは、大きなメリットといえると思います。
その他にETFの保有コストがかかる
ウェルスナビの手数料の他に、年率0.08%~0.13%程度のETF(上場投資信託)保有コストが実質的な負担となっています。
ウェルスナビはETFを通じて国際分散投資を行っているので、ETFの運用会社がETFの維持管理のために差し引くコストがかかることになります。

このコストは、ETFの中で差し引かれており別途支払う必要はありません。
ちなみに、ウェルスナビはETFへの投資を通じて50ヵ国11,000銘柄に分散投資しています。これらETFはコストの極めて低い優良なものばかりです。
投資先のETFの特徴については、以下の記事にまとめていますのでぜひご覧ください。

長期割で手数料は安くなる
ウェルスナビの手数料は、以下の図のように6ヶ月ごとに手数料の割引が拡大する「長期割」が適用されます。

運用金額50万円以上:6ヶ月ごとに0.01%ずつ、最大0.90%まで割引
運用金額200万円以上:6ヶ月ごとに0.02%ずつ、最大0.90%まで割引
となります。50万円以上だと5年目から手数料が0.9%、200万円以上だと2年半で0.9%に到達します。
資産形成は「長く続ける」ことが重要ということから、長期運用するユーザーに割引を適用するというプログラムですね。
なお、途中で出金すると長期割は終了してしまいます。
【比較】ウェルスナビの手数料は高い?安い?

ウェルスナビで資産を運用する手数料が高いのかどうか、
- 株式(個別銘柄)
- 投資信託
- 海外ETF
と比較していきます。
比較①:株式(個別銘柄)
株式の場合は、ほとんどの証券会社で保有のための手数料は生じません。
ただし、株式投資の場合の場合には、ウェルスナビでは無料となっている
・売買手数料
・為替手数料(外国株式の場合)
が必要となります。証券会社ごとに、これらの手数料は違ってきます。
比較②:投資信託
投資信託の場合、運用や管理にかかる費用として運用会社等に支払う”信託報酬”と呼ばれるコストがかかります。
日本には投資信託が5000本以上もあって、この信託報酬は商品によって異なります。
ザクッとした目安ですが、S&P500や日経平均株価などの指数に連動するインデックス型の場合と、運用会社が独自の基準で投資先を選ぶアクティブ型の信託報酬は、
投信の種類 | 信託報酬の目安 |
---|---|
インデックス型 | 0.1〜0.6% |
アクティブ型 | 0.7〜1.8% |
ぐらいですね。
なので、インデックス型の投信の場合はウェルスナビよりも手数料は低いですが、アクティブ型の場合は、ウェルスナビよりも手数料は高い投信が多いと言えます。
また、投資信託の場合には、商品によって
・購入手数料
・信託財産留保額(※解約手数料)
が必要となります。
比較③:外国ETF
ウェルスナビは外国ETFを通じて国際分散投資を行っていて、実際に投資をしているETFとそれぞれの経費率(年間)は以下の表のとおりとなっています。
資産 | 海外ETF | 経費率 |
---|---|---|
米国株 | VTI | 0.03% |
日欧株 | VEA | 0.05% |
新興国株 | VWO | 0.12% |
米国債券 | AGG | 0.05% |
金 | GLD | 0.40% |
不動産 | IYR | 0.41% |
特に株式や債券のETFについては、経費率がかなり低いETFになっていて、ウェルスナビの手数料よりも圧倒的に低いです。
ただし、海外ETFの購入には外国株と同様に、ウェルスナビでは無料となっている
・売買手数料
・為替手数料
が必要となります。
結論
株式、投資信託、外国ETFとウェルスナビの手数料を比較してきましたが、アクティブ型の投資信託を除くと、これらの商品に直接投資した方が運用に必要な手数料はおおむね低いですね。
ウェルスナビで手数料負けしないためには?
じゃあ、実際にどれぐらいの運用益を出せれば手数料負けしないのでしょうか?
ザックリとしたイメージをつかむためにウェルスナビで100万円運用した時の手数料を計算してみましょう。
手数料 | 計算 | 手数料 |
---|---|---|
売買手数料 | 無料 | − |
為替手数料 | 無料 | − |
運用手数料 | 100万円×1.1% | 1.1万円 |
ETF経費率 | 100万円×約0.1% | 0.1万円 |
合計 | 1.2万円 |
計算を簡単にするために含み益や含み損は考慮していませんが、1年間100万円を運用したときにかかる手数料は約1.2%です。
なので、年率1.2%以上のリターンを得られれば手数料負けしないということです。
ウェルスナビの手数料は高いのか?
ウェルスナビの手数料についてSNS上の口コミを集めてみました。
ウェルスナビ
手数料1/3なら
手数料として妥当なので
続けるけど、1%は高いと思うし
良き勉強になったので
自分で分散投資しよう。— y.m.m.t (@ymmt2006) June 17, 2020
個人的にウェルスナビは手数料が高いです。
ウェルスナビを使うなら手数料のやすいETFに直接投資した方がいいと思います。
#会計クイズ— うしくん(ushikun_investor) (@jgc_2019) November 21, 2020
私の認識では、ウェルスナビは『インデックス運用をアクティブ運用並の高コストでやるもの』なんですが…
ウェルスナビの取扱いETF(VTI、VEA、AGG等)の信託報酬は0.05%~と超低コスト。これらのETFを自分で買い付ければ、税込み1.08%の手数料をとるウェルスナビに勝てる確率はかなり高い。
— こびと株.com (@kobito_kabu) April 29, 2018
やはり1.1%(税込)の手数料は高い、ETFやインデックスファンドに直接投資した方が良いといった意見が多いですね。
一方でこんな意見を持っている人もいます。
ウェルスナビは確かに手数料高いし、低コストの投資信託やETF買えばいい話なんだけど、実際それが出来ない・わからない・調べるの面倒くさいって人は多いので、一概に悪い商品とは言えないかな。
一応、ポートフォリオを自動でいじってくれるから一本化できるというメリットはある。
— クロネコ屋@ブログ×SNSマーケティング (@NINJAkusokuso) September 24, 2018
やってると情弱扱いされるウェルスナビ
ただ投資先は優秀な銘柄ばかりなので、ボロクソ言われる超高い手数料1%を払っても、資産形成としては十分成り立つと思います
何もやっていない人と比べると100倍前に進んでます!
情強ですよ!高い手数料は外注費用
これが高いか安いかはその人次第やで— ナザール@暴落お兄さん (@investor_Nazal) December 5, 2019
今日の午後は余裕があるので、自分の個別株とウェルスナビを比べてみたら、圧倒的にウェルスナビに負けている。1%の手数料高いけど、ウェルスナビに積み立てするのが正解なのでは?と思ってしまうなぁ…。https://t.co/5sVR2ef5WM
— 医タオ会長 (@130R_itaoitsuji) March 1, 2021
手数料を払ったとしても、リバランスなど自動でやってくれるウェルスナビの積立が良いとの意見も多いです。
以下の記事にまとめていますが、過去のデータからウェルスナビの期待リターンは約6%程度なので、過去の実績を踏まえると手数料負けする可能性も低いといえます。

「ウェルスナビの手数料は高い?」まとめ
今回はウェルスナビの手数料は高いの?ということで、そもそも手数料どれくらいか、株式やETFとの比較、手数料負けしないためのリターンなどについて見てきました。
結論をまとめると、
- インデックス投信やETFに比べるとウェルスナビの手数料は高い
- 期待リターンは約6%で過去の実績から手数料負けの可能性は低い
- リバランスなどの自動運用を考えると1%の手数料は高くない
ということです。
インデックス投信やETFに投資した方が手数料が安いのは間違いありませんが、個人投資家は投資信託だけでも5000本以上もある商品の中から、何を購入するか選別しなければなりません。
債券や金もあわせて安定的なポートフォリオを組んで運用したい場合は、定期的なリバランスも自分で行うことになります。
その点、ウェルスナビではこれらの運用の手間も省いてくれるので、仕事で忙しい方や投資経験・知識が乏しい方でも口座に資金を振り込めば気軽に運用を続けられます。手数料1%が高いか安いかは、このような手間をどう考えるかですね。
過去の実績を踏まえたウェルスナビの期待リターンは年率6%程度なので、手数料負けする可能性は低いと思います。
そんな特徴を持つウェルスナビ。これを機会に口座開設を検討してはいかがでしょうか?
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チャンスは今!即行動です。
なお、ウェルスナビの評判や口コミについては、以下の記事にまとめています。ロボアド業界No1の魅力や特徴をわかりやすくまとめています。
ぜひご覧ください。
