株式やFXなどの投資をしている方や興味を持っている型の中には、”CFD取引”という言葉を聞いたことがあるかもです。
CFDは”差金決済”とも呼ばれ、レバレッジ取引を気軽に行うことができることもあり、取引の仕組みについて知りたいという方も少なくないと思います。
投資歴20年のかいまるです。株価指数に連動するCFDも含めて1,500万円以上の資産を運用しています。
金、原油、大豆、外国の株価指数…などなど。いろんな商品に気軽に投資ができて人気のCFD。
ただ実際に始めようとすると、何から始めていいかわかりませんよね。
今回は「CFDってなに?」という人にもわかるように、基本的なことから解説しています!ぜひ最後までご覧ください。
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そもそもCFD(差金決済)取引ってなに?
CFDは”Contract for Difference”の略で、まさに差金決済を意味します。
CFD取引の仕組みはFXとまったく同じ。
理解するポイントは、
- 差金決済取引
- 証拠金取引
ということ。
『差金決済取引』とは、「差額だけをやり取りする」取引のこと。
売買した時に利益が出たら利益分のみ受取、損失が出たら損失分のみを支払う形で取引を行います。
『証拠金取引』は聞き慣れないかもだけど、『レバレッジ●倍で~』というのを聞いたら、それが証拠金取引だと考えていいね。
証拠金を預けることで、取引したい金額を全額用意することなく取引ができるもの。
FXと同様にレバレッジを効かせ、手持ち資金よりも大きな金額で取引可能ということだね。
・資金を証拠金として証券会社に預ける
・証拠金を担保にレバレッジを効かせて取引
CFD(差金決済)取引で儲ける仕組みとは?
CFDの取引で儲ける方法は
- 値動き(キャピタルゲイン)
- 配当金や分配金(インカムゲイン)
の2つだね。詳細に解説するよ。
儲ける仕組み①:値動き(キャピタルゲイン)
キャピタルゲインとは、保有している商品を売却する事によって得られる売買差益の事です。
CFDといった時に、真っ先にイメージするのはこのキャピタルゲインではないでしょうか?
このキャピタルゲインで利益を出すには、
・安い時に買って、高くなったら売る。
・高い時に売って、安くなったら買い戻す。
という2つのパターン。例えば以下の図を見てもらえばイメージがつきやすいかな。
安い時に買って、高い時に売れば預けた証拠金に利益が加算される。
逆に高い時に買って、安い時に売ってしまうと証拠金から損失分が引かれることになるんだ。
儲ける仕組み②:配当金や分配金(インカムゲイン)
株式投資や株式ETFなどでは、配当権利落ち日までに購入して、保有し続けると配当金がもらえますよね。
この配当金は株価指数のCFDにも存在していて、株式投資と同じように買いで保有しつづけていると受け取ることができるんです。
例えば、くりっく株365は株価指数の場合、以下の4カ国の取引ができるけど、日経225、独DAX、英FTSEの3カ国は配当金を受け取ることができます。
ただ、レバレッジはざっくりに言えば借金をして大きな取引をすることになるので、各国の金利に対応した金利調整額を払わないとダメなんだよね。
例えば、2018年の配当金相当額と金利調整額の実績をまとめたのが、以下の表です。
配当金 | 金利調整額 | |
---|---|---|
日経225 | 40,834円 | 0円 |
NYダウ | 56,692円 | 61,425円 |
独DAX | 0円 | 1,280円 |
英FTSE100 | 30,945円 | 8,729円 |
補足:GMOクリック証券は価格調整額
店頭CFD最大手のGMOクリック証券、配当金と金利調整額を合わせて「価格調整額」という形で3ヶ月に1回支払われることになります。
例えば、以下の表はNYダウCFDの「米国30」の価格調整額の履歴です。
米国の中央銀行であるFRBが政策金利を引き下げて「ゼロ金利」にした2020年3月以降、「買い」で保有すると価格調整額を受け取れることがわかります。
逆に「売り」で保有すると価格調整額を支払うことに。
2022年まではゼロ金利政策は続く見込みなので、株価指数CFDを「買い」で保有することで値上がり益だけじゃなく、インカムも期待できるということだね。
ちなみにGMOクリック証券の価格調整額に関しては以下の記事にまとめています。うまく活用すればメリットいっぱいです。
ぜひご覧ください。
CFD取引はどんな商品に投資できるの?
取引できる商品は証券会社などで異なりますが、
- 株価指数
- 商品
- 個別株式
が主要なものとなります。クイックに見ていきましょう。
CFD取引①:株価指数
株価指数CFDは、株式市場で取引されている株価指数先物の価格や現物株の価格を参考にして
などの株価指数の取引を行うものです。
買値と売値の差で決済が行われるので、現物株を所有することなく、価格が上昇または下降するかを予測して取引することができます。
このCFD最大の特徴はレバレッジ取引が可能ということですが、国内最大手のGMOクリック証券の株価指数CFDの場合、証拠金の10倍までレバレッジをかけることができます。
株価指数CFDの詳細な特徴については、以下の記事にまとめています。
ぜひご覧ください。
CFD取引②:商品
商品CFDは、商品取引所で取引されている先物価格や現物取引の価格を参考にして商品先物取引業者が提示した価格にて取引を行うもの。
一般の投資家がシカゴやロンドンなどに上場している商品を取引するのはかなりハードルが高いんですよね。
商品先物市場は限月制があって保有期間が儲けられていたり、期限を超えて保有し続けると現物を買い取らなければならないなど先物取引特有のルールがあってプロ向けの市場といえます。
その点、商品CFDであれば日本の証券会社で手軽に取引することができて、商品先物市場で取引されている、
のような商品についてレバレッジをかけて取引することができます。
なお、商品CFDの詳細な特徴については、以下の記事にまとめています。ぜひご覧ください。
CFD取引③:個別株式
Apple、Microsoft、Amazonなどの米国企業や、アリババなどの中国企業の個別銘柄にCFDで投資することができます。
最大の特徴は、レバレッジを効かせて取引ができるということで、証拠金の最大5倍まで取引することが可能です。
米国株などの外国については日本の証券会社で信用取引を扱っていないこともあり、”売り”からも入ることができるCFDの利用価値は高いですね。
日本の主要証券会社だとGMOクリック証券で、個別株式CFDを取引することができます。
CFD取引の特徴とは?
CFD取引の特徴は、
- 店頭CFDと取引所CFDがある
- レバレッジ効果が大きい
- 「買い」だけじゃなく「売り」もできる
- ほぼ24時間取引ができる
- 長期保有できる
ということですね。クイックに解説します。
特徴①:店頭CFDと取引所CFD(くりっく株365)がある
ちょっと混乱するかもですが、CFDには証券会社が独自に取引価格を決める『店頭CFD』と、公設の東京金取引所を通じて取引価格を決める『取引所CFD』があります。
店頭CFDの特徴は何と言っても取引できる商品のラインナップが豊富だということ。
例えば、GMOクリック証券のCFDの場合、主要なものだけでも以下のような商品に投資することができます。
一方取引所CFDは「くりっく株365」と呼ばれていますが、日本、米国、独国、英国4カ国の株価指数だけしか扱っていないんですよね。
2021年3月に現在の商品は一旦上場廃止されて、決済期限のある新しい商品が上場されます。
詳しくは以下の記事にまとめています。
特徴②:レバレッジ効果が大きい
CFDでは証拠金を担保にすることで、資金の何倍もの取引(レバレッジ取引)を行うことができます。
商品にもよりますが、例えばGMOクリック証券の場合、株式は5倍、株価指数では10倍までレバレッジをかけることができます。
なので少ない資金で、大きな取引をすることもできます。
自分の資金が5万円しか無かったとしても、レバレッジを10倍効かせれば50万円の取引を行う事が出来るのです。
ただし、レバレッジをかけることでリターンは大きくなりますが、当然ながらリスクも大きくなる点については注意が必要ですね。
特徴③:「買い」だけじゃなく「売り」もできる
値上がりすることを期待した「買い」だけじゃなく、値下がりすることを期待した「売り」での取引ができます。
なので上昇局面だけじゃなく、下落局面でも利益を狙えるということです。
ここらへんはFXの取引と同じですね。
特徴④:ほぼ24時間取引ができる
CFD取引では、ほぼ24時間取引ができるという利点があります。
日本の株式市場は午後3時にしまってしまい、また米国の株式市場は日本の夜間に開いているので、昼間に仕事をしている方とかはリアルタイムで取引するのは難しいですよね。
その点、CFD取引の場合は、世界中の金融商品や株価指数などが投資対象となるためそのため、世界のどこかで開いている市場があるんです。
なので、ほぼ24時間リアルタイムで取引に参加できるというのが、CFD取引の大きな特徴です。
特徴⑤:長期保有できる
商品や株価指数のレバレッジ取引といえば、商品先物や日経225先物が有名ですが、これらには決済期限があります。
なので決済期日を迎えると強制的に反対売買されてしまうことから、長期に渡って保有することはできません。
しかし、GMOクリック証券などの店頭CFDは「限月」という決済期限がないので、じっくりと長期投資できるという特徴があります。
レバレッジ取引なので短期売買に向いた商品と思われがちですが、株価指数CFDは配当金相当額が支払われるので、実は長期保有に向いています。詳しくは以下の記事にまとめています。
CFD取引は本当に利益が出るの?
CFDは儲かるのかどうか?投資である以上は、株式や債券などの相場や経済の状況によっては損失が出るリスクは必ずあります。
自分はNYダウCFD「米国30」を長期運用していますが、2021年の段階で大きく利益が出ています。
運用実績10ヶ月目(2021年4月9日)
自分は、レバレッジ比率を約3倍で運用、1枚あたり証拠金7.5万円で始めています。
- 拘束証拠金: +154,254円
- 評 価 損 益: +153,748円
(うち価格調整額:+8,318円)
- 損 益 率: +99.7%
どうですか皆さん。運用10ヶ月で投資した証拠金に対して+99.7%にまで評価益が上昇しています!
もちろん、まだ運用中ですので”含み益”の段階で、確定したものではありません。株価指数は右肩あがりが期待できるので、今後も長期保有していきます。
最新の運用状況については以下の記事にまとめています。
実際のCFD取引についてイメージが掴みやすいと思いますので、ご関心のある方はぜひご覧ください。
「CFD取引とは?初心者にもわかりやすく」まとめ
今回はCFDとはということで、CFDの特徴、儲ける仕組みなどについて述べてきました。
細かい点は置いておいて、大きな特徴をまとめると、
- 投資できる商品の種類が豊富
- レバレッジを効かせた取引
- キャピタルだけじゃなくインカムも狙える
ということですね。
レバレッジを効かせた取引ができるということで、短期売買を連想しがちですが、株価指数CFDを長期保有することでインカムを狙った運用も可能です。
取引できる商品が豊富なのもCFDの魅力ですので、商品の特徴に応じて売買することで資金効率の良い取引が可能となります。
最後に、主要なCFD業者についてまとめましたので参考にしてみてください。圧倒的におすすめは取り扱い商品数が多く、最大手のGMOクリック証券のCFDです。
総合点 | |
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コスト | CFD取引にかかる手数料は無料!スプレッドも最安で余計なコストがかかりません。 |
商品数 | 取扱銘柄138種類と圧倒的。アマゾンやアップルなどの優良米国株にもレバレッジをかけて投資できます。 |
取引ツール | スマホアプリで簡単に取引が可能です。 |
国内No1のCFD会社で、シェアはなんと80%超え!
スプレッドも業界最狭で、もちろん取引手数料はかかりません。
取り扱っている銘柄数も138種類あるので、初心者だけでなく中級者や上級者でも十分すぎるぐらいですね。
以下の写真を見てもわかるとおり、スマホアプリも直感的でわかりやすいので、初めてでも十分に使いこなせます。
CFDの会社をどこにするか、迷うなら、まずはGMOクリック証券を選んでおけば問題ありません。
総合点 | |
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コスト | 取引手数料は無料。スプレッドも業界最狭水準! |
商品数 | 10銘柄。日経、ダウ、原油など人気銘柄が取引可能。 |
取引ツール | MT4を使って自動売買可能。 |
総合点 | |
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コスト | 取引手数料は無料。スプレッドも業界最狭水準! |
商品数 | シンプルに7銘柄。日経、ダウ、原油など人気銘柄が取引可能。 |
取引ツール | スマホで簡単に取引できます。 |
GMOクリック証券の口座開設手順は?
ステップ1:口座開設申し込み
まずはGMOクリック証券の公式サイトで”口座開設(無料)はこちらから”をクリックします。
ステップ2:必要事項の記入
次に以下のような申込フォームが出てくるので、必要事項を記入。各種規約とかの確認・同意も求められます。
一点だけ。特定口座を開設するか聞かれますので、こだわりがなければ特定口座・源泉徴収ありで開設しておけば良いです。
将来的に株式取引を行う際に、源泉徴収されるので便利です。
ステップ3:本人確認書類の提出
口座開設には運転免許証やマイナンバーの提出が必要になります。本人確認書類の写真をアップロードすると、口座開設が早く完了しますね。
なのでスマホで撮影してアップロードすることをおすすめします。
以上で完了です。全然難しくないし、すぐに終わります。